明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1787)医療崩壊や都市封鎖を起こさずに難局を越えよう(専門家会議提言要旨)―新型コロナの脅威を民主主義的に越えていこう!(4)

2020年04月02日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200402 23:30)

爆発的な感染拡大の前に医療崩壊が起こりうる(専門家会議提言より)

新型コロナウイルスに関する考察の続きです。専門家会議から新たな提言が出されたので要旨をご紹介します。
提言はNHKサイトに全文が紹介され、YouTubeに動画もアップされています。動画には質疑応答も含まれています。

「医療現場 機能不全も」専門家会議が危機感【提言全文】
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/view/

新型コロナ【政府の専門家会議が会見】緊急事態宣言は?【学校再開は?】FULLフルバージョン2020年4月1日
https://www.youtube.com/watch?v=KkYQqvEiyCA


専門家会議の会見 4月1日

ポイントを抜き書きしておきます。

「日本では今のところ、諸外国のようなオーバーシュート(爆発的な感染拡大)はみられていないが、都市部を中心にクラスター(集団感染)が次々と報告されている。
こうした状況の中、医療体制がひっ迫しつつある地域が出てきている。
クラスター(集団感染)が頻繁に報告されている現状を考えれば、爆発的な感染拡大が起きる前に医療体制の限度を超える負担がかかり、医療現場が機能不全に陥ることが予想される。」

爆発的な感染拡大が起きる前から医療体制が限度を迎える可能性がある、そうさせずに事態を乗り越え、死者を少なく抑えようと提案されました。


3つの地域区分における自粛要請の目安

今回は国内を3つの地域区分に分けて、自粛の目安が出されましたが、各自治体がどの区分になるかは幾つかの指標から自主的に判断して欲しいとのこと。
なお「3つの密」とは密閉、密集、密着のこと。換気が悪く、人が密集し、近距離発生がなされる3つの条件の重なりを避けようということです。以下、それぞれの地域の目安を記します。

(1)「感染拡大警戒地域」
◯期間を明確にした外出自粛要請 ◯10名以上が集まる集会やイベントを避ける ◯家族以外の多人数で会食などは行わない ◯地域内の学校の一斉休校も選択肢として検討すべき

(2)「感染確認地域」
◯「3つの密」を徹底的に回避したうえで、感染拡大のリスクが低い活動については実施する ◯屋内で50名以上が集まる集会やイベントは控える ◯感染拡大の兆しが見えた場合にはリスクが低い活動も含めて対応をさらに検討する

(3)「感染未確認地域」
◯感染拡大のリスクが低い活動について注意をしながら実施する ◯「3つの密」を徹底的に回避する対策は不可欠


目安を軸に萎縮しないで行動を!

専門家会議の提言の特徴は、欧米のように社会経済活動を厳しく抑えこんでしまうのではなく、地域の実情に合わせつつ、できるだけ緩やかなままに、医療崩壊を避けようとしていることにあります。
各自治体の3つの地域区分のどこに属するかの判断もそれぞれに委ね、各地で準備ができるような工夫が提案に盛り込まれています。突然、小中高の休校を要請した安倍首相とは大違いです。
これを受けて私たちは、感染拡大抑止の工夫を重ねつつも、社会活動をできるだけ続けていきましょう。

僕は実は、もっと対策が緩くても良いと思っているのですが、しかしイタリア・スペイン・アメリカの状態を見ていると、多くの人がそうは思えないのも実情でしょう。
どれぐらいの対策をすればいいのか、人々が合意できる目安が必要で、その点で穏やかな行動抑制のもと、自主性も尊重している専門家会議の提言への支持を僕は続けようと思います。この範囲を大きく越えずですが積極的に動きましょう。

中国が都市封鎖を行ったとき、「こんなことは自由主義諸国ではとてもできないだろう」と思いました。ところがフランス、イギリス、アメリカでもあれほどの規制が行われている。
驚きました。「自由主義ではなく根っこは軍国主義なんだな」と思いました。「そうだな。核武装大国だものな」とも。その同じ道をドイツも走っている。医療崩壊で苦しんでいるイタリアやスペインがそうなっているのはまだ分かるのですが。
しかしこれほど簡単に自由と民主主義が手放され、警察的監視が進んでいることに対し、私たちは立ち止まってみる必要があるのではないでしょうか。繰り返しますが、その点で専門家会議の姿勢に共感を覚えるのです。

「コロナ、そこまでのものか」(専門家会議メンバーの岡部信彦さんの言葉)・・・この点に常に立ち戻りながら事態と向き合い続けましょう。


哲学者ジョルジュ・アガンベンによるコロナのもとでの非常事態の拡大を懸念した記事を掲載したフランス紙 イタリア紙から転載 2020年2月26日

#新型コロナウイルス #パンデミック #医療崩壊 #専門家会議 #コロナそこまでのものか 

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1 コメント

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Unknown (なかじま)
2020-04-03 16:14:28
こんにちは。科学的、社会的にどっちがいいのか、また封鎖するにしてもそのタイミングにきているのか、私にはよくわかりませんが、ヨーロッパではスウェーデンがやはりロックダウンを避けて乗り切ろうと模索しているようですね。公式の感染者、死者数は日本より多いですが。

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