創業まもない三洋電機、
一か月間の製品がすべて不良!
工場幹部は全員辞表を書いた。
会社がつぶれるかもしれないと苦境にあえいでいた時
井植社長から、お土産の菓子折り包装紙の裏に書かれた手紙が届いた。
「不良品は、三洋の将来を考えれば、全部回収すること。
会社がつぶれるつぶれないの心配はオレがする。
とにかく全部引きとれ。信用が大事や。
なお、改造はこうしたらどうだろうか、
みんなで検討してくれ。
これは将来への教訓である。
全員、意気阻喪せずにやってくれよ」
ところが、翌日、今度は守口の本社工場が全焼したのである。
普通なら焼け跡を見てわれわれと一緒になって嘆き悲しむものだが
井植社長は
「できたことはしょうがない。ご近所に迷惑かけたないか。
…そうか、そら、よかったな。
私はこれから秋田県能代へ飛ぶ。
通産省の木材の割り当てをもらって、秋田へ行く。」
「こけたら立ちなはれ」 後藤 清一著
「トップというものも後ろを見て考え込むものではない
おこってしまったことは仕方がない。
問題は、ではどうするか、なのだ。」
と著者の後藤先生は仰っている。
創業まもない時期の不幸に見舞われても出張先から不安と動揺を
部下に与えることなく、的確な状況判断と素早い決断実行
そこに、トップとしての不退転の決意と覚悟を見た。
リーダーたるもの、逃げ場を用意するなかれ
リーダーたるもの、うしろを振り向くなかれ
早起き鳥
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