人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

藝大モーニング・コンサートでラフマニノフ「ヴォカリーズ」他(鈴木美郷)、シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」(北川千紗)を聴く / 藝大フィルハーモニアのロッシーニ「小荘厳ミサ曲」のチケットを取る

2018年09月07日 07時16分28秒 | 日記

7日(金)。わが家に来てから今日で1436日目を迎え、テニスの4大大会最終戦、全米オープンは5日 ニューヨークで行われ、男子の錦織圭、女子の大坂なおみがシングルス順々決勝を勝って準決勝進出を決めたが、4大大会で男女同時の4強入りは日本テニス史上初の快挙となった というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       二人ともラケットを壊さずに準決勝を勝ち抜いて 二人の大阪を歌えるといいね

     

         

 

昨日、夕食に「厚揚げステーキ」と「鶏肉と小松菜の煮びたし」を作りました NHK「きょうの料理」野崎洋光先生のレシピです。もちろん初挑戦ですが、何とか美味しく出来ました

 

     

 

         

 

昨日、東京藝大奏楽堂で「第11回 藝大モーニング・コンサート」を聴きました プログラムは①ラフマニノフ「ヴォカリーズ」、②チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より第1幕「手紙の場面:わたしは死んでも良いの」、③シベリウス「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」です 演奏は①②のソプラノ独唱=藝大大学院2年・鈴木美郷、③のヴァイオリン独奏=藝大4年・北川千紗です

 

     

 

全自由席ですが、入場整理番号が35番と若いので、いつも良い席が取れます 今回は1階9列24番、センターブロック右通路側を押さえました。会場はほぼ満席です。良く入りました

オケは左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります。指揮者が高関健のときは通常この編成です

ソプラノ独唱の鈴木美郷さんが臙脂をベースにした銀のラメ入り花模様の衣装で登場、センターに移動します

1曲目はラフマニノフの「ヴォカリーズ」です この曲はセルゲイ・ラフマニノフ(1873‐1943)が1915年に作曲した ソプラノまたはテノールのための「14の歌曲集」の最後の曲で、ヴォカリーズとは母音のみで歌う歌唱法です そのような曲の性格からか、チェロをはじめ様々な楽器のために編曲されています

高関氏の合図で演奏に入ります。鈴木さんは美しくも芯のある歌声で 終始 表現豊かに歌い上げました 彼女の歌を聴いて「人間の声は最高の楽器である」という言葉を思い浮かべました 満場の拍手がステージを包んだことは言うまでもありません

ここで、管楽器が増員されます。2曲目はチャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」の第1幕で歌われるタチヤーナのアリア「手紙の場面:わたしは死んでも良いの」です オペラ「エフゲニー・オネーギン」は、ピョートル・チャイコフスキー(1840‐1893)がプーシキンの韻文小説を歌劇化したもので1878年に完成しました ストーリーは「ロシアの田舎の地主の娘タチヤーナが、都会の貴族オネーギンと出会い、すっかり夢中になって愛の告白を手紙に書くが、オネーギンは歯牙にもかけない その後、美しく高貴な伯爵夫人となったタチヤーナと再会したオネーギンは愛を告白するが、彼女は拒否する」というものです

第1幕「手紙の場面」はこのオペラのハイライトとでも言うべき場面です タチヤーナは「あなたのお望みのまま侮蔑で私を罰しても構いません。でも、私の不幸な運命に少しでも憐れみを感じてくださるのなら、私をお見捨てにならないでください。あなたが入っておいでになった途端、私はすぐに分かりました。気が遠くなり、体が燃え上がりました。あの方だわって。私はあなたをお待ちしています。せめて希望のひと言で私を蘇らせてください。それとも、この辛い夢を絶ち切ってください」と手紙に書きながら歌い上げます このプーシキンの詩はほぼ原文のまま使われているそうです

高関氏のタクトで演奏に入ります。鈴木さんは、内気で夢みる若い娘の心情を、情熱的に歌い上げました 約15分の間、オケだけの演奏のときも タチヤーナに成り切っている姿が印象的でした

鈴木さんは高校生の頃から数々のコンクールで入賞歴があるせいか、終始落ち着いたステージマナーで好感が持てました  また、聴衆を惹きつける魅力をもった人だな、と思いました   卒業後は二期会か、藤原歌劇団か、新国立オペラ研修所か、はたまた海外へ留学か・・・将来が楽しみな逸材だと思います

 

     

 

プログラム後半はシベリウスの「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」です   この曲は、ジャン・シベリウス(1865‐1957)が1903年に作曲、1904年にシベリウス自身の指揮で初演しましたが、評価が芳しくなかったため、スリム化した作品として1905年に改訂版を完成させました 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ・ディ・モルト」、第3楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります

内外のコンクールで入賞歴のある北川さんが濃紺の衣装で颯爽と登場しセンターでスタンバイします

高関氏のタクトで第1楽章が開始されます。シベリウスは冒頭部分について「極寒の澄み切った北の空を、悠然と滑空する鷲のように」と述べたそうですが、北川さんの独奏ヴァイオリンの透明感のある鋭い演奏が光ります この楽章で一番の聴きどころは中間部のカデンツァですが、北川さんは、プロのヴァイオリニストを目指していたシベリウスの超絶技巧曲を何の苦も無く弾き切りました 第2楽章では一転、叙情的な旋律をよく歌わせていました 第3楽章では、確かな技巧に裏づけられた躍動感あふれる演奏でシベリウス讃歌を歌い上げました

会場いっぱいの拍手が送られたことは言うまでもありません まだまだこれからです。これからの活躍を期待したいと思います

 

     

 

         

 

11月17日(土)午3時から東京藝大奏楽堂で開かれる藝大定期第389回演奏会のチケットを買いました 曲目はロッシーニ「小荘厳ミサ曲」です 出演は ソプラノ=吉澤淳、アルト=朝倉麻里亜、テノール=上ノ坊航也、バス=川田直輝、管弦楽=藝大フィルハーモニア、合唱=東京藝大音楽学部声楽科学生、指揮=園田隆一郎です

歌手陣の4人は藝大大学院生ですが、今から聴くのが楽しみです

 

     

     

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