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全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

WORK

2005-06-04 06:13:21 | 全英連参加者 2005
 鋼鉄製橋梁(きょうりょう)建設工事を巡る談合事件で、二つの談合組織の常任幹事と副幹事計6社が、落札業者を決定する会合を「ワーク」と呼んでいた。

 「ワーク」

 work.. どこかで聞いた使い方だ。

 なぜ、非日本語を用いるのか。
 1.堂々と何をしているか言えない。
   =やましいことがある。
 2.日本語で置換できる語がない。
   =日本にその概念がない。

 今回のワークは談合なので、2.ではない。どこから見ても1.である。何をしているかまともに言ったら大騒ぎになる。やましいことをしているという意識はあったわけだ。何年前からworkと言う言葉を使い続けていたかわからないが、談合そのものも長く(40年)続いたようなので、同じくらいかな。

*****

 組織内部の者を現実から目を背けさせ、怪しい目的に先導する。組織外部の者を非日本語を用いて、目くらましをする。ごまかす。
 日本語ではいろいろな言い換えがある。第2次世界大戦中の大本営発表を例に挙げるまでもなく、その存在は疑う余地がない。
 会社、自治体、個人。いろいろカタカナを使って何かを伝えようとしているが、何かをごまかしているようにも見える。英語の教師がこんなことを言うのは不思議に思われるかもしれないけど、僕はむやみやたらと英語を使うのはおかしい(怪しい)と考えています。英語の教師だからこそかもしれません。

 この「ワーク」も、「談合打ち合わせ」という意味でしょ。最初に聞いた瞬間にうさんくさく感じました。

 むやみに母語以外を使う。自分も気をつけなければなりません。


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