水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

火山帯活動の活性化に係る記載(4:フィリピン・マヨン火山が噴火 わが国の巨大地震への連動性は?)

2013-05-09 | 火山活動の活性化

'13-05-09投稿

既報「エアロゾル」に係る記載(その5:火山灰の温室効果)
2011-02-01によれば、
 
火山活動は地下マグマの活性化を伴い、噴火を引き起こして温室効果を促して、異常気象を引き起こすことは古くから言われています。

火山噴火といえば、
古くは、わが国の火山帯に位置する箱根連山、富士山。新しくは桜島、昭和新山、浅間山、三宅島、ごく最近の霧島新燃岳などが挙げられます。
 通常、箱根の大涌谷ように数多くの場所において各種の成分を含むエアロゾルガスが大気中に噴気しています。
 
 出典:独立行政法人 防災科学技術研究所 自然災害情報室 




 最近、5月にはいってからM5以上の中規模地震は福島沖では小康状態を保っていますが巨大地震の前兆か?とも言われ、
 昨4月には淡路島、三宅島、鳥島など従来の東日本沿岸に加えて環太平洋火山帯の大陸プレート境界地域周辺にて、原因不明の中小規模地震が多発しています。

 昨今の三宅島、東京での群発地震など4月のわが国での連発状況。


 また古くから環太平洋火山帯周辺地域での地震連動性が言われており、

既報にて、台湾中部でマグニチュード6.5の中規模地震 発生 次はどの地域か着目したい。(2013年3月27日)と思っていましたが、
ツイログTomo Matsuo @tomatsuo によれば、「バヌアツでM7.1の地震が発生。 バヌアツで地震が起こると日本にも地震が起こるというのが、昔から有名な話ですね。東日本大震災や中越地震のような大地震の前後には必ずバヌアツで地震がありました。」という。
関連投稿:
地震および津波に係る記載(その44:三宅島近海でM6.8、引き続いて宮城県でM5.8、震度5弱)

(2013-04-17 )

 

 火山活動に着目していた矢先、
規模は小さいがフィリピンで火山噴火したという。


フィリピンで火山噴火、外国人登山者ら5人死亡
http://www.cnn.co.jp/world/35031729.html

2013.05.07 Tue posted at 17:54 JST
「(CNN)
 
 フィリピン北部ルソン島のアルバイ州にあるマヨン火山が7日朝に噴火し、災害対策当局によると、ドイツ人登山者4人とフィリピン人の案内役1人が死亡した。

当局によると、噴火当時27人の登山者がいて助けを求めたという。州知事によると、5人は岩にあたるなどして死亡。そのほか、オーストラリア人を含む7人が負傷したという。

フィリピン火山地震研究所によると、小規模な水蒸気爆発が起きたとみられる。爆発は約73秒間続き、500メートル上空まで灰が噴出した。

当局は爆発がいつ起きてもおかしくないとして、周囲6キロの危険区域に入らないよう勧告した。

フィリピンにある50以上の火山のうち22が活火山とされる。マヨン火山はその中で最も活動的。前回は2010年に噴火し、数千人の住民が避難を強いられた。」

⇒バヌアツ、ソロモン、台湾、四川の地震、および、今回のフィリピンの噴火とわが国との地震・噴火との連動性は??が個人的に不詳につき気になるところですが、

既報の引例によれば、
これらの熱の通り道が地震の多発地域とも重なってきます。

この熱の通り道は、「角田史雄著『地震の癖』表紙」リンクにあるように、深くは南極近くから始まって上昇し、ニュージーランドの南域で三方に分かれる。地中海方面へ向かうルート、南米のチリへ向かうルート、アジアに向かうルート。
アジアルートはさらに、3ルートに分かれる。 ①スンダランド(ジャワ)→スマトラ→四川→黄河流域というルート ②台湾→九州→西日本→信州・東北と日本列島を貫くルート ③マリアナ諸島→伊豆諸島→日本列島へ入るルート

があるという。

 火山帯周辺での大小さまざまな地震、火山噴火は連動的に引き起こすトリガーとなる可能性を秘め、たかが他国の問題と見過ごしてしまうこともあると思われます。
参考投稿:
火山帯活動の活性化に係る記載(その2:地震を誘起するというマグマ活性化のメカニズムの調査に係る雑感)
(2013-04-15)
火山帯活動の活性化に係る記載(その3-2:地震を誘起するというマグマの活性化に及ぼす地異要因の調査)
火山帯活動の活性化に係る記載(その3-3:地震を誘起するというマグマの活性化に及ぼす地異要因の追加)

 2011年2月の霧島新燃岳の噴火1ヶ月後には3.11東日本大震災が発生したこともあり、
 また、ロシアの地震学者の巨大地震予測、および環境湿度が低く地震が起こり易い5月とも想われ、ピンポイントの地震予知は不可能な現状、 四六時中杞憂していても、詮無きことですが、何事もないことを祈っていますが、太陽フレアピークの5月とも重なり、なんとも不気味な昨今です。

 参考投稿:
地震および津波に係る記載(その46:【注目】巨大地震の発生は環境湿度が低いと発生し易いのだろうか?)
(2013-04-22)
地震および津波に係る記載(その49:地震規模および発生数と季節との関連('12-10-01~ '13-04-30))

(2013-05-04)

 


四川地震 日本人の多くが同情しているのに韓国人は不幸を喜んでいると中国のネットの一部で非難?という。

2013-05-09 | 地震・津波関連

'13-05-08投稿

 既報で記載しましたが、4月20日中国 四川省で5年ぶりに地震が発生して、前回2008年の大地震(M8・0)と比べて、M7の割には震源近くの村、軒並み倒壊という甚大な被害を蒙りました。
 この震災に対して中国のネットの一部で韓国人は喜んでいる?と非難しているという。

【桜井紀雄の劇的半島、熱烈大陸】四川地震でなぜか韓国人非難、韓流グループも標的 - MSN産経ニュース
URL:sankei.jp.msn.com/world/news/130506/chn13050607010000-n1.htm
登録日時:2013-05-06 07:23

「中国四川省雅安市で4月20日に起きた地震をめぐり、中国のインターネットの一部で、「日本人の多くが同情しているのに韓国人は不幸を喜んでいる」との書き込みが現れ、韓国人批判が起きた。地震当日、韓流アイドルグループのメンバーの誕生日を祝ったとしてネットユーザーとファンとの間で非難合戦も発生。なぜ、地震とは縁もゆかりもない韓国人が突如、中国人の怒りの標的に挙がったのか。

「領土で争う日本人は同情しているのに…」

  地震発生直後から中国の複数のコミュニティーサイトにこんな書き込みが目につき始めた。

 「韓国人は世界で最も醜悪な民族だ。もともと中国の属国で、いまは米国の属国。主権もない」「韓国人が嫌いだ。(北)朝鮮がよっぽどましだ」「(韓国を)中国の朝鮮省にしてしまえ」

 韓国人を蔑称の「棒子(パンズ)」と呼んで非難する複数のスレッドが立ち上がったのだ。韓国のサイトから引用したという韓国語で書かれた四川地震を受けた次のような書き込みが原因だという。

 「あまりに痛快だ。中国のやつらがやられて気分がいい」「中国人が絶滅してこそ地球が長続きする…万歳、万歳、万歳」

 これら四川地震を揶揄(やゆ)する韓国語の書き込みをわざわざ中国語に翻訳したものが転載されて一部に広がり、中国ネットユーザーの怒りを買ったようだ。

一方、地震を受けた日本語の書き込みと韓国語の書き込みの翻訳を対比するスレッドも複数見られた。

 韓国語サイトからは、不幸を喜ぶような書き込みが抽出される一方、日本語サイトからは、「たとえ嫌いな国でも震災があれば支援すべきだ」「中国人が大嫌いだが、日本は迅速な対応で一人でも多くの人を助けてあげて」といった「嫌いだが、助けるべきだ」との趣旨の書き込みが抜き出されている。

 その結果、「日本とは(尖閣問題で)領土を争っているが、そうでない棒子がなんでこうなんだ」と火に油を注いでいる。

 なんだか韓国憎しの意図的な抽出と思えなくもない。

 「不幸を喜ぶ者はどの国にもいる」とのツッコミも見られたが、何を根拠にしてか「四川地震のニュースに対する韓国人の書き込みの3分の1が不幸を喜んでいる」との主張まであった。

ファンの自殺騒動まで

 中国でも人気の韓流アイドルグループ「EXO(エクソ)」もバッシングにさらされた。

 EXOは韓国人8人と中国出身の4人からなる男性グループで中韓両国に分かれ、活動している。このうち中国で活動するメンバー1人の誕生日が地震が起きた4月20日だった。ファンらが祝福するメッセージを送るなどしたところ、中国のネットで「不謹慎だ」と非難が巻き起こった。

誕生日のメンバーは中国籍だったが、韓国人メンバーも十把一からげにして「EXOは全員死んでしまえ。ファンが葬儀に送り出してくれるよ」と中傷する書き込みが現れた。

 これに対してファンの一人が「死ぬのを見たいなら」とリストカットした跡のある腕の写真をネットに掲載。ほかのファンらも「まだEXOの悪口を言うなら私たち全員リストカットしてやる」と極端な書き込みに走った。

 さすがにやり過ぎだとバッシングの自制を求める声が上がったが、「親に申し訳ないと思わないのか」とファンへの批判も出た。

5年前もあった韓国人バッシング

 韓国人非難は2008年5月の四川大地震でも起きた。韓国のサイトに「ざまを見ろ」と書き込まれたとして中国のネットが炎上した。

 その後の北京五輪では中国側が秘匿していた開会式のリハーサルのもようを韓国のテレビ局がスクープし、「平気で盗撮する恥知らずの国民だ」と嫌韓感情を増幅。五輪の野球日韓戦では、「棒子をやっつけろ」と一斉に日本を応援する現象が起きた。

 一方、日本に対しては、日本政府が当時、救助隊を送ったことに「日本は嫌いだったが、心から感謝したい」と好印象を表明する中国人が相次いだ。

 今回の地震でも「震災対策先進国の日本に学べ」「今回も日本の救助隊を受け入れるべきだった」との書き込みが目についた。こと地震に関しては、日本に対して好印象が持たれることが少なくない。


日本では「同情論が多い」と決め付ける背景にもこうした経験があるようだ。

 ただ、「不幸を喜ぶ」といった韓国の書き込みもわざわざ韓国サイトから翻訳して抜き出しており、地震をきっかけに突然、火がついたというより、もともと土壌として“嫌韓”があると言わざるを得ない。

韓流あるかぎり…

 地震をめぐる韓国批判の書き込みには、「棒子は、遼東半島が高句麗時代からの固有の領土だ、漢方医学は自分のものだとみなし、孔子まで(自分の祖先だと言って)奪おうとする」と非難の理由が挙げられているものがある。

 「韓国人は祖先が活字印刷術を発明した。韓国人の祖先には老子もいる。韓国女性がきれいなのは、(中国古代の絶世の美女とされる)西施も彼女らの祖先だから。甲骨文字も韓国人が発明した…」と羅列した書き込みもある。

