明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(230)NO!ゲンパツ展へのお誘い

2011年08月15日 13時00分00秒 | 明日に向けて8月1~31日
守田です。(20110815 13:00)

みなさま。今日は流量を増やしてしまって申し訳ありません。もう一つ、
素晴らしい展覧会があるのでお誘いします。「NO!ゲンパツ展」です。
すでに全国をまわってきて、次回は8月20日(土)~28(日)に広島の
「麦わらぼうし」で行われます。午前11時から午後5時まで。
21日午前10時から午後1時45分までは「Kidsワークショップ」、午後2時
から3時までは、茶話会(原発のこと、子どもたちの未来のことを話そう)
も行われます。

休館日情報などを含めて、詳細は以下をご覧ください。
http://mugiwaraboushi.ftw.jp/
http://mugiwaraboushi.ftw.jp/u65744.html?10701

この展示は、絵本作家、市居みかさんの呼びかけに、総勢60人もの作家
さんが応じてくれて実現されたもの。絵本作家さんたちの思い思いの絵
が集結しています。それはもう圧巻です。何が圧巻なのかというと、1枚
の紙の中にぎゅっと凝縮した思いが、何枚も重なり合っていて、そこに
なんともいえない暖かなパワーが生まれているのです。

これは一人の作家さんの絵を並べただけでは出てこない力だと思う。そ
れぞれに違った個性、違った角度から切り取った脱原発への思い、平和
で豊かな世の中への思いが重なり合うことで、「いまここ」にしかあり
えない空間が生まれている。だからきっとそれは会場それぞれで違う
顔を見せているのだと思います。

前々からこの企画については知っていながら、僕が行けたのは8月上旬の
東京での展示のこと。もう終わってしまったものですが、ブックギャラ
リーのポポタムさんが、ご自身のホームページで展示を紹介して下さっ
ているので、ぜひ下記よりご覧ください。
http://popotame.m78.com/shop/

なお市居さんのホームページもご紹介しておきます。
http://ichiipk.exblog.jp/15761659/

この中に、滋賀と大阪での展示の様子がアップされていました!
NO!ゲンパツ展・滋賀
https://picasaweb.google.com/115457967105075415017/NO?authuser=0&feat=directlink
#

NO!ゲンパツ展・大阪
https://picasaweb.google.com/115457967105075415017/NO02?authuser=0&feat=directlink#
・・・やはり会場によっても個性が全く違っていますねえ。

この企画の最終回が広島で行われます。これで終わってしまうのは余り
に残念で、今から「アンコール」と叫びたいですが、一方で最後の会が
広島で行われるのは素敵だなという気もします。この、麦わらぼうし
さんでの展示も、ポポタムさんのものや、滋賀・大阪のものとは違った
顔を見せてくれるでしょう。お近くの方、ぜひお越しください!


ちなみに市居さんは、「あすのわ」という輪の立ち上げにも参加されて
います。明日の輪であるとともに、アースの輪でもあります。
http://asunowa.shiga-saku.net/c29480.html

そのときに作ったのが、くまちゃんが、原発のおかしさを説くチラシ。
各地で大絶賛を受けていて、僕ももらってすぐに自分でマスプリして
あちこちで配ってきました。東北でもたくさん配りました。
http://asunowa.shiga-saku.net/e614436.html

絵の力は本当にすごいなと思います。
できれば、市居みかさんのこの素敵なパワーにあやかって、何か一緒に
コラボができたらいいななどと考えている今日この頃なのでした・・・。


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明日に向けて(229)アトミックサイト展へのお誘い

2011年08月15日 12時00分00秒 | 明日に向けて8月1~31日
守田です。(20110815 12:00)

東京で行われている素晴らしい展示へのお誘いです。すでに一度ご案内した
「イルコモンズ監修「アトミックサイト」展」です。7月18日から8月7日の
日程で行われていましたが、11日から20日まで会期延長になりました。案内
が遅れてしまったので、実質、水曜日から土曜日までしかチャンスがありま
せんが、お近くの方、ぜひお越しください。絶対に損しません!!!

実は僕も8月初旬に、仕事のついでに寄らせていただきましたが、全体として
の展示の持っている迫力に圧倒されました。シュールな展示がたくさんされ
ているのですが、しかし今は、このシュールなものがリアリティなのです。
にもかかわらず、政府や大手マスコミは、このリアリティに目を背け、311
以前の日常がそのまま継続しているかのようなふるまいをしている。


「フクシマ以後、安全を語ることは野蛮である」。「NO PLACE TO HIDE=
もはやかくれる場所はない」。幻想でも空想でもなく、いま・そこにリアル
なものとしてある、みえない・きこえない「フォールアウト」を生きの
びるための、知と実測と抵抗のシェルターへどうぞお越しください。


下に貼り付けた展示の案内の文章です。そうです。フォールアウト(空から
落ちてきた核分裂性放射物質)は、「いま・そこ」にあるのです。アトミッ
クサイト展は、これを「見える化」しています。中でも必見なのは、放射能
を見せていること!というのは、展示の一つに、福島やその近郊から集めた
土を袋に詰めて並べているものがあるのです。

その上にガイガーカウンターをかざす。するとそれぞれの袋の上で、カウン
ターの数値が上昇していく。特に激しくあがるのは真中にある袋の上で、
そこでは毎時8マイクロシーベルトとかいうもの凄く高い値が出る。0.8では
ありません。8です。それがどこの土なのかというと、福島市のある幼稚園
でとってきた土なのです・・・。

この場に立ち会うと、放射能がはっきりと見える。放射線が見えるのです。
うまく見えさせている。多くの人が、リアルに、ああ、ここに放射線が飛ん
でいると感じることができます。もちろん源の物質は、きちんと袋に包んで
あり、その上にアクリル?の板が敷いてあって、その上に乗らなければ危険
はありませんが、ともあれこれは必見です。

こうした体験は、原発近郊の地域にガイガーカウンターを持っていけばでき
ることで、原発の近郊に住んでご自分で測っている人や、除染活動の体験が
ある人からみれば、リアルとは言えないでしょう。そうなんです。だって展
示ですから。本来リアルなものではない。しかしリアルを「いま・そこ」に
再構築し、日常性の虚像を脱構築しているのがこの展示だと僕は思います。

ともあれ東京近郊の方、ぜひお越しください。東部伊勢崎線東向島が最寄り
の駅です。駅から10分も歩けばつきます。高円寺デモでお目見えした、福島
原発の原子炉建屋をかたどった原発神輿?なども展示されています・・・。

以下、案内を貼り付けます。ぜひサイトのURLもクリックしてみてください。

**********************************

▼イルコモンズ監修「アトミックサイト」展

[日時] 2011年7月18日(月)-8月7日(日) 14:00-20:00
25(月)/26(火)/1(月)/2(火)は休館

会期延長
[日時]8月11日(水)~8月20日(土)14:00-20:00
15(月)/16(火)は休館

[場所] 東京・現代美術製作所 東京都墨田区墨田1-15-3 
TEL:03-5630-3216 WEB:http://www15.ocn.ne.jp/~g-caf/ 
※入場無料
※冷房設備なし

「夢の原子力エネルギーから、悪夢の原発事故までの半世紀」をサブカ
ルチャーの視点から回顧し、3.11以後のカウンターカルチャーを展望し
た「アトミックラウンジ」は予告篇にすぎませんでした。2011年5月、東
京神保町の「路地と人」で限定公開された「アトミックラウンジ」アー
カイヴ展が、「アトミック・シアター」「アトミック・リサーチラボ」
「アトミック・デモ・ギャラリー」とともに東京墨田区の「現代美術製
作所」に出現します。日本全国に点在する「原子力発電PR展示施設」
に対抗し、「ファンタジー」としての「原発安全神話」脱構築する反/脱
原子力PR施設、それが「アトミックサイト」です。「フクシマ以後、
安全を語ることは野蛮である」。「NO PLACE TO HIDE=もはやかくれる
場所はない」。幻想でも空想でもなく、いま・そこにリアルなものとし
てある、みえない・きこえない「フォールアウト」※を生きのびるため
の、知と実測と抵抗のシェルターへ、どうぞお越しください。
(※放射性物質の降下)

■特設サイトブログ(仮)と予告篇
http://atomiksite.wordpress.com/

[主催] イルコモンズアカデミー
[参加] 石川雷太、伊東篤宏、Julia Leser & Clarissa Seidel、
中村友紀、山川冬樹、吉田アミ
[協力] 現代美術製作所、路地と人、IRA、いるといらとそのなかまたち、
素人の乱、MAPPIN PROTEST TOKYO、東京砂場プロジェクト、測定器47台プロ
ジェクト、市民放射能測定所、原田企画、藤原夏来


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明日に向けて(228)笠間市友部・京北山国・京丹波和知・左京区キッチンハリーナでお話します!

2011年08月15日 07時00分00秒 | 明日に向けて8月1~31日
守田です。(20110815 07:00)

すでにお知らせしましたが、8月18日午後2時より、茨城県笠間市友部の
友部公民館でお話をさせていただくことになりました。お近くの方は
ぜひお越しください。詳しくは下記をご覧ください。

***

『放射能って何!?どうしたらいいの!?』 一緒に学ぼう
 ~守田 敏也さん講演会~

シーベルト、ベクレル…ヨウ素、セシウム、ストロンチウム……3.11福島
原発事故後、初めて聞く言葉が飛び交っています。
子どもへの影響が大きいといわれる放射能。今注目されている内部被曝…。
どんな影響?食べ物は?防護策はあるの!? かけがえのない子どもたちを
守るため、一緒に学び、正しくこわがりましょう。

日時:8月18日(木曜日)
場所:友部公民館2F和室
14時~16時
13:30~ 開場
14時~15時 講演
15時~16時 質疑応答
入場:無料
*予約不要
*お子様連れOK
問い合わせ:www.nacchin@docomo.ne.jp

主催: 明日の子供を守る会笠間
   http://asu-kasa.jugem.jp/?pid=1
   放射能から子どもを守る 京都・ママ・パパの会
   http://kodomo-kyoto.sakura.ne.jp/
(京都のママたちからカンパをいただき、今回の茨城での講演会が実現
しました!つながろう!日本!!)

