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ダブルスタンダード?! 聖伝主義に対する態度とエキュメニズム

2006年11月02日 | エキュメニズム関連情報

アヴェ・マリア!

兄弟姉妹の皆様、

日本でのエキュメニズム運動の一端をお知らせします。



 ●2001年2月25日大阪教区阿倍野教会で池長大司教は日本聖公会主教、日本基督教団牧師、バプテスト教会牧師らと23人で共同司式の「創立55周年記念の感謝ミサ」を行った。



大阪カトリック時報2001年4月1日号より転載

 

阿倍野教会創立55周年記念祭

「55年の歩みをふり返り、21世紀に生きる共同体」


 阿倍野教会では、二月十二日、創立五十五周年記念の感謝ミサと祝賀会がおこなわれ、三百五十人が参加した。テーマは「五十五年の歩みをふり返り、二十一世紀に生きる共同体」。

 阿倍野共同体は、ふだんからエキュメニカルな活動をたいせつにしている。当日も、池長潤大司教はじめ、カトリック司祭、近隣の日本聖公会主教、日本基督教団牧師、バプテスト教会牧師ら二十三人が祭壇を囲んだ


(諸宗教の指導者が最後の祝福を与えている)

 信徒のひとりは「なぜ五十五年?はんばな数字!何人かの信徒たちからこんな声があがりました」といい、「五十五周年」記念祭が決まった経緯や方針、当日の様子についてつぎのように話した。「五年前、五十周年のときは、阪神・淡路大震災の翌年でした。災害にあわれた方々と痛みを分かち合う意味でも、この 『五十五』という数字は私たちにとって貴重な数字です。この計画をたてたときから、たんなる昔をなつかしむだけでなく、この機をステップとして 『これからの教会』を模索しょうと決めました。

お祭り騒ぎはやめ、多くの信徒が参加できるよう考慮しました。それにはまず、子どもたちが生かされ、外国人たちと交わりがもてるミサ典礼を考えました。たとえば、奉納には、外国の文化を理解しょうとの試みから、子どもたちはバンプーダンスを披露(=写真)。

(外国文化理解の試み:これが日本文化へのインカルチャレーションになるのだろうか?)


 ほかに、パンとぶどう酒とともにお米・・・・これは、毎週、釜ケ崎に届けられるおにぎりから 『隣人愛』を表現。それから、麦の穂大地の恵みに感謝。

(天主に感謝ではなく、大地の恵みに感謝)


 そして、外国との関係から輸入フルーツ。阿倍野教会を拠点として、すでにはじまっている宣教活動をあらわす『古いサンダル』など。
 古いサンダルについては、ミサ後、あるかたから『なんできたないサンダルを祭壇の上にのせるねん。国によっては、牛や羊を奉納するところもあるんやから、祭壇の下でええねん』という忠言があり、大笑いの一幕もありました。


(大笑い??)


 全信徒が一丸となつて関わったこの日は、私たち阿倍野小教区の大聖年のテーマ 『交わりと証し』を実践する契機になつた、と確信できた記念祭でした」。(取材協力 杉田恭子氏)

 

●教会での禅


 教会での禅と称して、宗派を超えた交流の場としてカトリック北野教会様の御協力を得て、相国寺専門道場師家田中芳州老大師が、座禅と法話を開催し、カトリック神父との対談を致します。


http://www.shokoku-ji.or.jp/shokokuji/tatcyu/daitsuin-kyokai.html


 

▼何故、日本ではこのようなことが許されてしまっているのだろうか? 何故、池長大司教様は、日本聖公会主教、日本基督教団牧師、バプテスト教会牧師らにカトリック信徒の方々を祝福してくれと頼んだのだろうか? 日本のカトリック聖職者のうち何人がカトリック司祭職とは何か、ミサ聖祭とは何かをカトリック教会が常に理解してきた通りに理解し信じているのだろうか?

 何故、日本ではこのようなことが許されてしまっているのだろうか? この答えはあまりにも明らかだ。何故なら、ヨハネ・パウロ二世教皇様が、アシジの諸宗教の祈祷集会を開いて、「第二バチカン公会議を正しく理解する挿絵(イラストレーション)である」と言ったからだ。



 日本でエキュメニズム運動があり、諸宗教の指導者を招待して祈ってもらったり、他の宗教の施設に祈りに行くのは、第二バチカン公会議が望んだことだった。

 これらのことは第二バチカン公会議以前には、全く考えられないことだった。天主の十戒に全く反することだから



 だから、日本でこのようなことが起こっても誰も文句を言わなかった。ただヨハネ・パウロ二世教皇様の真似をしただけだったのだ。



 では、私たちはどうすればよいのか?

