早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

WIN-WINなど理想論すぎる...?

2016年10月27日 03時53分26秒 | 読書







 ある大手の小売チェーンの社長に

コンサルティングした時のことである。

社長は私にこう言った。

「博士、WIN-WINというのは聞こえはいいですが、

理想的すぎやしませんか。

商売の現実は厳しくて、

とてもそんなものじゃありません。

どこでも勝つか負けるかでやっているんです。

そのつもりでやらないと、ゲームに負けるのですよ」


「それじゃ、お客さんと

勝つか負けるかでやってごらんなさい。

それなら現実的でしょう?」


「それはダメですよ」と彼は答えた。


「なぜですか?」


「お客様をなくしてしまいます」


「お客様にはWIN-WINが

正しいと思いますが・・・」

と彼は認めたが。


「仕入先は違うじゃないですか」と続けた。

「しかし仕入先からすれば、

お宅は顧客でしょう。同じように

WIN-WINでやるべきじゃないですか?」

と私は言った。


  「七つの習慣」

          スティーブン・コビナー 著
     









 常に勝つか負けるかでやっている...!

この常に人に負けないように頑張る姿勢

それはスポーツと同じで、

頑張った努力の分だけ報われるはずである


例えば相撲の世界、

あれほど厳しい勝負の世界はないと思うけど

みんな、お相撲さんも、行司さんも、

役員もみんな相撲協会の構成員

現役力士は必死になって上を目指し相撲を取る

人を蹴落としても自分の出世を願う


とはいえ、自分一人で何もかもやるという

独り相撲は成り立たない

強くなればなったで、若い人に胸を貸し、

自分の精進と併せて

みんなが強くなり切磋琢磨し

人の心を打つような

見応えのある相撲をとるのである


リタイヤした後も役員や親方として

協会の一員として協会の発展に努力する

言ってみればみんなが報われる、

理想的なWIN-WINの世界なのかもしれない


ここで登場の社長さんも、

心の中では勝つか負けるかで

頑張っているのかもしれないけれど、

勝つためにはWIN-WINで

頑張っていることが原則であることを

改めて認識されたようで

言葉だけが理想論っぽいけど、

WIN-WINでなければ

仕事にならないのかもしれない


勝つために手段を選ばず、

法律という宝刀を抜いてしまえば骨肉の争い

勝った側、負けた側と明暗を分けるが、

結果的には互いに負けであり

相手に対して憎しみを生むような勝つか負けるかは

避けねばならないのかもしれない


     早起き鳥




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