守田敏也(もりたとしや)さん プロフィール
1959年生まれ。京都市在住。同志社大学社会的共通資本研センター客員
フェローなどを経て、現在フリーライターとして取材活動を続けながら、
社会的共通資本に関する研究を進めている 。原子力政策についても独自の
研究を続けている。震災後のデーター収集と鋭い分析力により、震災後、
講演会などに駆け回り、多忙な毎日を送られています。
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011

岩波書店『世界』9月号(発売中)に、守田さんが、6000人の被爆者を診察
してこられ、内部被曝に詳しい臨床医師:肥田舜太郎先生をインタビューした
記事が載っています。
http://www.iwanami.co.jp/sekai/
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2011/09/142.html
ぜひご覧ください。

守田さんのお話は新しい情報が満載です。わかりやすくお話してくださり、
疑問・質問に何でも答えて下さいます。
この機会にわからないこと、知りたいことをぜひ!聞いてみましょう!!

***************************

続いて8月28日(日)に再び、京北町と和知に呼んでいただけることに
なりました。食料問題のエキスパート、平賀緑さんとのリレー講演です。
京北では山国の自治会館で、和知では再び菓歩菓歩さんでお話します。

一緒に講演される平賀さん、内容が深い上に、日頃、食べる物をどうす
ればいいのかの知恵に富んでいるので、とても役に立つことを教えて
もらえます。お勧めです!
以下、案内を貼り付けます。

***

【守田敏也と平賀緑の内部被曝と食べ物と経済】

8月28日(日) 資料代:500円

〇 昼の部13:00~
場所:山国自治会館(山国地区公民館)
(右京区京北比賀江町院谷21)
080-3834-0631
omusubi@keihoku.jp
http://omusubi.keihoku.jp/

〇 夜の部19:00~
場所:菓歩菓歩 クラフト館
(船井郡京丹波町坂原シヨガキ16)
軽食あります(料金別途)
問い合わせ先 : 0771-84-0959 
菓歩菓歩 http://capocapo.com/shop.html  

主催:おむすびマーケット実行委員会/菓歩菓歩
協力:みどりのこぐま

震災以降、いやそれ以前からかもしれません。
私たちはマスメディアから何を得て、何を得られていないのか?
テレビの中では、真実がフィクションのように扱われパラパラと過去のものに
加工されていってます。
外部被曝と内部被曝の違いとは何かを理解し、汚染された食品と今後どのよう
に付き合っていけば良いのか考えます。漠然と抱えている不安や恐怖にただお
びえるのではなく汚染の実態と真実を知り、一人一人が主体的に汚染と向き合
う。各部の後半は食品と経済がTPPによりどのように変えられようとしていて、
どうやったら幸福になれるのかをお話します。

守田敏也(もりた としや)
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011

1959年生まれ。京都市在住。同志社大学社会的共通資本研究センター
客員フェローなどを経て、現在フリーライターとして取材活動を続け、社会的
共通資本に関する研究を進める。ナラ枯れ問題に深く関わり害虫防除なども実
施。原子力政策にも独自の研究を続け関西をはじめ被災地でも講演。

平賀緑(ひらが みどり)
http://midori.info/

京都・丹波の手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」にて、有機菜
園や鴨たちを育て、手づくりバイオディーゼル燃料でワゴン車の燃料を自給。
現在は京都市・下鴨に移り、持続可能な食とエネルギー問題に取り組む。今年
9月よりロンドン市立大学食料政策センターの大学院に進学予定。
原発なんてもう時代遅れ!

****************************

翌日29日(月)には、京都市左京区のキッチンハリーナさんでお話します。
この日から月曜日の同じ時間に3回連続です。
1回めの29日は、茨城・東北の旅の報告会です!被災地の今の写真・動画を
たくさん撮ってきてお見せします。

2回目・3回目(9月5日、12日)は、内部被曝問題の連続講演です。
どちらかだけ参加されてもいいようにお話しますが、それぞれ違う話を
します。

8月29日、9月5日、12日ともに午後7時からです。
まだ調整中ですので、詳しい案内を再度出します。

以下にハリーナのHPを記しておきます。
ちなみにハリーナご飯、もの凄くおいしいです。一度、ご賞味あれ!
http://kitchen-halina.net/modules/main/index.php?id=1


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明日に向けて(227)現在、自転車95台が揃いました・・・

2011年08月15日 00時30分00秒 | 明日に向けて8月1~31日
守田です。(20110815 00:30)

ついさきほど、OHANAプロジェクトの森さんより連絡があり、今日(14日)
の自転車の集まりは15台ぐらい。昨日が80台(90台と書いてしまいましたが)
ぐらいだったので、これで合計で95台になりました。まずは一定の数を確保
できましたが、目標は150台なので、まだまだ口コミで募集を続けるそうです。

ただし、基本的にすべての自転車のタイヤ・ブレーキワイヤーを変えている
ので、整備が追い付かなくなり始めているようで、ここから先は可能な限り
整備済みの自転車を集めたいとのこと、再び協力した下さっている自転車屋
さんなどが声をかけてくれているようです。

展開費の方も継続的に募集中です。
繰り返しの案内で恐縮ですが、よければ以下にお願いします。

京都銀行 上桂支店(カミカツラ支店)
普通 4041989 京都OHANA プロジェクト大槻祥子

(この「明日に向けて」を読んで振り込んで下さる方は、振り込む際
に名前の前に、311という番号を入れてください。「311モリタトシヤ」
という具合です。整理のためです)

クレジットカード決済もできるそうです。
⇒ http://p.tl/N0-j

以下、今日(14日)の森さんからの報告です。

********************************

京都OHANAプロジェクト森拓哉です。

二日目の活動が終了しました。暑いですねえ。
アイスキャンデーが飛ぶように売れて行きました。

本日の活動を終えて、95台が集まりました!

まずはとりあえずの安心しているのですが、
どうせ行くなら、丸工自動車さんの10tトラック満載と行きたいところです。
もうひと押しで100点満点に近付きます。

木曜日まで、口コミによる募集はしてきたいと思います。
台数調整も微妙な時期ですので、手広い応募は控えさせて頂こうと考えて
います。
また、整備体制にも限りがあるので、整備済みの自転車のほうがベターには
なってきています。

一台の自転車で変わる、一人の運命があるかもしれません。
一人の運命が変われば、その周囲の方々の運命も変わる事でしょう。
ということで、満載の150台まで1台でも多く、クオリティ高く、チャレンジ
していきたいと思います。

大槌町で受入準備をしてくださっているNPOの方からもメールで
こんなメッセージを頂いています(抜粋)
「皆自転車、楽しみにしています。
本当にどうも有り難うございましす。」
スイッチオンですね!

本日自転車を持ってきて下さった方のインタビューです。
皆さんの想いも届けられるよう準備を進めていますね。
安部さん:http://www.youtube.com/watch?v=fniGwUQpgmw
皆様暑い中、お持ちいただいて、ありがとうございます。

お盆の時期に、動いて下さる方がいるのは、本当にありがたい限りです。
明日は三日目さてどんな一日になるでしょうか?引き続き楽しみです。

ちなみに、今日と僕と自転車との接点は、往復自転車110km、チューブ・
タイヤ交換6本、自転車磨き3台、ブレーキシュー交換2台でした。。。
自転車と色々遊んでもらいました!

もうちょと整備能力があると良いのですが、、、
と嘆いても仕方がないので、できることに焦点をあてていきます!

それでは、明日も素敵な一日をお過ごしください。
今日も一日ありがとうございました。

京都OHANAプロジェクト

森拓哉


<今後のスケジュール予定>

8月15日(月)~18日(木) 自転車の整備
8月19日(金)       自転車の搬出&メンバー岩手県入り
8月20日(土)~21日(日) 大槌町の仮設住宅で自転車の配布
8月22日(月)       気仙沼訪問の後 京都へ

ホームページ : http://ohana-kyoto.net/blog/
★中国在住で活躍中の松本ひでちゃんが、一気にパワーアップしてくれました。
ご覧下さい。

みんなの千羽鶴プロジェクト : 一口1,000円のプロジェクト支援。
http://www.success-running.com/news/2011/07/senba.pdf
クレジットカード決済に対応しました ⇒ http://p.tl/N0-j

フェイスブック : http://www.facebook.com/kyotoohana★タイムリーに情報をお届けしていきます。ユーザの方は、「いいね!」
お願いします。
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明日に向けて(226)芦生の森があなたを呼んでいる・・・!

