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多くの祈りと犠牲を聖母の汚れなき御心への信心の実践として捧げて下さい。聖ピオ十世会-ロザリオの十字軍 (今年の8月15日から来年の8月22日)

2016年08月16日 | ロザリオの十字軍
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

先月の7月26日、ノルマンディーの小教区教会の司祭、ジャック・アメル神父様がいわゆるIS(イスラム「国」)の2名によって殺害されました。ミサの最中に、アメル神父様、2名の修道女、2名の信徒らを捕らえ、教会内で司祭の喉を切り裂きました。犯人は、カトリック教会に行って、イエズス・キリストの司祭の殺害をしようと決意していました。普通の家の中に入ったのではありません。レストランに入ったのではありません。カトリック教会で、カトリック司祭と修道女とを人質にしました。テロリストたちは、自分のやっている行為の意味を説明してから殺害しています。キリスト教に対する憎しみであり、カトリックに対する憎しみを表明しています。

聖ピオ十世会フランス管区長のブシャクール神父様の声明文(この日本語訳は後に別途ここにアップする予定です)によれば、この殺害はシャハーダ(イスラム教の信仰告白)と同時に行われました。シャハーダとは、証言という意味のアラビア語で、これを行うには「アッラーの他に神はなし、ムハンマドはアッラーの預言者(使徒)である」という意味をアラビア語で言います。これは、普通の言葉ではなく、イスラムの中心的な5つの柱の第1で、これを発言するか否かでイスラムであるか否かが区別されます。これは、天主が三位一体であるというキリスト教の教義に対立するためにあります。つまり、アメル神父様の殺害は、イスラム教が関わり、キリスト教の信仰に対する憎しみ(odium Fidei)があります。


ルフェーブル大司教は、アフリカにおいてピオ十二世を代表する教皇使節として、アフリカの様子を詳しく観察分析していました。

1956年、ローマのフランス人神学校で、ルフェーブル大司教はアフリカの状況について講話をしています。それによると、

●エジプトのカイロで改革主義、純正主義的、汎アラブ主義が広められている。エル・アザール大学で学んだアフリカ各国の学生たちは自国に戻ると、「イスラム教寺院であるモスクの中で、西欧と宣教師たちに対する戦いを説教している」。

●エチオピアの首都で行われたアジス・アベバ会議は『共産化するためにイスラム化すべきだ』と結論づけている。

●ティスラン枢機卿が言った通り『イスラム教が共産主義に対する城壁だと考える人々は完全に間違っている。』」

さらに、1959年11月2日には、ルフェーブル大司教はカナダの新聞にこう記事を投稿しました。

ロシアと中国はますますアフリカを手中に収めている。(La mainmise de la Russie ou de la Chine sur l’Afrique devient de jour en jour une réalité !)

「イスラム教徒が過半数であるこれらの国々は、西洋諸国からすぐさまに離れ、(……)狂信的言動、集産主義、弱いものを奴隷にするといった、共産主義の手段に訴えている。これらはイスラムの伝統である。」
(Chose inattendue pour ceux qui connaissent mal l’islam : ce sont les pays à majorité musulmane qui se détachent le plus rapidement de l’Occident et font appel aux méthodes communistes, assez semblables à celles de l’islam : fanatisme, collectivisme, esclavage vis-à-vis des faibles, sont la tradition de l’islam.)

イスラムには、共産主義が浸透しやすく、この両者において「狂信的言動、集産主義、奴隷化」という親和性があるように思われます。ファチマの聖母が言うとおりです。

ファチマの聖母マリアは、私たちに既に99年前の7月13日にこう警告していました。

もし人が聖母マリアの要求を聞かないならば「ロシアはその誤謬を世界中に広め、戦争と教会に対する迫害とを促進するでしょう。多くの善良なものが殉教し、教皇様は多く苦しまねばならないでしょう。いろいろな国々は無くなってしまうでしょう」と。

Se não, espalhará seus erros pelo mundo, promovendo guerras e perseguições à Igreja. Os bons serão martirizados, o Santo Padre terá muito que sofrer, várias nações serão aniquiladas.

