ぼちぼち日記

大切な日々のこと

名探偵ネート

2007-05-04 15:36:48 | 息子と読んだ本のこと・児童書
『きえた草のなぞ』『だいじな はこを とりかえせ』
 マージョリー・W. シャーマット作 マーク・シマント 絵 /  神宮 輝夫 訳
『ねむい ねむい じけん』
 マージョリー・W. シャーマット ロザリン・ワインマン作 マーク・シマント絵/ 神宮 輝夫・澤田澄江 訳

「めいたんていネート」シリーズも、とうとう、最後の3冊となりました。
思い返せば、ブログにて、マーガレットさんに「ぼくはめいたんてい」シリーズを教えてもらってから、その面白さにすっかりはまり、あっという間に、全部読んでしまったのでした。
で、「もうネートに会えない」と嘆いていた親子に、続編の「めいたんていネート」シリーズを教えて下さったのは、こうめさん。ああ。お二人に、感謝しつつの読了です。

新シリーズになってから、ちょっとだけ、お話のボリュームが増えた気がします。
以前のシリーズは、一晩に2冊読めましたが、こちらは、1冊に20分は、かかります。でも、内容が複雑になった訳ではありません。
今まで通り、期待していた難しい事件は舞い込まず、結局、友だちの巻き起こす、クダラナイ事件を解決する羽目になるネートくんです。うふふ。
個性的なネートの友だちも、最後まで健在。
ロザモンドが大好きな息子は、その魅力が、たっぷりつまった3冊に、ニヤニヤし通しでした。

ネートくん、長い間、楽しませてくれて、本当にありがとう!
「ぼくは、めいたんていネートです。」
この始まりの決め台詞は、きっと、一生忘れないなあ~。なんて、思う母なのでした。

ここのところ、「作文」の宿題が連続で出され(一度は、出来が悪すぎて戻されてきました)、本を読む時間的余裕がありませんでした。何しろ、夕方からかかって、終わるのは、22時すぎ。ふう~。時間、かかりすぎですよ、息子くん。
それにしても・・・。息子の作文を読んだのは、実は、これが初めて。5年生ですが、はじめてなのです(今まで、一度も持って帰ってきません)。私の頃は、行事ごとに作文を書かされたものでしたけれど、今の学校は、時間がないんでしょうね。
積み重ねがないとはいえ、それにしても、ひどすぎます。一年生の作文と言っても、誰も驚きません。
かなりショックでした。。。作文力。どうしたら、つくのでしょうか?
悲しくなって、灰谷 健次郎先生の子どもたちの書いた詩を集めた『たいようのおなら』を読んでしまいました。先生~!うちの息子の先生になって下さい~

『裏庭』

2007-05-04 15:30:30 | わたしの読書
『裏庭』 梨木 香歩

最近の梨木作品から入った私には、ちょっとビックリの一冊でした。
この方は、こんなファンタジーも書く、作家さんだったんですね。
正直に言えば、最近の作品の方が「好き」なんですが、なんやかや言って、最後まで読んでしまった所、嫌いじゃないのだと思います。

でも、何となく、文章の完成度がイマイチという気が。
梨木さんの作品は、美しく、まとまりすぎている位のイメージだったので・・・
なんとなく・・・いつもと違う!という感じを受けました。これは、個人的な、文章との相性の問題なのだと思いますが。
それに、外国のファンタジーを思い浮かべさせる裏庭シーンも、やはり、なんとなく、壮大さにかける気がしたのは、エンデを読んだばかりだからでしょうか。裏庭のキーワードとなる竜の設定も、よく判らないまま終わってしまいました。

それでも、読了。面白かったことは、面白かったのです。
特に、登場人物の設定や描写は、とても魅力的でした。そこは、相変わらずの梨木作品。彼女の描く女性(女の子)は、強くて、個性的。
何がいいって・・・・・。最後に、必ず、強くなって立ち直るのが好きです。
弱い女の子代表だった私。読み終わると、昔の「自信がなくて、コンプレックスの塊だった自分」が救われたような気がするのです。少女の頃に、この作家さんに出会った女の子は、幸せでしょうね。

「庭」というテーマだったことから、バーネットの『秘密の花園』という本を思い出しました。
中学1年生の時に読んで、あまりの面白さに、本の世界にのめり込んだ思い出が。
どんな物語だったんだろう?あんなに好きだったのに、内容を忘れてしまうなんて。
再読してみたくなりました。いつか、岩波少年少女文庫を読破したい!という野望を持っていたのですが、これは良い機会かも。むふふ。