 東洋文化の多くが韓国人が起源だとする韓国の強弁は日本でも知られているが、これら列挙されたものは、ネットを通じて中国に拡散し、中国人の怒りのタネになっている典型例だ。

 そもそも、これら文化衝突から来る嫌感意識があり、サイトで中国の不幸を喜ぶような書き込みを見つけようものなら「つるし上げるぞ」という素地があった。

 証拠に、不幸を喜ぶ書き込みを見つけて「好きだった韓国が急に嫌いになった」との声はなく、いずれも「韓国がいっそう嫌いになった」と記されている。

 さらには、韓国語の不幸を喜ぶ翻訳文を添付した後に「それでもあなたは韓国の追っかけをするのか」と韓流ファンに突き付ける書き込みもある。

「韓国はドラマばかり撮っている暇人だ」といった中傷のほか、「韓国を神のようにあがめるやつばかりだ」と韓流アイドルやドラマのファンをあげつらうものも複数見られる。

 つまり非難は直接、韓国人にぶつけているというよりむしろ「哈韓族」(ハーハンズー)と呼ぶ韓流追っかけの中国人たちに向けられているともいえる。EXOバッシングも、EXOメンバーらに対してというより、ファンの行動を非難した波にEXOが巻き込まれたようなものだ。

 韓流ドラマやアイドルは日本に勝るとも劣らないほど中国を席巻している。一連の韓国人非難は、そのような韓流ブームをつね日頃快く思っていないネットユーザーが引っ張り出した騒動だと考えられなくもない。

 裏返せば、中国で占める韓流の大きさがあり、中国で韓流ブームが拡大すればするほど、今後も突如、韓国人バッシングが巻き起こる現象は避けられそうにない。(外信部記者)」

 ⇒一連の韓国人に対する非難は、韓流ブームをつね日頃快く思っていない一部のネットユーザーが引っ張り出した騒動というが、既報にも記載したように、四川省を含めた中国での水不足、大気汚染、水汚染に加えて四川 M7地震に苛まれている中国の人々の気持ちの表れなのだろうか?いち早い復旧を祈ります。

 

 


中国のきれいな井戸水…今や遠い過去 環境ホルモンを主要汚染源とする新たな汚染物質の浄化困難という。

2013-05-08 | 水とはどのようにすべきか

'13-05-08投稿

 既報「水」とはどのようなものか?に係る投稿の整理(~’12-12-31)後、引き続いて、既報までに調べた基礎的かつ初歩的な知見を参考にして、「水とはどのようにすべきか?」と観点を改めて今後調べていくつもりです。

 基本的には、「諸悪の根源は水の汚染」に対して、それらを改善するにはどのような手法があるのか、環境水を安全に管理することを願って、インターネット検索して調べていきたいと思っています。

 3.11震災前から、ここ数年来続いている大地震、猛暑、大津波・洪水などの異常気象など天変地異、および、生物多様性に対する悪影響は

 宇宙・太陽からの放射能を制御して地球を防護していると言われる「電離層」および「オゾン層」などが破壊されて、その影響を受けているのだろうか?と思っていますが、それに付随して発生する「水の汚染」といってもピンとこないことですが、

 個人的には「電離層」および「オゾン層」の異変⇒巨大なエネルギーを持つ宇宙・太陽、大気圏のから環境放射能、電磁波の増大⇔火山帯、地下マグマ活動の増幅⇒大気圏の「水蒸気」、「雲」、および「海」、「大陸地殻に存在する水」の性状が変化して汚染いるのでは?? と、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な妄想と杞憂をしています。

参考投稿:
「水」とはどのようなものか?に係る記載(天変地異と水の性状変化との関係があるのか?)2012-11-18)

 既報中国の沿海都市、9割が水不足。その原因は???(2012-11-27)、その3:<追加>中国 大気汚染同様、水汚染も深刻に(2013-02-18)、地震および津波に係る記載(その45:中国 四川でM7地震に係る雑感)(2013-04-20)
で記載しましたように、

 水不足と水汚染に苛まれています。この原因は個人的には不詳ですが、水不足と大気汚染物質を解消するために、人工降雨を常套手段として実施しているという。

 中国では水資源全体の3分の1を地下水に依存。

大紀元
 「沿海都市、9割が水不足」 中国海洋環境、汚染深刻=ネイチャー誌
http://www.epochtimes.jp/jp/2012/11/html/d98436.html

「・・・沿海地域の都市のうち、約9割は周期的な水不足に悩まされている。マングローブとサンゴ礁の面積は1950年からの62年間、それぞれ73%と80%減少した。また、海岸の湿原も57%減であり、その3分の1は海の埋め立てにより消えた。

 また、過去10年間において、河口への汚染物の排出は激増。すでに50カ所の河口は重金属、殺虫剤DDTおよび石油系炭化水素に汚染されている。

 ここ20年間、中国の海域で赤潮、緑潮、茶褐潮などが頻繁に発生するのは、これらの汚染物が原因だと指摘されている。これらの大量の藻類が急激に腐乱し、酸素を吸収して窒素を放出する。
・・・」という。

 高度経済成長により化学工場などが排出する汚水が地下に流れ込むケースが深刻化しているほか、有害物質に汚染された地下水を飲用することで健康被害も拡大しているという。化学工場の排水による水汚染に関しては高度成長初期にはわが国でも発生していますが、

 

 また、主に、原発周辺におけるトリチウムなどによる地下水の放射能汚染、および、近年増大している黄砂およびAM2.5大気汚染物質が雨などによってフォールアウトした海、河川、もしくは陸地から地下水に浸透したことによる影響が個人的には推察されます。

 今回は中国の井戸水汚染の実態と浄化困難な新たな汚染物質に係る記載を調べました。

ソーシャルニュース Ceron.jp
中国のきれいな井戸水…今や遠い過去 
新たな汚染物質の浄化困難+(1/3ページ)
- MSN産経ニュース
URL:sankei.jp.msn.com/world/news/130507/chn13050712120005-n1.htm
登録日時:2013-05-07 http://ceron.jp/url/sankei.jp.msn.com/world/news/130507/chn13050712120005-n1.htm
(一部割愛しました。)
「井戸水で喉を潤し、夏には川や湖に入って遊ぶ。かつて至るところで目にした光景は、今や遠い過去の記憶となった。 次々と検出される汚染物質。困難な汚染源の根絶。水資源の無駄遣い。水質は悪化の一途をたどり、飲料水の安全性に対する不安は高まるばかりだ。

安全な都市は3%

 中国国営新華社通信によると、関連部門が118都市を対象に行ったモニタリング調査では、地下水が基本的に安全であると認められた都市は全体のわずか3%にとどまった。

 「昔は近所の池で魚やエビを釣って食べたものだ」。釣りが趣味だという王さんは「工場が増え水質が悪化し、魚も少なくなった」と溜息をつく。

 中国ではここ数年、飲料水に含まれる汚染物質の種類が増加、薬品やパーソナルケア用品、内分泌撹乱(かくらん)物質(環境ホルモン)を主要汚染源とする新たな汚染物質が検出されるようになった。そして、こうした「新たな汚染物質により、水の浄化はさらに難しくなっている」と復旦大学環境工学学科の研究リポートは訴えている。

水の飲み方も変化 「飲料水をめぐる問題は深刻

 同大残留性有機汚染物質実験室の董文博教授によると、飲料水の浄化には(1)生物化学的処理では、産業排水に含まれる塩素系農薬、ポリ塩化ビフェニル、多環芳香族炭化水素などの浄化ができない(2)抗生物質が含まれていた場合、微生物による浄化が難しい(3)消毒に使われる塩素が飲料水に残留するなど、飲料水を生産するプロセスで水が汚染される-といった問題や危険が潜んでいるという。

 しかし、汚水処理で重視されているのは、今のところ化学的酸素要求量(COD)や窒素(N)、リン(P)などの抑制のみ。新たな汚染物質に対する関心は低い。つまり、現在の基準や技術では汚染水を完全に浄化することができない。

 このため、汚染水はそのまま排出され、周辺の水系を脅かす。「特に農村では、浄化処理が不十分な上、地下水の汚染も進んでおり、飲料水をめぐる問題は深刻だ」(復旦大学資源・環境経済学部の戴星翼教授)。

 一方、飲料水の水質悪化により、人々の水の飲み方も変化した。これまで、水道水を沸騰させて飲むことが多かった中国。しかし最近は、普段から値段の張るミネラルウオーターを飲むことが多くなった。

飲料水の安全性は保障できない

上海の大学に通う陳さんは、2日に1回の割合で1本3元(約47円)の1.5リットル入りミネラルウオーターを購入し、温めて飲む場合もペットボトルの水を沸騰させているという。

 復旦大学が「2002年に蛇口から直接水を飲める新たな水道管を敷設」(復旦泉純水実業の郭さん)するなど、大学でも浄水設備の導入が進んでいる。

 しかし、どんなにミネラルウオーターやウオーターサーバー、浄水器が普及しても、問題の根本的な解決にはならない。専門家が訴えるのは、より厳格な管理の実施、徹底だ。

 戴教授は「成長優先の『発展観』を改め、最も厳しい基準で水資源を管理しない限り、飲料水の安全性は保障できない」と強調している。

厳格な管理制度必要

 董教授も「新たな化学製品を開発、普及させる場合、それらが環境に与える影響をこれまで以上に厳しく査定すべき」だとして、より厳格な管理制度の必要性を訴えている。

 暗雲漂う中国の飲料水の未来。水資源の保護や水質改善のためのコストも増大しており、「今後、飲料水の値段も上昇していくだろう」(全国工商業聯合会環境サービス業商会の駱建華秘書長)。(上海支局)」という。

⇒殊、塩素系農薬、ポリ塩化ビフェニル、多環芳香族炭化水素など有機系の特定化学物質の管理について、わが国、ヨーロッパなどと比べて雲泥の差ですが、わが国の場合は上水道が完備されていますが、地下井戸水を主体とする中国は急激な工業化の煽りを受けているようです。

 参考までに、既報(その3)において記載したように、地下水の汚染の原因には、いろいろあると思われますが
 既報の(その2:マイクロプラスチックによる海水汚染)によれば、マイクロプラスチックには問題となっている特定化学物質のPCB(ポリ塩化ビフェニール)といった毒性の高い物質を引き寄せる性質があるということから、地下井戸水の複合汚染は複雑怪奇な状態になっていることが推察されます。

 イギリスでは石鹸、スクラブ洗顔料、シャワージェルなどの化粧品や洗浄用品から、マイクロプラスティックを除去するという取り組みが進んでいるという。

  関連投稿: 上水道水(生活用水:別紙
世界の水価格に係る記載
塩素イオン濃度と残留塩素濃度の違い


水ビジネスが招く価格暴騰のリスク

 


再生可能なエネルギーに係る記載(その16:サハラ砂漠の2%で世界の電力をまかなう高効率太陽光発電)

