12日(月).昨日はインターホンの取り替え工事の立会いで午後いっぱい外出できないため,午前中神保町に行き,チケットぴあでモーツアルトのコンサート・チケットを買ってきました (待った甲斐があって室内のインターホンのモニター画面がカラーになり見やすくなりました)
チケットの1枚は来年3月26日にサントリーホールで開かれるオーケストラ・アンサンブル金沢の第28回東京定期公演です.プログラムは①ハイドン「交響曲第94番”驚愕”」,②モーツアルト「協奏交響曲K.297b」,③ベートーヴェン「交響曲第7番」の3曲です.指揮は音楽監督の井上道義です
聴きものはモーツアルトの協奏交響曲で,バンベルク交響楽団の主要メンバーがソリストとして参加することです.オーボエ=カイ・フレンブゲン,クラリネット=ギュンター・フォルストマイヤー,ファゴット=アレクセイ・トカチャク,ホルン=ザボルクス・ツェンプレーニの面々です.
この曲はモーツアルトが作曲したのかどうか疑われている作品の一つですが,何回聴いてもモーツアルト以外考えられません 私はこの作品が大好きです.たしか20年前のモーツアルト・イヤー(1991年=没後200年)のときに東京フィルのピックアップ・メンバーが,この曲を演奏したのですが,その時の素晴らしい演奏が忘れられません
もう1枚は4月20日にHAKUJU HALLで開かれる「鈴木秀美のガット・サロン」です.プログラムは①モーツアルト「弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516」,②ボッケリーニ「弦楽五重奏曲ト長調」,③モーツアルト「弦楽五重奏曲第6番変ホ長調K.614」の3曲です
演奏者はヴァイオリン=若松夏美,竹嶋祐子,ヴィオラ=成田寛,小峰航一,チェロ=鈴木秀美というメンバー.ヴィオラの小峰を除く全員がバッハ・コレギウム・ジャパンで活躍している主要メンバーです.ひと言でいえば古楽器演奏グループです
このコンサートを選んだのは,①滅多に演奏されないモーツアルトの弦楽五重奏曲が2曲聴ける,②演奏家が古楽器演奏の第一人者で構成されている,③会場のハクジュ・ホールで聴いたことがないので是非聴いてみたい,という3つの理由によります.
来年もモーツアルトを中心にガンガン聴こうと思っています
ところで,今日はモーツアルトの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第41番K.481」が完成した日です 1785年12月12日付で自作品目録に収録されました.この時期は,20番台のクラヴィーア(ピアノ)協奏曲が相次いで書かれ,歌劇「フィガロの結婚」の作曲が進んでいた充実した期間でした 翌年夏,フェルステンベルク候に送られた売り込み用作品群の中にこの曲が選ばれているところから,モーツアルトにとって自信作だったと思われます
いつも聴いているCDは,1773年ナポリ製(モーツアルトの生きていた時代)のヴァイオリンを弾くヒロ・クロサキと,1794年頃ウィーンで作られたフォルテピアノを弾くリンダ・ニコルソンによる演奏です.古楽器特有の柔らかい音が心地よく響きます
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