 レオ13世によって不可謬的に(ex cathedra)明らかにされた英国聖公会の司祭叙階が無効であることを信ずるか、あるいはパウロ六世やヨハネ・パウロ二世教皇様のエキュメニズムの風潮を信じるべきか?


 マルチン・ルターを不可謬的に(ex cathedra)排斥したレオ10世を選ぶか、ヨハネ・パウロ二世教皇様のエキュメニズムの風潮を選ぶべきか?

 「教会の外に救いなし」とする聖会の教義を信ずるか、それとも、非キリスト教さえも救いの手段であり、多神教さえも敬うべしとするヨハネ・パウロ二世教皇様の指針に従うべきか?

 《異端者》、あるいは/かつ、《破門されたもの》は「カトリック教会の外にいる」のか、それとも、「さまざまなキリスト教と呼ばれる団体」は「深さが」異なるのみで、全き交わりの中にいるのか。したがって、これらさまざまな異端の、あるいは/かつ、破門された党派も、パウロ六世やヨハネ・パウロ二世教皇様にならって「教会として、又は、教会的団体として」「尊敬すべき」なのか??

 

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教会内部での共産主義者によるスパイ活動について

2006年11月02日 | カトリック・ニュースなど

アヴェ・マリア!


 教会内部での共産主義者によるスパイ活動についてゼン・トマスさん(仮名)から情報をいただきましたので、ご参考までに兄弟姉妹の皆様にお知らせ致します。

中共が認めるのは「共産主義」であり、これだけが合法的な「宗教」である。」

=======以下ゼン・トマスさんからです。======


 ●バチカンに教皇見張るスパイいた、とグレンプ枢機卿
http://blog.livedoor.jp/cjcpress/archives/50588496.html

 ソ連が教皇ヨハネ・パウロ二世を監視するためバチカン(ローマ教皇庁)にスパイを置いていた、とポーランドの首座司教ワルシャワのヨーゼフ・グレンプ枢機卿がイタリアのANSA通信に語った。

 共産主義政権時代を評価するために設立された国立記憶研究所では、ポーランド人聖職者の約1割が知ってか知らずか、情報提供者になっていた。


 ●ルーテル世界連盟の元会長は秘密警察のスパイだった
http://blog.livedoor.jp/cjcpress/archives/50625569.html


 【オスロ=ENI・CJC】ルーテル世界連盟(LWF)のグンナー・スタアルセット前総幹事は、同連盟のゾルタン・カルディ元会長が共産主義政権下のハンガリーで秘密警察のスパイだったとの報道に「とても驚いた」と語った。
 ノルウェーの神学者トールモー・エンゲルスヴィケン教授が、ハンガリーのルーテル教会とLWFなど世界的な組織との関係について3年にわたって研究した際にカルディ会長に関する秘密警察書類から発見したとして、10月初め発表した。

 カルディ氏は、スパイの暗号名「ペッツィ」。ハンガリー南部の教区で1958年に当局から辞任を強要されたラジョス・オルダス監督の後任となった時にはすでにスパイだった。84年にブダペストでLWF大会が開かれた際に会長に選出された。87年に死去している。

 LWFのイシュマエル・ノコ総幹事は「冷戦によって南北双方で指導者多数が、共産主義政権や独裁政権と結び付いていると噂されたことを忘れてはならない」と声明で述べている。□


●ミトローヒン文書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/249-4232571-7493123

http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/3081969/s/

 ■暴かれた現代史――『マオ』と『ミトローヒン文書』の衝撃 中西輝政(京都大学教授)

http://blog.duogate.jp/tankman/entry/detail/?id=3577868
 イギリスで旧ソ連KGB対外情報局文書課長をしていたミトローヒンという人物が出版した『ミトローヒン文書』。


 ミトローヒン文書とマオによって、国際共産主義の陰謀がようやく表に出てきた。今までの現代史は大きく修正されることは間違いない。
特に張作霖爆殺事件、第2次上海事変、これらがソ連と中共の陰謀ならば、いったいどれだけ歴史の真実が眠っているのだろうか。


