8日(火).わが家に来てから今日で1042日目を迎え,江崎鉄麿・沖縄北方相が7日午前,「(国会答弁では)役所の答弁書を朗読する」などとした自身の発言について,「不用意な発言で軽率だった」と内閣府で記者団に語った というニュースを見て感想を述べるモコタロです
答弁書を読むだけだったら誰でも出来る こういう人を大馬鹿正直と言うんだろう
昨日は夕食に「カレイの煮つけ」「マグロの山掛け」「生野菜とタコのサラダ」「冷奴」を作りました カレイは千葉県勝浦市在住の大学時代の友人S君が送ってくれたものです とても美味しかったです 持つべきものは友だちです
中山七里著「月光のスティグマ」(新潮文庫)を読み終わりました 著者の中山七里氏については,このブログでも多くの作品をご紹介してきたのでご存知のことと思いますが,念のために略歴をご紹介します 1961(昭和36)年岐阜県生まれ.「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し2010年にデビュー 以後「おやすみラフマニノフ」「いつまでもショパン」「さよならドビュッシー 前奏曲」「どこかでベートーヴェン」など音楽シリーズを展開するとともに,「贖罪の奏鳴曲」「ヒポクラテスの誓い」など本格的なミステリーでも話題を呼んでいます
淳平は優衣と麻衣の美人双子姉妹と幼馴染みで,いつも一緒に遊んだ仲だった しかし,中学生になったある日,淳平は兄・省吾を姉妹のどちらかが刺殺するところを目撃してしまう しかし,その直後に阪神・淡路大震災が起こり,麻衣は死亡してしまう その15年後,東京地検特捜検事となった淳平は,クリーンなイメージを売りにしている若手政治家が,慈善団体を隠れ蓑に資金作りをしているのではないかという疑惑を解明するため内偵に入る ところが,その政治家の秘書として現れたのはすっかり大人の女になった優衣だった 二人は再会を喜びながらも敵対する関係にあることを自覚し,お互いに騙し合いを続けることになる 政治家の指令により優衣はアルジェリアに飛ぶが,淳平は彼女に気付かれないように後を追う.しかし,二人はそこでテロに巻き込まれ人質にされてしまう.二人の運命やいかに
この本のタイトルになっている「スティグマ」とは,社会の多数者が少数者に押し付けたネガティブな刻印のことです 汚名,恥辱,不名誉を意味します.この小説におけるスティグマとは,直接的には麻衣と優衣が幼い時に変質者から右眉の上に付けられた傷を指しています.普段は見えないものの,彼女たちの身に大きな異変が起きた時に傷跡が浮かび上がるのです
どういう理由で姉妹のどちらが兄を刺殺したのかが最後に明かされますが,中山七里の作品は本当に最後の最後までどんでん返しの連続で予測が付きません 小さな森の中の幼い子供たちの”お医者さんごっこ”の話から,最後はアルジェリアでのテロ事件まで物語が飛ぶとは思いもよりませんでした 一気読み必至の小説です.お薦めします