この件、NHKがかなり内部文書などを集めている感じがする。
NHKニュースの10月30日2時02分付『検定中の教科書閲覧 現金渡す 文科省が指導へ』のビデオを見ると、『編集会議のご案内』なる文書がでていた。
この文書が本物であるという前提でだが、文面によれば、この「会議」は事前に参加者の当たりをつけ、参加の承諾を得た人物に「開催通知」を送付していることがわかる。
編集会議へのご参加をご快諾(ご承諾?)くださり
また、申請本を閲覧させることが前提の文面もある。
申請本をご覧になったご感想をお聞かせください。
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この「会議」、昨年の8月23日(土)13:00~17:00の4時間である。平日ならば、府県により多少の違いはあるとしても、午後の勤務時間に相当する。土曜日は週休日(勤務を要しない日)なので、参加者は振替休日処理(代休)になる。そうなっているとすると、公務として出張していたことになる。
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4時間の編集会議。それで5万円。
参加者が何をどのように説明しても、やっぱりその説明は腑に落ちない。埼玉県の参加者については、おおよその特定はできている。その方は4時間で5万円ももらえるほどの著名な研究者、教科書執筆者ではないように思える。他の10人も、どのような方かは存じ上げないが、大差なかろう。自分の胸に手を当てて考えてみるべきだ。自分は1時間で12,500円の価値があるか。
ここ2、3日、自分のブログのアクセス解析を見てみると、この「会議」に関する検索語がなんとなく目立ち始めている。会議の参加者は誰かをみんなが調べているようだ。やっぱり腑に落ちないのである。
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先月31日付の毎日の社説『三省堂教科書 採択への疑念を生むな』にも以下の文言がある。同感である。
教科書づくりと学校の実情とは遮断された方がいい、というのではない。
教科書の営業とは別に、学校教育現場の教科書の内容に関する具体的な要望、意見、学力の傾向など、教科書の中身をより豊かにするための交流は不可欠だ。
今回のことで、黄色部分が阻害されることになる可能性が見える。僕はそれが非常にイヤなのである。
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2015-11-02、「続-これは、法律に触れないか。」
そんな記事をネットで見かけた。読売の’15年9月15日(9時17分)配信のニュースである。
それによれば、通知案は以下のようなものになるということだった。
生徒選挙活動のあつかい
学校内
授業、生徒会活動、部活動を利用した選挙運動や政治活動は禁止。
放課後や休日の校内活動であっても、施設管理やほかの生徒の学習に支障がないよう制限または禁止。
学校外
選挙運動は尊重する。
特定の主義や施策、政党を支持、または反対する高校生の政治活動は、無制限に認められるものではない。
放課後や休日の活動は、生徒が自主的に行うものとし、違法、暴力的な政治活動になるおそれが高い場合などに禁止することもできる。
そんな内容である。背景色、下線部は僕が気になる部分である。
学校外の三つ目は、誰が下線部を確認するのか、どう禁止するのかわからないな。そんなことを考えた。
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その通知(「高等学校等における政治的教養の教育と高等学校等の生徒による政治的活動等について(通知)」が10月29日に出た。資料をDLして保存。いずれ県教委経由で詳細な資料解説が来ると思うので、両方あわせて、ゆっくり今年の冬休みに読もうと思う。