人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

マレク・ヤノフスキ ✕ NHK交響楽団でシューベルト「交響曲第4番」、ブラームス「交響曲第1番」を聴く ~ N響4月度定期Aプロ公演 / フェスタサマーミューザ洗足学園大学のチケットを取る

2024年04月15日 00時42分50秒 | 日記

15日(月)。7月30日(火)18時半からミューザ川崎で開かれる「洗足学園音楽大学 巨匠・秋山と若き才能たちが舞う『四季』」のチケットを、ミューザ友の会会員先行販売で取りました これは「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2024」参加公演で、プログラムは①グラズノフ:バレエ音楽「ライモンダ」組曲から抜粋、②同:バレエ音楽「四季」です 出演はバレエ=洗足学園音楽大学バレエコース、管弦楽=洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団、指揮=秋山和慶、振付=山本康介です

このコンサートは毎年楽しみにしている唯一のバレエ公演(ほかにバレエは観ないので)ですが、S席:2000円、A席:1200円は良心的です

なお、8月3日の「真夏のバッハ」と同7日の「昭和音楽大学」も魅力的なのですが、この2公演を聴くと15日連続コンサートになってしまい、体力的にもたないので、涙を呑んで諦めることにしました これにより、今年のサマーミューザは12公演聴くことになります

 

     

     

 

ということで、わが家に来てから今日で3380日目を迎え、トランプ前米大統領は13日、鉄鋼大手USスチールの12日の臨時株主総会で日本製鉄による買収提案が承認されたことを受け、買収阻止しなかったとしてバイデン政権の対応を批判した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプが買収を阻止するとしたら  支持者達を扇動して 殴り込みをかけるんだろ

 

         

 

昨日、NHKホールでNHK交響楽団「4月度定期演奏会Aプロ(2日目)」を聴きました プログラムは①シューベルト「交響曲第4番 ハ短調 D.417 ”悲劇的” 」、ブラームス「交響曲第1番 ハ短調 作品68」です 指揮はマレク・ヤノフスキです

指揮をとるマレク・ヤノフスキは1939年ワルシャワ生まれなので今年85歳になります ケルン音楽大学でウォルフガング・サヴァリッシュに師事しました フライブルク歌劇場、ドルトムント歌劇場、フランス放送フィル、スイス・ロマンド管、ベルリン放送響、ドレスデン・フィルなどでシェフを歴任しました 東京・春・音楽祭では2014年からN響を振って「ワーグナー・シリーズ」を展開し、今年は「トリスタンとイゾルデ」と「ニーベルングの指環 ガラ・コンサート」を指揮しました

 

     

 

オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつものN響の並び コンマスはドレスデン・フィルの第1コンサートマスター、ウォルフガング・ヘントリヒです どこかで見たことがあると思ったら、先日の東京春祭「トリスタンとイゾルデ」と「ニーベルングの指環 ガラ・コンサート」のコンマスを務めていた人でした

1曲目はシューベルト「交響曲第4番 ハ短調 D.417 ”悲劇的” 」です この曲はフランツ・シューベルト(1797-1828)が1816年(19歳の時)に作曲しましたが、初演年月は不明です 第1楽章「アダージョ・モルト ~ アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります

オケの総奏で第1楽章序奏部に入りますが、ヤノフスキのことなのでガツンと来るかと思っていたら、ソフトに演奏されたので若干拍子抜けしました アレグロに移ると、弦楽セクションを中心に短調特有の切羽詰まった曲想が奏でられます 調性こそ異なるもののモーツアルトの第25番ト短調シンフォニーと同じ哀しみを感じさせます 第2楽章の穏やかさは、ハイドンの交響曲を想起させます 吉村結実のオーボエ、神田寛明のフルートがよく歌います 第3楽章はシューベルト特有のスケルツォです 第4楽章に入ると、再び 速いテンポで焦燥感に満ちた音楽が演奏され、哀しみが疾走します 引き締まった良い演奏でした

 

     

 

プログラム後半はブラームス「交響曲第1番 ハ短調 作品68」です    この曲はヨハネス・ブラームス(1833ー1897)が1855年から1876年にかけて作曲(22歳から43歳の時)、1876年カールスルーエで初演されました   第1楽章「ウン・ポコ・ソステヌート ~ アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・ソステヌート」、第3楽章「ウン・ポコ・アレグレット・エ・グラツィオーソ」、第4楽章「アダージョ」の4楽章から成ります

オケは16型に拡大します

ヤノフスキの指揮により、ティンパニの連打で第1楽章が開始されます ヤノフスキはもっと重みを持たせてゆったりとしたテンポで演奏するかと思っていたら、速いテンポでサクサクと進めていくので拍子抜けしました 率直に言って軽い演奏だと思いました しかし、それは序盤だけに止まり、中盤からは弦楽セクションを中心に重厚感が増してきました 第2楽章では、吉村のオーボエと神田のフルートがよく歌い、弦楽セクションのアンサンブルが美しく響きました 第3楽章では伊藤圭のクラリネットが素晴らしかった 第4楽章では序奏部の後半、ホルンによって ブラームスがクララ・シューマンに捧げた 有名なテーマが奏でられますが、この演奏が味わい深く素晴らしかった それに続く神田のフルートも良く歌っていました そして、分厚い弦楽セクションにより明るく”勝利”のようなテーマが奏でられますが、軽すぎず重すぎず、中庸を得た素晴らしい演奏でした その後、ヤノフスキは急にテンポを上げ、オケを追い立てます そうかと思うと、再びテンポを落として弦楽器に十分に歌わせる、というようにメリハリの効いた指揮ぶりをみせました 途中、オーボエがベルアップ奏法をみせていたのには ちょっと驚きました ホルン、トランペット、トロンボーンといった金管楽器と木管楽器群が咆哮し、ティンパニが炸裂し、弦楽器が渾身の演奏を展開、集中力に満ちたアグレッシブな演奏で圧倒的なフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました 85歳のヤノフスキを何度もステージに呼び戻すのは気の毒な気がしますが、会場内は熱気が充満していました

 

     

 

この日の公演はヤノフスキの今年最後の客演となったため、楽員を代表して女性ヴァイオリン奏者から花束が贈呈されました

ところで、N響2024/2025シーズンのラインナップにはヤノフスキの名前がありません 来年は東京春祭「ワーグナー・シリーズ」に期待するしかないようです

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする