ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

楽しい人生を過ごす知恵と工夫 アイデア広場 その1219

2023-01-14 18:33:56 | 日記

はじめに
 人生100年の長丁場になると、老後のことが心配になります。老後のリスクに対して無策でいると、手ひどいしっぺ返しを受ける場合もあります。リスクを想定しながら、経済的にリーズナブルな予防措置を考慮することも必要のようです。かといって、心配ばかりしていると、人生が楽しくありません。老後は、決して苦行であってはならないと心得ておきたいものです。目標があれば楽しいし、目標に近づくプロセスも楽しいものです。小さいことでも、工夫を加えていくと、成果が生まれるものです。成果の生まれる仕事や趣味に主体的に取り組めば、楽しくなります。

1、お金が生活の基本
 大卒男性の生涯賃金は約2億7200万円で、大卒女性は約2億1600万円というデータがあります。一方、総務省の家計調査によると65歳以上の女性の単身世帯の消費支出は、月平均で約14万円になります。平均年収300万円で40年働くと、65歳から受給できる老齢厚生年金は、概算で月12万円です。その12万円から税金や社会保険料を差し引いた手取りは、約11万円になるようです。年金の手取りが約11万円であれば、ほかに収入がないと仮定すると、月約3万円の赤字になります。65歳で仕事をやめ、90歳まで生きるなら、生活費だけで約900万円が足りない計算になるわけです。2億円を超える生涯賃金を、老後のために活用する仕組みをつくれば安心です。
 1年間の総時間は、24時間×365日の計算で8760時問になります。労働時間が8時間、生理的時間が8時間、余暇が8時間という3区分法があります。その区分法によると、1年間で働く労働時間は、8時間×365日+7× (7日-2日)の計算で2080時間です。でも、退職したシニアは、余暇時間が16時間になりますので、年間5840時間の余暇時間を獲得することになります。この余暇時間で、1日4時間、時給800円の仕事をすれば、3200円を稼ぐことができます。月に10日程度、午前中の4時間を働けば、32000円ほど稼げます。これを5人のシニアが組んで、行えば面白い働き方になります。たとえば、庭掃除ができない家庭の庭掃除を5人でやれば、半日できれいになります。そこにペットがいれば、ペットの散歩もできます。お子さんが熱で保育園や学校を休む子どもの世話も、5人で行えば余裕をもってできます。2人が子どもの世話をし、3人が庭掃除ということもできます。現代社会は、変動性、不確実性、複雑性、暖昧性の時代に突入しています。そんな変化に対応できるスキルを高め、16時間の余暇活動で利用することも面白いかもしれません。

2,ミニマムなき生き方 
 65歳の人生を過ごした人びとが、今後どんな心構えで生活をするのかを考えてみました。年金の額を考慮すると、少ないお金と労力で、リスクを低く抑える知恵が求められるようです。まず、心配することは老後の医療費です。でも、日本の医療介護制度は、意外と整っていることがわかります。住民税課税所得が145万円未満の場合、医療を受けた際の自己負担は1割で済むことになります。そして、70歳以上の湯合、高額な治療を受けても自己負担は月2万5千円程度で済むのです。医療費の窓口自己負担が1割で、限度額が2万5千円と知っておくだけで、毎月の医療費は安心できます。次は、介護費になります。要介護5の寝たきりの場合、月36万円の介護費用がかかります。でも、介護保険を使えば、月36万円の1割の自己負担で済むのです。1割の負担で月3万6千円です の自己負担なら、1年間で43万2千円になります。何とか、年金の範囲で処理できる金額になります。病気と介護に関する限り、日本では年金等でしのげることが分かります。
 もっとも、生きるだけでは老後が楽しくありません。病気になっても、クオリティの高い生活をしたいという希望があります。いくつかの病気になった場合、高齢者はどの疾患を治療すべきか、優先度を決めておくことが求められるようです。複数の疾患のすべて満足いくように、治療することは難しいようです。高血圧症ならば、一生その病とお付き合いすることになります。高血圧症に糖尿病が重なれば、糖尿病の薬も飲まなければならなくなります。糖尿病が悪化し透析を受けるようになれば、生活のクオリティが低下します。この場合、適度な運動が良い刺激になり、糖尿病を軽い病状のレベルで止めておければ成功です。さらに、その運動が楽しくなれば、生活は充実したものになります。同時にこの2つの治療をすることも選択肢なります。たとえば、高血圧症が原因で、くも膜下出血が起きる場合を想定します。その場合、糖尿病よりも、くも膜下出血のリスクに備えることを優先することになるでしょう。高血圧が原因でくも膜下出血にでもなれば、透析の生活よりさらに生活のクオリティは低下します。限られた時間や資源を、自分が大事だとすることに投資することは必要な知恵になります。