2011年08月14日 13時00分00秒 | 明日に向けて8月1~31日
守田です。(20110814 13:00)

前にもお知らせしましたが、8月27日に芦生の森への訪問を企画してい
ます。今回は芦生の森の南側の佐々里峠からのコースで、樹齢1000年を
越える芦生杉に会いに行くのが目的です。初めて訪れた方は誰しも、こ
の世のものとは思えないような光景に圧倒されます。同時に私たちがこ
んなにも神秘的な自然に取り囲まれた存在だることに気づき、心の深い
ところでの安らぎを感じることができます。
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/02a72bd1b0cd69d6c291551fb0e9afdb

まだツアーに余裕がありますので、お近くの方、ぜひご参加下さい。
以下、サクセスランニングの企画案内と申し込みフォームです。
http://www.success-running.com/news/2011/06/ashu2011.pdf
http://www.success-running.com/contents/menu06.html
下見の様子がこちらからみれます。
http://www.success-running.com/news/2011/06/post-73.html

なおサクセスランニングを主宰するモリタクさんが、京都OHANAプロ
ジェクトのモリタクさんです!今回の芦生の森訪問には、OHANAの面々
も参加します。

僕はかつて、宇沢弘文さん監修の『地球温暖化と経済発展』という書物
の中で、芦生に関連して論文を書きました。
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-040243-9.html
主題は芦生の森を含めた日本の森を襲う温暖化の影響についてで、タ
イトルは「森林にしのびよる地球温暖化の影響」です。そこに芦生
の森の紹介も書きました。その内容をここにご紹介し、みなさんへの
再度の芦生の森へのお誘いとしたいと思います。

自然保護活動にとって、一番、大事なのはまずは自然の美しさ、素晴ら
しさに触れることだと僕は思っています。だからワンダーランド芦生に
ぜひお招きしたいのです。圧倒的な森の姿に包まれ、その中に溶け込ん
でしまうことの中から、自然を愛おしむ思いが生まれて来ます。そして
そのときあなたはもう森を守る一人となっています。

とくに311大震災・大津波・原発大災害以降の時の流れの中で、心身を
すり減らしてしまった方、放射能への対処に疲れてしまった方にご参
加いただきたいです。一緒に緑のシャワーを浴びてリフレッシュしま
しょう。私たちにはまだまだ美しく、尊いものがたくさん残されてい
ます。美しさに触れ、森から明日への活力をもらってください!

*******************************

『地球温暖化と経済発展』(東大出版会)
「第一章 森林にしのびよる地球温暖化の影響」より

1、古木が茂る芦生の森

①「原生林」と呼ばれる森

温暖化の影響に触れる前に、まずは芦生の森の姿を伝えたい。この森は、
京都市の北山から若狭湾にまで続く、丹波山塊の中にある。丹波から福
井県南部では谷のことをタンと呼ぶそうだが、芦生の峠にたって遠くを
見やると、薄もやの中に、谷が波のように続いているのをしばしば目に
する。谷の波=丹波の地名の由来は、ここから来ているという説がある。

その丹波山塊の中にあって、芦生の標高は、概ね300メートルから960メ
ートルぐらい。600メートルから800メートルの地域がその3分の2ぐらい
を占める。日本海側気候に属するが、南に下るにしたがい、太平洋側気
候帯に移っていく。

芦生に生息している生物はとても多様だ。高木層の代表は、冷温帯のブ
ナ、ミズナラ、トチなどの落葉広葉樹。ウラジロガシなどの常緑広葉樹。
そしてスギやヒノキなどの常緑針葉樹だ。とくにアシュウスギの中には、
推定樹齢1,000年を越える大木もある。日本海側のスギは、発芽したあ
と毎冬に豪雪を受ける。重みに押しつけられながら、上に伸びていくた
め、途中で枝分かれすることが多く、手の指が伸びるような形で成長し
ていく場合もある。何本にも分かれた枝が、張り出しているさまは荘厳
である。

よく芦生の森は「原生林」と呼ばれるが、正確には原生林ではない。14
世紀の昔から、木材の搬出地であり、とくに太平洋側に流れる安曇川や
上桂川に近い地域では、繰り返し伐採が行なわれた跡が残っている。
上述のアシュウスギの、上に伸びた枝の何本かが切り落とされていたり、
伐採した木を、川へと落とすために牛などで曳いた木馬道(きんまみち)
の跡が見られたりする。

これに対して、日本海側に流れる由良川流域では、下流に大きな木材消
費地が少なかったことがあって、比較的伐採は少なかった。木地師やマ
タギの人々がこの森に入った跡はそこかしこに見られ、源流域では、伐
採して太平洋側に峰越しに搬出した跡も残るものの、この由良川の中流
には、今もブナやミズナラ、トチの巨木が多く存在している。森は古く
から人々によってよく守られ、木地師による持続可能な採取生活が営ま
れていたようだ。

近世になってからは、1921年に当時の京都帝国大学が、この森を演習林
として99年契約で租借したため、現在にいたるまで、大規模伐採の手が
入らなかった。そのため、長い間、自然の更新に任された結果として、
原生状態に近い植生の森が、一部に残されたのである。「原生林」と呼
ばれる由縁だが、正確には自然遷移による極相状態である。原生状態に
戻った森林という意味だ。他の日本の「原生林」にも共通することだが、
このような人と森の歴史的関わりを考えながら芦生の森を歩いてみると、
そのさまざまな痕跡もみることができる。古の文化の残り香と遭遇する
こともまた、森を歩く大きな魅力だ。


②森の中のドラマ

由良川源流域に広がる広大なブナ林や、川の近くに自生するトチノキの
ことに少し注目してみよう。ブナは漢字では木へんに無と書く。なぜか。
落葉広葉樹であるブナは、針葉樹と比較して、伐採すると非常に早く劣
化してしまうため、材木としての価値が低いのである。だから伐採され
なかったのかというと、全く反対で、戦後の林野庁の植林政策では、
「ブナ退治」という言葉が生まれたほどの伐採が全国で行われ、代わり
にスギの植林が行われたのであった。そのため日本では大きなブナ林が、
随分、減ってしまった。

材木としての価値は少ないブナだが、森林の美しさは群を抜いている。
それはブナの木が、まっすぐ高く伸びて、枝が左右に張り出していく性
質を持っているため、その下に大きな空間が生じるからである。また落
葉広葉樹であるブナの葉は、薄くて光をよく通す。てかてかした厚みに
覆われている常緑樹の葉との大きな違いだが、そのためにブナ林の中に
は、明るく美しい緑の空間が出現するのである。

今度は、この森を代表するトチノキの巨木の傍らにたって周囲に目を凝
らしてみよう。するとところどころに、この木から落ちた実が転がって
いることに気がつく。トチノキの実の種皮はとても硬い。それはこの木
が実をつけるまでに何十年という月日がかかることと関連している。高
く伸び上がった枝から勢いよく地上に落ちて皮が破れ、はじめて種子が
地面に転がるのだ。しかもそれを生で食べると胃がよじれるほど痺れる
という。栄養豊富な果肉が動物たちに食べられてしまわないために、サ
ポニンという物質が含まれているのである。トチノキが様々な「知恵」
を凝らしているのだ。

このような「知恵」は、樹木ばかりではなく、谷に豊富なヤマアジサイ
などにも見られる。虫媒花であるこの花は、受粉のために、マルハナバ
チやカミキリの飛来が必要だ。そのために花の色は、紫外線をよく感知
するこれらの昆虫に見えやすい青色になっている。そしてそれが見る者
の心を和ませる。ところが受粉が終わった花は、まだ受粉を待つ花の邪
魔にならないようにと、次々と裏返って、紫外線を吸収する白緑色に変
わる。そこには受粉に忙しいヤマアジサイの姿がある。

うっそうとした森の中には、そんな動植物たちの共生とかけひきのドラ
マがたくさん隠されている。そのひとつひとつを知るとき、不思議な自
然の摂理は見る者の心を奪っていく。


③クマハギに彩られた針葉樹の林

動物ではシカむろんのこと、ツキノワグマやニホンカモシカが古くから
住んでいる。鳥も豊富であり、昆虫も多様で、生物種の宝庫とも言われ
ているのだが、芦生の森に特徴的なことの一つが、クマハギという行動
が多く見られることである。

クマがスギやヒノキの表面を、硬いつめで剥いでしまうのがクマハギだ。
傷をつけられた樹木は、そこを防ぐように周りがせり出してきて自分を
守るが、クマに剥がれた部分の中心はむきだしのままに残ってしまう。
さらにそこに雑菌が入るとやがて内部が腐りはじめ、樹が成長するにし
たがって、徐々に洞(うろ)が作られていく。そこはミツバチに絶好の
巣の場所を提供するが、さらに樹が大木になるにしたがい、クマ自身が
入れるほどの空洞が形成されていく。事実、クマはこの穴を越冬に利用
することが多い。

クマハギをされた樹は、材木としての価値をなさなくなるため、植林地
では、対策として樹にビニールテープが巻かれていることが多い。ビニ
ールがつめにひっかかるのを嫌がるクマが、その樹に近づかないといわ
れるからだ。

クマハギはなぜなされるのだろうか。実はいくつか説があり、定まった
答がない。ツキノワグマの生態そのものが、多くの謎に包まれているか
らでもある。動物行動学者の中には、クマが甘皮を求めてするのだとい
う人々がいるが、その場合も栄養を求めてという説と、生殖への刺激を
受ける物質が樹液に含まれているからだという説がある。

だが芦生の森や、丹波山塊では、クマハギが頻繁に行われてきたが、そ
れは必ずしも全国の生息地で一様に行われていることではない。むしろ
クマハギが行われない地域の方が多いのである。

これに対して昆虫学者の中には、クマハギの跡が、やがてクマの好物の
蜂の巣になり、さらには洞が大きくなると、今度は越冬用の場になって
いくことに注目し、クマはそれを初めから狙っているのではないかと考
える人々がいる。ところがクマハギをしてから洞ができて、やがて越冬
用に拡大したころには、当のクマはもう存在していない。クマは次世代
のためにクマハギをしていることになる。つまり芦生の森や丹波山塊の
クマには、世代間倫理があるとこれらの人々は推論するのである。その
真偽は分からない。だがクマハギによって生じた洞が、クマの世代を超
えた生活サイクルを大きく支えてきたのは確かな事実である。

