明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1981)要注意!「放射線災害復興学」=核事故の被曝下で生きよと唱える学問が始まっています!-『すっきり読み解きBOOK』読み会へのお誘い(2月14日午後9時~、23日午後1時~)

2021年02月12日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1901~2100)

守田です(20210212 23:30)

『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会を再び開催します。
2月14日(日)午後9時から10時半 せかままカフェ主催
2月23日(火祝日)午後1時から3時 ウチらこまってんねん@京都主催
詳しくは記事をご覧下さい。


放射線災害復興学にご用心!

放射線災害復興学というものを知っているでしょうか。長崎大学と福島大学の共同プロジェクトとして始まり、広島大学でも始まっています。
中心になっているのは高村昇教授。かの山下俊一氏をサポートしてきた御仁であり、「放射線副読本」の執筆者の一人です。
このことを教えて下さったのは、高槻市でクリニックを解説している山口研一郎医師。長崎医大出身で山下俊一氏と同窓生で、福島で人々を騙した山下俊一氏を鋭く批判されている方です。

山口さんは『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』も丹念に読んでくださり、嬉しい評価をして下さいましたが、同時に「副読本」執筆陣に高村昇医師がいることを指摘し、この方が「核との共存」について研究していることを教えて下さったのです。
「原発反対小浜市民の会」の機関紙「はとぽっぽ通信」227号(2019年2月)にも「原発被災地・フクシマに漂う『核との共存』ー被爆地・ナガサキも同じ過ちを経験したー」というタイトルの論稿を寄せて言及されています。


広島大学のプログラムのバナー

核との共存を学問体系化?

山口さんの論稿の「『核との共存(放射線災害への対応と復興)』の学問的体系化」から抜粋させていただきます。長崎大学の広報誌「Choho」(2017年3月発行)に載った長崎・福島両大学の共同事業を説明してこう記しています。

「長崎大原医研教授の高村昇氏が、共同大学院の目的・構想、しくみについて解説しています。「放射線復興災害学」という新語が提起され、放射線災害を生じた場合の対応、災害後の長期的復興について、「学問体系」化し人材を育てるの
が設置の目的とされます。ここでは、原発の存在が大前提であり、その結果「次の複合災害」が生じることを仮定して対策が立てられています」
「その他誌面には、随所に「リスクコミュニケーションを通して、住民が明るく楽しく毎日を送れる」「新たな村作り」「放射線の不安を持っている人たちの科学的な理解を深め、その不安を緩和するためのコミュニケーションができる人材」「放射線はわれわ
れの生活になくてはならないもの」といった文面が並び、共同大学院の理念といったものが見えてきます」。

引用はここまでとしますが、ともあれ驚くべき「学問」です。次の原発事故、ないし核事故が起こることを前提し、放射能汚染下で「住民が楽しく毎日を送れる」ようにする。そのために「不安を緩和する」というのです。
これはひどい。端的に言ってまたしても人々を騙して被曝の危険性をないものにし、放射線防護意識を解体し、避難などさせずに人々を被曝するがままそこにまかせようというのです。実際に山下俊一氏と高村昇氏が10年前に福島で行ったことです。
危険な原発事故をなくそうと努力するのではなく、次の事故のときに人々を「怖がらせない」=被曝を受け入れさせることを狙ったひどい内容です。そのための研究が学問の名の下に進められつつあるのです!


「放射能から社会と子どもを護る」といいながら「社会不安の軽減」「コミュニティ再構築」「放射能汚染ストレス下における健全な子育て」などの言葉が並ぶのみ

『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』の活用で、放射線被曝の危険性をきちんとつかもう

「放射線災害復興学」を「放射線副読本」の執筆者の一人である高村昇氏が進めているのはある種の必然性があります。副読本そのものが、被曝の危険性から目をそらさせることを目的に編まれているからです。
その点で「放射線災害復興学」で使われているテクニックは「副読本」とよく似ていると思われます。だとするならば私たちの側は、「放射線副読本」をしっかりと批判的に読み解いていくムーブメントを広げる必要があります。

そもそも各地の原発は今も小規模な故障事故を繰り返し、放射能漏れも起こしています。そもそも福島原発からも漏れ続けている。その上に不幸にしてまた深刻な事故が起こるかもしれない。
だから人々の命を被曝から守る動きを逞しく強めていく必要があります。有効なのは被曝を強制しようとしている側の騙しのテクニックをしっかりとつかみとること。騙されない賢さを身に着けることです。
そのためにBOOKはとても有効だと自負しています。ぜひ各地の「読み会」に参加してください。主催もしてください。


写真はキッチンハリーナでの第1回読み会より


次の読み会は2月14日(日)午後9時から!2月23日(火・祝日)午後1時からも行います

次の読み会は2月14日(日)午後9時から。世界各地にいる日本人ママさんたちをつないだ「世界のママが集まるオンラインカフェ」での2回目の取組となります。
今回、中心になってくださるのは、「せかママカフェ・ノルウェー店」の篠原ヨウコさん。日本時間2月14日(日)21時~22時半、オスロ・ボン・パリ13時~14時半、ロンドン12時~13時半、アメリカ・ニューヨーク7時~8時半です。
今回はzoomに加えてFacebookでのライブ配信もするので、よりたくさんの方にご視聴いただけるかと思います。

詳しくは以下をご覧下さい。
https://onl.tw/Sb618VD
チケットの申し込みをこちらからお願いします
https://peatix.com/sales/event/1765473/tickets


せかままcafe企画のバナー


その次は2月23日(火・祝日)午後1時から京都市のキッチンハリーナにて行います。

ウチら困ってんねん@京都主催です。詳しくはFacebookイベントページをご覧下さい。
https://fb.me/e/1bw0Z23aU

なおBOOKは以下から無料ダウンロードできます。
https://nyoki2pj.com/lp/info_yomitokibook/
クラウドファンディングもお願いしています。よろしくお願いします。

#放射線災害復興学 #山口研一郎 #高村昇 #放射線副読本すっきり読み解きBOOK #放射線防護 #にょきにょきプロジェクト #せかままcafe

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