 ●李世雄氏:米国でスパイ活動を展開する中共愛国協会
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/05/html/d56419.html
 
 
中国宗教迫害真相調査委員会の発起人・李世雄氏 特別インタビュー

 【大紀元日本5月30日】中共宗教迫害真相調査委員会の発起人・李世雄氏はインタビューで、中共宗教事務局局長・葉小文氏を中共統一戦線政策の手先であり、宗教の名を借りて米国で公にスパイ活動を行っていると指摘した。葉小文氏は「三自愛国協会」のメンバーを率い、ロサンゼルス、アトランタおよびニューヨークで一連の「聖書奉仕活動展示会」を行っている。葉小文氏は共産党宗教界の最高頭領であり、同活動は中共が海外で行った統一戦線工作と国際社会を欺瞞する活動であると非難した。

 李世雄氏がインタビューで語った内容は次のとおり。

 中共統治下の宗教は共産政治の道具である

 中共政権主導下の宗教活動は、すべて政治目的で行われている。利用されている人は、すべて中共の訓練と指示を受けて活動している。従って、真の信仰者は中共政権下において非常に生きづらいのである。

 中共が認めるのは「共産主義」であり、これだけが合法的な宗教である。民衆が他の宗教を信仰する場合、まず共産党の指示に服従することを誓い、共産党がすべての教会より素晴らしいものであると認めなければならない。すなわち、共産党は「神の上の神」、「仏の上の仏」、「アラーの上のアラー」であることを認めなければ、その信仰者は必ず弾圧されるということだ。

 共産党に操られ、真の信仰を消滅することを目的としている「愛国教会(実質上は愛党教会)」は、実は「統一戦線のスパイ機関」である。神に畏敬の念を抱く人や、正義感のある人たちは、このような教会に参加するはずはない。

 このよう教会の中では共産党の支部が設けられ、一部の「宗教指導者」自身も共産党党員である。

 葉小文はスパイ活動を行っている

 中共内部の局長、部長や総書記等はすべて中共邪悪体系の中の道具であるに過ぎない。中共は利益で彼らを誘惑し、コントロールしている。葉もその中の一員である。無神論者で頑固な共産党員の葉氏は、神を信じていない。このような人が宗教事務を管理する資格があるだろうか?

 中共は一貫してスパイ活動を行っているが、その中には公のものと秘密のものがあり、葉氏の今回の活動は公の活動である。中共は宗教界を利用し、今後さらに大きな活動を企んでいるかもしれない。

 中共は今までずっと宗教の名義を利用してスパイ活動を行っていた

 中共政権が誕生してから、宗教の名義でスパイ活動を行った事例は数多くある。「愛国協会」の新しい指導者たちの多くがスパイである。しかし、彼らは決して共産党員の身分を明かさず、よく教会内の派閥の代表者として現れる。彼らは共産党が教会をコントロールするための手先となり、崩壊を画策し、共産党の代弁者として様々な工作をする。彼らはデマをでっち上げては真の信教者を迫害し、中共に服従しない者を排除するよう努めている。例えば、呉耀宗、丁光訓、李儲文などのキリスト教の腐敗分子および皮漱石、楊士達、李君武、傅鉄山らカトリック教の腐敗分子はすべてこの類のものである。

 もっとも典型的なケースは、中共の統一戦線部部長の厳明復一家である。第2次世界大戦勝利50周年を祝う時、前ロシア大統領は、わざわざ中共駐ロシアの大使館に来て、戦時中に中共情報組組長の厳宝航(厳明復の父親)、厳明詩(厳明復の姉)らに、勲章を授与した。なぜなら、厳宝航は第二次世界大戦時、旧ソ連に三つの極秘情報を与えたため、旧ソ連の運命を変えたからである。

 当時、厳宝航は地下共産党党員として、瀋陽教会の総幹事長を担当し、東北教会の中で非常に活躍した宗教指導者だった。

 また、悪名高いスパイとして李儲文がいる。彼は若いときに海外に留学し、有名な神学校で学んだ牧師である。李は、自分の恩師であった孫恩三氏の「陰謀と犯罪行為」を告発したことによって、孫氏が首吊り自殺に追い込まれたあと、共産党の褒美を受け、上海国際礼拝堂の主任牧師および「中国キリスト教三自愛国運動委員会」の秘書長に任命された。