2013-05-06 | 再生可能エネルギー・省エネ関連

'13-05-06投稿、追加

 エネルギー産業はその時々の社会の求める安全性に係る趨勢によって石炭火力→大規模水力ダム→天然ガス、原子力と盛衰してきました。原発事故後、再生エネルギーへの進展を期待している一人ですが、資源の枯渇と掘り尽くしによる地盤沈下などを考慮しなければ、固定電源として化石燃料を使った発電方法が手っ取りばやい方法なため、なかなか進展しないのも事実であると思っています。
再生可能エネルギーによる発電量がどのように、現状の数%からどのくらい増加推移しているか掲示板、等での「見える化」によって国民がわかるようなシステムがほしいところです。

 日本の再生可能なエネルギーの現状('10-11-22~'011-07-14)から二年。

 

既報日本の再生可能なエネルギーの現状に係る記載(その3:比率拡大時の問題点)

 

に引き続いて「再生可能エネルギー」の最新記事に係る記載を調べたので紹介します。

 msn産経ニュース
サハラ砂漠の2%で世界の電力需要をまかなう高効率太陽光発電http://sankei.jp.msn.com/wired/news/130502/wir13050218230003-n1.htm
「通常の太陽光発電では太陽光のうち最大30%しか利用できないが、IBMは残りの7割の多くを熱として再利用することで、システム全体の熱損失を入射エネルギーの約20%まで減らせる「HCPVT(High Concentration Photovoltaic Thermal)」を開発した。
IBM研究所が制作したHCPVTの試作品。

 チューリッヒにあるIBM研究所は4月22日(現地時間)、IBM社のスーパーコンピューター技術を応用した冷却システムにより、集光型太陽光発電(CPV:concentrated photovoltaic)の全体的な効率を劇的に向上させることに成功したと発表した

 同研究所に設置されたシステムは「HCPVT(High Concentration Photovoltaic Thermal)」と呼ばれ、他のCPVと同じように、入射する太陽光をパラボラ反射鏡で集めて太陽電池に集中させている。反射鏡は追跡システムを使って太陽の動きを追い、太陽光を2,000倍にして高効率のトリプルジャンクション太陽電池が搭載されたセンサーに集中させる。

こうしたシステムでは、1平方センチメートルの太陽電池チップ1枚で日中に平均200~250Wの電力が生成され、これは入射した太陽光のうち最大30%を利用していることになる。そして残りの70%のエネルギーは通常、熱として失われる。しかしIBM研究所の技術では、水を使ってその熱の多くを再利用することにより、システム全体の熱損失を、入射エネルギー全体の約20%まで減らせるようになったという。

この熱システムは、IBM社が製造して2010年からスイス連邦工科大学チューリッヒ校で稼働している6テラフロップスのスーパーコンピューター「Aquasar」に使われた技術を応用して作られたものだ。Aquasarでは水を冷却液として使用することにより、エネルギー消費量を同時期の空冷型マシンの3/5に減らした

 

熱せられた水は、大学の建物を温めるためにも利用できる。そのためAquasarの二酸化炭素排出量は、水を暖房に利用しなかった場合と比べて15%まで削減されるとIBM研究所では主張している。

IBM研究所が開発したHCPVTシステムでは、Aquasarと同じように直径50~100μmのマイクロチャネルを使って、水を熱源(Aquasarの場合はCPUだが、このシステムでは太陽電池)のすぐ近くまで運んでいる。そのため、より大規模な水路を使うほかのシステムと比べて、熱抵抗が1/10まで削減されるという。

「奇妙に聞こえるかもしれないが、このシステムでは温度の高い水で冷却することができる」とIBM研究所のブルーノ・ミシェル博士はSkypeで語ってくれた。「太陽電池チップは摂氏100度ほどで、冷却液の温度は90度だ」

IBM研究所では、副産物としての熱を利用することで、水を浄化したり、吸収式冷凍機(吸収力の高い液体に冷媒を吸収させて発生する低圧によって、別の位置の冷媒を気化させて低温を得る冷凍機)で建物を冷やしたりできるシステムを検討している。

 研究チームは今回、4cm四方の太陽電池チップを搭載し、約1kWを生み出す試作品を作成した。今後は、25cm四方の太陽電池チップを搭載する100平方メートルのシステム(以下の想像図)を作成したいと考えている。こちらは25kWの電気と50kWの熱を生み出せる予定だという。

 

 試算によれば、サハラ砂漠の2%をこのHCPVTシステムで覆い尽くせば、世界の電力需要を満たすことができるという(送電の問題は別の話だが)。もちろん、このシステムは砂漠に限らず、世界のどの場所でも使える。熱を利用できるため、応用例が広いという。

 

 このシステムは5年前から開発が行われているもので、最初はエジプトのナノテク研究センターと共同で研究が行われていた。」という。

⇒既報再生可能なエネルギーに係る記載(その15:Mgを媒体とした発電・蓄電の現状と将来への展望)で記載したように、全世界で使用している電力は年間18兆kWh。100万キロワットの発電所にして2000基分です。

今回開発されたHCPVTシステムの量産化が成功すれば、サハラ砂漠の2%で可能という。

参考:

 

  
     
(google画像検索から引用

 

太陽光発電でメリットを出すためには、高光電変換効率にすることが必要ですが、今回の試作品は地上の太陽光スペクトル相当分のエネルギーの80%を電気エネルギー30%を回収して、残りは水を効率的に循環して、その回収したエネルギーを工業的に利用できるようです。

 このような技術はわが国でも、既報日本の再生可能なエネルギーの現状に係る記載(その6:熱回収を備えた太陽光発電の紹介)同様な試みはなされています。

 サハラ砂漠での水資源のはどのようにしているのか定かではありませんが、海水の淡水化などを使うようなら、その電気代は高くなりトータルコストがどのようになるのか興味あるところです。

というのは、既報によれば、現状の問題点は海水の淡水化を例にとると、
地球上の水のうち97.5%は海水で占められ無尽蔵にありますが、 淡水を大量に供給するために 海水から淡水を製造することが実施されています。 淡水の製造法には. 蒸留法. 逆浸透法. などがありますが、世界の淡水需要は現状約5000億m3であるが、人口増加に伴って、約7000億m3が見込まれています。
ところが、この水不足に対して、逆浸透膜がそれを解決しようとすると、逆浸透膜で、30億人分の水を作るには、9兆kWhの電気が必要であり、世界中で使われている電気18兆kWhの50%の量とのことです。
 日本は電気代が世界の中でも高いことは世界的にも知られていますが、仮に、工業用単価を安く見積もって10円/kWhとした場合でも180兆円となります。

参考関連投稿:
「水」とはどのようにあるべきか?に係る記載(その5:低コストな淡水の供給に対する公開公報の調査 )

しかしながら、サハラ砂漠は日照時間(受光エネルギー)は当然わが国と比べて大きいわけで太陽光発電のメリットは大きく、わが国の日照時間は東南アジア、中東などと比較して短いので、このようなプロジェクトには不向きなようです。

参考投稿:「世界の日照データ」
引用:蒼幻閣(そうげんかく)世界の日照データによれば、http://www.loopyhill.com/hayashi_naoki/bro_nittsyoudeta.html

 


横浜関内でカラスが大量死 鳥インフル検査実施へ結果はシロ→殺虫剤検出

2013-05-06 | 放射能など有害微粒子・エアロゾル関連

'13-05-02投稿、05-06追加

 既報にて、中国の鳥インフル感染は上海から遠く離れた昨今地震が発生した四川省にも飛び火する可能性があるという。

その実態はいまだグレーであり、

鳥から鳥のみの感染でなく、鳥から人、昨今、流行のノロ同様、何らかの原因によって良性ウィルスが悪性に突然変異して人から人へ伝染する可能性?もひょっとしてあるという。

 一般的には、鳥インフルは、一昨年の宮崎県の鳥インフル騒動で言われる渡り鳥の飛来によって国内のニワトリ、野鳥などに伝染させるという。
 

 ということは、突然変異によって人から人となれば何十万、何百万以上の人に影響します。

 どのような症状になるのか?定かではないのが、問題ですが、ノロ同様、吸引・経口していて自然の免疫力のある人々だけが単に発症していないだけとも思われます。

参考投稿:
鳥インフルエンザに係る記載を調べました。(その1:感染状況)2011-01-26

 

 東南アジア発?中国発かどうか?定かではありませんが、横浜関内でカラスが大量死していたが、検査の結果 鳥インフルは未検出という。

YAHOOニュース
横浜でカラスが大量死 鳥インフル検査実施へ
産経新聞4月30日(火)11時47分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130430-00000530-san-soci
(一部割愛しました。)

「30日午前7時55分ごろ、横浜市中区相生町の路上で、通行人の男性から「カラスが死んでいる」と神奈川県警加賀町署に通報があった。

【フォト】繁華街で見つかったカラスの死骸を調べる捜査員ら

 横浜市や県警が確認したところ、周辺の半径約100メートルを中心に、路上やビルの屋上でカラス17羽とハト1羽の死骸が見つかった。

 市や同署によると、ハトは外傷があり、車にぶつかるなどして死んだ可能性があるが、カラスに目立った外傷はなかった。横浜市の衛生研究所は、カラス4羽を回収して鳥インフルエンザのウイルス検査を実施する。

 現場は、関内駅近くの飲食店や雑居ビルなどが立ち並ぶ繁華街。近くで飲食店を経営する女性(68)は「毎朝カラスが多く、気持ち悪いと住民と話していた。飲食店をやっているから鳥インフルじゃないといいんだけど…」と話していた。

 県自然環境保全課は午前9時ごろ、県警から「カラスが6羽死んでいる」との一報を受け、職員2人が現場で確認を行った。

 同課によると、カラスの場合は10羽以上死ぬと鳥インフルエンザが疑われるが、一部のカラスが緑色の吐瀉物と血を吐いていることから、毒物の可能性もあるという。

最終更新:4月30日(火)17時45分」

横浜のカラス20羽不審死は“シロ”鳥インフルではなかった

スポーツ報知 5月1日(水)7時4分配信

 30日午前7時55分ごろ、横浜市中区相生町の繁華街で「カラスが死んでいる」と、通行人の男性から神奈川県警加賀町署に通報があった。署員が調べたところ、路上など半径約100メートルの範囲に18羽、少し離れた場所に2羽、合計20羽のカラスが死んでいた。ハトの死骸も1羽あった。鳥インフルエンザウイルス感染疑いも浮上したが、市の検査では検出されず。県警は毒物検査をしている。

 JR関内駅に近い横浜の繁華街で、謎のカラス大量死が発生した。

 加賀町署によると、通行人からの通報は「カラスが2羽死んでいる」というものだった。だが、署員が現場に駆けつけると、街中にそれ以上の死骸が落ちているのが、分かった。歩道など路上に点在し、ビルの屋上にも1羽。数羽ほど集まって死んでいるケースもあった。

