4日(金).わが家に来てから今日で1038日目を迎え,米キニピアック大が2日発表した世論調査によると,トランプ大統領の支持率が過去最低の33%を記録し,不支持率も過去最高の61%となった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプ大統領と安倍首相の支持率はリンクしている さすがは似た者同士だ
昨日,夕食に「豚の生姜焼き」「トロまるステーキ」「生野菜とサーモンのサラダ」「冷奴」「アボカドの食べるラー油のせ」「卵スープ」を作りました トロまる(青なす)は,なぜか息子が大学近くのスーパーで安売りのを1個だけ買ってきたので,息子がネットでレシピを調べて私が作ったのもです 塩コショウで味付けして焼いて,醤油とレモンのソースをかけました.ちょっと焦げましたが,とても美味しかったです
西村理ほか著「楽譜をまるごと読み解く本」(ヤマハ ミュージック メディア)を読み終わりました これは「1冊でわかるポケット教養シリーズ」の最新本です
この本は,大阪音楽大学准教授の西村理氏はじめ5人の共同執筆による楽譜の解説書です 「音楽は好きだけれど,楽譜が読めなくて」という人のために,音楽そのものではなく,音楽を伝えるための一種のメディアである「楽譜」について,わかり易く解説した入門書と言っても良いでしょう この本は,次の4つの章から構成されています
第1章「さまざまな楽譜の世界」
この章では楽譜の歴史が語られています.楽譜には300年にも及ぶ歴史があるそうですよ
第2章「楽譜の基礎知識」
この章では音符,音名,休符,調号,拍子,速度記号,装飾音など,楽譜に書かれた様々な記号について解説しています
第3章「楽譜に関する20のQ&A」
この章では「楽譜を見ただけで,音楽が聴こえるのか」「楽譜を見ただけで,誰の作品か分かるのか」「楽譜はどうしてイタリア語なのか」「作品番号って何」など,誰もが思っている疑問を取り上げ,回答を示しています
第4章「大作曲家と楽譜」
この章ではバッハ,モーツアルト,ベートーヴェン,マーラー,ブルックナーなど有名な作曲家の楽譜の特徴を紹介しています
この本は,最初から最後まで通読することが望ましいのですが,楽譜に書かれた記号で分からないものがあった時,目次によって「辞書」的に利用することが出来るので便利です
私がこの本を読んで一番参考になったのは「大作曲家と楽譜ーモーツアルト」です モーツアルトの音楽的天才を象徴するエピソードの中に,「モーツアルトは頭の中ですでに作曲を完成させ,楽譜には頭にある作品を書くだけ,したがって,彼の自筆譜には書き直しがない」というものがあります.これについて,このコーナーを担当している桐朋学園大学准教授・安田和信氏は
「小規模でシンプルな作品であれば,書き直しの見られない楽譜になっていても不思議ではないでしょう(即興演奏の名手でもあったのですから).しかし,大規模で複雑な作品では,書き直しがないというような『天才神話』は,モーツアルトに関しては間違っているとさえ言えます.実際に,モーツアルトの自筆譜を見ると,書き直しや書き誤りがあることがむしろ普通です 訂正等がほとんど含まれない自筆譜は,ほとんどの場合,浄書譜と思われます.つまり,作曲作業をしている時に書かれた作業用の楽譜ではなく,その作業が修了してある程度完成したあとに,改めて丁寧に書かれた楽譜というわけですから,訂正等が見られないのは当然でしょう」
と述べています モーツアルト好きにとって,小林秀雄著「モオツァルト」(新潮文庫)はバイブルのようなエッセイですが,日本におけるモーツアルトの「天才神話」の醸成はこの作品によるところが大きいのではないかと思います
「楽譜をまるごと読み解く本」の各章の間には「楽譜をめぐる映画」「絵画の中の楽譜」「楽譜をめぐる小説」と題するコラムが掲載されています たとえば,「楽譜をめぐる映画」では,大作曲家を主人公として取り上げた映画は「未完成交響楽(シューベルト)」(1933年),「楽聖ショパン」(1945年),「マーラー」(1974年),「アマデウス」(1984年),「ラフマニノフ ある愛の調べ」(2007年)などがあるが,楽譜そのものを取り上げた映画はそれ程多くないとして,「敬愛なるベートーヴェン」(2006年),「シャネルとストラヴィンスキー」(2009年),「間諜X27」(1931年)を取り上げています
マレーネ・ディートリヒが主役を務めた「間諜X」だけは観たことがありませんが,楽譜が暗号として用いられているそうです ディートリヒは女優になる前にワイマール音楽大学でヴァイオリンを学んでいたそうで,映画で楽譜を書くシーンでは,とても慣れている様子がうかがえるそうです 意外な才能の持ち主だったのですね この本はそんなことも教えてくれます
いつものことですが,まだ以前買った本を全部読み終わらないのに本を5冊買っちまいました 1冊目は小宮正安著「コンスタンツェ・モーツアルト 『悪妻』伝説の虚実」(講談社選書メチエ)です 小宮氏の著作では,当ブログで「モーツアルトを『造った』男ーケッヘルと同時代のウィーン」(講談社現代新書)をご紹介しました
2冊目は中村文則著「教団X」(集英社文庫)です 以前から文庫化するのを待っていた作品です
3冊目は中山七里著「月光のスティグマ」(新潮文庫)です 中山七里の作品は当ブログの常連です
4冊目は誉田哲也著「プラージュ」(幻冬舎文庫)です 誉田哲也の作品も文庫化するとすぐに買い求めている当ブログの常連です
5冊目は安生正著「ゼロの激震」(宝島社文庫)です 安住正の作品では「生存者ゼロ」(宝島社文庫)をご紹介しました
いずれも,前に買った本でまだご紹介していない本に続いて,順次ご紹介していきます