トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

優柔不断

2006-10-04 13:41:49 | 子供
子供の頃、スーパーに行くにはバスか車じゃなきゃ行けなかった
いつも両親が店を閉めて買い物を済ませて来るのでスーパーに連れて行ってもらえる事は滅多になかった

祖母と暮らしていたため、おやつといえば仏壇にあげたお饅頭とか果物だった

友達がガムやキャラメルを兄弟がいても1人ひとつずつ貰って食べているのをみると本当に羨ましかった

ある日スーパーの駄菓子コーナーで3人で一つずつ買って良いと言われ、
嬉しくて嬉しくていつまでも悩んだ

姉はすぐ決めて母の元へ持っていった
弟はまだ小さくて母が適当に決めて籠に入れた
私は決まらなかった

チョコをとっては悩みガムを取っては悩んだ
母が「決まった?早く決めて。」と急かす

姉が「まだー?早くしてよ。選んでも後で嫌だったとか言わないでよ」と言われた

そうなのだ。
私はその頃から悩んで何かを決めても必ず後から
「やっぱり止めれば良かった」とか
「やっぱりおねえちゃんの方が良かった」とかゴネていた

姉はそれを凄く嫌がった
「ちっこは必ず後から文句を言う。自分で決めたくせに!」と怒られた
母にも「あんたはいっつも決められないねー。本当にそれで良いの?
後から嫌だって言わないでよ」と言われる

言われれば言われるほど、後悔しないように、失敗しないように
決めるのに、決めた途端に後悔の気持ちが襲ってくるのだ

自分の決断に満足できない
その癖は全く治らない


もうすぐ幼稚園の入園の申し込みの季節だ
娘はお兄ちゃんのいた幼稚園に入れようとずっと思っていた
だから春から入園前の体験保育にも申し込んで毎月一回ずつ通って慣らしてきた

春が過ぎて夫が退職をして、これからも収入がはっきりしない仕事を始める事となってしまった
借金も発覚して、自分の自立を目指し資格試験を受けて、その資格を生かした仕事をしようと決めた

最初は幼稚園に通わせながらパートからと思っていた

でも気がつけば私はもう40を超えていた
これから娘の小学校まで待っていたのでは益々就職は難しくなる

それなら今から保育園に預けて本格的に始めた方が良いんじゃないかと
思った

いろいろ悩んで、考えて、夫とも相談して保育園を選んだ

資格を目指す事にはなんの迷いもない
たとえ資格を生かした仕事に就けなくても、仕事はしようと思っている

今日は娘の幼稚園の体験の日だった
もうすっかり慣れた場所、先生、遊具

娘は本当に楽しそうに遊ぶ
「あーちゃん、幼稚園頑張る!」とガッツポーズをしながら中に入っていく
姿を見ると心が揺れる

いつものフラフラが始まってしまうのだ
仲の良いママ友達はみんなこの幼稚園に入れる

「ちっこさんの所はどうするの?」と聞かれ
フラフラを吹き飛ばすために
「うちは保育園に入れて働きたいんです」ときっぱりと言うようにしている

声に出すと自分はもう決めたんだという気持ちになれる

オープンバザーも悩んだ
でもやっぱり続けたいという気持ちが強くなって
もう少しやらせてもらう事にした

責任者の人には「来年から仕事をしたいと思っていて悩んだけど、もう少しやりたいんです」と伝えた

責任者の方は「仕事を始めたらまた考えましょう。一緒にやれて嬉しいです」と言って貰えた

本当はそこで決意新たにやりたくなるはずなのに
またフラフラーとなる

本当に情けない!
この自分の優柔不断なところが本当に嫌いだ!

きっと私は後悔する事を恐れているのだ
子供の頃決めた事を「やっぱり変えたい」と言うと
姉と母に凄く馬鹿にされた

「やっぱり、そういうと思った。だから良く考えなさいって言ったのに」と攻め立てられ自分ってなんて駄目なんだろうといつも思っていた

一度決めた事は失敗しちゃいけないといつの間にか思い込んでいるのかもしれない

失敗したらやり直せば良い。
無理が出てきたら違う道を探すのは悪い事じゃない

道はひとつじゃない。こっちにもあっちにも道はあるんだと思えば楽になれる
気がする


そうだ!自信を持て!
しっかりしろ!ちっこ!
と自分を鼓舞する日々が続く

今日も聞いてくれてありがとう