ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『ケイゾウさんは四月がきらいです』

2006-08-19 20:05:48 | 息子と読んだ本のこと・絵本

ケイゾウさんは四月がきらいです』 市川宣子

ブログ「みどりの船」で見つけた本。
ああ!ケイゾウさんという名前に一目ぼれしてしまいました。おかげさまで、我が町の図書館にはなかったので、隣町で予約して借りるほどの御執心。だって、ケイゾウさん!!なんだか、惹きつけられるんですよね。
そんな訳で、喜び勇んで、息子に題名を読み上げたのですが・・・息子、一言、
「シブッ。」

ううむ。ケイゾウさん、たしかに、渋い名前だけれど・・・
だいたいね、最近の子どもの会話は、言葉を短縮しすぎなのです!
ウザッ。キモッ。エロッ。
なんなの、それは~!と、ついつい、お小言を言いたくなってしまう母なのでした!!
さて、、、

シブッ。息子にとっては、そこから始まった本だったのですが、読み進めるうちに、物語に、すっかり心奪われてしまったようでした。
これは、幼稚園で飼われている口の悪いニワトリ・ケイゾウさんと、可愛いけれど、ちょっぴり意地悪なウサギ・みみこの一年間のお話です。
餌は貰えないし、みみこばかりが可愛がられるし、ケイゾウさんは、いつでも散々な目にあってしまいます。ううう。可哀想、ケイゾウさん。でも、少しずつ、少しずつ、子どもたちとの間に愛情が生まれていきます。もちろん、みみことも。けれど、春がやってくると同時に、子どもたちとはお別れ。そして、また、新しい出会いがやってきます。

なんて、温かい物語なんだろう。ほんわか温かく、そして、楽しい!
一章ごとに『ケイゾウさんは・・・が嫌いです』という題名がつけられていて、それがまた、面白さを引き立てるようでした。毎晩、2章くらいずつ読んだのですが、息子は、題名を聞くたびに、「今度は、○○するんだよ、ゼッタイ。」と予想。
予想は、大抵外れていましたが、そんなことは、読み始めてしまえば、全て忘れてしまうようでした(笑)。
ケイゾウさん。
名前に一目ぼれして読んだ本でしたが、予想通り、素敵に楽しい本でした!