Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

全ての御恵みは、例外なく、マリア様の手を通して私たちに来る。いったい何故か?

2022年06月27日 | お説教・霊的講話

2022年5月7日(初土)聖母の汚れなき御心の随意ミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父様御説教(修道院)

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟姉妹の皆様、明日5月8日は、或る地域では「ガルガノ山における大天使聖ミカエルの御出現」の祝日、ベルギーやある修道会では「全ての聖寵の仲介者である聖母マリア様」の祝日を祝います。この教えは、古代からずっと教え続けられてきました。

マリア様が「天主の御母である」という教義がドグマとなったのは、エフェゾの公会議431年のことでしたが、その前、明後日に祝日を祝うナジアンスの聖グレゴリオは既に「マリア様にお祈りしながら、御身の仲介を通して、私たちは御恵みを得ている」ということを、「だから私たちはマリア様にお祈りする」と祈っています。

ですから、これは「天主の御母」という最初のマリア様のドグマが決定された、その前から教えられていた教えだ、ということが分かります。それ以外にも、歴代の教皇様、諸聖人たち、教父たち、聖人たちが、教会博士が、この同じことを言ってます。

「御恵みは、マリア様の手を通して私たちに来る。」「全ての御恵みは、例外なく、マリア様の手を通して私たちに来る」と言っています。

私たちに馴染みのある有名なのは、例えば聖アルフォンソ・デ・リグオリとか、聖マリ・グリニョン・ド・モンフォール、あるいはコルベ神父様などがあります。

一体なぜそうなのかと言うと、イエズス様は第二のアダムとして、マリア様と一緒に、マリア様を第二のエワとして、贖いの業を成し遂げたからです。

無限の功徳を、イエズス・キリストは、十字架の苦しみを、マリア様と共に勝ち取りました。この御恵みの大海、大海原を、これをイエズス様とマリア様は二人で勝ち取ったのです。

これをどうやって分配するのでしょうか。永遠の昔から、天主聖霊は、マリア様を通して、これを私たちに与えることを望みました。

イエズス・キリストは神秘体の頭です。神秘体の頭(キリスト)から来るもの全ては、マリア様を通って、身体全体に染み渡るので、マリア様のことを「神秘体の首だ」と言っています。

雅歌という旧約聖書の一つには、花婿が花嫁にこう言います。ちょうどキリストが聖母に言っているようです。
「(あなたの頬は山鳩のように美しい)首は宝石の飾りのように美しい」(雅歌1:9)
Pulchrae sunt genae tuae sicut turturis; collum tuum sicut monilia.
また
「あなたの首は象牙の塔のようだ」(雅歌7:4)とも言われています。
Collum tuum sicut turris eburnea, 

聖母の連祷では、マリア様は「象牙の塔」だと言われています。まさに神秘体の首で、全ては、マリア様を通って、私たちに行き渡ることを教えています。

何故でしょうか?何故なら、私たちを聖化するために聖霊が送られましたが、聖霊は聖母を通して私たちに聖寵をあたえるからです。

なぜかというと、マリア様と聖霊は全く一つになってしまって、聖霊の御望みのままに動いていて、聖霊に反することは全く行わなかったからです。なぜかというと、無原罪の御孕りで、罪の汚れのない方であるからです。マリア様と聖霊は愛において一つになっているからです。

今日、初土曜日で、マリア様の御心を、汚れのない御心の信心を行なうにあたって、私たちもこの汚れのない御心にますます近くに行って、その汚れない御心から、聖霊の浄配であるマリア様の御心から、たくさんの御恵みを仲介してもらうようにお祈りしましょう。私たちのみならず、多くの方々に救いの恵み、永遠の命の功徳を得る御恵みを乞い求めましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。





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