昔、魯の国に単豹という者がいました。
彼は優れた養生家で、
七十歳になっても、
つやつやとした肌をもち、
非常に健康であったのですが、
不幸にして、あるとき、
山中で虎に襲われ
殺されてしまいました。
一方、張毅という男がいまして、
この男は世智にたけ
ひとあたりもよく、
努力家でもあって、
目上の人の引き立てもあって
出世したのですが、
あるとき、熱病にかかり、
四十歳であっけなく
死んでしまったのです。
「人蕩し術」 無能 唱元
自分の欠点を補う努力それを怠るとどうなるか？
単豹は健康にばかり気を遣い、
外的要因をおろそかにしすぎ不慮の事故に遭う。
張毅は健康たる内なるものに対する配慮が欠け、
病気で命を落とした。
正にバランス感覚が必要なのである。
でも生き方とか、生き甲斐とか、
仕事などと言ったモノは
自分の好きなことに没頭することで
欠点を補えると学んだ。
「その人の悩みの量は
その人の魅力の量に逆比例する」
バランス感覚に裏打ちされた長所進展
こそ素晴らしい生き方なのかもしれない。
早起き鳥
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