このように、芦生の森の魅力は、語っても、語っても尽きることはない。
ぜひ一度は訪れて欲しいと思うが、この美しく、たくさんの生物に溢れ、
人々が織り成してきた穏やかな暮らしの跡が残る森が、近年急速な変化
をみせはじめている。森を守る人々からは、美しいブナ林の更新の危機
がささやかれ、ツキノワグマがめっきり見られなくなったという声も聞
こえる。いずれも温暖化の影響である。次にこの深刻な事態を検証して
いきたい。

*******************************

続きは『地球温暖化と経済発展』をご覧ください。
なお地球温暖化と森林の関係については、『世界』2010年4月号にも
「山と森にしのびよるナラ枯れ」というタイトルで、論文を掲載して
いただいています。バックナンバーを検索してみてください。
http://www.iwanami.co.jp/sekai/
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2010/04/274.html
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明日に向けて(225)岩手県大槌町に向けて、自転車が続々と集まりだしました・・・。

2011年08月14日 00時30分00秒 | 明日に向けて8月1~31日
守田です。(20110814 00:30)

京都OHANAプロジェクト始動中です!今日(13日)はリーガロイヤルホテル京都
北側の元安寧小学校で自転車集め。朝から続々と自転車が運び込まれます。ご
自分で乗って来られたり、車に積んで来られたり。小型トラックに数台乗せて
持ってこられる方がいると思えば、ご自分でフロントタイヤをはずし、器用に
普通自動車の中に数台を詰め込んでこられる方もいます。

同時に岩井サイクルさん(下京)など、自転車屋さんで働く方たちが多数参加
して下さり、自転車の整備が始まりました。基本作業はタイヤとブレーキワイ
ヤーの交換。せっかく被災地に自転車を持ち込んでも、すぐにパンクしたり、
ワイヤーが切れてしまうと、直すことが難しいですから、スクラップになって
しまいます。それでは現地にかえって負担になる。そのための整備です。

1台当たり、前後のタイヤとワイヤーを交換するので、部品代だけでも5000円
ぐらいはかかります。さらに本来なら交換工賃もかかってくる。これらを大雑
把に見積もると1台当たり1万円ぐらいの付加価値を上乗せしていることになり
ます。では部品代はどうしているのか。すべてメーカーさんの寄付なのです。
岩井サイクルさんが取引先にかけあったところ、快く応じて下さったそうです。

集める自転車の目標は150台。そのすべてに整備を施すので、大まかに自転車
を集めた上で150万円分の価値を載せることになります。またお金の問題だけ
でなく、ただ集めて自転車を送るよりも、丁寧に整備を加え、きれいにして
送った方が、少しでも受け手の気持ちを暖かくできます。整備の終わった自転
車には「京都OHANAプロジェクト」のかわいいステッカーも貼られます。

今日も岩井サイクルの方だけで、朝からかかりっきりで10数台整備されていま
した。暑い最中の作業ですが、わざわざお店から特設テントまでもってきてく
れる手まわしのよさ。それでも汗をだくだく流しながら、部品交換が進んで行
きます。その横でOHANAのメンバーがせっせと自転車磨き。金属部分の錆をおと
していくのですが、驚くほどピカピカに光りだします。

岩井サイクルの方は「前回のときも参加させていただきましたが、その気持ち
がどんどん薄れていってしまうのは嫌だなと思っていたので、今回も参加させ
ていただきました」とちょっとはにかみながらおっしゃってくださいました。
岩井サイクルさんからは、夕方に社長さんも来て下さいましたが、実は社長さ
ん、自転車を集めている安寧小学校の卒業生なのだそうです・・・。

整備を行ってくれている、自転車製造メーカー、大日産業の中森さんにもお話
を伺いました。「前回は少ししかお手伝いをできなかったのですが、また第二
弾をされるということで微力ながらお手伝いに来ました。自分に何ができるか
というと、私は自転車に携わって30年になります。なのでこういった形で少し
でも被災地の方に喜んでもらえればと思って参加しています」。

続いて内林モーターサイクル(桂)の内林さんが、軽トラックで自転車5台を
持ってきてくださいました。一言お話をと聞くと、「災害で大変やった人のこ
とを思うとじっとしてられません。少しでもご支援したいという気持ちで持っ
てきました」と内林さん。内林さんもどこか恥ずかしそうに話されました。
「また持ってくるから」と言い残して、車で戻って行かれました。

僕の友人の杏さんが、自分で自転車に乗ってきてくれました。訪問介護の仕事
をしている杏さん。介護を受けているおばあさんから自転車を託されてきまし
た。この自転車は大の仲良しだったおじいさんが生前に乗っていったもの。そ
れだけに大切にされていて、一時には家の中にも入れていたそうです。そんな
自転車なので、杏さんもとてもこのプロジェクトのことは言えなかった。

ところが先日、訪問しているときにたまたまテレビで被災地の映像が映され、
おばあさんが、私はこんなに困っている人がいるのに何もしてあげられないと
溜息をつかれたのだそうです。思わず被災地のために自転車を集めている人が
いますと杏さん。そうしたらおばあさん、とても喜んで、自転車を出して下
さったのだそうです。お二人の思いが一杯つまった自転車が大槌に向かいます。

そう考えてあらためて自転車を見まわすと、一台、一台にストーリーがある
ことを感じました。新車を送るのもいいけれど、こうやって中古の自転車を
集めて、大事に整備して送るのはもっといいなという気がしました。杏さんも、
「このおじいさんの乗っていた自転車に、岩手の海を見せてあげてください」
と言い残して、元安寧小学校から去っていきました。

この日、OHANAで参加していたのは、大槻隆雄さん、大槻祥子さん、大槻美空
(みく)ちゃん。美空ちゃんは小学校5年生です。せっせと自転車を磨いて
くれました。モリタクさんこと森拓哉さんは、映画「ガイアシンフォニー第
7部」上映会でカンパアピールをさせてもらえるとのことで出向いていました。
夕方にほくほく顔で戻ってきました。

こうしてこの日は90台近くの自転車が集まりました。整備が済んだのは35台
ぐらいでしょうか。自転車集めは明日も続き、整備は自転車の積み込み前日の
18日まで続く予定です。半日ほど現場にいて思ったのは、今なお、たくさんの
京都の方たちが被災地のことを思い、何かをしたいと考え、動いて下さって
いることです。自転車と一緒に何よりこの思いを届けにいきたい。

とくに大事なのは、陸前高田への訪問です。自転車は大槌町の仮設住宅に配り
きってしまうので、残念ながら陸前高田には届けられませんが、しかし京都に
は東北への熱い思いが確かにあるのです。これを伝えたい。なおこのことをよ
り掘り下げるためにも、大文字火送り護摩木問題を別稿で論じさせていただき
ます。ともあれ僕は京都と陸前高田の絆を作るためにも行動したいです。

・・・というわけで自転車集め第一日目は順調に進行しました。しかしそれ
でもなお、まだ資金が足りていないのが現状です。みなさまどうか力をお貸
しください。再びになりますが、振込先を記しておきます。どうかよろしく
お願いします。

京都銀行 上桂支店(カミカツラ支店)
普通 4041989 京都OHANA プロジェクト大槻祥子

(この「明日に向けて」を読んで振り込んで下さる方は、振り込む際
に名前の前に、311という番号を入れてください。「311モリタトシヤ」
という具合です。整理のためです)

クレジットカード決済もできるそうです。
⇒ http://p.tl/N0-j

なお最後に、京都OHANAプロジェクトの森拓哉さんからのメッセージ、2回分
を貼り付けておきます。本日の報告の方に少し映像がアップされていて、
僕もインタビューされちゃっています・・・。

********************************

OHANA通信 Vol2 8月12日 岩手県大槌町 サイクルショップさんとの電話

こんにちは。OHANAプロジェクト森拓哉です。
毎日、暑いですね。明日からは、汗をかきかき、楽しみです。

今日は10:30頃に大槌町で自転車店をされている
サカイデさんからお話しを伺うことができました。
http://fkja.voiceblog.jp/data/success-running/1313122282.mp3
(後半1分は個人情報が含まれるため、カットしています)

話を要約すると、、、、

OHANAの活動の課題の一つに、
自転車を持っていったはいいが、そのあとのメンテナンスをどうするんだ!?
という課題があります。
パンク、タイヤ交換、プレーキワイヤー、自転車はデリケートなものなので、
メンテナンスが必須です。そこで、大槌町でお店をされている自転車店に電話して、
パーツ類をお渡しするので、パーツ類が有る間は、工賃のみで対応して欲しいと
いうことをお願いしました。
サカイデさんの答えはとても快いもので、「いいですよ」と軽快でした。

また、何か必要な物資がないか聞いたところ、
「タイヤチューブを削る電動のヤスリ」がなかなか手に入らなくて困っていると
のことです。

できる限り探してみるとお伝えしました。無償もしくは安くで手に入りそうでし
たら、教えてくださいね。

今回、OHANAで確保できているパーツとして、以下があります。今回の整備で使わ
なかったものは、トラックに積んで現地の自転車店にお預けしようと思います。
いいアイデアですよね!?

