三連休の最終日を利用して滋賀に出かけました。
〈MIHO MUSEUM〉
新名神信楽ICから20分程山道を走ると忽然と現れる美術館です。
10:00時開館ですが30分程前に到着しました。
既に正門前に数台の車が行列を作っています。
9:30に開門されエントランス棟前の駐車場に車を停めました。
離れた場所にも駐車場が有り、
山の景色を楽しみながら整備された園内を散策するのも素敵だと思います。
“若冲ワンダーワールド”を見学。
エントランス棟でチケットを購入しトンネルを通り美術館に向かいます。
トンネルを抜けると山の中に美術館の建物が忽然と現れます。
美術館のロビーは信楽の光と空気を取り込み開放感を感じる設計です。
「伊藤若冲」の作品はどれも天真爛漫で現代のデザインに通じるものを感じます。
特に晩年の作品には力強い生命力を感じました。
「象と鯨図屏風」
北陸の旧家に伝わったもので、2008年夏に存在が知られた。六曲一双の左右に、勢いよく潮を吹く鯨と、うずくまって鼻を高々とあげた象とを対置させた水墨画。海の王者と陸の王者とがエールを交換しているような情景は、奇抜さを特色とする若冲の絵の中でも他に例をみない。同様な図柄の屏風が昭和初めのオークションに出たことが知られているが、この方は現在行方がわからない。
優しい目つきをした、大きな縫いぐるみのような象の体、後ろの崖から伸びた牡丹の花が、優しく背を撫でている。外隈で表された輪郭線のない鼻は、まるで玩具の「吹き戻し」のようだ。一方、黒々とした鯨の胴は雄大で、潮吹きの勢いがすばらしい。波頭の描き方も独特である。
署名は各隻に「米斗翁八十二歳画」とあり、「藤女鈞印」(白文方印)、「若冲居士」(朱文円印)を捺す。改元一歳加算説に従うと、八十歳の作。老いて童心をますます強めた若冲の動物愛が、見るものの心を和ませる。
※MIHO MUSEUM HP図録解説(若冲ワンダーランド)より引用
「鳥獣花木図屏風」
“若冲ワンダーワールド”鑑賞後は電気自動車でエントランス棟に戻りました。
農薬や化学肥料を使わない自然の食材で調理したお料理を提供するレストランが
併設されています。
既に長い行列ができていましたが、せっかくなので並ぶことにしました。
「前菜」
人参と春菊は生で、じゃが芋は茹でたものを味噌か塩でいただきます。
硬く焼いたパンです。
お料理を待つ間にサービスでいただきました。
「おむすび膳」
栗ご飯・海苔・朧昆布の三種類のおむすび
季節の野菜
味噌汁、
自家製豆腐(塩でいただきます。大豆の甘味を存分に感じる美味しい豆腐でした。)
信楽焼の器も素敵です。
「MIHO MUSEUM」には茶道具や仏教美術など多くのコレクションが
収蔵展示されているようです。
“若冲ワンダーワールド”を堪能し少し疲れも感じたので、
収蔵作品の見学は後日の楽しみとし信楽を後にしました。
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