人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

フォーレ四重奏団でフォーレ「ピアノ四重奏曲第1番」、ブラームス「ピアノ四重奏曲第1番」、ラフマニノフ「絵画的練習曲」を聴く~トッパンホール / 「メトロポリス・クラシックス」当選

2018年10月06日 07時49分05秒 | 日記

6日(土)。わが家に来てから今日で1464日目を迎え、筑波大学などの研究グループが、10分程度の軽い運動をするだけで 人の脳の海馬が刺激され、記憶能力が向上することを実験で確かめた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                  わが家のご主人は昔 50分程度の重い運動をして 頭を飼い葉桶に突っ込んでいた

 

         

 

昨日、夕食に「キャベツと鶏肉の水炊き」を作りました これは加藤美由紀先生のレシピです。昆布だしに塩胡椒だけの味付けで、ポン酢醤油でいただきますが、シンプルで美味しかったです

 

     

 

         

 

メトロ文化財団から11月11日に東京芸術劇場で開かれる「メトロポリス・クラシックス チャイコフスキー  華麗なる珠玉のメロディ」公演の招待状が届きました これは先日、抽選に応募していたもので、抽選で2000人を無料で招待するという企画です 2000人ですから”ハズレ”はないと思っていましたが、これで一安心です。梅田俊明指揮東京都交響楽団によりチャイコフスキーの「交響曲第5番ホ短調」ほかが演奏されます

 

     

 

     

 

         

 

昨夕、トッパンホールでフォーレ四重奏団のコンサート(第2夜)を聴きました プログラムは①ラフマニノフ/モメルツ編「絵画的練習曲集”音の絵”作品39」より第2番イ短調、第6番イ短調、②同「”音の絵”作品33」より第7番変ホ長調、③フォーレ「ピアノ四重奏曲第1番ハ短調作品15」、④ブラームス「ピアノ四重奏曲第1番ト短調作品25」です

 

     

 

最初に演奏されるのはセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)が作曲した ピアノによる絵画的な表現を試みた作品集「絵画的練習曲集”音の絵”」をフォーレ四重奏団ピアニスト、ディルク・モメルツが編曲した作品です

「”音の絵”作品33」は1911年、「”音の絵”作品39」は1916~17年に作曲されました アメリカの指揮者セルゲイ・クーセヴィツキ-は1929年、「音の絵」の管弦楽への編曲をイタリアの作曲家レスピーギに依頼してはどうかとラフマニノフに提案、これを受け ラフマニノフは5曲を選曲し、レスピーギは管弦楽編曲版を完成しました モメルツはレスピーギ編曲による5曲をピアノ四重奏曲用に再編曲しました この日はそのうちの3曲が演奏されました

最初は「絵画的練習曲集”音の絵”作品39」より第6番イ短調「赤頭巾ちゃんと狼」です 冒頭からおどろおどろしい音楽で、いかにも狼が赤頭巾ちゃんに襲い掛かるような印象を受けます 2曲目の第2番「海とカモメ」を聴いていたら、「カモメのジョナサン」が上空を舞っている姿を想い浮かべました 次の「”音の絵”作品33」の第7番変ホ長調「市場の情景」は、活気あふれるマーケットの様子がありありと浮かんできました

次はフォーレ「ピアノ四重奏曲第1番ハ短調作品15」です ガブリエル・フォーレ(1845‐1924)が作曲したヴァイオリン・ソナタと並ぶ初期の代表作です 1876年に作曲に着手し1879年に一旦完成、1880年パリの国民音楽協会の演奏会で初演されましたが、その後第4楽章を全面的に改訂し、1883年に最終稿を完成しました 第1楽章「アレグロ・モルト・モデラート」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィーヴォ」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ・モルト」の4楽章から成ります

第1楽章冒頭の推進力に満ちた音楽を聴いて、フォーレの名前を冠していながら、なぜ彼らはフォーレの「ピアノ四重奏曲」を演奏しないのか、どうして録音もしないのか、と疑問に思いました 4人のアンサンブルは見事で 素晴らしい演奏だったからです とくに第3楽章「アダージョ」の穏やかな音楽が強く印象に残りました また、第4楽章のフィナーレにおける音のうねりは凄まじいものがありました 彼らはフォーレの「ピアノ四重奏曲第1番」を録音すべきです


     


プログラム後半はブラームス「ピアノ四重奏曲第1番ト短調作品25」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-97)が1855年頃に着手し1861年に完成させた 作曲者28歳の時の作品です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「インテルメッツォ:アレグロ・マ・ノン・トロッポ」、第3楽章「アンダンテ・コン・モート」、第4楽章「ツィゴイナー(ジプシー)風のロンド:プレスト」の4楽章から成ります

第1楽章冒頭のピアノによる第1主題を聴くだけで「ああ、ブラームスだ」と感動を覚えます。さらにチェロにより奏でられる第2主題を聴くと、ますます「ああ、ブラームスはいいなあ」と思います。第2楽章の憂いに満ちたメロディーもいいし、第3楽章の叙情的な音楽もブラームスそのものです そして第4楽章のジプシー・ロンドこそ若き日のブラームスの特徴を表した傑作です フォーレ四重奏団によるフィナーレは、過熱した演奏とでも言うべき超高速演奏で、会場の温度を上昇させました

ブラームスは交響曲、協奏曲、室内楽、ピアノ曲、歌曲、宗教曲など多岐に渡る作品を作曲しましたが、この「ピアノ四重奏曲第1番」は彼の室内楽を代表する若き日の傑作の一つと言っても過言ではないと思います

満場の拍手に4人は、アンコールにムソルグスキー「展覧会の絵」(ピアノ四重奏曲版)から「リモージュ(市場)」を演奏、鳴り止まない拍手に同じ曲の「鶏の足の上の小屋(バーバ・ヤガ―の小屋)」を演奏し、聴衆の心をヒートアップしました これに刺激を受けて、ロビーで販売している彼らの新発売CD「展覧会の絵」を購入した人も少なくなかったことでしょう

 

     

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2 コメント

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メトロポリス・クラシックス (レム)
2018-10-07 00:15:22
3日に一度のコンサート いつも羨ましくブログを拝見しています
メトロ〜のコンサート、毎年家族全員の名前で応募していますが 一度も当選したことがありませんよ 涙
無料招待コンサート (tora)
2018-10-07 10:51:04
レムさん、コメントありがとうございました。
無料招待コンサートは応募を家族全員でなく1人か2人に絞ったら案外当選するかもしれません。

また、経験から言うと、毎年開催される種類の無料招待コンサートの場合、1度当選すると次回からは外される可能性が高いと思います。
主催者側は出来るだけ多くの「違う人」に来てほしいと思うはずで、抽選の結果残った人を過去の当選者リストと照合して、初めて当選した人を優先すると考えるからです。
参考までに、私の場合は、数年前に余った年賀はがきに不足分の切手を貼って応募しています。かなり目立つと思います

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