 李氏は文化大革命時代、造反派からの糾弾、暴行を免れるために、自分の共産党員の身分を公開したとき、李氏の妻も非常に驚いたという。その後も、彼は長期にわたり中米教会の内部に潜伏し、敬虔なクリスチャンおよびその同僚を騙しながら、密かにスパイ活動を続けていた。後に、彼は、上海市外交事務室の副主任、新華社駐香港支社の副社長等を務めた。

 中国カトリック教の中で、もっとも影響力のある二人の人物は、龍共(コン)品梅・司教と于斌(ユー・ビン)・司教である。司教は、かつて30年以上投獄されていた。于司教は中国を離れて渡米したが、中共からの嫌がらせや誹謗中傷が絶えなかった。これが中共政権下のキリスト教およびカトリック教の実状である。他の宗教でも例外ではない。

 李世雄氏は最後に、葉小文に「悔いを改め、真に神を敬うようにしてください。さもなければ、地獄に落ちる結末を免れない」と呼びかけた。


 
●中国当局、米国政界へのロビー活動に巨額の資金
http://jp.epochtimes.com/jp/2006/10/html/d33401.html


 【大紀元日本10月31日】米ワシントンに本部を持つ非営利団体『公共性保全センター(The Center for Public Integrity)』が先月発表した調査報告書によると、中国当局と香港地区は、米国議会の関係者に圧力をかけるため、巨額な金を投じて著名なロビイストを雇っているという。ここ十年間に中国当局が投じた金額は、約1900万ドルに達している。

 同機構に所属するボブ・ウィリアムズ(Bob Williams)氏と、マリーナ・グエバラ氏が発表した「China Steps Up Its Lobbying Game」と題する報告書は、「中国当局は米国の有名な大手広報会社、例えば、WPP社(WPP Group Plc.)や、パットン・ボッグズ社(Patton Boggs)などに業務委託し、米国政界への働きかけを強化している」と強調した。

 ウィリアムズ氏はワシントン・ポスト紙の軍事や国家安全問題に関する報道責任者。同氏は、著書「敵:米国の敵は国家機密をどうやって盗んでいるのか、また、米国はどうやってこのようなことを発生させたのか」(ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー・ランキング一位)で、中国当局を「NO.1のスパイ国家」としてリストアップしている。同書の中でウイリアムズ氏は、米国には中国当局の息がかかった「前線企業」が情報収集に暗躍しており、その数は3千社以上に上ると警告している。

 また、日本で9月下旬に発売された「SAPIO」誌は、中国当局による対日本政界、産業界への「裏工作」を暴露している。中国当局は女性、金、場合によっては臓器提供などで取引を行い、日本政界に「親中派」勢力を構築、多大な影響力を及ぼしているという。

 

 

◎「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
2008年から2015年にかけて
東アジアの軍事バランスが崩れる危険性
http://www.melma.com/backnumber_45206_3407643/

 陳水扁台湾総統が日本とのテレビ会議で大胆な指摘が続出
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 陳水扁総統から基調報告のスピーチがあった。要旨は次の通り。

 「2005年2月19日、日米は『2+2』において『台湾海峡の安全が日米両国に重大な関心事』という(従来になかった)文言を盛り込んでいる。

 平和は血と涙によって構築されるものであり、堅実な国防力がない限り、邪悪な侵略者にやられてしまう危険性がある。

 平和を念仏のように約束するのは空弾に等しく、実際にペンタゴン報告は、軍事バランスが中国有為に傾いており、2008年に中国側の台湾侵攻実践配備が完了することになっても米国側の対抗配備は2015年にずれ込む。

 つまり2008年から15年に危険な軍事的空白が台湾海峡をめぐって醸成される恐れがあるとの報告を出している。」

 


 ●バチカンの高位聖職者や各地方教会の司教・司祭にかなりの数の共産主義者の破壊工作員が入り込んでいると告発するAA1025が正しいということはミトローヒンアーカイブその他の色々な資料によって立証されつつあるようだ。教会内部に共産化のタネを撒いたソビエトはなくなったが、その組織はそっくりそのまま教会内に温存されており、今では中国共産党や朝鮮労働党、キューバ共産党などの監督下に置かれているのではないか? 日本のカトリック正義と平和協議会は、朝鮮総連の下部組織であるバウネットなる団体が同じ場所に事務所を構えて、電話番号まで共通だったという事実を見れば、そこに集う聖職者や修道者などはやはりそうなのか??

