チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

山の講というもの

2008年11月06日 | 今日のメニュー
 ほっこり

ここは集落の中でも見晴らしのいい場所にある祠。
ここらのひとは「山の神様」と呼ぶ。

年に数回、この祠の掃除をする。

その掃除は朝8時か9時にはじまり
終わると神様にお神酒を奉納し
それから神様の前にゴザをひいて
お神酒を飲みおつまみをいただく。
それを「山の講」という。




掃除は数十年前はおとこの人だけで行い
宴会の際は「サンマ飯」を石をくんだかまどで焚いて
長い時間呑んだそうだ。
それがなぜか今はおんなの人だけで行う。

当番が回ってくると二千円分くらいのおつまみを用意することになっている。
でもみんな自家製のお漬け物は欠かさない。
この時期は大きくなってきたホウレンソウのごまあえ、
カブの浅漬け、里芋の煮っころがしなどが出る。

よそのうちの味がわかるチャンス、おいしいものは作り方を教わっておく。でも目分量で作ってるからそっくりな味はわたしにはできないけど。


今回は若奥さんは誰も出れず、私以外は60~70歳代。
むかし道路がなく車もない時代の苦労話を聞いた。
おばあさんが多かったのでみなさんお神酒をそんなに飲まない。
気がつくとわたしに注がれる機会が多くなって
すっかり眠くなってしまった。
朝からの日本酒はすごく来る。