人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

高関健 ✕ 南紫音 ✕ 東京シティ・フィルでシマノフスキ「ヴァイオリン協奏曲第1番」、R.シュトラウス「ばらの騎士」第1幕・第2幕から序奏とワルツ集、ベートーヴェン「交響曲第3番」を聴く

2024年04月20日 00時20分19秒 | 日記

20日(土)。わが家に来てから今日で3385日目を迎え、トランプ前米大統領が不倫の口止め料を不正に会計処理したとされる事件の3日目の後半が18日、ニューヨーク州の裁判所で開かれ、トランプ氏も出廷したが、公判終了後、報道陣に対して「(本来なら11月の大統領選に向けて)各地で選挙運動をしているはずだった。だが、終日私はここにいて非常に不公平な裁判をやっている」と主張、法廷内の寒さにも言及し「もう何日も朝から凍えるような部屋の中に座り続けている」と訴えた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     有罪で収監されたら もっと寒い思いをするから 今のうちに慣れといた方がいいぜ

 

         

 

昨日、夕食に「サーロインステーキ」を焼きました あとは十五穀米とシメジの味噌汁です 栄養を摂って体力つけないとコンサート10連戦は乗り越えられませんから

 

     

 

         

 

昨日、東京オペラシティコンサートーホールで東京シティ・フィル「第369回 定期演奏会」を聴きました プログラムは①R.シュトラウス「ばらの騎士」第1幕・第2幕から序奏とワルツ集、②シマノフスキ「ヴァイオリン協奏曲第1番 作品35」、③ベートーヴェン「交響曲第3番 変ホ長調 作品55 ”英雄”」です 演奏は②のヴァイオリン独奏=南紫音、指揮=高関健です

この日は同じ時間帯に新日本フィル「第655回定期演奏会」と本公演がダブっていたので、新日本フィルを今日の公演に振り替えました このため今日は14時からの新日本フィルと18時からの東京交響楽団のハシゴとなってしまいました チケットを無駄にしないためにはこれしか方法がありません

 

     

 

本番前のプレトークで高関氏から、「4月から10年目のシーズンを迎えるが、2027年3月まで常任指揮者を務める」旨が発表され、会場から大きな拍手が送られました

自席は前年度と同じ1階センターブロック右通路側です

オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対抗配置をとります コンマスは戸澤哲夫です。チェロのトップには4月からクァルテット・エクセルシオのチェリスト・大友肇が首席としてスタンバイします

1曲目はR.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」作品59の第1幕・第2幕より序奏とワルツ集です このオペラはリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)がホーフマンスタールの台本により1909年から10年にかけて作曲、1911年にドレスデンで初演されました 1944年に作曲者本人が編曲し「序奏とワルツ集」としました

高関の指揮で演奏に入りますが、冒頭からホルンを中心に甘美でウィーン情緒溢れる旋律が奏でられます 後半は「ばらの騎士」を離れた曲想も聴かれますが、リヒャルト・シュトラウスらしい濃厚なロマンティシズムは失われていません 私は演奏を聴きながら、第3幕でマリアンデル(実はオクタビアン)がオックス男爵の要求を拒否して「ナイン、ナイン♬」と歌うシーンを思い浮かべていました

2曲目はシマノフスキ「ヴァイオリン協奏曲第1番 作品35」です この曲はポーランドの作曲家、カロル・シマノフスキ(1882-1937)が1916年に作曲、ロシア革命を経た1922年11月にワルシャワで初演された単一楽章の作品です

ヴァイオリン独奏の南紫音は2005年、ロン=ティボー国際コンクール第2位及びセサム賞を受賞 2015年にはハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールで第2位入賞

ステージ下手にはハープが2台、チェレスタ、ピアノがスタンバイします

濃紺のエレガントな衣装の南紫音が登場し、高関の指揮で演奏に入ります 冒頭のピアノが絡むヴィヴァーチェ・アッサイの音楽を聴いたら、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「ペトルーシュカ」を思い起こしました 南はエキゾチックな旋律を超絶技巧で演奏しますが、ヴィブラートをかけた高音がとても美しく響きます アンダンティーノに移ると、独奏ヴァイオリンが良く歌います 随所で、コルンゴルトの「ヴァイオリン協奏曲」の世界に似ているな、と思いました 再びヴィヴァーチェに入ると、南は何かに憑りつかれたようにアグレッシブな演奏を繰り広げます 南は作曲者の友人でヴァイオリン奏者のパヴェウ・コハインスキ作によるカデンツァを、確かな技巧の裏付けのもと、鮮やかに演奏しました

高関健 ✕ 東京シティ・フィルの堅実なサポートのもと、南紫音は素晴らしい演奏を展開しました。満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました

 

     

 

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第3番 変ホ長調 作品55 ”英雄”」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1803年から04年にかけて作曲、1804年にウィーンのロブコヴィッツ侯爵邸で私的に演奏され、1805年にアン・デア・ウィーン劇場で公開初演されました 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「葬送行進曲:アダージョ・アッサイ」、第3楽章「スケルツァンド:アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モルト ~ アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

高関の指揮で第1楽章に入りますが、高関は快速テンポで演奏を進めます ホルンが素晴らしい演奏を展開します 第2楽章ではオーボエ、フルート、クラリネット、ファゴットといった木管楽器が素晴らしい演奏を繰り広げます 第3楽章ではホルンのトリオが聴きごたえがありました 第4楽章では弦楽器の渾身の演奏が光ります ヴァイオリンが左右に分かれる「対抗配置」が有効に機能し、両者の対話が楽しく聴けました ここぞ という箇所で打ち込まれるティンパニが心地よいリズムを刻みました

胸のすくような素晴らしい演奏に大きな拍手とブラボーが送られる中、カーテンコールが繰り返されました 笑顔の楽員たちを見たら、自信と誇りに満ちているように感じました

コメント
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