 結局、半径約100メートルの範囲で18羽、さらに約100メートル離れた場所で2羽、合計20羽の死骸が発見されたという。それ以外に、ハトの死骸も1羽あった。カラスのうち2羽の死骸のそばには、緑色の吐しゃ物があったという。カラスはいずれも外傷がなかった。

 現場は、飲食店やオフィス、マンションが立ち並ぶ一角。一帯には、午前10時過ぎまで規制線が張られ、物々しい雰囲気に。出社途中の会社員らが見守る中、署員や市職員が、死骸をポリ袋に入れて回収した。

 横浜市健康福祉局の新型インフルエンザ等対策担当によると、国の定める基準により、カラスが見渡せる範囲で、同時に10羽以上、「不審死」していた場合、「鳥インフルエンザ」の感染を疑うことになっている。このため、市の衛生研究所に4羽の死骸が持ち込まれ、鳥インフルの検査が実施された。住民らにも不安が広がったが、簡易検査の結果は“シロ”で、検出はされず。県警は毒物検査を進める。

 今回の件との関連は不明だが、横浜市では2月にも、カラスの「不審死」があった。2月3日と7日に、泉区総合庁舎敷地内などで、カラス計8羽の死骸が発見された。この時も、鳥インフルのウイルスは検出されなかったが、死骸の胃の内容物から、「農薬」が検出されている。ただ、「農薬と死因との因果関係は不明」とされた。

 死因は一体、何なのか。カラスの死骸発見場所の近所の女性は、「死骸を見つけて驚いた。何があったのか」と心配そうに話していた。」

⇒その後の検査で
引用:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130503-00000002-asahi-soci

「 横浜市中区の飲食街で多数のカラス死骸が見つかった問題で、市衛生研究所が2羽を検査した結果、胃の内容物から殺虫剤の成分「シアノホス」が検出された。検査を依頼した神奈川県警加賀町署が2日、発表した。鳥インフルエンザは陰性だった。」という。


鳥インフル アヒルから伝染というが謎深まる感染源とメカニズム 人体内での突然変異か?

2013-05-06 | 放射能など有害微粒子・エアロゾル関連

'13-05-04投稿、05-05、05-06追加

 中国の鳥インフル情報は相変わらずグレーです。

PS(05-06):検出されたウィルスに係る情報
日経メディカルオンライン
2013. 5. 2
鳥と感染者から分離された鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスに違いがあるのはなぜか
「感染者から分離された鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスと、感染経路上に浮上しているライブバードマーケット(生鳥市場)などの鳥から検出されたウイルスは、遺伝子学的によく似ているものの、明らかな違いがあることが判明している。いったいどういうことなのか――。

 国立感染症研究所が5月1日に発表した2回目となるリスク評価では、ヒト分離ウイルス12株すべてで、HA遺伝子(ヘマグルチニン)がヒト型のレセプターへの結合能を上昇させる変異を持っていたと指摘されている。また、すべてのヒト分離株のPB2遺伝子(RNAポリメラーゼβ2)には、RNAポリメラーゼの至適温度を鳥の体温(41度)から哺乳類の上気道温度(34度)に低下させる変異が観察された。このことから感染研は、「これらの株については、ヒト上気道に感染しやすく、また増殖しやすいように変化している可能性が強く示唆された」と結論している。この結論は、4月19日に公表したリスク評価と変わっていない。

 おさらいをしておくと、A型インフルエンザウイルスの遺伝子構造は、8分節の一本鎖RNAからなり、11種類のタンパク質を規定している。HA遺伝子は、宿主細胞のレセプター(細胞膜に存在する糖タンパク質のシアル酸)を認識する役割を持つ。また、PB2遺伝子は、ウイルスの複製(増殖)に中心的な役割を果たしている。

 では、一方の鳥や環境から分離されたウイルスはどうだったのか。

 感染研が行った鳥および環境からの分離ウイルス7株の解析結果は、感染者から分離されたウイルスと様相が違っていた。7株中、6株でヒト型のレセプターへの結合能が上昇していた。また、情報が公開された5株では、RNAポリメラーゼの至適温度を低下させる変異は観察されなかった。このため感染研は4月19日のリスク評価同様、ヒト分離ウイルスと鳥や環境からの分離ウイルスの間には、「明らかに異なる塩基配列もあり、今回報告された患者に直接に感染したものであるとは考えにくい」との見解を示した。その上で、「一般的に、H7亜型のインフルエンザウイルスはブタにおいても不顕性感染であることが知られている」とし、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスは、ブタなどの哺乳動物の間で症状を示さずに伝播され、ヒトへの感染源になっている可能性がある、と考察した。

 最近、Lancet誌で感染例について発表したYu Chen氏らも、ウイルスの解析結果を報告している。それによると、4人の感染者から分離されたウイルス4株中、3株でヒト型のレセプターへの結合能上昇にかかわる突然変異が観察された。また、4株中、3株ではRNAポリメラーゼの至適温度を低下させる変異も確認された。

 鳥から検出されたウイルス1株では、ヒト型のレセプターへの結合能上昇にかかわる突然変異があったが、RNAポリメラーゼの至適温度を低下させる変異は観察されなかった。その理由については、ヒトに感染した後で、ウイルスがヒト化の突然変異を起こした可能性も考えられるとの見解を示した。

 ただし、この鳥と疫学上の関連性があると考えられる感染者から分離されたウイルス株は、ヒト型のレセプターへの結合能上昇にかかわる突然変異があったが、RNAポリメラーゼの至適温度を低下させる変異は観察されていない。つまり、この事例では鳥からヒトへ直接感染した可能性があるわけだ。

 まとめると、結合能上昇と至適温度低下という2つのマーカーを持っているウイルス株は2つで、あとの2株はどちらかのマーカーしか持っていなかった。つまり、感染者から分離されたウイルス株は、これらのマーカーで見る限り、3種類に分けられるということになる。

 Chen氏らの論文で注目したいのは、鳥ウイルスから一部であれヒト化に踏み出したウイルス株が感染者から確認されたという点と、まだ鳥ウイルスの性質を引きずっているウイルス株も感染者から確認されたという2点だ。後者は、鳥からヒトへの直接的な感染を想定させるものであり、前者はヒト感染後の変異の可能性、もしくはブタなどの哺乳類の介在を示唆するものとなる。

 現状は、ヒトからヒトへ容易に感染が広がるような状況にはない。しかし、最初の感染者が確認されてから1カ月も経つというのに、いまだに感染源、感染経路がはっきりしていないという点が気がかりだ。中国からの情報の中には、家禽との接触歴があったのは感染者の60%という報告がある。これだけを見れば、家禽類が感染源である可能性は高いわけだが、残りの40%は感染源が不明なままである点を忘れてはなるまい。

 なお、中国農業省が4月26日に発表したモニタリング調査によると、豚と畜場や養豚場ではH7N9型ウイルスは検出されていない。だからといって、直ちにブタ感染源説が否定されるものではない。家禽類に集中するあまり、ほかの可能性を視野に入れなくなるという事態は避けたいものだ。いずれにせよ、1日も早い感染源の特定が待たれる。・・・」という。

 当初、既報中国鳥インフル感染で死者発生 人から人に感染の恐れも ワクチンの開発へで懸念された人から人へ伝染することさえ疑わしく感じています。

というのは、既報の引例に記載されているような人体内でのウィルスの進化的なこともあるのでは?と妄想されます。

 引用:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1491889929

 「 つまり、被曝した人間の体内でウイルスに突然変異が

 生じ「ウイルスが進化」していると言えるのではないでしょうか?

 白血球を中心とした免疫機能の低下と言うよりも、

 体内に残留放射している放射線の影響によって

 ウィルスが凶暴進化する作用に免疫機能が追いついて

 いけなく、終局的には

 「胸腺破壊⇒リンパ球T細胞がない状態(免疫不全)」

 に陥っているものと予想できます。」という。

 


参考関連投稿:
生物多様性に係る記載(その5:新型鳥インフル ノロの突然変異、凶暴化は放射線によるのだろうか?)



PS(05-05):感染ルートに係る情報
福島民有
鳥インフル、アヒルや渡り鳥起源 中国で研究結果発表
(05/04 16:32)
「【上海共同】新華社電によると、中国政府系の研究機関、中国科学院の研究者らは4日までに、人への感染が相次いでいる鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)について、アヒルや渡り鳥などが持つ複数のインフルエンザウイルスを起源として生まれたとの研究結果を発表した。新華社は「ウイルス拡散の防止に向けた意義ある研究成果だ」としている。

 ウイルスの遺伝子を分析すると、上海市を中心とする長江河口地域のアヒルやニワトリ、東アジアの渡り鳥などが持つ遺伝子が含まれていることが分かった。野鳥が持っていたウイルスが、アヒルを仲介役として食用の鳥類に伝わった可能性があるという。」

 

 東京新聞
鳥インフルのウイルス検出されず 中国福建、謎深まる感染源
2013年5月3日 18時59分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013050301001528.html

「【上海共同】鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が4月下旬に初めて確認された中国福建省で、地元当局が患者の居住地周辺にある食材市場の生きた鳥などを追跡調査した結果、ウイルスは検出されなかったと福建日報(電子版)が3日報じた。

中国では、感染地域が2市8省に拡大する中、市場の鳥が感染源との見方が強まっているが、農業省によると、市場の鳥からウイルスが検出されたのは上海市と安徽、浙江、江蘇、河南各省の1市4省だけ。感染源の謎は深まっている。

これまでに確認された感染者は台湾の1人を含め129人。うち27人が死亡している。」という。

⇒既報生物多様性に係る記載(その5:新型鳥インフル ノロの突然変異、凶暴化は放射線によるのだろうか?)で記載しましたが、本当によく解らない感染源、加えて感染経路です。

 上海市と安徽、浙江、江蘇、河南各省の1市4省といった長江デルタ地域、
加えて四川省にも可能性がある?という。

                                 (google画像検索から引用)
      

 以下に引用した一ヶ月前の情報の通りです。

参考情報:
YAHOOニュース
 中国の鳥インフル 感染経路解明は今後も期待できないと識者

NEWS ポストセブン 4月7日(日)16時6分配信

「ことは命にかかわる問題だけに不安は増すばかりだが、日本の常識が通じるわけでもない。中国で発生した鳥インフルエンザについて、現地の情勢に詳しいジャーナリスト・富坂聰氏が解説する。

 * * *
 中国でまたもや鳥インフルエンザウイルスによるアウトブレイクの危険性がささやかれ始めた。

 この原稿を書いている4月5日現在、感染者は14人。うち死者が6人であることが確認されている。感染者はいずれも中国華東地域に限られているが、14人のうち6人が死亡している点を考慮すれば、かなり危険なウイルスといわざるを得ない。

 日本として次に心配されるのは当然のことその広がりだ。それを把握するためにも被害状況化を正確に知ることが重要だが、中国では常にここに不安がつきまとう。

 今回、中国が鳥インフルエンザを確認してからWHOへ報告するまでの過程に遅れはなかった。その点からすれば世界と中国との価値観の共有が進んだともいえなくもない。だが、中国の問題はそれほど単純ではない。

