『長い冬休み』 アーサー・ランサム
シリーズの他の巻に比べて、随分、薄い本だなあ~というのが、最初の感想だったのだけれど(笑)、
途中で、何度も、他の本に浮気してしまったことが祟って、またまた、長い読書になってしまいました。
浮気したからと言って、決して、面白くなかった訳ではないのです。
いつ、この本に戻ってきても、同じように物語は魅力的に流れていたし、ここに戻れることが嬉しく、
なんとも心地よく感じられた・・・そんな読書でした。
冒険は、いつだって緊張の連続なのにも関わらず、物語は、変わることなく、ゆるやかに流れていくのが
いつもながらの驚きです。
普通、緊張する場面を読むときは、時間が早く流れていくものだけれど、全く、変わらないのです。
だからこそ、いつでも、安心して戻って読めるんだろうなあ・・・。
前の巻のときも書いた気がするのだけれど、子どもたちの体験する時間の流れ、そのものが、この物語
の時間の流れだなあと、つくづく、思わずにはいられません。
本当に、素晴らしい!
私には、一つの冒険に区切りがつくと、ついつい、他の本に浮気してしまう悪い癖があるのだけれど、
それでも、嫌な顔一つせず、ちゃんと読者を迎え入れてくれる懐の深さにも、いつもながら、感謝。
そういう本に出会えたことにも、あらためて感謝。(ことり文庫さん、ありがとう!)
さてさて、物語は、ツバメ号とアマゾン号の乗組員に、新しい仲間が加わるところから始まります。
冬休みを過ごすために、都会からやってきた、D姉弟。
ツバメ号の乗り組員たちも、長期休みに、街からやってくるのだけれど、D姉妹は、正真正銘の街っ子で
自然の中で遊んだことが、全くない子どもたち。
そんな姉弟の冒険、とりわけ、迷子の羊を助け出す冒険や、北極圏をめぐる冒険は、思わず手に汗
にぎる緊張感で、ハッと気が付けば、ページがよれていることもある位のものでした。
一歩ひいて考えると、とてつもなく無謀で、一つ間違ったら死んでいるかもしれない!と、大人なら、
眉をしかめたくなるのだけれど、「いいじゃないの。冒険は、これだから冒険なのよ。」と、笑顔で頷いて
しまうのが、このシリーズなのですよね。
今回、リーダーのナンシイが、おたふくかぜのために、家から出られなくなったという設定も、最高に愉快でした。
彼女の描いた暗号?絵?には、私も、子ども達と一緒なって頭をひねらせてもらいました。
そして、何より嬉しかったのが、舞台が、いつもの湖だったこと。
もちろん、海の冒険を描いた前の巻も面白かったのだけれど、やっぱり、湖が舞台の方が、私も好きなようです。
この静けさや、空気の清清しさは、やっぱり、湖だからこそ。。。いいです。
本気で、深呼吸したくなるんですよ。本を読みながら。
残念なことを一つあげるとすれば、ティティとロジャの存在が薄かったこと。
他のメンバーは、主役をD姉弟に譲ったとしても、ちゃんと、自分で考え、悩み、葛藤する場面が出てくる
のだけれど、この二人に関しては、その内面までが伝わってくる場面が、皆無でした。
それが、ちょっと残念。もちろん、これは、ティティ・ファンとしての意見なのだけれど。
次の巻は、是非!と思いながら、また、少し浮気してから、もどる予定です。
家族で読む、アーサー・ランサムシリーズ。
息子は、二巻先へ(またまた、この分厚い本を中学校に持って行きました)、旦那は、一巻先(こちらも、
相変わらず、どんなに疲れていても、毎晩少しずつ読むというパターンで)。
私は、ビリの位置をキープしながら、他の本に浮気しつつ・・・のスタイルで、ゆっくりと進んでいます。
シリーズの他の巻に比べて、随分、薄い本だなあ~というのが、最初の感想だったのだけれど(笑)、
途中で、何度も、他の本に浮気してしまったことが祟って、またまた、長い読書になってしまいました。
浮気したからと言って、決して、面白くなかった訳ではないのです。
いつ、この本に戻ってきても、同じように物語は魅力的に流れていたし、ここに戻れることが嬉しく、
なんとも心地よく感じられた・・・そんな読書でした。
冒険は、いつだって緊張の連続なのにも関わらず、物語は、変わることなく、ゆるやかに流れていくのが
いつもながらの驚きです。
普通、緊張する場面を読むときは、時間が早く流れていくものだけれど、全く、変わらないのです。
だからこそ、いつでも、安心して戻って読めるんだろうなあ・・・。
前の巻のときも書いた気がするのだけれど、子どもたちの体験する時間の流れ、そのものが、この物語
の時間の流れだなあと、つくづく、思わずにはいられません。
本当に、素晴らしい!
私には、一つの冒険に区切りがつくと、ついつい、他の本に浮気してしまう悪い癖があるのだけれど、
それでも、嫌な顔一つせず、ちゃんと読者を迎え入れてくれる懐の深さにも、いつもながら、感謝。
そういう本に出会えたことにも、あらためて感謝。(ことり文庫さん、ありがとう!)
さてさて、物語は、ツバメ号とアマゾン号の乗組員に、新しい仲間が加わるところから始まります。
冬休みを過ごすために、都会からやってきた、D姉弟。
ツバメ号の乗り組員たちも、長期休みに、街からやってくるのだけれど、D姉妹は、正真正銘の街っ子で
自然の中で遊んだことが、全くない子どもたち。
そんな姉弟の冒険、とりわけ、迷子の羊を助け出す冒険や、北極圏をめぐる冒険は、思わず手に汗
にぎる緊張感で、ハッと気が付けば、ページがよれていることもある位のものでした。
一歩ひいて考えると、とてつもなく無謀で、一つ間違ったら死んでいるかもしれない!と、大人なら、
眉をしかめたくなるのだけれど、「いいじゃないの。冒険は、これだから冒険なのよ。」と、笑顔で頷いて
しまうのが、このシリーズなのですよね。
今回、リーダーのナンシイが、おたふくかぜのために、家から出られなくなったという設定も、最高に愉快でした。
彼女の描いた暗号?絵?には、私も、子ども達と一緒なって頭をひねらせてもらいました。
そして、何より嬉しかったのが、舞台が、いつもの湖だったこと。
もちろん、海の冒険を描いた前の巻も面白かったのだけれど、やっぱり、湖が舞台の方が、私も好きなようです。
この静けさや、空気の清清しさは、やっぱり、湖だからこそ。。。いいです。
本気で、深呼吸したくなるんですよ。本を読みながら。
残念なことを一つあげるとすれば、ティティとロジャの存在が薄かったこと。
他のメンバーは、主役をD姉弟に譲ったとしても、ちゃんと、自分で考え、悩み、葛藤する場面が出てくる
のだけれど、この二人に関しては、その内面までが伝わってくる場面が、皆無でした。
それが、ちょっと残念。もちろん、これは、ティティ・ファンとしての意見なのだけれど。
次の巻は、是非!と思いながら、また、少し浮気してから、もどる予定です。
家族で読む、アーサー・ランサムシリーズ。
息子は、二巻先へ(またまた、この分厚い本を中学校に持って行きました)、旦那は、一巻先(こちらも、
相変わらず、どんなに疲れていても、毎晩少しずつ読むというパターンで)。
私は、ビリの位置をキープしながら、他の本に浮気しつつ・・・のスタイルで、ゆっくりと進んでいます。