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チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

おじさんの影がみれなくなった

2009年03月21日 | 日々のつれづれ
     

 おとなりのおじさんが亡くなられた。

おじさんはかぞえで71歳。
わたしたちがここに暮らすようになって、はじめてできた友だち、だったと思う。
おじさんの話はおもしろおかった。
むかしこのあたりで共同で豚を飼育していて、正月にはつぶして酒盛りしたこと。
むかしはうちの建ってるあたりは今みたいな雑木林ではなく
一面畑でここから木曽川が見えたとか。
このあたりの植物も造園屋さんだったからとても詳しく
この木は水に強くて腐らん、この木は育つのが早くて
この木はしいたけのホダ木によくて、薪にもよくて。

きのこもどっかからひょいっと採ってきてくれた。
むかしはマツタケも採れたんだって。

うちのお父ちゃんと一緒に枯れた栗の木を切って
70とは思えない動きでチェーンソーを使っていたのは
昨年のことだった。
歳若のわたしたちよりもよく作業をしておられた。


昨年からおじさんの休耕田の一部を借りて畑をしている。
大根の蒔き方もこんなんじゃだめだよと教えられた。
うちが畑にしやすいように手伝ってくれた。

こうやって書いてても涙がじわじわしてくる。
わたしたちを「実の息子、娘だとおもってる」って言ってくれた。
子どもにはお年玉、おこづかいをくれた。
ここの親だとわたしたちも思っている。

おじさんから借りた畑でもうちょっとたくさん野菜を作ろうとおもってる。
おじさんがたくさん残した里芋を種芋にして、里芋も作ってみようと思ってる。