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機動警察パトレイバー2 the movie(その2)

2015年05月23日 20時06分38秒 | Weblog
この映画の話題は数年前にも書いたが、劇場公開中の最新作は、このパトレイバー2と関連があるらしいので改めてレンタルしてきた。
当初なかなかストーリーが理解できなかったが、何度も見返してようやく全体が理解できるようになった。

観ていて思った事だが、この「機動警察パトレイバー2 the movie」は、「西部警察PARTⅢ」最終回と類似している点が幾つか見受けられる。

まず、かつて海外で戦乱に巻き込まれ、祖国日本に救われなかった男が帰ってきて、日本でテロを起こすという概要。これは柘植と藤崎が似ている。異なる点は柘植は自衛官で、藤崎は一般人であった事。

第2に、南雲と後藤は上層部と対立し、更迭されてしまうが、警視庁が攻撃されるのに便乗して反乱を起こし逃走する。西部警察では捜査から外された事に反発した大門軍団が、犯人に支払う身代金を強奪して逃走するところに似ている。あの時上役から「反逆罪だ!!」といわれていた。

最後に、テロの首謀者が潜伏する埋立地へ野明達第2小隊員達がイングラムと重火器で武装して突入するシーン。西部警察のラストシーンである、孤島のテロリストの基地へ大門軍団が突入するシーンと同じ。

この3点が、西部警察Ⅲ最終回に類似しているように感じた。

これは西部警察第1話「無防備都市」の話だが、敵のテロリストの目的が営利ではなく、首都東京で戦争状況を作り出すことである点が、西部警察の第1話と同じであった。

決定的な違いは、レイバーがあってレイバー戦を展開する事。(これが無かったらパトレイバーにならない。)そして、押井守監督の「戦争とは何か?」の論が最大のテーマになっている点。西部警察はテロリストと死闘を展開し、最後は恒例の大爆発で軍団の勝利。ただ最終回なので、大門が死亡するという悲劇を盛り込んでいた。ある意味単純明快であった。テーマの重さ、内容の濃さではパトレイバーに軍配が上がる。

脚本家が「西部警察」を意識したかどうかは分からないが、この類似点を見比べてみると面白かった。

最新作はまだ鑑賞していないので何とも言えないが、この映画第2弾と関連があるらしく、内容も近いらしい。月末の多忙期が過ぎたら、劇場へ行こうかと思っています。内容的にはどうなのかな。面白い作品になっていると良いのですが。

西部警察のような、単純明快なのも悪くは無いが、ある程度内容の濃い、テーマの深い映画も見たいです。
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2 コメント

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2は (雷蔵)
2015-05-23 22:45:33
戦争とは何かというより、戦後世代はモニター越しでしか戦争を知らないことと同義に、モニター越しの世界=虚構と現実の境界線さえ見極められなくなっているのではないか。
という視点から、あれだけの状況が起きていながら一般市民は「他人事のように接している」ことで、そのような世の中への危機感を訴えようとしているのでしょう。

このことは、西部警察と比較するよりも「ハレンチ学園」の第一部の終盤に来る「教育戦争」と照らし合わせた方が強烈です。
といつてももはやコミックスが手に入らないか?

あと、老婆心ながら言っておきますが、NEXTは29日で上映終了です。
>>2は (通りすがりの正義の味方(制作管理者))
2015-05-30 21:55:46
現代の東京で、戦争状況が発生したら、というシュミレーション映画的作品でしたね。
当時はまだ、同時多発テロどころか地下鉄サリン事件も起こる以前ですから、日本人の平和ボケがどうこう言われていた時代かな。

「ハレンチ学園」はぼくが生まれる前の漫画なので、全く読んだ事がありません。タイトルからして内容がどぎつそうで、読むのには勇気が必要ですかね。

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