・タイヤ26インチ、24インチ 100本ずつ
・チューブ、26インチ250本、24インチ100本
・カゴ50個
・鍵100個
・ブレーキワイヤー30セット

もし提供できるパーツ類(ポンプ チューブ タイヤ ワイヤー)がありましたら
どうぞお願い致します。大槌町にお届けいたします。

京都OHANAプロジェクト
森拓哉

追伸 活動元気にやっていますが、それでも時には、疲れます。
そんなときは、豆乳青汁を飲んでパワーアップしています。
パワーアップの様子 : http://www.youtube.com/watch?v=-C6U4jdZj0g

**********************************

OHANA通信 Vol3 8月13日(土) 活動初日終了

こんにちは。OHANAプロジェクト森拓哉です。

今日から始まったOHANAプロジェクト、自転車の素晴らしさを再確認するため、
自宅のある大阪は茨木市~京都の元安寧小学校まで約35kmロードレーサーで
通いました。
やっぱり魅力的な乗り物ですね!

本日の結果、、、、約90台を集める事が出来ています!

当初反応が鈍いかなあ。。。と心配していたのですが、自転車業界の皆様方から、
まとまったご提供を頂き、市民の皆様にも、次から次にお持ち頂きました。

中には80歳にも迫るであろう、お婆ちゃんが、自転車を押して持ってきてくれて、さらに
その後、一度家に帰ってから「募金ができなかったからね」と千円札を握りしめて
戻ってきてくれました!感動です。お婆ちゃんに負けずに、汗をかきかき頑張り
ます。


本日の模様の動画:
http://www.youtube.com/watch?v=8DlfceS9d_0
http://www.youtube.com/watch?v=g111n-qInWU

明日の一つのポイントは、目標台数の150台にどこまで迫れるか。もしくは上回
るかです。
上回った場合、10t車一台では持っていけず、嬉しい悲鳴になります!新たな
チャレンジが始まります。

また、午後からはガイアシンフォニーのチャリティ上映会にお邪魔してPR活動を
させて頂きました。
http://www.success-running.com/news/2011/07/gaia.pdf
http://gaiasymphony.com/

参加された皆様は、チャリティに出席されるだけあって、意識の高い方ばかり、
本当に素晴らしい時間を共に過ごさせて頂きました。

報告会をされた、チーム SAKEさんは震災後すぐに現地に入って、その活動の機敏
さには心打たれました。
http://teamsake.blogspot.com/
こちらもどうぞ応援お願い致します。

映画の話をすると長くなるのですが、再認識したことを一つだけ。
日本では、全ての物に神が宿る、八百万の神という精神文化がありますが、
もっと神様はいますね!800万では済みません。

人の数だけ神がいて、全ての物は神様である。皆様一人一人が神様です。
映画を見ていて、すっとそんな精神が入ってきました。皆様も機会があれば是非
ご覧ください。

明日も、どんな神様に出会えるか楽しみです。

明日もやっぱり自転車通勤、楽しみです。

今日も一日、応援頂き、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように。

京都OHANAプロジェクト
森拓哉


<今後のスケジュール予定>

8月13日(土)~14日(日) リーガロイヤルホテル北側元安寧小学校で自転車回収
8月13日(土)~18日(木) 自転車の整備
8月19日(金)       自転車の搬出&メンバー岩手県入り
8月20日(土)~21日(日) 大槌町の仮設住宅で自転車の配布
8月22日(月)       気仙沼訪問の後 京都へ

ホームページ : http://ohana-kyoto.net/blog/
★中国在住で活躍中の松本ひでちゃんが、一気にパワーアップしてくれました。
ご覧下さい。

みんなの千羽鶴プロジェクト : 一口1,000円のプロジェクト支援。
http://www.success-running.com/news/2011/07/senba.pdf
クレジットカード決済に対応しました ⇒ http://p.tl/N0-j

フェイスブック : http://www.facebook.com/kyotoohana★タイムリーに情報をお届けしていきます。ユーザの方は、「いいね!」
お願いします。


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明日に向けて(224)子どもの白血病を乗り越えてきたお母さんから

2011年08月13日 21時30分00秒 | 明日に向けて8月1~31日
守田です。(20110813 21:30)

みなさま。僕はこの8月19日から21日まで岩手県大槌町を訪問し、京都
からの自転車配りのお手伝いをしてきますが、その前日、18日に茨城
県笠間市を訪れます。ことの発端は、京都・ママ・パパの会の集まりに
呼んでいただいたときに、茨城から避難してきているお母さんに出会い、
地元で話をしてくれないかと頼んでいただいたことです。

昨日も述べましたが、放射能から子どもを守る京都・ママ・パパの会の
方たちが、これを聞いて、僕を茨城に送り込むカンパ活動をしてくださ
り、交通費を集めてくださいました。これで僕は茨城県までいけるよう
になったし、さらに資金を継ぎ足して、岩手県大槌町から海岸線の町ま
で行くことができるようになったわけです。

その後、このお母さんや、他の茨城出身で京都に住んでいるお母さんも
参加して、京都から原発事故被災地に避難や放射線から身を守ることを
訴える「ほっこり通信」という素敵なペーパーが発刊されました。その
巻頭に載せられた文章が大変、素晴らしく、深く胸を打たれたので、こ
こに転載させていただくことにしました。

笠間市への訪問、とても大事なことで、重い役割だなと思っていますが、
こういうときに重い役割を担えるのは嬉しいものです。ぜひ茨城と京都
を結ぶ、架け橋となりたいと思います。いやそうやって点と点を結びつ
けながら、ネットワークを広げて面に発展し、相互の助け合いを作り出
すことが今は一番大切なことだと思います。

その意味で僕の中で、茨城への訪問と、その後の岩手県での展開、気仙
沼への再訪問は一つの糸でつながっています。みんなで直面する危機、
苦しみ、悲しみを分かち合い、未来の喜び、楽しみを一緒に紡ぎだして
いきたいものです。どうかみなさま。お力をお貸しください。行動中は
再び、連日、現場から報告を発信します。

以下、茨城県北部出身のAさんの文章をお読みください。末尾にほっこり
通信発刊に寄せてのメッセージと僕の講演会の案内もも貼り付けておき
ます。

************************

子どもの白血病を乗り越えてきたお母さんから

私の故郷は茨城県北部です.福島県はすぐお隣,言葉も近いし,
父方の祖父は郡山生まれということもあり,
私にとって福島県はとても親しみのあるところです.
その福島,そして私の生まれ育った茨城や近県が,原発の事故により
放射線という見えない敵に冒され,そこに住む人々の暮らしが
おびやかされているということに深い悲しみを覚えます.
そしてこの事故の責任者たちの無責任な対応に憤りを感じます.
事故発生から4ヶ月以上がたって,お母さんの疲れもピークでは
ないでしょうか?子どもたちを守ることに精一杯で,ご自身の疲れにも
気づかず奮闘しているのではないかと案じています.

私には6歳になる小学生の息子がいます.
2歳の時に白血病を発症し,3年間の治療を受けました.
小児がんを経験したこどもの母として,今一番気がかりなのは
そう遠くない将来,福島県とその周辺で放射線の影響による小児がんが
増えるのではないかということです
(白血病の場合,大量の放射線被曝やウィルス感染が原因のものもありますが,
多くの小児がんでははっきりとした原因は特定されていないそうです).
それでもわが子ががんにかかったと知った時,多くのお母さんは何か自分に
原因があったのではないかと思ってしまうものだと思います.
私自身もそうでした.「食べ物がいけなかった?」,「あんなことをしたから?」,
「私の行いが悪かったから天罰?」,「もっと早く気づいていたら…」と,
それまでの生活を振り返って後悔したり,自分を責めたりしてしまいます.

手術や抗ガン剤治療を受けてぐったりとベッドに横たわるわが子を見つめる時,
点滴や治療の痛みに泣き叫ぶ声を聞く時,
薬の副作用で髪の毛も,眉毛も,まつげさえもが抜け落ちたわが子に触れる時,
それでも無邪気に笑う子どもに微笑み返す時,
「いつお家に帰れるの?」と尋ねる子どもの問いに答えを探す時…
何もしてやれない自分を責め,無力さを嘆いてしまいます.

ましてこの事故では!
いろいろな事情で避難を迷った末,万が一にも将来わが子が
発病するようなことになったら….
その時の母親の悲しみと後悔はいかばかりでしょうか.
「どうしてあの時避難しなかったんだろう…」と,
悔やんでも悔やみきれないと思います.
発病を知らされた時の全身が燃えるような,それでいて凍りつくような感覚,
病室で泣き崩れるお母さんの姿,
子どもに泣き顔を見られないように廊下の隅で涙を流すお母さんの姿・・・.
かつて私も経験し,何度も目にした光景が繰り返されるのではないかと思うと
胸が張り裂けそうになります.

そんなお母さんの姿は見たくないし,
病に苦しむ子ども達の姿はもっと見たくない,そう思います.

だから避難してほしいと思います.
今、不安を抱いているお母さんに向かって,遠く離れた土地で暮らす私が
こんなことを言っていいのかどうか何度も自問自答しました.
でもやっぱり言わせてください.避難してほしい.
いろんな事情があると思います.お父さんの仕事,住み慣れた土地への愛着,
人とのつながり,そしてお金の問題….将来起こるかどうかわからない
危険のためにそれらを捨てることは本当に大変な決断だと思います.
でも子どもが元気でいてくれて初めてその他の幸せがある,そう思います.
私自身は,子どもに病を得たことで子どもの命以上に大切なものはない
ということを痛感しました.
子どもが元気でいてくれて初めてその他の幸せがある.
命があって初めてその他の悩みもあるのだと思います.

でもそんなことわかっていてもそう簡単にはいかないこと,どうにも
ならないこともあると思います.
ならばせめて子どもたちだけでも,あるいは夏休みの家族旅行にでも,
京都へいらっしゃいませんか.
京都には常時いろんな楽しい催しものがあるし、私たちも講演会や茶話会、
その他を企画しています.もし都合がつけばお母さんも,そしてお父さんも
京都にいらして,しばしこころと身体を休めていただきたいと思います.
子どもたちが元気に遊ぶ姿を見るだけでお母さんも,そしてお父さんも
パワーがわいてくると思います.

