ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『大どろぼうホッツェンプロッツ 』

2006-08-26 13:25:40 | 息子と読んだ本のこと・児童書

『大どろぼうホッツェンプロッツ』 オトフリート=プロイスラー

この本を購入したのは、もう1年以上も前。駅前の絵本やさんに勧められて、買ったのですが・・・・・。悲しいことに、そのときは、息子が、全くもって興味を示さず。それどころか、登場人物の名前も頭に入っていかず、一言、「何言ってるのかワカラナイ。」と言われてしまったのでした。おかげで、一章読んだところで、挫折。
それ以来、全く手にとっていませんでした。ところが・・・

私が、またもや出血してダウン。
たいした出血じゃないとのことで(赤ちゃんが、ちゃんと成長していれば、問題ないんですって)、お医者さんは「あれあれ、どうしてだろうね~」位の対応だったのですが、それでも、「今月一杯、仕事は駄目」「外出も、2・3日は控えるように」と、言わたされてしまいました。
よって、しばらくは、図書館には行かず、家に眠ってしまった本たちを掘りかえして読むことに。(なにしろ、息子と一緒に行くと、2時間くらいは帰ってこれなくなるものですから)
そんな訳で、あの挫折した本を読んでみよう!となりました。

一年前と、どこも変わっていないと思われる息子なのですが、なんの、今回は、目を輝かせて、きいています。長たらしい名前も気に入って、今回は、得意そうに覚えていきます。
かなりの長文なので、一日に2章読むのがやっと。前半は大きな進展もなく、正直、2日間くらいは、つまらなかったはずなのですが、、、ああ!ようやく、この本と波長があったのね!
そして、おとといくらいから、ぐんぐんと面白くなってきています。なにしろ、大泥棒だけでなく、大魔法使いという悪者も登場。魔法使いって、我が家の読み聞かせでは、あまり出てこない登場人物だから、なんだか興奮しちゃうなあ。

幼稚園のときから始まった、寝る前の「読み聞かせ」。
どんなに鬼ババでも、この時ばかりは、息子と仲直りできました。仕事に復帰してからは、唯一の「ふれあいタイム」でもありました。
今回、赤ちゃんがくれた多くの時間のおかげで、何年ぶりか、「読み聞かせ」タイム以外に、ゆったりと息子と関わっています。
知らない間に、お兄さんになっていたんだなあと感心したり、もう少し成長してたと思ってたのに!とイライラしたり。窓越しに聞こえてくる、近所の子どもたちとのやりとりに、ハラハラしたり。
お腹の赤ちゃんは、本棚に眠っていた本を掘り返してくれただけでなく、色々な発見もプレゼントしてくれています。
職場のみなさんには、ごめんなさい。でも、ちょっとだけ、この素敵な時間を大切にしてみよう。そんな風に考えられるようになってきました。
最初の2週間は、早く復帰したくて、頭が狂いそうだったのにね(笑)。
ようやく、この状況を受け入れることが、出来てきたようです。