『おとなって じぶんで ばっかり ハンドルを にぎってる』ウィリアム・スタイグ作 木坂涼訳
久しぶりの絵本。息子が、嫌だなという顔をしたのだけれど、構わず、ページをめくってしまいました。でも、大丈夫。一ページ目から、釘付けになっていました。
だって、一ページ目には、こう書かれていたんですもの。
おとなって、こどもを しあわせに させたがるんだ。
うわあ~。これ、私のいつもの台詞だよね。
「あなたの将来のためなんだよ!」
息子にとっては、耳にタコができるほど聞かされた台詞。あらためて、文字にして見てみると、なんだか、滑稽に見えてくる。ありゃりゃ。
ページをめくるごとに、母は、ドキドキしてきました。
おとなって、じぶんも むかしは こどもだったって かならずいう
はい。いつも言っています。
「お母さんの子どもの頃はね。」「お母さんだってね。」口癖です。
こんな文章が延々と続くのです。息子は、さぞかし、面白いだろうと思っていたのだけれど、意外に冷静。ゲラゲラ笑い転げるだろうという予想を裏切って、真剣に聞いています。そして、思い当たるページで、「ああ、ああ。」と深くうなずく。
・・・・・・。息子君、お母さん、笑われるより心が痛むんだけど。
そんな息子が、深くうなずいたのは、
おとなって、やたら 体重を はかるし、 カガミを のぞいて ばっかり。
おとなって、すぐ つかれちゃう。
おとなって、あちこちが いたいみたい。
「お父さん(お母さん)疲れてるんだよ。」
「お父さん(お母さん)、今日は、腰がいたいんだよ。」
つい最近、聞いた会話だなあ~、これ。いや、毎週末、聞いてるかも!?
母の胸が痛くなったところで、絵本終了。
この本・・・。小学校で読み聞かせとかしたら、「あるあるあるある・・・・」の大合唱になっちゃうかも!
ちなみに、息子は、文章にほどこされた「字の色の違い」に、何故か注目。
「お・じ・む・こ・か?なんだろ。」
え~?ただの飾りだと思うけど。そう言われると、何かあるのかも。。。
最後まで読みましたが、色の違いは、やっぱり、ただの装飾だったようです。推理小説(といっても、ミルキー杉山とか、ネートくんだけど)の読みすぎですな、息子くん。
推理小説といえば、息子くん、今日、図書券を頂いたのですが、てっきり、漫画を買うのかと思いきや・・・
「コナン・ドイル。読んでみようかな。。。」
え~!! 影響受けやすいなあ~。
(アニメ・名探偵コナンの先週の放送で、コナンくんが、「コナン・ドイル」は、小1の時に、全部読んじゃったし・・・と、言う場面があったのです。たぶん、これに影響されていると思われます。)
実は、母も、ホームズは読んだことがないのです。いやあ、楽しみ!!
どの出版社の訳が読みやすいんだろう?早速、リサーチ開始しなくちゃ。
『きっと みんな よろこぶよ!』ピーター・スピアー 松川真弓訳
ことり文庫さんのHPで見つけて、読んでみたかった本。
そろそろ家の壁を塗り替えたいと思っていた両親のために、子どもたちが、最高のプレゼントをしてくれます(笑)。
私も小学生の頃、母が留守の間に、「お母さんの喜ぶことをしてあげよう」と思い立ち、皿洗いをしたりしたものです。なのに、お皿割って、かえって迷惑だったり
もちろん、この絵本の子どもたちの大胆なプレゼントには、全くもって敵わないんだけどね。
「こりゃあ、すげえな。」
息子の感想は、たった一言でした
うん、本当に。
「こりゃあ、すげえな。(真似しないでね)」
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ど真ん中にくる絵本を。。。
冷静な息子さんに、思わず「うんうん」と
わが事のように、笑ってしまいました。
読みたいです。
こももさんと同じく、どぎまぎしそうです。
私のブログでリンクしている
「科学図書館」さんもちょうど
スピアーを取り上げていました。
同じタイミングに出会うと、嬉しくなります。
「科学図書館」さん。私も、ちょっと覗かせてもらおうっと。
スピアーの絵は、本当に、繊細で良いですね。
パパ’sのイベントで、この絵本を読んでもらっているとき、「自分ちのお父さんお母さんがおんなじだと思ったら手をあげてね、よく疲れたっていうかな?」
なんて質問に、コハのりのりで手をあげておりました
息子くん、案外静かに、冷静な判断をくだしていたのかもしれませんね・・・(ぷぷ)
息子の「ああ、ああ」の言葉に、ずしりと重みを感じています(笑)
コハちゃんもノリノリの言葉。
大勢の子ども達の前で読むと、また違った楽しみがありそうですね。
うちの息子も、友だちと一緒にきいたら、大騒ぎになるだろうなあ。
機会があったら、大勢の子どもたちの前で読んでみたいです!!
しかも、学校の読み聞かせにも使わせていただきました。
お父さんたちが選んで読んでいるというところに惹かれたのです。
私たちはお母さんばかりの集団なので、選書にそれ独特の偏りがないかなァって、いつも気になっていました。
もちろん写真絵本や科学の絵本を取り入れてみても
やっぱり、探す目はひとりの目ですから。
なので、とってもありがたい情報でした。
(これはフラニーさんのところで言うべきですね・笑)
30名弱の子供たちはそれぞれに「うんうん」「え~?」
「そーかなぁ」ってつぶやいたり叫んだりしながら
楽しく聞いてくれましたよ。
うちでは・・・「走るのが下手」ってとこで笑ってたかも~!
それこそ、こちらが「やめてくれ~!」って感じです(笑)
ですよね(笑)
そして、小学校での読み聞かせ。いいなあ!
だけど・・・
「走るの下手」なんですか?うふふ。
私のイメージでは、jasuminさんは、運動会にて、PTAの代表でリレーに出ちゃうお母さんなんですよ。