 というのも末端で鶏などの家禽を扱う業者や農民たちが、衛生当局が持っているような強い危機感を共有しているとはとても考えられないからだ。そのことは、鳥インフルエンザによる死者が出たことが大々的に報じられる中でも、市場が強制的に閉鎖されるまで普段と変わらない様子で生きた鶏を売り続けていた市場の様子を見ても明らかだろう。しかも消費者の足も鶏の売り場から遠のいていないという感度の鈍さなのだ。

 そうなれば、当局自身が正確な被害状況をつかむこともできなくなっている可能性も指摘できるだろう。

 思い出されるのは2003年に中国で猛威を振るったSARSだ。騒ぎは何とか収まったものの結局のところ何が原因で感染経路がどうであったかといった疑問は一向に解明されないままに放置されているのが現状だ。おそらく真相が判ることは今後もないのだろう。

 あのとき罹患者は香港から広東省、上海、北京というように広がったが、不思議なのはそれ以外の都市からはほぼ何の被害報告もなかったことだ。本当にそうだったのかは専門家も訝しむ点で、多くの地方で隠蔽が行なわれたとの疑惑が尽きることはない。

 もっともSARSの時には「自分の土地から感染者を出すのは恥」といった誤った価値観が政界にあり、この点は明らかに改善されているのだが、問題は前述したような農民や販売業者たちの危機感の乏しい対応やエゴである。

 鳥インフルエンザの危険性を無知ゆえに理解しないか、それとも軽視し報告の義務を怠るか、或いは意図的に無視するか。

 現状、刹処分された鶏は半値の補償が約束されているが、それを業者が信じるか否かも問題だろう。信じなければ防波堤に穴が開くことは避けられないからだ。」という。


 一口にウィルスといっても、鳥インフルはノロ(小型球形ウイルス(SRSV:Small roundstructured virus)、通常のインフルと同様、有害微粒子であり、ノロ同様に突然変異?したエアロゾルと化して、大気汚染物質に吸着、ないしは鳥インフルに感染した渡り鳥の飛来によって伝染すれば、人ら人(排泄物など含む)によって、既報横浜関内でカラスが大量死 鳥インフル検査実施へ 結果はシロで記載のように野鳥(カラス)の感染疑惑さえ社会問題となっています。

 ノロ同様、吸引・経口していても自然の免疫力のある人々だけが単に発症していないだけで、免疫力がなければ有史以来の世界的な疫病が発生する要素???も潜在的にはあり注意必要か?と思う半面、症状など一切公開されていなく、実際感染しているかどうか?もわかっていません。

参考までに、各ウィルスの写真を示します。

 鳥インフルエンザウイルス >>詳しい記載 
 棒状で約50nm(0.05μm)φ×100nm(0.1μm)
 
←      4500μm(4.5mm)  →

ノロウィルス        >>詳しい記載  

 
引用:ノロウイルスの電子顕微鏡写真
(約20万倍):横浜市衛生研究所撮影。

インフルエンザウイルス
引用出典:広島市/衛生研究所トピックス

 


ゴールデンウィークになってもこの寒さ! 例年と比べ少し寒暖差が大きいようです。5/6北海道で降雪という。

2013-05-06 | 天変地異・異常気象関連

'13-05-03投稿、05-06追加

 既報にて、昨今、桜が咲いた後というのに寒さ暑さの繰り返し。最近の気温の推移と原因の考察しましたが、GW(ゴールデンウィーク)に入って、やはり昨日今日と確かに寒い。

 これから先の寒暖の差が思いやられます。
 
(5/3)は午後から過ごし易かったですが、
ゴールデンウィーク後でも相変わらず、一変の寒冷化した空模様であるようです。

PS
(5/6):
gooニュース
5月の札幌、21年ぶりの降雪…凍える北海道(読売新聞) 
に引き続いて、
帯広で5月の積雪を観測…8年ぶり
(読売新聞) 2013年05月06日 10時30分

「オホーツク海に停滞している低気圧の影響で上空に寒気が流れ込んだため、北海道は6日、各地で冷え込みが厳しくなり、東部を中心に雪に見舞われた。

 帯広では5月としては2005年以来の積雪を観測。午前9時までの積雪は、帯広3センチ、新得8センチ、上札内10センチなど。気温も低く北海道北部では、最低気温が氷点下となった。」という。 

 昨年の米国のように、今夏、猛暑にでもなれば、一般的に言われる地球温暖化の一環なのか?と考えるようになり、昨今感じる三寒四温的な現象を忘れることになるのだろうか?
>>詳しくは

 個人的には
 既報気候の寒暖に大気中の汚染粒子は関係するのか?と想って、大気エアロゾル粒子と寒冷化現象との対応について調べて、寒冷化現象に係る雑感をしたりしましたが、中国人ジャーナリストが唱える大気汚染粒子が慢性化して寒冷化するということが現実化すれば、住みにくい世の中になりますが、実際、地球は温暖化中なのか?寒冷化中なのか?よく解らない未曾有の局面に地球全体が遭遇しているのだろうか?とも妄想しています。

古くから語られる所謂、太陽の黒点の増減など太陽活動の変動、超新星爆発などによる宇宙環境からの放射線、電磁波の変動のみならず、
 最近では、SPRINTARSの大気汚染粒子黄砂で予測される情報を含めて、
人工的なさまざまな所為を含めた大気圏、電磁圏におけるスペースデブリ、彗星・隕石由来の破砕微粒子、火山灰などを含めた太陽光を反射・吸収する物質(有害ガスと微粒子がハイブリッド化したエアロゾル)の分布状態、および水の性状の異変によって、太陽光が大気中の吸収物質によって地上に届くエネルギーが減衰状態が大幅に変動することが推察されます。

 今回は杞憂・妄想はさておいて、

 誤解かもしれず、実際どのようになっているのか?

 既報までに調べた引例を参考にして、
思い当たる要因・データとの対応を引き続き追加更新する予定です。

  <平均気温、湿度の推移> 

 先ず、今年の4月、5月初旬の平均気温を調べました。

 既報の引例(静岡県、磐田市)によれば、今年の4月までの気温の推移は1はどちらかというと平年以下の日が多く、2月はほとんど平年以下で特に中旬は 3~4℃も平年より低いく、3月に入ると平年を大きく上回る日が多く、4月に入ってここ数日は平年の 2月末位の気温になっているという。
(詳しくは、http://utyscafe.hamazo.tv/c608309.html

今年の5月2日の気温は全国押しなべて低いことがわかります。

 

引用:気象庁 日最低気温平年差http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/
mdrr/tem_rct/index_mntemsad.html

 

気温と雨量の統計今朝の最低気温」
一例として、東京都 の推移を見てみると、概ね同様な傾向。
東京の気候(気温、降水量)
詳しくは>>http://weather.time-j.net/Stations/JP/tokyo

月別の平均気温、平均降水量、雨温図 
(統計期間:1981~2010)

 

 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温( °C) 9.9 10.4 13.3 18.8 22.8 25.5 29.4 31.1 27.2 21.8 16.9 12.4 20.0
平均気温( °C) 6.1 6.5 9.4 14.6 18.9 22.1 25.8 27.4 23.8 18.5 13.3 8.7 16.3
最低気温( °C) 2.5 2.9 5.6 10.7 15.4 19.1 23.0 24.5 21.1 15.4 9.9 5.1 13.0
降水量(mm) 52.3 56.1 117.5 124.5 137.8 167.7 153.5 168.2 209.9 197.8 92.5 51.0 1528.8
5月2日24時
           最低気温      平年値

 

東京

10.6℃ 13.7℃

 やはり寒暖差が今まで以上に今年の5月は大きいようです。

この現象が増幅慢性化すれば、大気汚染微粒子(SPM:サブミリレベル、AM2.5:ミクロンからサブミクロンレベル)、および超微粒子(ナノレベルでいつまでも浮遊)の発生源、発生物質の解析、および発生メカニズムを究明して、対策を講じないと、長い眼で見たCO2、メタンなど温室効果ガス削減による地球温暖化防止、オゾン層破壊ガスなどをはるかに通り越して、近未来に球環境、ひいては生態系に悪影響を今まで以上に与える可能性は大きいと危惧しています。

 次に、SPRINTARS大気汚染粒子」(アーカイブ:年次推移)との対応
を確認予定。

参考投稿:
エアロゾルに係る記載(その27:PM2.5大気汚染物質推移のSPRINTARSアーカイブによる調査)

関連投稿:
異常気象など天変地異に係る記載(その11:インド、寒波で多数死亡とはなぜなのか?)
(2013-01-12 ) まさか低緯度の亜熱帯~熱帯地域でと想われるインド周辺地域でも寒波に見舞われました。多数の死者?も出したそうです。


天変に係る記載(24:5月太陽活動がピーク 東京でオーロラが見えると地球の磁気圏が吹き飛ぶという)

2013-05-05 | 天変地異・異常気象関連

'13-04-26投稿、05-05追加

 別報にて記載しましたように昨今、国内外で発生する中規模地震ですが、火山帯活動の活性化に及ぼすさまざまな要因を調べていますが、地震はプレートテクトニクス(大陸移動に伴なう地殻に与えるストレス)によって、地殻が大小さまざまに震動する日常茶飯事な現象ですが、

 発生メカニズムについては地異と天変が交互に影響しあったもの、単に地異によるものなど様々な要因で発生していると想われますが、現状、個人的にはよく解っていません。

 既報までに調べた結果から、超巨大な地震に関しては、そのエネルギーの大きさから天変現象の影響が大きいと想っています。
関連投稿:
地震および津波に係る記載(その46:【注目】巨大地震の発生は環境湿度が低いと発生し易いのだろうか?)

