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2019年2月3日(主日) 御公現後第4主日のミサ説教 シュテーリン神父様「マリア様の軍隊の有益さと、その必要性」

2019年03月18日 | お説教・霊的講話
2019年2月3日(主日)御公現後第4主日のミサ 
シュテーリン神父様御説教
同時通訳:小野田圭志神父


【小野田神父】
聖なる日本の殉教者巡回教会にようこそ。今日は2019年2月3日、御公現後第4主日のミサをしています。
今日は元アジア管区長、そして今は東欧管区の長であるシュテーリン神父様を迎えて、汚れなき聖母の騎士についてのお話を伺おうと思っています。
このミサの終わりに、いつものように感謝の祈りをしますが、その後に御聖体降福式、そして聖ブラジオのローソクによる喉の祝別があります。
それから神父様のお話が14時頃からあります。どうぞいらしてください。


【シュテーリン神父様】
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

聖ピオ十世会の総長様が私に、「汚れなき聖母の騎士の長として、このメンバーになった方々や、これから会員になろうとする方が、この会員として自覚を持って堅忍しますように、この仕事を、その会員としての仕事をやり続ける事ができますように、それを指導する」という事を、特別に総長様から任命を受けました。そこで今日、皆さんを訪問しております。

そしてここで、あるいは秋田で、皆さんの中には既に会員となった方がいらっしゃると思います。ですから私たちは、皆さんを起こしに来ました。そして同時に、全ての人々が、このマリア様の軍隊の有益さと、その必要性を理解する事ができるように、と招く為に参りました。

私は2002年にここ、まさにこの場所に来た事をまだ覚えています。その時皆さんに、コルベ神父様の業績について、仕事についてお話したのを覚えています。その時、聖伝の聖母の騎士会はまだ2年しか経っていませんでした、2歳でしかありませんでした。その時私は非常に自慢して、「その聖母の騎士には150名の会員がいる」と言いました。そして「ポーランドだけに存在している。」ところが現在では、10万名以上の会員を要しています。そして40の国々にその会員たちがいます。これは、マリア様がこれほどの大きい奇跡をなさって下さったという事を示しています。

マリア様だけが、世界中の人々に息吹を与えて、このマリア様の軍隊に入るという事ができるように、気持ちを立たせる事ができます。またこの聖母の騎士が導入されたところでは、どれほど素晴らしい結果や実りがあったかという事は、目を見張るばかりです。

学校で聖伝の聖母の騎士会が導入された所では、その校長先生や多くの先生たちが私にこう言っています、「生徒はこの会員になって、より寛大になった。より忠実になった。より従順になった」と言っています。

また家族のお父さんお母さんたちも、その事に気が付きました、「聖母の騎士に入ると、子供たちを教育するのが非常に簡単になった」と言います。現代、子供たちの教育は非常に大変です。ですからマリア様の援助が必要とされています。

それは学校のみならず、修道院や修練院や神学校でも同じ事を聞きます、「聖母の騎士会に入会した為に、神学生たちはもっと熱心になるし、もっと従順になっている」と教授たちは言っています。

また、歳をとった方々からもこんな事を聞きます、「神父様、私は聖母の騎士会の会員になってから、人生が変わりました。」私の母が、歳をとった母が私に言った事と似たような事を言っています。

母は94歳の時に、つまり2年前に会員になりました。「息子よ、私は今までずっと良いカトリック信者であると思っていた。ミサにも行っているし、お祈りもしている。ところが誰かがやって来て、『94歳になるにもかかわらず、あなたはまだ務めを果たしていません』と言ったのです。その人は、『マリア様は、あなたがマリア様を助けて、霊魂を救うのを助けるのを待っている』と言ったのです。私は人生の中で一度も、隣の人に行って不思議のメダイをあげたり、あるいはマリア様についての小さなパンフレットをあげる、という事を考えた事もありませんでした。」そして2年前から母は、電気自動車のような物に乗って、歩けないので、隣の家に行って、メダイを配ったり、マリア様のパンフレットを皆に与えて、マリア様の事を言っています。そのおかげで、「10名から15名の方が、今までミサに与るのをやめていたのが、ミサに来るようになった」と言っています。