私の妹も小学生の息子,娘,0歳児を連れて茨城から避難しています.
私が避難を勧めても,当初は「こんなこと(大地震)が起こってみると,
この先何が起ころうとも家族一緒がいいと思ってしまう」と言っていました.
それでも子どもたちの健康を考えて避難を決意.
直後は自分たちだけ避難してきたという後ろめたさや,何も持たずに出て来て
居候する居心地の悪さ,十分な説明もせずに連れてきてしまった子どもたちへの
申し訳ないという思いから,自分の決断を後悔しているようにも見えました.
ところが子どもたちの学校の問題が解決し,元気に,そして楽しそうに
登校する姿を見た途端,妹にも笑顔が戻ってきました.

京都には福島や近県のみなさんの健康を案じている人がたくさんいます.
みんな何かしたいけれど何をしていいかわからない.でも直接みなさんと会って
何が必要か,何ができるかがわかれば,もっとたくさんの人が行動を
起こしてくれるきっかけにもなると思います.
私自身も,何かしたいという思いでつながりを持った人たちと
この「ほっこり通信」を作っています.
ついこの間までまったく知らなかった人たちです.

出会いが新たな一歩を踏み出すきっかけになるとそう信じています.
治療を終えて元気に小学校に通う息子と共に,みなさんと出会えることを
願っています.

****************************

ほっこり通信発刊によせて

3月11日の大震災から4ヶ月半が経ちました.多くの人が地震・津波による被害
から復興を目指している中,福島県とその近県では福島第一原発の事故による
放射能の影響で深刻な事態が続いています.
福島県では現在,計画的避難区域に指定され,家を捨てて避難を余儀なくされ
ている人々がいる一方,放射線量が高いにもかかわらず避難区域に指定されず,
避難したくてもできない,あるいは迷っている方が大勢います.福島県の県庁
所在地,福島市でもチェルノブイリ原発事故の時に強制避難区域に指定された
地域よりも高い放射線量が検出されているそうです.
子どもは大人の3~10倍も放射線の感受性が高いと言われます.小さければ小さ
いほどその影響は大きく,このまま子どもたちが放射線量の高い環境下に暮ら
し続ければ,近い将来福島とその近県では小児甲状腺がんなどのがんが激増す
ることが予想されます.

何とかして子どもたちを助けたい…でも自分ひとりで何ができるというの?個人
に出来る事なんて限られているじゃない….私たちも初めは自問自答を繰り返し
ながらも何もできずにいました.そしてただ政府と電力会社の無責任さと無策
に腹を立てる毎日でした.でも次第に,同じ日本で,半日もあれば行ける場所
で,手を差し出せば届くところに,命の危険にさらされている子どもたちが大勢
いて,それを心配するお母さんたちも大勢いるというのに何もしないなんて,
ひょっとしたら自分自身も政府や電力会社と大して変わらないのではないか?
そう思えてきました.そんな時に同じ思いのお母さんたちと出会い,小さな事
でも何もしないよりはいいんだ,できることから始めればいいんだ!と思い立ち
行動することにしました.

早速,子どもたちへの放射能の影響を心配する福島や茨城のお母さんたちと連絡
を取り,私たちにでもできることはないかを尋ねました.お母さんたちからの
要望は「避難先の情報が欲しい,現地のくらしの情報が欲しい,そして現地の方
からの待っているという言葉が欲しい.みんな避難先で孤立することを一番恐れ
ている.そして情報は紙媒体がいい.インターネットでは使える人が限られて
くるし,紙ならどこにでも持ち運べて情報交換がしやすい」というものでした.
そこでこうした情報をまとめたフリーペーパー「ほっこり通信from Kyoto」を
発行することになりました.

子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの方が「自分たちを受け入れて
くれるという励ましのメッセージは避難への一歩を踏み出す勇気をくれる」と
おっしゃっていたのが印象的でした.私たちも小さくても支援の一歩を踏み出
したいと思います.そしてこれを読んでくださった方が私たちと一緒に一歩を
踏み出してくれることを願っています.

今回は夏休みに間に合うように緊急発行したため反省点も多いのですが,お読
みいただいたご感想をお寄せいただければ嬉しく思います.福島や茨城のお母
さんたちへのメッセージも随時募集しています.
どうぞよろしくお願いします.

ほっこり通信編集部


ご協力のお願い

私たちは放射能から子どもたちを守るママ・パパの会 京都という交流会で出会っ
たばかりの京都の母親のグループです.何とかして福島・茨城の子どもたちを守
りたいと思っていますができることは限られています.
みなさんのお力を貸していただければ大変心強く,うれしく思います.

現在,講演会,助産師による授乳相談,乳房ケア,カメラマンによる写真撮影
サービス,リンパマッサージ等を計画中です.

・ほっこり通信の編集・発行に協力できる
・住居を提供できる
・何かを教えられる (子ども向け,大人向けどちらも歓迎します)
・一緒に何かできる
・サービスを提供できる 
・ 専門知識がある

どんなことでもかまいません.ご協力いただける方はご連絡ください.

メッセージ大募集

また福島や茨城のお母さんたちへのメッセージを募集しています.
メッセージをお寄せいただける方は下記のアドレスまで送ってください.

カンパのお願い
ほっこり通信の発行にかかる経費,福島とその近県から来てくれた方へのイベント
運営費などが必要ですが,私たちのポケットマネー以外の資金がありません.
ご協力いただければ大変ありがたく思います.

当面の間,すべてのご連絡は以下のアドレスまでお願いいたします.
a.plus.mina2@gmail.com

*********************************

『放射能って何!?どうしたらいいの!?』 一緒に学ぼう
 ~守田 敏也さん講演会~

シーベルト、ベクレル…ヨウ素、セシウム、ストロンチウム……3.11福島
原発事故後、初めて聞く言葉が飛び交っています。
子どもへの影響が大きいといわれる放射能。今注目されている内部被曝…。
どんな影響?食べ物は?防護策はあるの!? かけがえのない子どもたちを
守るため、一緒に学び、正しくこわがりましょう。

日時:8月18日(木曜日)
場所:友部公民館2F和室
14時~16時
13:30~ 開場
14時~15時 講演
15時~16時 質疑応答
入場:無料
*予約不要
*お子様連れOK
問い合わせ:www.nacchin@docomo.ne.jp

主催: 明日の子供を守る会笠間
   http://asu-kasa.jugem.jp/?pid=1
   放射能から子どもを守る 京都・ママ・パパの会
   http://kodomo-kyoto.sakura.ne.jp/
(京都のママたちからカンパをいただき、今回の茨城での講演会が実現
しました!つながろう!日本!!)

守田敏也(もりたとしや)さん プロフィール
1959年生まれ。京都市在住。同志社大学社会的共通資本研センター客員
フェローなどを経て、現在フリーライターとして取材活動を続けながら、
社会的共通資本に関する研究を進めている 。原子力政策についても独自の
研究を続けている。震災後のデーター収集と鋭い分析力により、震災後、
講演会などに駆け回り、多忙な毎日を送られています。
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011

岩波書店『世界』9月号(発売中)に、守田さんが、6000人の被爆者を診察
してこられ、内部被曝に詳しい臨床医師:肥田舜太郎先生をインタビューした
記事が載っています。
http://www.iwanami.co.jp/sekai/
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2011/09/142.htmlぜひご覧ください。

守田さんのお話は新しい情報が満載です。わかりやすくお話してくださり、
疑問・質問に何でも答えて下さいます。
この機会にわからないこと、知りたいことをぜひ!聞いてみましょう!!









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明日に向けて(223)岩手県大槌町に自転車を届けに行きます!

2011年08月12日 17時30分00秒 | 明日に向けて8月1~31日
守田です。(20110812 17:30)

すでに「明日に向けて(199)」でお知らせした被災地に自転車を送るプロ
ジェクトがいよいよ第2回目の活動に入りました。明日、明後日と自転車
の寄付を募ります。自転車集積場所は、リーガロイヤルホテル京都北側
元安寧小学校です。提供できる自転車がおありの方、ぜひ、13日、14日に
お届けください。

なお集積場所の地図の載った企画書が以下のページからご覧になれます。
http://www.success-running.com/news/2011/07/ohana2nd.pdf
また過去の記事にも詳しい案内を載せてありますので、参照なさってく
ださい。「明日に向けて(199)岩手県大槌町に自転車を届けます!」
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/2f61302d5d0a8ac963af7ee2ba19d64a

今回は僕も自転車配りに参加するため、岩手県大槌町に向かいます。大
槌町では一昨日10日に、最後の避難所が閉鎖され、すべての被災者が仮
設住宅に移られたそうです。復興に向けたプロセスではありますが、せ
っかく避難所で作られたコミュニティがばらばらになる時でもあり、被
災者の疲れがどっと出てきてしまうときでもあります。

今回の自転車配りは、ちょうどそんなタイミングで行われます。自転車
を使って、距離が遠くなってしまった方たち同士がまた出会えること、
また自転車を使って、町に飛び出し、未来に向けて何かの動きができる
こと、その可能性をお届けしてきます。そのことで避難所から仮設住宅
への移行のリスクが軽減されればと願っています。

さてこの自転車配りを行うのは20、21日です。現地ではコムカイミチオ
さんという方が受け手になってくださいます。コムカイさんとの電話交
信の様子を盛り込んだ森さんの報告が出ていますので、末尾に貼り付け
ます。どうかご覧ください。

