チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

「きれ」との、たたかい

2008年10月14日 | 作品
 ←グチ画像。。。


 「きれ」=「皿などが成形、焼成中に小さく割れがはいること」

 結婚式では「きれる」「われる」「落とす」などの言葉を避けるらしい。
結婚式ではないけど、仕事場でわたしはこのような言葉を慎み忌み嫌うようになってしまった。

きれる、、、どーしてだ~!?
手びねりでつくるこのサイズの皿は時間と手間がかかる。
今回試作してる土ですでに10枚以上きれた。くう~くう~。
いままだ乾燥途中のものの中からきれるものが出るだろう。
ああ、こんな縁起でもないことを書いてしまったー。

このカタチは10年くらい前からつくってる。
土を変えてから、成形したモノのほとんどが割れるようになってしまった。
でもこのカタチはどーしても続けたい。なんどかせねばならない。
ここ半年こればかりやってる(気がする)。


白化粧の配合で悩んでうつになった陶芸家がいたって聞いた。
みんなそれくらいは悩むんだろうな。

けっきょく自分は手ゴマが少なく浅い、打つ手も底が浅いから
うまくいかない。
長いことこの職業を続けていきたいならもっと深くしていかなきゃいけない。
すごく思う。

映画監督だったか、あるひとの言葉に「これがだめでも次がある、そう言える蓄積の深さをジャンルを超えてためるのだ」

時間は限られていて、ミョーにあせる今日このごろ。。。