これは私の言いたかった事は、「年は関係なく、マリア様の軍隊に入るのは、誰でも招かれている」という事です。

どれほど多くの老人の方々が私にこう言うでしょうか、「神父様、もう私の人生はもう終わりました。もう何の役にも立ちません。誰か私をピストルで撃って、地面の中に埋めるだけなのを待っています。そうしたらもう他の人の邪魔をしないで済むので。」ところが、「聖母の騎士になってから、色んな仕事が出てきました。そしてマリア様が私にくれた、悪魔へのものすごい武器があるという事に気が付きました。それは『犠牲』と『苦しみ』です。そして犠牲と苦しみなら私はたくさん持っています。私の体中はもう痛くてたまらないのですけれども、これを通して霊魂を救う事ができます。」

特に若い人々、青年たちに良い影響を与えています。若い人々はもっと寛大になって、たくさん与えようとしますし、そして戦おうという意志が出てきます。

ここにいらっしゃる若い人たちはどうか知りませんけれども、世界中での傾向は、若い人たちは何に対しても関心がありません。この世俗の若者たちのみならず、聖伝のミサに与っている若者でさえも、その気力がありません。ちょっとでもお説教が長くなると時計を見て、「まだか」という顔をします。そして少しでも宗教の話を長くすると、あくびをして大きな口を開けます。

共産主義者たちは、自分たちの陣営に多くの若者を引き寄せようと、色々なアジテーションや色々なビラを配ったりして、共産党員になるようにしたり、あるいはカリスマ運動や、あるいはその他セクトの人は、自分たちのセクトに入るように色んな勧誘活動をしますが、カトリックだけは寝ています。

特に若い男性に、「銃を持って戦え。撃て!」という事を教えるのは、とても興味がある事です。でもこの銃は殺す為ではなくて、回心させる為の銃です。弾丸、弾は「祈り」です。銃は「ロザリオ」です。そして皆さんが狙った、撃ったその相手は、多くの御恵みと聖寵を受けるので、回心するのです。

一言で言うと、聖母の騎士は、皆さん全ての為にあります。そしてポーランドから離れれば離れるほど、より多くの人が聖母の騎士に関心を持っています。オーストラリアの人々と日本人はとても大きな差があります。ロシアとアルゼンチンもすごい差があります。しかしそのような人々を皆マリア様は一つに集めて、同じ軍隊に属させています。

マキシミリアノ・コルベ神父様は生きている間、御生前中、400万人の会員を集めました。しかしこのコルベ神父様のやった事業の中で最も盛んなのは、ポーランドと日本です。ですから聖伝の聖母の騎士にとって、日本は極めて大切な場所です。歴史的な事情だけではありません。つまり長崎の無原罪の聖母の園は、歴史的な重要なモニュメントです。特にマキシミリアノ・コルベ神父様が回心させた多くの人々や兄弟たちや、そしてその与えた多くの祝福たちの事を考えると、第二バチカン公会議までずっとそれが続いていた事を考えると、霊的な意義があります。

皆さん、理解して下さい。この「聖母の騎士」というマリア様の軍隊は、他の団体とは違っています。なぜかというと、このマリア様の軍隊ほど、その色々な多様性があって、しかも色々な方々に、多くの方々に適応している、というものはこの聖母の騎士会しかないからです。

これを、この例を取って説明します。

まず第1に、天主様は私たちの永遠の命を、十字架の上で亡くなる事によって、その功徳を得ました。イエズス様が十字架の上で亡くなった時に、その御血は全ての人々、全人類を浄める価値があります。

ところで、イエズス様は私たちを強制しないので、それを望む人だけが、この恵みを受ける事ができます。では、自問自答して下さい。では、イエズス様はどうやってこの御恵みを私たちに下さるのでしょうか?