  今回は大量の放射線や電磁波を地球にもたらす“太陽嵐”に係る記載を調べました。

 参考情報:
 太陽風、電離圏、磁気圏 、オーロラの位置

(図拡大クリック)

    
 
(google画像検索から引用)

オーロラ現象とは?
大気中の酸素原子や窒素原子などの物質に高速で電子などが衝突して励起されて発光しているという。

 
 (google画像検索から引用)

PS(05-05):低緯度地区のオーロラ発生事例

 以下に記載したように、89年3月にカナダのケベック州で、太陽フレアに伴う大規模な地磁気嵐が起きた。このため送電線に異常電流が流れ、停電して600万人が被害を被ったという。

 通常は北極や南極の60kmから500kmの“電離圏”と呼ばれる電気を帯びた大気に電流が流れてオーロラが発生しますが、太陽フレアーの増加によって、過去、極圏以外の低緯度地区でオーロラが発生した事例を調べて追加しました。

日本における低緯度オーロラの記録について
http://homepage2.nifty.com/nakazawa-yoh/aurora.html
(一部割愛しました。)
「 低緯度オーロラは、古い史書にも「赤気」としてしばしば登場するが、これまでの観測から、磁気嵐の際かなり頻繁に起きており、それが非常にまれな現象として考えられてきたのは、単に光の強さが弱くて肉眼で見えないためである、ということがわかってきた。しかも、低緯度磁気圏にこのオーロラを引き起こすメカニズムが存在することを示唆しており、こうした地球磁気圏の解明は、宇宙時代としての21世紀に不可欠なものである。

~(中略)~

4 第22太陽周期における低緯度オーロラ

  1989年(平成元年)10月21日午後8時35分頃、北海道と東北地方に可視低緯度オーロラが確認された。北海道では29年ぶり、本州では31年ぶりの出現であった。

 1989年10月19日21時29分(JST)に、太陽面の黒点群上で、X13.0クラス 重要度4bのフレアが発生し、これが21日のオーロラの引き金になった。(写真1)

第22太陽周期(極大:89年7月)に、日本国内での観測が報告された低緯度オーロラをまとめたものを表3に示す。a)から j)までが確認されている。a)以外は北海道内のみで観測され、a)、b)、c)が可視(visual)である。なお、a)のなかで、新潟は肉眼では見えなかった。 1)、2)、28)、29)、30)、31)

 ・・・

<表3>

第22太陽周期に日本国内で観測された低緯度オーロラ

観測日時
(日本時間)

磁気嵐の大きさ

観測場所

a) 1989.10.21
20:35 ~ 21:40
23:10 ~ 23:25


290 nT

 

北海道各地、
福島、
新潟
稚内、北見

b) 1989.11.18
1:42 ~ 1:59


230 nT


女満別

c) 1990. 3.30
21:05 ~ 21:30


190 nT


稚内

d) 1991. 6. 5
23:23 ~ 23:35


240 nT


陸別

e) 1991.10.29
21:00 ~ 23:55


240 nT


陸別

f) 1992. 2. 9
22:53 ~ 23:51


180 nT


陸別

g) 1992. 2.27
3:36 ~ 4:38
19:57 ~ 21:16


150 nT


母子里
母子里

h) 1992. 3. 1
0:57 ~ 2:17


80 nT


母子里

i) 1992. 5.10
20:46 ~ 22:30
21:10 ~ 21:20


270 nT


女満別
陸別

j) 1993. 9.13
19:22 ~ (1hr)


~100 nT


陸別

* 磁気嵐の大きさ:地磁気水平成分(H-component)の

maximum decrease を示す。

⇒ 北海道、福島、新潟など比較的わが国では高緯度地域が多いようですが、目視可能は発光強度にもよりますが、仮に、極圏で観察されるような極光(オーロラ)が東京上空で観察されれば大量な励起エネルギーが地上に放射されることが推察されます。

YAHOOニュース
東京でオーロラが見えると地球の磁気圏が吹き飛ぶ?
週プレNEWS 4月25日(木)18時10分配信
太陽の活動がピークに達する5月、大量の放射線や電磁波を地球にもたらす“太陽嵐”(ソーラーストーム)が放出される可能性がNASA(米航空宇宙局)から指摘されている。

太陽は“自然の核融合炉”と称されるように、常に核融合が発生し、電気を帯びた熱いガスを放出している。それらの有害な物質を受け止める、大気圏や磁気圏といった地球のバリアのほころびを突いて侵入してきたソーラーストームは、地球にさまざまな影響を及ぼすことになる。 “宇宙の気象庁”とでもいうべき独立行政法人・情報通信研究機構(NICT)の石井守博士が解説する。

「一番わかりやすいのは、北極や南極の上空60kmから500kmの“電離圏”と呼ばれる電気を帯びた大気に電流が流れて、オーロラが発生することです」

太陽から発せられる電磁波は強力なため、実際に被害が出ることも多い。

オーロラが出ると、それに触発されるようにして地面に電流が流れる。そこにたまたま長い送電線があったりすると、変電所のトランス(変圧器)が焼けてしまうこともあります」(石井博士)

もし強力なソーラーストームが発生した場合、日本でもさまざまな影響が予想されると石井博士は言う。

「日本で変電所のトラブルが起きたことはありません。基本的にはオーロラの出るような北極や南極のそばで発生することが多いためです。しかし、東日本大震災以降、科学の世界では、『想定外のこともキチンと想定しなくてはいけない』という機運が高まっています。それこそ1000年に一度起きるかどうかというレベルの“スーパーフレア”(太陽面での巨大な爆発)が発生したら、何が起こるのか考えましょう、ということです。どんな事態が想定されるかというと、地球の磁気圏が吹っ飛ぶこともあり得ます」

もし本当に磁気圏が吹き飛べば、地球にもたらされる被害は甚大な規模になる。

「磁場はありますから、磁気圏がすごく圧縮されてしまって、オーロラが低緯度でも見られるようになる。東京でも見ることができるかも。そのとき、極域は宇宙と直接つながってしまい、それこそ被曝に近いことが起きる。今の段階では地上にどれだけ電流が流れて、送電線網にどれだけ影響を及ぼすことになるかまでは計算できていませんが……」(石井博士)

例えば、日本の送電網がソーラーストームにより破壊されて、大規模な停電が起きることも考えられる。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏は「その場合、電力への依存率が圧倒的に高い首都圏のほうが、影響は深刻になる」という。

首都直下型地震が発生すれば517万人から989万人が身動きが取れなくなるといわれていますが、首都圏が停電した場合、まったく同様のことが起きるでしょう。停電が発生する時間帯により、3.11のときと同じように帰宅困難者が大量に出る。そういう人たちが水や食料を求めてさまようことになります。電車などの交通インフラも物流も止まり、物資が入ってこなくなる。そんな状態になると、人々は不安になって、スーパーやコンビニの飲み物や食べ物を買い占めてしまう」

送電網が破壊されれば、復旧にもかなり時間がかかってしまう。

「あまり報道されていませんが、東日本大震災のとき、東北の避難所では水や食料の奪い合いがすごかった。コンビニやスーパーも荒らされていました。停電の期間が長期になればなるほど、そういったパニックのリスクが高まる」(和田氏)

東京でオーロラが見えたら素敵……などとロマンティックなことを言っている場合ではないのだ。

(取材・文/鈴木英介)最終更新:4月25日(木)18時10分」

NASA(米航空宇宙局)の指摘のようですが、黒点が増加したのだろうか?
 地震および津波に係る記載(その49:地震規模および発生数と季節との関連('12-10-01~ '13-04-25))で妄想したように、五月晴れに象徴される5月のような低湿度環境ではさまざまな環境放射能などエアロゾル超微粒子の表面電荷が安定しているため、大気圏に滞留することによって電離(スポラディック)層の電子のバランス、オゾン層などさまざまな天変地異要因に影響?すれば、停電のみならず地震の発生に対して着意しておいた方がよいのでは?と想われます。

 ちなみに、ツイログ日々坦々 @hibi_tantan24 20134月09日によれば、
ロシア人地震学者アレクセイ・リュブーシン氏:これから1年半以内にこの地域でマグニチュード9.0級の新たな地震が発生する可能性がある。 / “破壊的な地震が日本で一年半以内に繰り返される可能性があるという。: The Voice of Russia” htn.to/qDfV7D

なお、天変現象に関しては、個人的には不詳なので上記関連を抽出してみました。
参考文献:太陽光線http://www.naoru.com/taiyo-.htmよれば

黒点
黒点は

太陽活動で生まれる巨大な磁力線の束と考えられている。太陽は水素やヘリウム原子を衝突させて核融合を起こし熱を生み出す。この熱で水素などのガスは電子が分離してプラズマ状態になって内部を対流する。それがコイルの働きをして磁場が発生すると考えられている。これが磁力線の束となって表面から飛び出し、再び太陽に戻る。このループ状になった磁力線の出入り口は温度が低いため、黒い点に見える。
太陽の活動が活発になるとガスの対流が盛んになって磁力が発生しやすくなり黒点が増えると考えられている(ダイナモモデル)。
黒点は内部の磁場を乱すため、黒点数が増えると太陽の磁場は弱まり、南北方向の磁場が反転する。この期間が11年。・・・

2009年

NASAによると、2009年、黒点の見えない日数は4/7までで97日中ノ85日で88%となり、1913年の85%を上回っている。
2008年は73%だった。
衛星観測では、前回の極小期の1990年代半ばに比べて、太陽の可視光の放射は0.02%減少し、紫外光は6%減少、電波の強さと、太陽から吹き出す電離した粒子「太陽風」の圧力は、ともに約50年間で最低水準だ。
17世紀後半~18世紀にかけては、『マウンダー極小期』と呼ばれる黒点がほとんど観測されない時期が長く続いた。
欧州などの寒冷化を招いたとの見方もあるが、科学的な因果関係は不明。・・・

太陽フレア:

11年周期

いつも変わらず輝いて、地球に恵みのエネルギーを注いでくれているように見える太陽だが、実は活動が激しくなったり衰えたりしており、その繰り返し周期は、ほぼ11年とされる。
「なぜ11年周期なのかは、まだ分かっていない」と文部省宇宙科学研究所の小杉健郎教授(太陽物理学)は言うが、太陽観測衛星や望遠鏡などの観測から、来年は11年ぶりに活動が最も激しい「極大期」に入り、2~4年続くと見られている。
太陽の直径は地球の109倍もあり、表面で約6000℃、中心部で約1600万℃にも達する。太陽で発生した膨大なエネルギーの一部は、1億5000万km離れた地球に光として降り注いでいる。ところが極大期に入ると、表面で「太陽フレア」と呼ばれる爆発的なエネルギーの放出がたびたび起こり、電子や陽子などのエネルギーの高い荷電粒子や、紫外線・X線などの強い電磁波を放つ。
これらは早ければ10分ぐらいで、遅くても2日程度で地球に達するが、北極や南極付近などを除けば、普通は地上に被害が及ぶことはほとんど無い。地球は地磁気の強い磁場で覆われており、荷電粒子などが降り注ぐのを防いでくれるからだ。しかし地球周辺の宇宙空間に出ると話は別で、様々な実害が出かねない。
89年3月にカナダのケベック州で、太陽フレアに伴う大規模な地磁気嵐が起きた。このため送電線に異常電流が流れ、停電して600万人が被害を被った。損害額は電力会社が1000万ドル(約10億円)、利用者の分は1億ドル(約100億円)を超えたという。・・・

 

775年に大量の宇宙線が降り注いだ

2012年、名古屋大学の増田公明准教授らは、屋久杉の年輪分析から、775年に宇宙から大量の宇宙線が地球に降り注いだとネイチャーに発表。

宇宙線が地球に降り注ぐと、その影響で大気中の放射性炭素が増えて木の中にたまる。研究チームは樹齢1900年の屋久杉の年輪を調べた。

  • 奈良時代の775年の放射性炭素の量が1年で12%増え、通常の太陽活動の影響と考えられる増加量の20倍だった。

 

