夏休み、小学校では、本に関係する宿題が2つありました。
「音読」と「読書感想文」。
読書感想文の方は、挑戦したい人だけ・・・という形でしたが、母が、読書感想文を
こよなく愛する子どもだったので、娘をたきつけて、挑戦させました。
読書感想文が好きだったと言うと、たいてい、変わってるって思われるのだけれど、
本の感想を自分の言葉でまとめることは、私にとっては、とても素敵なことだったのです。
読んだ後、もう一度、自分の中で物語を再現できる大切な時だったから。
でも、なにより素敵だったのは、読書感想文を書く時だけは、本を買ってもらえることでした(笑)
田舎の本屋さんでも、課題図書だけは積まれておいてあったから♪
大人になって知り合った本好きの何人かに、課題図書を選定するから、本嫌いの子が生まれるんだと
言われたことがあるけれど、私は、そうは思えなくて。
だって、課題図書に、どんな本が選ばれるのか、毎年、そりゃあ楽しみだったんだもの。
情報もなく、モノも少ない昭和の田舎の子は、平成の子より、都会の子より、ずっとずっと、幸せだった
かもしれないなと思います。ある意味ね。
そして、娘のはじめての「読書感想文」。
課題図書が好き!とか言いながら、娘には、こんな選書(笑)。
大人に読んでもらって楽しめる本のレベル。自分で読んで楽しい本のレベル。作文にできる本のレベル。
それが、まだまだ、同じラインに並ばない娘だから・・・。
娘が作文にできる内容の本ということで、娘に提示してみたら、「これにする!」と、快諾。
おかげで、楽しく?書けたみたいです。
ほとんどが、自分が作ったホットケーキのこと書いてた。ぷぷぷ。楽しいね。
最初、母は、「くんちゃんのはじめてのがっこう」を勧めたのです。
学校に入る時のドキドキなんて、今しか書けないじゃないか!と思ったから。
でも、娘は、「そんな昔のこと、忘れた。」と。そんな昔のことって、ねえ。
きっと、心臓が飛び出そうな位、ドキドキしたと思うのだけれど、それを言葉にすることは、まだ、
ちょっと難しいらしい。残念だけれど、そりゃあそうか・・・とも、思いました。
もちろん、言葉に出来る子もいるだろうけれどね。
これは、「音読」用の本として、夏休み中、楽しみました。
別に、いつものように「教科書」を読むでも良かったのだけれど、夏休みには、学童保育に「読書」の
時間というのがあって、2冊まで(できれば)持参して下さい・・・と言われたので、買ってみたのです。
毎日、無理なく音読するのにピッタリで、一人で読むのにもピッタリな本。
ものすごーく、良かったです!
見開きに、一つづつの物語が書かれています。
物語と言っても、飛行機とか自転車とかが、「乗ったことある?」とか「一人でのれる?」とか、
読者に質問するという形式の物語なんですけどね。
何が良いって、音読のあとに、親子で話が膨らむことが、一番良いデス。
宿題を通して本を読むって、ハードルが高いように思うけれど、親子で、あれこれ考える楽しい
時間ととらえたら、ちょっと違う世界が広がるよね。
これが、なかなか息子のときは出来なかったのだけれどね(笑)
息子といえば、この夏、高校2年生が読んでた本。
夏休み、朝食とお弁当づくりが早く終わった朝に、毎度、毎度、泣きながら、夢中になって読んでいたら、
息子が、「それ読み終わったら、俺にまわして。」というので、図書館で、貸し出し延長しました。
「まあ、面白かったよ。」
というのが、感想だそうです。あっ、そ。
「いしいしんじを一度、読んでみてよー」と、ずっと、言い続けていたのだけれど、なかなか、手に
とらなかった息子くん。夏休みで時間あるから、読んでみるよと言って読んでいました。
母が、「どうだった?」と聞く前に、自分から、
「面白かった!次、何読んだらいい?」
と。おおー。これは、ヒットでしたか!
次は、麦ふみとポーを推薦しました。でも、持ってないから、借りてこないといけないんだよね。
しかし、10代で読む いしいしんじって、どんななのかなー。私は、おばさんになってから読んだから・・・
うーん。羨ましいぞ。
村上春樹三部作。
風の歌・・・は、かなり前に読んでいて、ようやく、先に進んだようです。
ピンボール、そして、羊をめぐる・・・で、一気に加速して、下巻に入ったころには、他のことは、もう、
何も手につかない!といった感じで、読んでいました。
途中で、新学期が始まったのだけれど、睡眠も削って読みふけっているので、何年かぶりに、
「いい加減にしなさい!」
と、怒ってしまいました。
のめり込み方が尋常でないので、次は、「世界の終わりと・・・」を貸してあげようかと思っていたけれど
延期することにしました。こりゃ、身体壊すわ。
娘ちゃんの先生は、感想文をどんなふうに読んでくれたのでしょうか?気になるな。
うちの中2男子は、なんとドリトル先生で感想文ですからね、これもすごい。でしょ?ポリネシアがいかに賢くて、その王様のだまし方がどんなに面白いのかをせっせと書いてましたよ。
ちょっと悪知恵?サポートのつもりで、本に対象年齢なんてないと思っているので、大人になっても何度でも読み返すと思う、、、みたいなことも書かせてしまいました(笑) 本気で読んでほしいですけど。
お昼も忘れてのおしゃべり、本当に楽しかったです。
でも、お友達が子守をしていてくれたから、出来たことですけれど・・・。
本当に、感謝・感謝です。
さて、ドリトル先生での感想文、いいですねー。
自分は、どれ程までに、その作品を好きなのか!
を熱く述べられた人が評価される、新たな読書感想文の部門の創設を望みます!(笑)
あー。私だったら、どの本で書こうかなあ~。
たぶん、かよこさんのところの中2男子や我が息子には、叶わない気がしますが!!!
娘の原稿用紙1枚にも満たない「わたしのホットケーキ」という作文を、
先生が、どのように読んでくれたのか、私も楽しみです。
うちの娘、この題名を散々悩んで応募票に書きこんで、
一人、満足気に微笑んでいました。
作文そのままの題名で、笑えます。