さて、その後のことですが、気仙沼からアビスさんに北上して来てもら
い、今回の訪問の立役者であるOHANAプロジェクトの森さん・大槻さんも
一緒に、海岸線を大槌から、釜石、大船渡、陸前高田、気仙沼と取材の
旅を行おうと思います。それぞれの町の方、漁民の方の声を拾い集めて
きます。これが22日で、OHANAのお二人とは夕方にお別れします。

その際、ぜひ話をしてきたいのは大文字送り火問題です。陸前高田を初
め、岩手の諸都市には「京都はなんて冷たい町なんだ・・・」という声
もあるそうです。当然だと思います。ではこの問題をどう考えるべきか、
大文字山のナラ枯れ防除に関わってきたものとして考えをまとめて、
現地の方々と話をしてきます・・・。

さらに僕は23日に気仙沼漁港で、漁民の方たちからじっくりお話をうか
がい、その後、仙台市南部、および宮城県南部の有機農家の方たちを
訪問したいと思っています。前にもお会いした方たちです。放射能測定
室を市民サイドで立ち上げる動きを始めているそうで、そのお話をうか
がってきます。被災地の今をみなさんでシェアしたいです。

ちなみに被災地は、大震災・大津波・原発大災害から昨日でちょうど5ヶ
月目を迎えました。各地で地震発生時間に黙とうが行われました。夜に
は海岸線の各都市で、一斉に花火大会が行われました。
こうした現地の様子を伝える報道の中で、大槌町の避難所閉鎖のことも
ニュースに流れていました。この点は以下をご参照ください。
http://maps.loco.yahoo.co.jp/maps?lat=39.703673839864&lon=141.15225914322&ac=03&az=&z=10

なおこのプロジェクトには当初60万円の経費が見込まれましたが、僕が
後から参加することになったこともあり、もう少しアップしています。
すでに多くの方にご協力をいただいています。どうもありがとうござい
ます。この場をお借りしてお礼申し上げます。

実は僕の経費はちょっと複雑なのです。というのは岩手入りの前に茨城
県笠間市を訪問する予定になっているからです。また違うところで詳し
くご紹介しますが、京都に茨城県から避難されているお母さんがおられ
ます。その方がぜひ自分の町に、放射能の危険性を話に行って欲しいと
僕に依頼をしてくださいました。

ところがそれを耳にした、京都・ママ・パパの会の方たちが、僕を茨城
県に送るためにお金を集めようと募金活動を開始してくださり、すでに
旅費分を集めていただいたのです。それならば、つまり茨城まで行くの
であるならば、そのまま岩手まで行こう。どうせなら気仙沼にも再度、
赴こうと思い起ちました。

僕に声をかけてくださった茨城県から来てくださっているお母さん、ま
た僕を送り込もうと一生懸命に各地で訴えた下さったみなさんに本当に
感謝しています。以下から京都・ママ・パパの会の活動がご覧になれま
す。とても暖かく、力強い活動です。
http://kodomo-kyoto.sakura.ne.jp/

しかしそれでも、全体の計画から言うと、まだ予定の半分ほどしか集
まっていないのです・・・。大変、心苦しいのですが、可能な方に資金
面でのご協力を再度お願いします。以下、振込先を記しておきます。

京都銀行 上桂支店(カミカツラ支店)
普通 4041989 京都OHANA プロジェクト大槻祥子

この「明日に向けて」を読んで振り込んで下さる方は、振り込む際
に名前の前に、311という番号を入れてください。「311モリタトシヤ」
という具合です。

どうかよろしくお願いします。

********************************

京都OHANAプロジェクト森拓哉です。(8月11日)

じっくり時間をかけて準備をしていたはずが、あっという間に活動日が
明後日に迫りました。

試験前の徹夜勉強の気分です。

今日からできるだけデイリーで、活動終了までの模様をお伝えさせて頂き
たいと思います。

体が無理でも、心は共に自転車集め⇒整備⇒大槌町まで、一緒にお願いし
ます。力を送ってやって下さい。

震災から早くも5カ月が経ちました。

今日は自転車をお渡しする、岩手県大槌町にお住まいの、コムカイミチオ
さんと電話でお話しすることができました。
慌てて音を拾ったので殆ど聞こえませんが、、、、
http://www.youtube.com/watch?v=il0VVpxmPTk

テキストに起こすと
コムカイさん談:「今回の震災では皆さんの支援を頂き、ありがとうござ
います。お陰さまで私たち住民も少しずつ復興に向けて頑張っています。
今私たち仮設をまわって、色々と話を聞いています。それで、そういう人
たちがどうしても、外に出るための足になるような自転車が欲しい!とい
う声が随分あるんですよ。今回の話は本当にありがたいことです。気をつ
けてお越しください」

OHANAの活動は自転車をプレゼントする活動ではありません。
自転車をお渡しして、そのあと住民の皆さんが創りあげる復興のストーリー
をお届けします。「外に出る」⇒ 「復興の一歩」です。

今日は他に大槌町の自転車屋さんUさんに電話をしましたが、「花火で忙し
いから、明日またかけて」とのことでした。

大槌町の皆さん、頑張っています! 元気頂きました!
関西も負けませんよー。

<今後のスケジュール予定>

8月13日(土)~14日(日) リーガロイヤルホテル北側 元安寧小学校で
自転車の回収
8月13日(土)~18日(木) 自転車の整備
8月19日(金)       自転車の搬出&メンバー岩手県入り
8月20日(土)~21日(日) 大槌町の仮設住宅で自転車の配布
8月22日(月)       気仙沼訪問の後 京都へ

ホームページ : http://ohana-kyoto.net/blog/

★中国在住で活躍中の松本ひでちゃんが、一気にパワーアップしてくれま
した。ご覧下さい。

フェイスブック : http://www.facebook.com/kyotoohana
★タイムリーに情報をお届けしていきます。ユーザの方は、「いいね!」
お願いします。

チャリティ映画上映会 ガイアシンフォニー 第七番 
8/13 13:30~http://www.success-running.com/news/2011/07/gaia.pdf
★地球・生命について考えるドキュメンタリー映画 被災者支援の
チャリティです。身近にできる復興支援いかがですか?




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明日に向けて(222)腹を決める!開き直る!覚悟を決める!(肥田さん談―『世界』9月号)

2011年08月10日 23時30分00秒 | 明日に向けて8月1~31日
守田です。(20110810 23:30)

みなさま。7月の某日に、6000人の被爆者を診てこられた肥田舜太郎医師に、
インタビューをさせていただくという、素晴らしい機会に恵まれ、この内容
をまとめた記事が、8月8日発売の『世界』9月号に掲載されました。「放射能
汚染時代」という特集の中の、「放射能との共存時代を前向きに生きる」と
いうタイトルです。どうかぜひお読みください。

以下から『世界』9月号の案内と、インタビュー記事の紹介が見れます。
http://www.iwanami.co.jp/sekai/
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2011/09/142.html

今回の「明日に向けて」のタイトルに使った「腹を決める!開き直る!覚悟を
決める!」という言葉も、このときの肥田さんの語りのエッセンスです。放射
能汚染時代をいかに生きていくのかという問いへの肥田さんの答で、それを聞
いた時には、思わず身体がブルッと震え、胸のうちから熱いものが沸きおこっ
てくることを感じました。

正確には「多くの方がこの時代をどのような心構えで生きていけばいいか思い
悩んでいます。私たちはどう歩んでいけばいいのでしょうか」と僕はお聞きし
たのですが、肥田さんはまずは一言、「放射線の出る元を断ってしまうことで
す。これが肝心です」とおっしゃった。放射能から逃れる努力などする必要の
ない世の中を目指すのが一番早いと言われるのです。

さらに被曝をしてしまったと思われるときにどうしたらいいのか。肥田さんは
次のように教えて下さいました。「被害を受けてしまったのなら、腹を決めな
さい。開き直る。下手をすると恐ろしい結果が何十年かして出るかもしれない、
それを自分に言い聞かせて覚悟する。その上で、個人の持っている免疫力を高
め、放射線の害に立ち向かうのです」。

・・・「素晴らしい!」。思わず、そんな相槌が口を突いて出ました。そうで
す。被曝したからといってそれですべてが終わってしまうわけではない。幾ら
でも立ち向かうことができるのです。事実、肥田さんを含め、多くの被爆者の
方が、そうして広島・長崎原爆を生き延びてきたのです。肥田さんの言葉には、
そんな生を確かに貫いてきた者の持つ、のびやかな明るさがあります。

インタビューでは、他にも多岐にわたる質問をしましたが、肥田さんはそのど
れにもよどみなく答えてくださいました。小見出しを列挙しておきます。「内
部被曝の相談会の場で」「原爆投下後の柳井での体験から」「内部被曝のメカ
ニズムと医療に問われること」「アメリカの被曝の深刻さ」「放射能汚染時代
をいかなる心持で生き抜くのか」・・・です。

それにしてもインタビューに際して、あらためて驚いたのは、肥田さんの若々
しさでした。すでに94歳になられるのに、とてもきれいな肌をされています。
そして何を聞いても、確かな記憶に基づいて、はっきりと話される。何でもす
らすらと出て来るし、言葉の一つ一つに強いはりがある。独特のリズミカルな
テンポがあって、聞いていて心地よい。

しかもとにかく明るい。ご自身、何を話されてもニコニコしている。広島の惨
状も伝えてくださるのですが、未来のために話されていることが伝わってきて、
胸が痛むけれど、けして暗い気持ちに落ち込んだままにはならない。話に引き
込まれるうちに身体が暖かくなっていくのです。何度も「そうだ」と心の中で
叫びつつ、なんだか嬉しくすらなってきてしまう。

記事にはそのときの雰囲気をできるだけ反映させることを目指しました。どこ
までできたか、自分には判断できませんが、肥田さんの思いのなにがしかは、
お伝えできたと思っています。なかなかいいできです(笑)。どうかぜひお買
い求めください。そしてできるだけ多くの方と読んでいただけたらと思います。
一緒に、被曝に立ち向かう明るく強い心構えを作りだしていきましょう。


今回は最後に、「明日に向けて」で取り上げてきた肥田さんに関連する記事を
列挙しておこうと思います。動画もあります。肥田さんの魅力的な語り口を知
りたい方はどうかご覧ください。またインタビューの中の「アメリカの被曝の
深刻さ」などで取り上げた、肥田さんが翻訳された本の紹介記事や、内部被曝
関連の記事も貼り付けておきます。

・・・放射能汚染時代、それは過酷な時代です。その到来自身は悲しむべきこ
とがあらであり、事実、多くの方々が悲しんでいます。しかしもうその時代は
始まってしまった。ならばその中で精一杯、前を向いて生きようではないかと
僕も思います。まさに明日に向けて、「いまここ」を、力一杯歩もうではない
かということです。そのためにぜひみなさん。肥田パワーにあやかりましょう!!