 

 ●ピオ十二世は、その回勅 Divini Redemptoris の中で、共産主義を「本質的に正道を踏み外したもの」(本質的に邪悪)として公然と非難され、「キリスト教文明と社会秩序を救おうとする者は誰も、どのようなものであれいかなる企てにおいても共産主義と協力することは許されない」と警告された。

 1949年6月13日にピオ十二世は検邪聖省を通じて、いかなる仕方においても、共産主義者に加わりあるいは彼らを援助する者、共産主義の文献を読む者さえ、秘蹟を拒否されるであろう、そして共産主義者たちの教説を公言する者は「法それ自体によって、カトリック信仰からの背教として、聖座に特別に取って置かれた破門を招く」であろうということを布告することによって、共産主義に対する教会の容赦のない反対を再び断言された。
http://www.d-b.ne.jp/mikami/fn980217.htm

 

===ゼン・トマスさんからは以上です。====

 

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異端とは何か? 離教とは何か?:ダブルスタンダード?! 聖伝主義に対する態度とエキュメニズム

2006年11月02日 | 本・新聞・ウェッブ・サイトを読んで

アヴェ・マリア!


 異端とは何か? 離教とは何か?について公教要理に書かれてあることをあまりよく知らないでインターネット上で発言をする人があるようですので、「異端」、「離教」とは何かを確認したいと思います。

 

▼異端とは?


 「異端」Heresyとは、天主の啓示した信仰箇条を信じることを拒否することです。

 それを一つでも信じることを拒否すれば異端になります。


 異端を意味する英語のheresyの語源はギリシア語のhairesisで、hairesisとは、どの教えが受け入れられ、どれが受け入れられないかを自分が勝手に「選び取ることhairesis」です。


 自分勝手に教義を「選び取ることhairesis」は、信仰の精神に反し、従ってカトリック的ではなく、これが「異端hairesis」と呼ばれます。


 異端を信じる者は天主を信じていると言うよりも、自分自身を信じているのです。何故なら、異端者はドグマを信じるのは、天主が啓示したからではなく、ドグマが彼に、彼の理性に、合理的に思われるからです。


 聖トマスは、神学大全(II-II, q.5, a.3)で、「信仰の精神」と、「異端の精神」を区別しており、信仰箇条の一つでも否定する異端者は、信仰徳をもっていないと言っています。


 もし頑固に自説を採り頑固に自説を唱えるならば「異端者」と言い、「頑固に自説を唱える」のでなければ彼はただ「誤りに陥っている」だけです。


 ルター、カルヴァンなどは頑固に異端説を唱えて異端の創設者となりました。



聖ピオ十世の公教要理より。


229 異端者とはだれですか。

 異端者とは、洗礼を受けていながら、天主によって啓示され、カトリック教会が信ずべきこととして教える真理を頑固に拒絶する人々のことで、アリウス派、ネストリウス派、プロテスタントの宗派などがあります。

 


■質料的な異端者■


 ただ「誤りに陥っている」だけの場合、見かけ上の(materialiter)異端者、質料的に異端者と言われます。


 しかし、ひとたびその誤りを頑固に固執するや、単に質料的な異端者ではなくて、本当の異端者、つまり形相的な(formaliter)異端者となります。


 質料的な異端者とは異端を信じているがしかしそれが異端であるということを知らない人です。


 善意をもって、自分の理論が異端的であるということを知らない彼は、明らかにカトリック教会が教えるものをただ知らないのです。


 しかし、形相的な異端者は自分の信じていることがカトリック教会によって決定されたことに反するということを知っています。


 形相的な異端者はカトリックではありえません。なぜなら形相的異端者は真のカトリック信仰を持っていないからです。




▼第二バチカン公会議後の教会の異端に対する態度


 第二バチカン公会議後は、その新しい教えであるエキュメニズムのために異端者を異端者だと言わなくなってしまいました。


 異なる点よりも同じ点を強調し、同じ信仰を持っていると信じさせようとしています。


 だから、今までカトリック教会が異端だと言い続けてきた集団を「教会」とか「教会的共同体」などと呼び、同じキリスト教の交わりにいると主張しています。これが第二バチカン公会議の新しいエキュメニズム運動です。


 しかし、ここで疑問が生じます。


 レオ13世によって不可謬的に(ex cathedra)明らかにされた英国聖公会の司祭叙階が無効であることを信ずるか、あるいは現今の教会のエキュメニズムの風潮を信じるべきか。


