人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「日本の男性ピアニスト躍進 業界努力、社会も変化」 ~ 藤田真央・反田恭平・角野隼斗・亀井聖矢・務川慧悟・阪田知樹:日経の記事から / 日本テレビ「リバーサルオーケストラ」を観る

2023年01月12日 07時04分36秒 | 日記

12日(木)。10日付の日経夕刊文化欄に「日本の男性ピアニスト躍進 業界努力、社会も変化」という見出しの記事が載っていました リード記事には次のように書かれています

「日本の若い男性ピアニストが人気だ コンサートのチケットは完売、動画配信で活躍し、理系の高学歴を手にする奏者もいる 背景には1990年代からの業界の努力と社会変化がある

同社・瀬崎久見子編集委員による記事の概要は次の通りです

「今の突出した人気者は藤田真央、反田恭平、角野隼斗の3人だろう 藤田は国際的な活躍が目立つ 反田はピアノを弾くだけでなくジャパン・ナショナル・オーケストラというオケを率いて活動する 角野は東大大学院情報理工学系研究科修了の学歴を持ち、ロックのフェスにも出演する。ユーチューブのチャンネル登録数は110万人を超える 彼らに続く層も厚い。2022年11月のロン・ティボー国際コンクール1位の亀井聖矢(まさや)、同じコンクールで19年の1位、2位の三浦謙司、務川慧悟(けいご)、ハンガリーのリスト国際コンクールでの優勝経験を持つ阪田知樹、10代前半から活躍する牛田智大(ともはる)らがいる しかし、1990年代前半までは、ピアノは女子の習い事というイメージがあり、男子は少なかった 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)によると、同協会のコンクールの小学生以下の部門の男子参加者は、1990年はわずか1割強だったが、2022年には25%を超えている 脳科学の観点から、ピアノが子供の発育に役立つとする説が注目された また、ピティナの福田専務理事によると『ピアノでは将来、食べていけないというイメージを払拭する努力をした』という。教師の指導力の向上、生徒が複数の教師と出会える仕組みづくり、音楽家のアドヴァイスを受けられる発表会など、様々な工夫で生徒のモチベーションを維持、高収入を得る教師や音楽家もいることを伝えることで、学業優先でピアノを途中で止めるケースが減ったという コンクールも整備された。1991年に浜松国際ピアノコンクールが始まり、2000年代には仙台国際音楽コンクール、高松国際ピアノコンクールが誕生した さらに、『ピアノの森』『のだめカンタービレ』などの漫画や小説『蜜蜂と遠雷』のヒットが与えた影響も無視できない 加えて2010年以降は『ストリートピアノ(街角ピアノ)』の流行で、多様な場所でピアノを弾き、動画配信する行為が『格好いいこと』になった ただ、今は時代の転換期でもある。音楽ライターの高坂はる香は『これからはピアニストの目標が、以前と変わっていくのかもしれない』と予測する コンサートやオーケストラとの共演、CDの販売だけでなく、配信や独自の事業で成功例が増えているからだ それは、生の演奏を基本にした西洋クラシック音楽の本質に少しずつ変化をもたらす可能性もある 配信と劇場では音の響かせ方に微妙な違いがあるはずで、演奏の潮流は、ビジネスで成功する方向に引っ張られるだろうからだ 一方、1月27日にリサイタルを開く阪田知樹は『どんな時代でも、クラシック音楽の奏者は歴史を踏まえるべきだし、僕自身は生演奏での音の質感をまず大事にしたい』と語る。男女問わず、奏者それぞれが、自分はどうあるべきか、深く考えざるを得ない時代なのだろう

ここ数年の若手男性ピアニストの台頭にはピティナの地道な活動や、国内の各種コンクール、クラシックをテーマとする漫画や小説など、様々な要因が積み重なっていることを改めて認識させられる記事でした ピアニストの姿勢としては、阪田氏の考えに共感を覚えます

ということで、わが家に来てから今日で2922日目を迎え、中国で新型コロナウイルスの感染が拡大していることなどから、訪日観光客がいわゆる「爆買い」で市販の解熱鎮痛剤などを買い占める動きが出ていることから、厚生労働省はドラッグストアなどに対し、買い占めを防ぐ対策をとるよう要請した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     中国には"世界に誇る"ワクチンがあるんだから 日本で薬を買い占めなくてよくね?

 

          

 

昨日、夕食に大学時代の友人S君が送ってくれた「鯖を塩焼き」にして、「生野菜サラダ」「豚汁」と一緒にいただきました 鯖は大ぶりで脂が乗っていて美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日午後10時から日本テレビで「リバーサルオーケストラ」という新番組を観ました ニュース番組以外にテレビは滅多に観ませんが、新聞のラテ欄の「試写室」という囲み記事で紹介されていて面白そうだ と思い、また「あの子は貴族」の門脇麦さんが出演するというので、「これは観るしかない」と思いました

 

     

 

第1回のストーリーは、

「市役所職員の谷岡初音(門脇麦)は「音楽のまちプロジェクト」の準備をしている かつて神童ヴァイオリニストだったが、訳あって表舞台から降りた プロジェクトの旗振り役の市長の息子で世界的指揮者の常葉朝陽(田中圭)は、無理やり街唯一のオーケストラ、最悪レベルのポンコツ楽団=児玉交響楽団の指揮者に就任させられる 彼は偶然 谷岡を見つけ、ポンコツオケをまともなオケに仕立て上げるために、あの手この手でコンサートマスターとして引き入れようと画策する

という内容です 音楽を担当するのはピアニストの清塚信也氏、ポンコツオケ「児玉交響楽団」として出演するのは数人の俳優陣と神奈川フィルです

番組の中で流れていたのは登場順に、ヨハン・シュトラウス1世「ラデツキー行進曲」、シューベルト/グノー「アベ・マリア」、ヨハン・シュトラウス2世「トリッチ・トラッチ・ポルカ」、チャイコフスキー「交響曲第5番」 ~ 第4楽章、ラヴェル「ボレロ」、ドビュッシー「月の光」、ビゼー「アルルの女」 ~ ファランドール、ロッシーニ「ウィリアム・テル」序曲 ~ スイス軍の行進、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」 ~ 第1楽章、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」 ~ 第1楽章といった曲でしたが、ほとんどが清塚氏の編曲によるものでした

なお、初音役の門脇麦さんがソロで弾いた「ウィリアム・テル序曲」の「スイス軍の行進」のテーマは、ご両親が読響ヴァイオリニストの高木凛々子さんの演奏でした

全体的な印象としては、かつて一世を風靡した「のだめカンタービレ」と同じテイストのエンタメと言えます 第2回以降が待ち遠しくなる楽しい内容になっています

ところで、番組コマーシャルに「のだめ~」で千秋先輩を演じた玉木宏氏が登場したのには驚きました いくら何でもそこまで計算しているとは思えませんが、のだめ役の上野樹里さんとの楽しいコンビを思い出しました

「リバーサルオーケストラ」は「のだめカンタービレ」を超えられるか 今後のストーリー展開に注目したいと思います


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