十字架の下に、マリア様が立っています。そして十字架の元に佇むマリア様に、イエズス様はこう命令して、任命します、皆さんの事を指して、「汝の子を見よ。」この瞬間にイエズス様は、御自分の勝ち取った功徳、贖いの恵みを全て、マリア様に与えました。

この功徳、この価値を、「御恵み」と言います。回心の御恵み、それから悪から出て善をする御恵みです。そして聖化の御恵みです。私たちをより聖なるものとして、天国に行くものとする御恵みです。

そしてマリア様はこの御恵みを受けて、私たちを母として愛しているので、これを与えようとしています。母は子供に、自分の持っているものを全て与えようと思っています。マリア様も同じです。ですからマリア様は、私たちの母親となりました。この地上での命ではなくて、天の命を私たちに与える、生み出す母です。でもマリア様がそれをする事ができるのは、私がそれを望んだ時に限って、それができます。マリア様は私たちを招いて、「私があなたたちの母としてある事を許して下さい。」もちろん簡単に、「はい、母となって下さい。母でいて下さい」と言う事はできます。

ところで、ただそんなに簡単ではありません。なぜかというと、母親というのは特別な存在であるからです。なぜかというと、母であるという事は、私たちが子供になる事ですから、子供は従順でなければなりませんし、お母さんを愛さなければなりません。マリア様は私たちに自由な回答を求めています。そして私たちが自由な回答をするか否かによって、マリア様が私たちの母となるかならないかが決まります。

この私たちの自由な回答というのは、自由な意志の行動でなければなりません。「私を自由に、マリア様の子供として与える」という行為です。この自由に、マリア様に私を、マリア様の子供として与えるという事を、「奉献」と言います。ですからマリア様は、この「奉献」がなされる、という事を非常に大切に思います。ミサにこの与る時に、ただこうやって自動的に与るのみならず、「一体、マリア様は私に何を望んでいるか」という事を考えなければなりません。ミサに与りながら、マリア様が一体何を皆さんに望んでおられるかという事を、黙想なさって下さい。

今日この午後、皆さんに是非説明させて下さい。私たちは天国に行く為に、天主を愛し、隣人を愛さなければなりませんが、この愛徳の掟をマリア様がどれほど実行するのを助けて下さるか、という事について話します。

そしてまた皆さんに是非この事を説明させて下さい。「奉献」という事によって、私たちはいつも「マリア様の子供である」という事を思い出して、自覚して、そしてその事を生活に実践させる事ができる、という事です。これこそが聖母の騎士です。

他のマリア様の色々なグループがありますが、このようなグループはエリートの集団です。そしてこのエリートたちから特別な多くの事が要求されています。レジオ・マリエとか、ブルー・アーミーとか、色々なマリア様の軍団があります。でもこのような、このレジオ・マリエとかブルー・アーミーに属するような人々は、カトリック信者のほんの数%です、2、3%ですが、でもマリア様は皆さん全てから、何かの参加を求めています。

これが今のお説教の最初に申し上げた事です。このマリア様が求めているこの参加する、軍隊に参加する事によって、私たちの聖化がどれほど易しくなるか、身分上の義務を果たす事がどれほど容易になるか、そして私たちがどれほど熱心になるか、という事がもう目に見えています。天主様がこれほど易しい、簡単な天国への道しるべを与えたという事は、素晴らしい事です。

ミサの時にどうぞ、「イエズス様がマリア様に与えたそれほどの大きな愛を、私たちにもお与え下さいますように」とお祈りして下さい。そしてマリア様にも、マリア様が御子イエズス様に持っておられたその愛のその大きな愛を、私たちにも与えて下さるようにお祈り致しましょう。

そしてマリア様に、「私たちのこの胸に来て下さって、イエズス様が一体どなたかを教えて下さい」と求めて下さい。

そしてこの聖変化の時には、マリア様にぜひ、「私たちの目をカッと開けさせて頂いて、今、一体何が起こっているかを理解させて下さい」と求めて下さい、祈って下さい。

そして特に御聖体拝領する時には、マリア様に私たちの心に来て下さって、マリア様の名前によって、マリア様のようにイエズス様を礼拝し、そして愛する事ができるように求めて下さい。最高の御聖体拝領というのは、マリア様のような御聖体拝領です。なぜかというと、マリア様が私たちの心にいて、イエズス様をマリア様のように受け入れて、マリア様のように愛して、マリア様のように保存して、そしてマリア様のようにイエズス様の命を生きる事だからです。

もしも皆さんが正しいやり方でするならば、マリア様への奉献という事は、私たちの人生を全く変えてしまいます。これこそ、この今日皆さんの為に、私がお祈りする御恵みです。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

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