*******************************

明日に向けて(161)低線量被曝とぶらぶら病1(肥田舜太郎医師の講演より)
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/76795db4358864bbe29d8b0a59a05e38

明日に向けて(162)低線量被曝とぶらぶら病2(肥田舜太郎医師の講演より)
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/b42cc60a413563c3af213596f77bf222

明日に向けて(163)被曝医師・肥田舜太郎先生が語る『真実の原子力』
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/23623dc927e9082725273851eb9d0284

明日に向けて(169)内部被曝の危険性について(『内部被曝の脅威』から)
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/605ad08f8ffb90e09fff3c153479d7f6

明日に向けて(175)広島では3年後にぶらぶら病と白血病、7~8年後にがんが目立ち始めた(肥田医師)
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/574a81606dd7d87de9601e6bec0e3c46

明日に向けて(186)・・・だから内部被曝は隠されてきた!
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/7c41e61d47216c1f0b49dc4aafd02c22

明日に向けて(188)低線量被曝の脅威を説き明かした画期的な本が発刊されました!
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/c3922cde1f4c3ffcd8ff1b0a7b1bed8d

明日に向けて(189)『死にいたる虚構』ノート(1)
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/fcb0a1d9694918e29c50cfa128a585c3

明日に向けて(203)沈黙の夏・・・(『死にいたる虚構』ノート(2))
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/50b74c77c69c502bc395add1444accc8



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明日に向けて(221)長崎原爆投下から66年目の日に・・・

2011年08月09日 14時30分00秒 | 明日に向けて8月1~31日
守田です。(20110809 14:30)

みなさま。本日は、長崎原爆投下から66年目の日です。広島に続いて長
崎でも平和宣言が読み上げられましたが、冒頭に福島第一原発事故のこ
とが語られ、続けて脱原発に向けた宣言がなされました。中国新聞は、
「非核、広島よりも踏み込む」という記事でこれを紹介しています。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201108090134.html

宣言はこう語っています。

「ノーモア・ヒバクシャ」を訴えてきた被爆国の私たちが、どうして再
び放射線の恐怖に脅えることになってしまったのでしょうか。
自然への畏れを忘れていなかったか、人間の制御力を過信していなかっ
たか、未来への責任から目をそらしていなかったか……、私たちはこれ
からどんな社会をつくろうとしているのか、根底から議論をし、選択を
する時がきています。

まったくその通りだと思います。
さらに宣言は続けてこう語ります。

世界の皆さん、考えてみてください。私たちが暮らす都市の上空でヒロ
シマ・ナガサキの数百倍も強大になった核兵器が炸裂する恐ろしさを。
人もモノも溶かしてしまうほどの強烈な熱線。建物をも吹き飛ばし押し
つぶす凄まじい爆風。廃墟には数え切れないほどの黒焦げの死体が散乱
するでしょう。生死のさかいでさまよう人々。傷を負った人々。生存者
がいたとしても、強い放射能のために助けに行くこともできません。放
射性物質は風に乗り、遠くへ運ばれ、地球は広く汚染されます。そして
数十年にもわたり後障害に苦しむ人々を生むことになります。
そんな苦しみを未来の人たちに経験させることは絶対にできません。核
兵器はいらない。核兵器を人類が保有する理由はなにもありません。

・・・これもまったくその通りです。

なお長崎平和宣言は、世界に向けて「小さな原爆展」の開催をよびかけ
ています。日本語と英語で原爆の概要を1点(英語は2点)、広島・長崎
の被爆の写真20点が以下からダウンロードできるようになっています。
http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/peace/japanese/minimini/pdf/japanese/hironaga1-20.pdf

ぜひこれを活用しましょう。プリントアウトして持参しましょう。周り
の方にも伝えてください。

ノーモア・ヒバクシャ!

今一度、この想いを胸に深く刻み、明日に向けて歩んでいきたいと
思います。

以下、長崎平和宣言を貼り付けます。みんなでシェアしたいです。

********************************

平成23年長崎平和宣言

今年3月、東日本大震災に続く東京電力福島第一原子力発電所の事故に、
私たちは愕然としました。爆発によりむきだしになった原子炉。周辺の
町に住民の姿はありません。放射線を逃れて避難した人々が、いつに
なったら帰ることができるのかもわかりません。

「ノーモア・ヒバクシャ」を訴えてきた被爆国の私たちが、どうして再
び放射線の恐怖に脅えることになってしまったのでしょうか。

自然への畏れを忘れていなかったか、人間の制御力を過信していなかっ
たか、未来への責任から目をそらしていなかったか……、私たちはこれ
からどんな社会をつくろうとしているのか、根底から議論をし、選択を
する時がきています。

たとえ長期間を要するとしても、より安全なエネルギーを基盤にする社
会への転換を図るために、原子力にかわる再生可能エネルギーの開発を
進めることが必要です。


福島の原発事故が起きるまで、多くの人たちが原子力発電所の安全神話
をいつのまにか信じていました。

世界に2万発以上ある核兵器はどうでしょうか。

核兵器の抑止力により世界は安全だと信じていないでしょうか。核兵器
が使われることはないと思い込んでいないでしょうか。1か所の原発の
事故による放射線が社会にこれほど大きな混乱をひきおこしている今、
核兵器で人びとを攻撃することが、いかに非人道的なことか、私たちは
はっきりと理解できるはずです。

世界の皆さん、考えてみてください。私たちが暮らす都市の上空でヒロ
シマ・ナガサキの数百倍も強大になった核兵器が炸裂する恐ろしさを。
人もモノも溶かしてしまうほどの強烈な熱線。建物をも吹き飛ばし押し
つぶす凄まじい爆風。廃墟には数え切れないほどの黒焦げの死体が散乱
するでしょう。生死のさかいでさまよう人々。傷を負った人々。生存者
がいたとしても、強い放射能のために助けに行くこともできません。放
射性物質は風に乗り、遠くへ運ばれ、地球は広く汚染されます。そして
数十年にもわたり後障害に苦しむ人々を生むことになります。

そんな苦しみを未来の人たちに経験させることは絶対にできません。核
兵器はいらない。核兵器を人類が保有する理由はなにもありません。


一昨年4月、アメリカのオバマ大統領は、チェコのプラハにおいて「核
兵器のない世界」を目指すという演説をおこない、最強の核保有国が示
した明確な目標に世界の期待は高まりました。アメリカとロシアの核兵
器削減の条約成立など一定の成果はありましたが、その後大きな進展は
見られず、新たな模擬核実験を実施するなど逆行する動きさえ見られます。

オバマ大統領、被爆地を、そして世界の人々を失望させることなく、
「核兵器のない世界」の実現に向けたリーダーシップを発揮してください。

アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国など核保有国をはじめと
する国際社会は、今こそ核兵器の全廃を目指す「核兵器禁止条約(NW
C)」の締結に向けた努力を始める時です。日本政府には被爆国の政府
として、こうした動きを強く推進していくことを求めます。

日本政府に憲法の不戦と平和の理念に基づく行動をとるよう繰り返し訴
えます。「非核三原則」の法制化と、日本と韓国、北朝鮮を非核化する
「北東アジア非核兵器地帯」の創設に取り組んでください。また、高齢
化する被爆者の実態に即した援護の充実をはかってください。  
長崎市は今年、国連や日本政府、広島市と連携して、ジュネーブの国連
欧州本部に被爆の惨状を伝える資料を展示します。私たちは原子爆弾の
破壊の凄まじさ、むごさを世界のたくさんの人々に知ってほしいと願っ
ています。

「核兵器のない世界」を求める皆さん、あなたの街でも長崎市と協力し
て小さな原爆展を開催してください。世界の街角で被爆の写真パネルを
展示してください。被爆地とともに手を取り合い、人間が人間らしく生
きるために平和の輪をつなげていきましょう。
 

1945年8月9日午前11時2分、原子爆弾により長崎の街は壊滅し
ました。その廃墟から、私たちは平和都市として復興を遂げました。
福島の皆さん、希望を失わないでください。東日本の被災地の皆さん、
世界が皆さんを応援しています。一日も早い被災地の復興と原発事故の
収束を心から願っています。

原子爆弾により犠牲になられた方々と、東日本大震災により亡くなられ
た方々に哀悼の意を表し、今後とも広島市と協力し、世界に向けて核兵
器廃絶を訴え続けていくことをここに宣言します。  


2011年(平成23年)8月9日
長崎市長 田上 富久
http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/peace/japanese/appeal/index.html
コメント (3)
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