3,老後を乗り切る工夫
 日本もここに来て、老後の資金が不足するシニアが増えてきていることも事実です。月平均で約14万円が必要になり、年金は11万円で、赤字が3万円という問題の解決に取り組まなければなりません。そのヒントは、福農連携にあります。障害者の方も働いて、生活のための収入を稼ぐ仕事をしなければならない時代になりつつあります。ある試算によると、障害者が地方で自立した生活を送るためには最低月11万円は必要になります。そこで、鹿児島のあるリーダーは試行錯誤を重ねながら、この稼ぐ仕組みを作り出したのです。障害者年金は、7万円程度になります。そして、障害者が働いて4万円を、獲得出来る仕組みを作りました。障害者の自立を支援する職員には、20万の給料が国から入ってきます。この職員が自分の給料20万円を、5人の障害者に4万円ずつ分けると11万円になります。そして、職員と5人の障害者が一緒になって20万円を稼げばよいと考えたのです。のリーダーの職員と障害者5人の6人がワンチームとなって、農業で一緒に月20万円の収益を目指していく仕組みを発展させました。ここから、シニアが5人で、15万を稼ぐ仕事をする発想が生まれます。
 関連性もない別々のものを引き合わせることで、新たな価値を創造する能力が求められています。外から入ってくる断片的で一見価値のない情報を、即座に価値のある情報に変えてしまう人たちがいます。そんな人たちが、考えたものに学校給食の仕組みがあります。学校給食は、最初は十分な食事がとれない貧困児童のために実施されました。おいしさよりも、子どもが健康に成長するエネルギーを満たし、栄養バランスを狙ったものでした。今は洗練された形態になり、自治体の関与が強くなっています。一方、給食業界は児童生徒の減少により、苦境に陥るケースも出てきています。2019年の小学校と中学校の児童生徒の数は、960万になります。そして、毎年、10万人児童生徒が減少しています。であれば、3600万人のシニアの存在は、魅力的な市場になります。学校給食の施設の一部を、シニアの弁当などを作ることに利用できます。地産地消の規模を維持することにも貢献します。このサイクルに、シニアのチームを組み込む仕掛けも面白いかもしれません。

4,ちょっと楽しい老後
 運動をすると、エンドルフィンが分泌されます。本来、身体を酷使する運動は、厳しく苦痛を伴う動きになります。人間の身体は苦痛が生じると、それをやわらげる働きを行うのです。エンドルフィンは、運動の不快感を軽減し、苦痛な気持ちをやわらげ、強い高揚感をもたらします。長距離選手などは、ランナーズハイという現象を経験します。この心地よい状況を求めて、依存症的状態になる選手もいるようです。もちろん、一般のランナーの中にも、この快感が習慣になっている方もいるようです。身体を壊さない程度に行えば、楽しい生活がおくれることになります。
 早い時期から筋トレや強めの有酸素運動をすれば、病気や認知症のリスクも減少します。速く歩ける人は、歩き方の遅い人に比べて死亡率が5分の1も低いという統計もあります。経験則からは、歩く姿勢や正しい歩き方が重視されています。理想的な歩行は、足指から押し出す力が、ふくらはぎ、ひざ、そして太ももへと伝わることになります。足指から押し出す力が、ふくらはぎへ動きが円滑に伝わらないと、正しい歩行ができないのです。足のアーチで体重を受けとめる歩き方は、蹴り出す力を生み出すことで効率よく歩けることに繋がります。足の指に体重がかかった状態で歩くと姿勢がよくなって歩行がきれいにみえます。このような歩き方をすれば、むくみや冷えが解消することが分かっていたわけです。もちろん、正しい歩行は、血栓症なの症状から身体を守ることになります。歩くことで身体を守り、それが楽しいことになるなら充実した老後になるかもしれません。

おわりに 
 3600万人のシニア世代が健康であることは、社会全体の利益につながることになります。健康であるためには、バランスの摂れた食事が不可欠です。シニア世代がきちんと食べて体調を整えれば、社会は健全になります。彼らが食材の長所も短所うまく組み合わせて、最適の料理を作る仕組みは重要でしょう。もし、もっと良い生活を希望するのであれば、食事は一定の栄養を満たし、なおかつ楽しい食事が理想になります。もちろん、運動も一定の量を確保しながら、楽しいものにしたいものです。そして、良い睡眠を取り、疲れを取ることはもちろん、次の行動の糧にするようになればハッピーです。さらに、運動や食事の部分最適ではなく、生活の満足という全体最適を実現できれば、幸せの領域に入ります。もっと欲を出して、人生100年をこのような幸せな状態で過ごしたいものです。