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全英連参加者のブログ

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第177回国会における菅内閣総理大臣施政方針演説 分析1 総論

2011-01-31 04:36:48 | 気になる 政治・政治家

 2011年1月24日、通常国会が開会。菅直人総理大臣が施政方針演説を行った。いつも通り、カタカナ語等をリストアップする。今回は地名以外の語に焦点を当て、A~Dで評価してみる。なお、地名は一番最後にまとめる。

 評価A:まあ使って大丈夫と思うもの。
 評価B:言い換え付きならば、まあいいかと思うもの。
 評価C:日本語にまだなっていないように思えるもの。
 評価D:英語でないものなのに、カタカナになっているもの。番外。

 表記方法例
 評価A
 「語句」(1224)
 合計で4回で以下の各章(区切り)で使われた。

 区切りは以下の通り。

 1.はじめに
 2.平成の開国 -第一の国づくりの理念-
 3.最小不幸社会の実現 -第二の国づくりの理念-
 4.不条理をただす政治 -第三の国づくりの理念-
 5.地域主権改革の推進と行政刷新の強化・徹底
 6.平和創造に能動的に取り組む外交・安全保障政策
 7.結び

+++++ +++++

 評価A
 ウイルス(4)
 エネルギー(2)
 サービス(333333)
 デフレ(7)
 テロ(6)
 ネットワーク(6)
 パーセント(2233)
 ハイテク(製品)(2)
 プログラム(2)
 マニフェスト(5)
 ミサイル(6)
 メッセージ(4)
 ルール(2)
 医療滞在ビザ(2)
 認定NPO法人(33)

 ビザはわかっても、医療滞在ビザがどの程度認知されているかは微妙だろう。

 評価B
 APEC(2)
 PKO(6)
 WTOのドーハ・ラウンド(2)
 ウラン(濃縮活動)(6)
 オープンスカイ協定(2)
 サイバー(犯罪)(3)
 セーフティネット(3)
 パートナー(6)
 ビジョン(36)
 レアアース(2)

 ウラン濃縮活動という語句は、何かまだ日本語に思えない。尖閣諸島問題で注目されたレアアースだが、どれほど理解されているのだろう。

 評価C
 HTLV-1ウイルス(4)
 なぜ、成人T細胞白血病ウイルスじゃダメなのだ。
 ジョブサポーター(333)
 トライアル雇用(3)
 就職支援者、試用ではだめなのか。
 パーソナル・サポーター(4)
 仕事像が不明瞭。早くちゃんとした日本語を作るべきだ。
 マッチング(3)
 なんとも。
 環太平洋パートナーシップ協定(22)
 環太平洋戦略的経済連携協定でいいでしょう。
 (TPP:Trans-Pacific Partnership、Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement)
 (原子力などの)パッケージ(型海外展開)(2)
 一体型?
 特命チーム(344444444)
 チームはいいけど、なんだか据わりが悪い。

 評価D
 カネのかからない選挙(4)
 政治の場合カタカナなのか。
 ハローワーク(3)
 どうしてもこの異様な英単語を使い続けるのだろうか。

+++++ +++++

 国等の名前も見てみよう。

 アフガニスタン(6)
 インド(26)
 シンガポール(2)
 パキスタン(6)
 ブラジル(6)
 ベトナム(2)
 ペルー(2)
 メキシコ(6)
 モンゴル(2)
 ロシア(6)
 韓国(2266)
 豪州(6)
 中国(66)
 米国(266)
 北朝鮮(6)

 地域・共同体等の名称は以下の語句が使われた。
 ASEAN(6)
 EU(2)
 アジア(12666)
 アフリカ(6)
 グアム(6)
 欧州諸国(6)
 中東(6)
 日米韓(6)

 EUと欧州諸国は、同じではないので別けてみた。

 国際関係、政治用語等は以下の通り。

 日ロ関係(6)
  ロシア
 日中国交正常化(6)
  中国
 日朝平壌宣言(6)
  北朝鮮
 日米(合意・同盟)(6666)
  米国

 人名も...
 オバマ大統領(6)

 外国の指導者で名前が出てきたのはオバマ大統領のみ。

 国等の名前以下、見てみるとあたりまえだけど、アメリカがたくさん出てくる。米国、グアム、日米韓、日米、オバマ大統領。好むと好まざるとに係わらず、関係が深いのだ。

+++++ +++++

 所信表明演説分析は、安倍内閣総理大臣があまりにカタカナを多用して、その気持ち悪さ、危機感を覚えたことがきっかけで始まったものだ。僕は内閣総理大臣は日本国の代表であり、日本を代表する存在のひとりであると思っている。そして、日本の政治家ならば日本語で話せるのが当然と思っている。そうでないのは、非常によろしくないと考えている。これからも、怪しげなカタカナ語を使う政治家(の演説)はチェックし続けるつもりだ。

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