プロミネンス(紅炎)・・・・対流現象

2011年、京都大学の柴田一成教授らは、太陽から炎が立ち上がるように見えるプロミネンス(紅炎)の内部で対流現象が起きていることを突き止めた。
プロミネンスは太陽が作り出す強い磁場の力で浮かび上がると考えられていた。
ところが、日本の太陽観測衛星「ひので」によって、2006年にプロミネンス内に泡のようなガスが浮かび上がる様子が観測された。
ひのでと米国の太陽観測衛星SDOのデータをコンピューター上で解析。泡は100万度を超える高温のガスで、磁力線を伴って浮上することが判明した。泡が浮上することで溜まった磁気エネルギーが解放されろときにフレアが発生する可能性が高いという

 

磁場反転

  1. 2012年、国立天文台や理化学研究所などは太陽の北極だけで磁場が反転しつつあることを確認した。
    11年周期で北極と同時に反転する南極は今のところ変化の兆しが無い。
    過去に地球の気温が下がった磁気の太陽活動によく似た状況になりそうで、地球温暖化の一時的な抑制につながる可能性がある。
    太陽観測衛星「ひので」の望遠教授で長期観察した。
    南北両極にはプラスとマイナスの磁場があり、通常は約11年ごとにほぼ同時に反転する。
    次の反転は2013年5月と見られていたが、北極だけ前倒しで2012年5月にマイナスからプラスに反転する見通しという。
    南極がこれから反転する下降し絵はあるが、現在のままだと、2012年5月には両極ともプラスになる。
    太陽の赤道近くに2つのマイナスの磁場が別にできる「4重極構造」になる可能性がある。
    国立天文台によると、17世紀~18世紀に地球に寒冷化をもたらした「マウンダー極小期」と呼ぶ時期にも、太陽が4重極構造だったという
  2. 2012年、太陽の北半球で黒点が増えた時期に、北極で磁石のS極とN極がひっくり返るような磁場の反転が起きることを、上出洋介・名古屋大学名誉教授らのチームが、太陽の観測データから明らかにした。・・・

 

フレアに伴い高エネルギーのガンマ線

2012年、広島大学や米スタンフォード大学などは、太陽に現れる爆発現象「フレア」に伴い、大量のガンマ線が放出される現象を見つけた。
通常の太陽で見られる約1000倍の強さのガンマ線が約20時間放出され続ける例もあった。
太陽フレアではX線を含むすべての波長の光が爆発的に増える。

宇宙線の到来を屋久杉で確認

2013年、地球に到達した宇宙線が993年に急増し、宇宙環境が大きく変化していたことを確認したと、名古屋大学・太陽地球環境研究所の増田公明准教授らのチームが明らかにした。

研究チームは775年にも同様の現象が起きていることを明らかにしており、今回が2例目。・・・

太陽系

~(中略)~

 

太陽光・・・
赤外線も紫外線も目には見えないが、波長が違うだけで、光や電波と同じ電磁波である。
太陽の中心部は温度が1000万度以上もあって何しろエネルギーが高いので、赤外線や紫外線ではなく、同じ電磁波の一種であるガンマ線が放射される。ところが、太陽の中では電磁波はまっすぐに進めない。最寄りのガスに吸収されては再び電磁波として放射される過程が頻繁に繰り返される。こうした、“寄り道”が多くて、表面に達するのに2.3秒どころが1000万年もかかってしまうのだ。
この間、エネルギーは次第に低くなって、最初のガンマ線がやがてX線になり、太陽から外の出る時には、主に可視光線。一部は赤外線や紫外線になっている。
ひとたび宇宙空間に出たら、あとはもう一直線。地球に届くまでおよそ8分だ。結局、私たちが浴びている日光は1000万年前に太陽の中心で発せられたものといえる。
裏返して言うと、太陽が光り輝いていても、いま現在、太陽の中心部で核融合反応が起きていることの証明にはならない。そうかも知れないし、そうでないかも知れない。確実なのは、1000万年前には太陽中心部でエネルギーが発生していたということだけだ。
一方、核融合反応のエネルギーのほんの一部は、その際に発生するニュートリノという粒子によっても運ばれる。粒子といっても目に見える粒ではなく、陽子や電子などと同じミクロの素粒子である。
ニュートリノは光速で伝わり、他の素粒子とほとんど作用し合うことなく物質を突き抜けるという変わった性質を持っている。ニュートリノにとっては太陽も透明で、中心部で発生したニュートリノは2.3秒で太陽を突き抜け、およそ8秒後には地球に到達する。


昨今の寒暖差の原因は? オゾン層の破壊は温室効果の減少によって地表の温度を下げるという。

2013-05-05 | 地球温暖化・寒冷化関連

'13-05-05投稿

ゴールデンウィークになってもこの寒さ! 例年と比べ少し寒暖差が大きいようです。と思っています。

 この天候不順と地球温暖化・寒冷化との関連は専門家の見解が分かれているように、いまひとつ理解できないのが個人的な現状と思われます。

関連投稿: 
地球温暖化に係る記載を調べました。(地球は温暖化中なのか?寒冷化中なのか?)(2013-02-24) 

 YAHOOニュース地球は温暖化なのか? 氷河期なのか?
週プレNEWS 2月22日(金)11時10分配信

「ちょうど1年前、ロシア科学アカデミーから「2014年から地球は小氷河期(ミニ・アイスエイジ)に入る」という発表がされた。しかし、地球は今、人間のCO2排出のために急激な温暖化の最中だったはずでは? どちらが正しいのだろうか。・・・」

 この原因およびメカニズムについて不詳につき個人的には関心があります。

話が少しそれますが、

 写真は既報
地異に係る記載(その25:大規模な地盤陥没・地割れ地域では巨大地震は発生しないのだろうか?)(2013-05-01)で引用(http://seiichiro.kameishi.jp/?eid=92)した
アフリカ
2005年。アファール。エチオピア。500メートルの亀裂が数日で出来、どんどん広がって、今や60キロの長さに進行している。

 

 地割れの状況状況の一例ですが、この原因は旱魃化した乾燥地域では大規模な地割れが発生し易いのでは?と個人的には推察しています。

 「旱魃」とは長い間、雨が降らなくて日照りのため地殻に水分が少ない状態で大小さまざまな地割れが発生し易いと解釈していましたが、最近のわが国の河口湖のように雨は平年並みでも渇水状態となり、原因不明の熱で旱魃化することもあり、解りにくい現象です。

 要するに、

 単に、温室効果ガス、オゾン層破壊ガスの増加のみならず、

その地域の水が何らかの原因で消えてしまう現象か?と個人的には思っています。

 水といえば、個人的な関心で随分調べましたが、異常気象など天変地異に関係していることは間違いないと思っていますが、問題は水が係る直接・間接を問わずに、大気圏に存在する

エアロゾル分子やイオンとほぼ等しい0.001μm=1nm程度から花粉のような100μm程度まで約5桁にわたる広い範囲)によって、水の性状が変化して生態系に影響していると思われますが、メカニズム、およびその潜熱の影響も含めた「熱収支」について個人的には不詳なためと思っています。
関連投稿:
「水」とはどのようなものか?に係る記載(天変地異と水の性状変化との関係があるのか?)

 また、温暖化(寒冷化)の要因のひとつオゾン層変動との関連について個人的には不詳です。

 エアロゾルに係る記事(オゾンへの影響について)(2012-01-19)によれば、

教えてgoo
「・・・O2からO3が生じるときには紫外線が吸収される一方で、O3が分解するときには紫外線ではなく熱(赤外線)として放出されるため、全体としては「紫外線の吸収(+熱の放出)」になるということでしょう。
 なお、O3の分解時の紫外線は、分解反応を起こすために必要な励起エネルギーとして使用されるものと思います。
(励起分も含めた余剰エネルギーは、分解反応後はとして放出されることになります)・・・
 紫外線にも種類があり(波長の違いによる)、オゾン生成の際とオゾン破壊の際に作用する紫外線は別の種類のもの・・」という。
詳しく見る>>

 その他、別報において、大地震発生の前兆であるマグマ活動、プレートの移動などによって岩盤が崩壊するときの圧電効果や摩擦により電荷(電気的なエネルギー)が発生しますが、地震などによって岩盤に圧力が加わった時にオゾンが発生するという。
詳しく見る>>

また、「・・・人工オゾン発生機、ランプ紫外線、水の電気分解によってもオゾンは製造されるが、湿度が高いと生成効率が低下する」という。
詳しく見る>>

 蛇足ですが、 
既報で記載しましたエアロゾル成分のひとつであるインフルエンザウィルス対策として、工業分野では紫外線、オゾンはアルコール、次亜塩素酸、過酸化水素などと同様に殺菌効果を示します。
(インフルエンザウイルスは、温度が低い程、湿度が低い程長時間生存し、感染する力を保持しています。)

 加えて、南極北極ではオゾン層が消滅していて、いまだに解明されていません。

  最近の現象が実際どのようなメカニズムで起こっているか?解らないので、今一度、既報で調べた地球温暖化とオゾンとの対応をとるために、解りやすく解説されたメカニズムを調べました。

 参考:

  1μ=1000nm
     
(google画像検索から引用

 

オゾン層破壊が温暖化の原因?
http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/9/9-2/qa_9-2-j.html
 (一部割愛しました。)
オゾン層破壊は温暖化を引き起こすのか?
オゾン層破壊が進むと、これまでオゾンで吸収されて地表に到達しなかった波長300nm以下の紫外線が、地表まで到達できるようになります。また、弱いですがオゾンには500~700nmの可視光線(緑色、黄色、橙色)を吸収する働きもあります。オゾン層破壊によって太陽光で地表がどれだけ暖められるかは、現在あるいは今後どの程度までオゾン層破壊が進むのかということと、そのオゾン層破壊の程度で地上に届くこれらの太陽光がどの程度増えるか、を考えればよいと思います。

地上での太陽エネルギーの増加
オゾン層破壊によって、仮に高さ25km以下のオゾン層が全く消失してオゾン量が現在の約半分になったとしましょう。その場合でも、残り上半分のオゾンによってかなりの紫外線が吸収され、地表に到達する紫外線は300nm付近から5nm程度だけ短波長側と190~230nm付近で増加するだけに止まります。そのエネルギー量は太陽からやってくるエネルギー全体に対して0.2%程度です。また、現在も含めて今後予想されるオゾン層破壊は地球全体の平均で最大5%程度ということを考慮すると(WMOオゾンアセスメントレポート2006)、オゾン層破壊によって増加する太陽エネルギーは、およその見積もりで、全太陽エネルギーに対して0.02%程度となり、値としては0.27Wm-2(1平方メートルあたり0.27ワット)以下となります。地表に到達する500~700nmの太陽光エネルギーも増えますが、その増加は同程度かそれより小さいと考えられます。実際には、オゾン層破壊の大きい場所は太陽高度の低い高緯度地方に限られ、また1年のうちでも春季に限られます。季節や緯度経度を考慮した数値モデルを使ったより詳しい計算によると、その放射強制力(注1)は地球全体の一年平均で約0.11 Wm-2という値になります(図1)。ちなみに10月に南極上空でオゾンホールが発生した時は、そのオゾン量は50%減くらいになってしまうのですが、その期間はせいぜい1カ月と短く、この時期は太陽高度が極端に低いため、南極に到達する太陽エネルギーは地球全体が1年に受け取る太陽エネルギーに比べれば非常に小さく、その影響は小さいと言えるでしょう。


