11月5日、東武鉄道から東武アーバンパークライン(UPL)急行運転に関して発表があった。
以下プレスレリース。
東武鉄道(本社:東京都墨田区)では、2016年春に予定しているダイヤ改正で、東武アーバンパークラインにおいて新たに急行列車の運転を開始します。 -中略- 今回新設する急行列車は、大宮~春日部間の停車駅を岩槻のみとし、同区間の所要時間を約6分短縮します。
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6分短縮だ。春日部までの急行停車駅は岩槻のみ。まあ、順当なところだろう。
大宮~ 春日部 |
各 停 |
急 行 |
乗降 客数 |
大宮 | 始発 | 始発 | 131710 |
北大宮 | 停車 | 通過 | 6058 |
大宮公園 | 停車 | 通過 | 9997 |
大和田 | 停車 | 通過 | 19135 |
七里 | 停車 | 通過 | 20399 |
岩槻 | 停車 | 停車 | 35349 |
東岩槻 | 停車 | 通過 | 20124 |
豊春 | 停車 | 通過 | 13479 |
八木崎 | 停車 | 通過 | 10293 |
春日部 | 停車 | 停車 | 72401 |
乗降客数データは東武鉄道ポータルサイト・駅情報より引用。平成26年度の1日の平均人数である。
春日部は東京スカイツリーライン駅としてのカウント。
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プレスレリースの運転概要によれば、以下の通りである。
実施時期は、2016年春を予定している。
急行区間は大宮~春日部、春日部~柏(船橋)間は各駅とする。
運転時間・運転本数は、以下のようになる。
平日は9時台~16時台に大宮方面行き・柏方面行き各2本/時(約30分間隔)とする。
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1日あたり大宮方面行き16本、柏方面行き15本の合計31本。
土休日は7時台~8時台大宮方面行き2本、9時台~20時台に大宮方面行き・柏方面行き各2本/時(約30分間隔)とする。
↓
1日あたり大宮方面行き26本、柏方面行き24本の合計50本。
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8月16日に「なつやすみのじゆうけんきゅう」でも取り上げたUPLのダイヤ、現在、平日の大宮発本数は131本である。ここに急行運転の列車がそのまま増えるのだろうか。プレスレリースによれば、平日の急行運転は9時台から16時台、30分間隔の毎時2本。8時台までと、17時台からは予定されていない。
大宮から春日部の沿線各駅には、その徒歩圏内に住宅地が形成されている。通勤利用者も多い。県立高校等も複数あり、それなりに固定的な利用者数が見込める。乗降客数を見るとわかるが、岩槻は大宮、春日部なみの人数ではない。朝夕のダイヤを変更して急行を挟みこみ、急行通過駅の通勤通学客の利便性が落ちるのは、得策ではない。これらを総合的に勘案してのことだろう。
一方、急行が新規に運行される上記時間帯(赤字部分)現行ダイヤの大宮始発は、ほぼすべて柏行き10分間隔である。ここに急行をそのまま増やすことは、できなくはなさそうだ。ただ、春日部から柏は、単線区間もある。単線区間の各駅はすれ違いが可能であるが、需要予測を考えると、2本増の必要と余地はあるか。
なお、今回のプレスレリースでは、東京スカイツリーラインへの乗り入れに関しては何もない。