 よく聞いて下さい。聖母の汚れなき御心はこう言います。「いろいろな国々は無くなってしまうでしょう」と。várias nações serão aniquiladas. 様々な国々は、無と化してしまうでしょう、と。

 もし人が聖母マリアの要求を聞かないならば「ロシアはその誤謬を世界中に広め、戦争と教会に対する迫害とを促進するでしょう。多くの善良なものが殉教し、教皇様は多く苦しまねばならないでしょう。いろいろな国々は無くなってしまうでしょう」と。

2000年6月にバチカンが発表した「ファチマ第3の秘密」によると

教皇様や、司教様たち、神父様たち、修道士、修道女達、そして様々な階級と職種の平信徒の人々(男性、女性)も次々にそこで死んでいく場面を見ています。二位の天使たちは、殉教者達の血を集めて、その血を天主へと道を進む霊魂たちに振りかけていました。それが実現するのが間近ではないかと危惧します。

以下ルチアの見たヴィジョンを引用します。

(引用開始)

J.M.J.
ファチマのコヴァ・ダ・イリアで1917年7月13日に啓示された秘密の第3部

天主よ、私は御身への従順のためにこれを書きます。御身はレイリアの司教様と、いとも聖なる御身の御母にして私の母なる聖母マリアとを通して、私にそうすることを命じ給います。

私がすでに説明した2つの部分の後で、聖母マリアの左の少し上に、私たちは、左手に炎の剣を持つ一位の天使を見ました。この剣はこの世を火で焼くことができるかのように見える炎を出して燃えていました。が、これらの炎は聖母マリアがその右の手からこの天使へと向けて輝き出す輝きに触れて消されてしまいました。天使は、右の手で地上を指し示しながら大きな声で叫びました。「償い!償い!償い!」

そして私たちは巨大な光を見ましたがそれは天主様でした。(人々が鏡の前に立つと、自分の姿が鏡に映されるような様子と何かにていることです。)白い服を着た一人の司教様、(私たちはこの司教様は教皇様であるという印象を受けました)、その他の司教様たち、神父様たち、男性、女性、修道者たちが山の上に登っています。その頂上には、樹の皮の付いたコルクの樹の幹を荒く切り倒して作った大きな十字架がありました。そこに辿り着く前に、教皇様は、苦しみと悲しみとで半分震えて半分躊躇する足取りで、半分崩壊した巨大な都市を通り抜け、その途上で出会った死体の霊魂らのために祈っていました。山の頂上に到着すると、大きな十字架の元にひざまずき、彼に向けて弾丸と矢を放った一軍の兵士たちによって殺害されてしまいました。そして同じように、その他の司教様たち、司祭たち、修道士、修道女達、そして様々な階級と職種の平信徒の人々も次々にそこで死んでいきました。十字架の二つの腕の下にいた二位の天使たちは、殉教者達の血を集めて水晶で出来た灌水器に入れて手に持ち、それで聖水のように天主へと道を進む霊魂たちに振りかけていました。
トゥイ、1944年1月3日

(引用終わり)
アメル神父様の殉教は、このヴィジョンの実現の第一歩だったのでしょうか?


そこで、今年の8月15日から来年の8月22日までのロザリオの十字軍は、今の私たちにとって大変大切です。次の4つの意向のために祈り、犠牲を捧げて下さい
(1)この世界に聖母の汚れなき御心への信心を確立するため
(2)聖母の汚れなき御心の凱旋のため、
(3)教皇がカトリックの全ての司教たちを一緒にロシアを聖母の汚れなき御心に奉献するため、
(4)聖母マリアが聖ピオ十世会とその全ての会員たち、聖伝の全ての修道会らを保護して下さるため、

です。

特に最初の意向のために、私たちは次のことをしましょう。
 あ)一人で、あるいは家族で、毎日ロザリオを唱えること。
 い)5つの初土曜日に償いの聖体拝領の信心を行い、聖母の汚れなき御心に対して犯される罪を償うという精神で日々の犠牲を増やすこと。
 う)不思議のメダイを身につけ、それを周りの人々に配布すること。
 え)自分の家庭を聖母の汚れなき御心に奉献すること。


今回のロザリオの十字軍ではフェレー司教様は目標として、1200万環のロザリオと、5000万の小さい犠牲とからなる花束をファチマの聖母マリア様に捧げることを設定しました。

そこで、愛する兄弟姉妹の皆様、多くの祈りと犠牲を聖母の汚れなき御心への信心の実践として捧げて下さい。

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)



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