ぼちぼち日記

大切な日々のこと

お弁当

2009-11-20 14:24:15 | つぶやき

お弁当。
あの小さな箱の中に、色々な色が、少しずつ入るっていうのが好きで、
中学生の時から、母の作ってくれたおかずを、自分で弁当箱につめていました。
彩とか、並べ方とかを工夫するのが、とにかく楽しくて♪

でも、実際に、毎日、食べ盛りの中学生にお弁当を作るようになって、

「毎日作るって、好きとか嫌いとかそういう次元の問題じゃないんだー」
と、言うことを知りました。
なにしろ、土曜日も日曜日も!の週もあるんだから。
もう、好きとか嫌いじゃなくて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とにかく、疲れる。

そんな時に、立ち読みした「お弁当の本」に、どんぶり弁当が載っていました。
牛丼、親子丼・・・。そうか、それでいいのか!目からウロコでした。
その日のうちに、ネットショップでお買い物。
「ロケット フードコンテナー」という、なんとも面白い、お弁当箱を発見しました。
直火OKで、キャンプでも使えるというのが、お買い得。



このお弁当箱が来てからというもの、お弁当が、ぐんと楽になりました。
牛丼、マーボーナス丼、ドライカレー丼。
どんぶりものは、一品作るだけで栄養満点・ボリューム満点。
たくさん入るので、麺類なんかもいけます。スパゲティーに焼きうどん。おこのみやき!
二段目は、大抵、フルーツをたっぷり入れてとか、ブロッコリーのサラダとかで、おしまいです。
このお弁当箱が来てから、本当に楽になりました。感謝・感謝。

息子の一番のお気に入りは、丼ものや麺類の上に、目玉焼きをのせたもの。
友だちが、「おもしれー。おもしれー。」と、見に来るのだとか。
「うけてる。うけてる!」と喜ぶ息子くん。
お弁当としては、喜ぶところが、ちょっとズレテるような気がするけど、ま、いいか。

毎日のお弁当。
意外にも、子ども達は、お弁当をのぞきあっているようで、
「今日の、○○の弁当は、カレーだったんだよ。」とか、「▲のオムライス弁当は、かなり旨そうだった!」
などと、よく、話をしてくれます。
「へえー。それ、いいねー。今度、作るか!」と、うなずきながら聞く、弁当話。

お弁当って、楽しく、楽に作れれば、なかなか、いいもんなんだなって、最近、思うようになりました。

たかが弁当箱。されど、弁当箱。
器って、実は、とっても大切なんだなーって、思うこの頃なのでした。


『エリック・ホッファー自伝~構想された真実』

2009-11-20 14:23:49 | わたしの読書

『エリック・ホッファー自伝~構想された真実』

これは、「沖仲士の哲学者」として知られる(恥ずかしながら、私は、知りませんでした)
エリック・ホッファーの自伝です。
ドイツ系移民の子として生まれたエリック・ホッファーは、母親に抱かれたまま階段から落ち、
それが元で母は死亡。同年、失明。5歳だったそうです。
十五歳で突然視力を取り戻しましたが、二年後、唯一の肉親である父親が死亡。
少年は、路上で寝ることが出来る暖かい場所が良いと、カリフォルニアに移ります。
それからは、あちこち転々としながら、鉱山夫、農業労働者、港湾労働者として、社会の
基底をわたってきたというエリック・ホッファー。

視力が回復した少年が、また、いつ目が見えなくなるかもしれないと、一日に十何時間と、本を読み
あさったという話。
労働し、お金がたまると、図書館に通い詰め、片っ端から専門書を読んでいったという話。
そして、とうとう、学者に助言する程の知識を得てしまうという話。
その才能を見出され、研究所で働くように勧められたにも関わらず、また、季節労働者として
旅にでることを選ぶ話。

その人生は、全く、信じられないことばかり。
「知への探求」「生きるということ」
そのことを、深く、深く考えました。

本を閉じた後、
学ぶって、こういうことなんだということを、見せ付けられたような想いで、一杯になりました。
労働についても同じく。
労働に必要なのは、やりがいではないという彼の考え方に対しては、色々な意見があるかも
しれないけれど、たしかにと、頷いてしまったのでした。

彼の言葉一つ一つが、大きく波打って、迫ってくるようでした。
なんと力強い言葉。
この力強さこそ、今の時代に必要なもの(失くしてしまったもの)かもしれません。
とにかく、その力強さに圧倒され、その言葉に、心が、大きく揺さぶられ続けた一冊でした。

哲学って、詩のようだと思ったことがあります。
その言葉の中に身をおくことが、なんと心地よいか。(たとえ、意味がわからなくても!)
そして、本を開いたところに、必ず、自分の必要としている言葉が見つかるのです。
高校の時、哲学が一番好きな教科だったことを思い出し、そういえば、久しく、哲学に触れる
機会がなかったなあと気が付きました。
他の著書を、是非、読んでみようと思います。