僕らの若い頃は、
大人の人たちが方々へ連れてっては
いろいろおしえてくれたからね
いまはあまり
そういうことがないんじゃないの。
それだけ世の中に余裕がないんだね。
こっちは生意気盛りだから、
くわえ楊枝をして外へ出ようとして
怒られたことがある。
まあ怒られたというよりも
「若いうちにそんな
格好しちゃいけませんよ。
くわえ楊枝はみっともないから、
およしなさい」
と注意された。
昔は大人が厳しいからね。
だけど、その厳しさは
やっぱり一つの愛情でしょう。
僕のことを憎ければ、
そんなこと言わないんですよ。
あいつはバカだとか
あいつは勝手にやっていれば
いいんだということだけど、
僕のことを憎いと思わなから
注意するわけなんだね
「男の作法」
池波 正太郎 著
くわえ楊枝とはまた粋なスタイル...!
なんて思ったこと、僕もあった。
どことなく大人っぽかったから...
虫歯だらけの歯に挟まったものを
つま楊枝で突っつきながら
そのまま、楊枝を口にくわえ
スースー言いながら
のれんをかき分け店を出る
そんな格好が粋なわけなく
小汚い中年男のすること
つま楊枝ほど気持ち悪いものはない
といまは思う
そうやね、昔は周囲の大人から
いろいろ、叱られたというか、
しつけを受けたというか
立ちションベン、騒がしいおしゃべり、
履物のそろえかた、みなりまで...!
全く知らない大人からも注意されたものだ
でもいまはそんな大人、自分も含めて
全くいなくなったような気がする
へたな、介入をして
とんでもないことにならないように
大人は、子供に対して
完全無視というか関わらない風潮が一般的
子供達がモンスター化するのは
ある意味、大人たちの問題...?
そんな気もする
公序良俗に反することをしている
子供達を見つけたら
しっかりと注意できる大人でありたいものだ
早起き鳥
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