 マルチン・ルターを不可謬的に(ex cathedra)排斥したレオ10世を選ぶか、現今の教会のエキュメニズムの風潮を選ぶべきか。


 「教会の外に救いなし」とする聖会の教義を信ずるか、それとも、非キリスト教さえも救いの手段であり、多神教さえも敬うべしとする今の教会のエキュメニズムの指針に従うべきか。


 《異端者》、あるいは/かつ、《破門されたもの》は「カトリック教会の外にいる」のか、それとも、「さまざまなキリスト教と呼ばれる団体」は「深さが」異なるのみで、全き交わりの中にいるのか。したがって、これらさまざまな異端の、あるいは/かつ、破門された党派も、「教会として、又は、教会的団体として」「尊敬すべき」なのか。


 現在教会で高位聖職に就いている方々は、多かれ少なかれ聖伝の信仰箇条を否定しているように思えます。信仰箇条の1つでも知りつつ頑固に否定するものは異端となるので彼らこそが、異端者ではないでしょうか。

 



▼「離教」Schismとは?


 離教と異端とは概念が違います。「離教」とは、自分自身の為にもう一つ別の教会を作ろうと望むことです。


 離教とは、教会の頭に服従を拒否することであり、その為に「教会の一致に反する犯罪」です。


 例えば目に見える教会の頭である教皇の首位権、至上権を認めることを拒否するすることです。教皇の首位権を拒否する時、離教をする者は破門に値します。


 しかし「不従順」と「離教」とは区別されます。教皇を教皇として拒否して認めない時、離教が生じます。



聖ピオ十世の公教要理より。


231 離教者とはだれですか。


 離教者とは、どの教義をはっきりと否定するということはなくても、イエズス・キリストの教会、つまり、正しい牧者から自発的に離れてしまうキリスト教徒です。


 東方正教会、英国聖公会、中国愛国協会などは、ローマ教皇の首位権と全世界にわたる不変的な裁治権を認めようとせずに決定的に離教を成立させました。何故なら、彼らはもう一つ別の「教会」を創ったからです。


 彼ら離教徒たちは、教会によって守られ、伝え続けられてきた教義と信仰の実践(聖伝)から離れ、新しい指針を創りあげ、まさに目に見えない「教会の頭」であるイエズス・キリストから離れてしまったのです。

 

▼第二バチカン公会議後の教会の離教に対する態度


 第二バチカン公会議は、その新しいエキュメニズムの方針のために離教徒は離教ではないと信じさせる態度を取っています。


 過去の教会の教導職は、そのようなエキュメニズム運動を排斥してきました。


 第二バチカン公会議は、その新しいエキュメニズム運動や信教の自由の教えにより、過去の公会議と過去の教皇様たちの教えに耳を塞ぎ、一,聖、公、使徒継承の教会の頭に服従を拒否しようとしているかのようです。


 第二バチカン公会議により、ヨゼフ・ラッツィンガー枢機卿も言うように2000年の過去と断絶した新しい典礼を創りあげてしまいました。


 第二バチカン公会議によるエキュメニズム運動の実践は、カトリック教会の過去とは断絶しています。


 カトリック教会の聖職者達は、正教会や聖公会、愛国協会の聖職者たちと共同司式をしたり「相互聖餐」をしているからです。


 しかし、このような聖伝からの断絶という態度、聖伝から断絶して新しいエキュメニカルな教会を創ろうという態度こそ本当の意味で「離教的」なのではないでしょうか。


 そして、本当の意味での「離教」こそが、破門に値するのではないでしょうか。

 教皇様は、教会の信仰を強め、固め、立てる為に私たちの主から教皇様の権威を戴き、それは、信仰を弱めさせる為でも、破壊させる為でもありません。

 ドイツのモンシニョール・ガンバー(Msgr Gamber)は、『問題の典礼改革』という本でこう書いています。

「有名な神学者であるスアレス(1617年没)は、例えばカイェタヌス(1534年没)のようなその他の多くの古い神学者と共に、『もしも教皇が例えば教会全体を破門しようとしたり、或いは使徒継承の聖伝による典礼様式を全て変えようとするなどして、自分の義務であるにもかかわらず教会の全体との一致と絆とを維持することを望まなかったとしたら』そのような教皇こそは離教的である」(P37)と。

 


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