図1 工業化以前から現在までにその量が人為変化した温室効果気体による放射強制力(IPCC第4次評価報告書第1作業部会報告書政策決定者向け要約(気象庁)およびGauss et al. (Atmos. Chem. Phys., 6, 575-599, 2006)より作成)

 オゾンによる温室効果の減少
 ところで、オゾン層には太陽紫外線を防ぐ働きの他にもう一つ、地表に向かって赤外線を放射する温室効果気体としての働きもあります。赤外線は800nm以上の波長の長い、目に見えない光で熱線とも呼ばれます。太陽光にも赤外線の一部は含まれますが、地表や、大気中の二酸化炭素、水蒸気、メタン、オゾンなどからも放射され、地球の温室効果は大気中のこれらの物質から放射される赤外線によって生じます。従って赤外線の影響に限って言えば、オゾン層破壊が起こってオゾン量が少なくなればその温室効果の影響は小さくなり、地表の気温を下げるように働きます。また、オゾン層破壊によって成層圏の気温が低下し、放射される赤外線が弱まって地表の気温を下げる効果もあります。しかしながら、こういったオゾン層の赤外線に対する温室効果も二酸化炭素に比べると小さいのであまり問題にはなりません。この計算は複雑なので省略しますが、詳しい計算によるとその放射強制力は-0.17Wm-2となります(図1)。前に述べた地表に到達する太陽放射増加による放射強制力+0.11 Wm-2をたし合わせた正味の放射強制力は-0.06 Wm-2となり、結果としてオゾン層破壊による放射強制力は二酸化炭素の放射強制力+1.66 Wm-2に比べてかなり小さく、地表気温に対してほとんど影響がないか、わずかに気温を下げる働きをします。

 最近、高度10km以上の成層圏オゾンよりも地表付近の大気汚染などで増加する対流圏オゾンの温室効果が問題となっています。対流圏オゾンの増加による温室効果は成層圏オゾンに比べるとかなり大きいのですが、それでも二酸化炭素の温室効果に比べれば小さいと考えられています(図1)。

 温暖化はオゾン層破壊に影響を及ぼすか?

図2 温暖化とオゾン層破壊との関係、およびその要因

ここで、二酸化炭素などの温室効果気体の増加による温暖化がオゾン層破壊に影響を及ぼすかどうかについて少し付け加えておきます。「温暖化→オゾン層破壊」の影響は、少なからずあると言わざるを得ません。それは、オゾンの生成と破壊に関わる化学反応の速さが成層圏の気温の影響を敏感に受けるからです。温室効果気体が大気中に増えると地表と対流圏では気温が上昇して温暖化しますが成層圏大気は逆に冷却されて、南極や北極で極成層圏雲(注2)ができやすくなります。現在のように成層圏大気の塩素濃度が高い状況では、この極成層圏雲の増加によって塩素によるオゾン層破壊が加速されると考えられます。一方、温室効果気体の量は増えるがフロン・ハロン規制が効いた数十年後の大気では塩素・臭素濃度は下がり、塩素・臭素以外の他の化学成分との反応によってオゾン濃度が決まります。この化学反応は温度が下がるとオゾンを増やすように働きますので、成層圏大気の冷却によってオゾン濃度は増加すると考えられます。さらに、地球全体のオゾン分布と量は地球規模の大気の循環の影響を受けて変化するものなので、温暖化によってこの循環の強さが変わり、それに伴ってオゾン量が変化することも考えられます。
(注1) 放射強制力:二酸化炭素などの温室効果気体の濃度や太陽放射強度などの変化による対流圏界面における放射強度の変化。放射強制力が正の場合には地表を加熱し、負の場合には冷却します。

(注2) 極成層圏雲:北極や南極の下部成層圏において、-78℃以下の極低温で生じる硫酸・硝酸・氷を成分とする雲。」という。

⇒地球の寒暖化に及ぼすオゾン層破壊の影響は小さいようです。

 一方、既報の調査ではオゾン濃度とメタン濃度が連動するとも、また、有史以来の南極のCO2濃度と気温と対応するともいう。
また、このような関係図もあり、南極の気温とCO2濃度は対応しているようです。
   (google画像検索から引用)

 CO2は水温が高くなると水に溶解していいるものが大気中に出てくるようです。海水温度の上昇に影響する要因にも注意が必要であると思われます。

 したがって、温室効果ガスであるオゾン濃度の変化は単に太陽からの様々な波長の紫外線のみでなく、地殻変動によっても酸素(O2)が酸化されて生成するオゾン(O3)の分解反応熱もあり、また、直接的な効果は小さいと想われますが、間接効果として水温上昇に伴う水の表面張力、粘度が小さくなることによって、水が地殻内部まで浸透しやすくなり?、マグマとの反応による水の性状変化(潜熱⇔顕熱)による赤外線の吸収⇔放出に伴う気温変動への影響および放射冷却効果が寒暖差にどのように影響しているのか?興味ある現象です。


 
(google画像検索から引用)

(参考情報)
個人的なメモ:  
<温室効果とは> 

 
   
(google画像検索から引用)

 

 参考投稿:
地球温暖化の要因に係る記載(その2:各種温室効果ガスの影響度)
温室効果ガスに係る記載(その2:温室効果ガスCO2、メタンガスの鉛直分布の測定方法)

 <宇宙・太陽からのエネルギーの減衰に及ぼす要因>

 古くから語られる所謂、太陽の黒点の増減など太陽活動の変動、超新星爆発などによる宇宙環境からの放射線、電磁波の変動のみならず、
 最近では、SPRINTARSの大気汚染粒子黄砂で予測される情報を含めて、
人工的なさまざまな所為を含めた大気圏、電磁圏におけるスペースデブリ、彗星・隕石由来の破砕微粒子、火山灰などを含めた太陽光を反射・吸収する物質(有害ガスと微粒子がハイブリッド化したエアロゾル)の分布状態、および水の性状の異変によって、

太陽圏、磁気圏 、電離圏、大気圏の位置

(図拡大クリック)

    
 
(google画像検索から引用)

太陽光が大気中の吸収物質によって地上に届くエネルギーが減衰状態が大幅に変動することが推察されます。

<環境中の水の循環例>

         (google画像検索から引用)

 

関連投稿:
地球温暖化の要因に係る記載(その6:大気圏の水の偏りの影響とその評価方法)
(2011-11-12)
「水の状態変化」「水の局所的な偏り」を調べるために、

・「MIMIC(気象衛星共同研究所の総合マイクロ波画像)」
 A New Approach to Visualizing Satellite Microwave Imagery of Tropical Cyclones
熱帯低気圧の衛星マイクロ波画像を可視化する新方法(大気圏における可降水量の評価方法)

<環境中の水の電磁波吸収例>

水科学総合知見情報プラットフォーム研究開発報告書
「4-3 水分子の吸収スペクトル」によれば、http://150.48.245.51/seikabutsu/2003/00213/contents/0006.htm
 γ線 X線  →紫外線←
    吸収ピーク
   ↓

透過大↓ 

         → 光 ←     赤外線

 <環境中の水の性状変化>
東京大学大気海洋研究所
地球表層圏変動研究センター
地球表層圏データベース
「・・・ Cloudsatは、ミリメーター波のレーダーを搭載し、雲の分布やその鉛直構造および雲の光学的特性を観測することを目的とし、雲を構成する雲粒や氷晶、非常に小さい水滴を検出します。
 雲形や雲量分布の変化は、温室効果ガス、人為的なエアロゾル、その他の地球規模の気候変動の要因の変動から予想される気候変化よりも、地球の放射収支に大きな影響を与えると考えられており、 Cloudsatの観測データやCALIPSOと併用して解析されたデータは、気候モデルによるシミュレーション結果の検証のために多くの研究者に利用されています。 ・・・

<データベース記載例>
CLOUDSAT Archives
August, 4, 2007

                            ・・・   」

 

 


地震および津波に係る記載(その49:地震規模および発生数と季節との関連('12-10-01~ '13-04-30))

2013-05-04 | 地震・津波関連

'13-04-25投稿、05-04追加・更新

 既報地震および津波に係る記載(その47:地震規模および発生数と季節との関連の調査('12-03-01 ~ 09-30))に引き続いて地震規模および発生数と季節との関連を調べました。

 昨今、春になってから国内外で連発する中規模地震かな?と思っていますが

 既報の結果では、
 昨年3月、4月、5月は多かったようです。湿度が高い6月の地震が一番少ないか?と思っていましたが、予想に反して、台風などの影響で降水量が多いと想われる9月の地震が少ない結果でした。 
 
 いずれにしても、
周辺に水分が多いと地震規模が小さくなり、また発生回数も減るのだろうか?

 今回も過去の地震情報(tenki.jphttp://tenki.jp/)のM5>の各月の全ての地震の発生回数も調べました。
 なお、M5以上の地震の発生地域の詳細は引例で参照可能ですので、今回は国内の全発生件数とM5以上の発生回数を記載しました。
 なお、既報調査分の全地震回数には海外で発生した分が比較的規模の大きなM7以上の地震が含まれているので修正して今回調査に追記しました。
 
表  昨今連発する国内外のM5以上の中規模地震発生地域
              
('12-10-01 ~ '13-04-30
引例:http://bousai.tenki.jp/bousai/earthquake/entries?order=&desc=1     
*()内は地震回数

<既報>
'12-
3月(全331回 国内M5以上 9回
4月(全269回 国内M5以上 10回)
5月(全269回 国内M5以上 18回)
6月(全260回 国内M5以上 5回) 
7月(全246回 国内M5以上 7回)
8月(全246回 国内M5以上 12回)
9月(175回 国内M5以上 
1回

'12-
10月(全222回 国内M5以上6回
11月(全183回 国内M5以上8回)
12月(全202回 国内M5以上 10回)
'13-
1月(全203回 国内M5以上 6回) 
2月(全211回 国内M5以上 5回)
3月(全159回 国内M5以上 5回)
4月(全218回 国内M5以上 17回)~25日
4月(全238回 国内M5以上 18 回)
参考関連投稿:
地震および津波に係る記載(その50:原発周辺の福島沖で危険な兆候 巨大地震前の小康状態か?という。)(2013-05-04)

⇒今回の調査結果から、昨年の3月までは3.11の余震の影響で全地震回数が多かったと想われますが、今年の4月以降国内外を含めてM5クラスの中規模地震が多いと感じたことはデータ的に確認が取れたのではと想っています。
 改めて、地震は年から年中、押しなべて一様に発生するのではなく、北半球のわが国では春の3月から4月、5月かけて、環境中の水分量が少なく、所謂「五月晴れ」に象徴される「からっとした気候」に発生し易いのではないかと?推察されます。

 既報(その46:【注目】巨大地震の発生は環境湿度が低いと発生し易いのだろうか?)で推察した環境湿度の影響は
 既報(その48)で記載したように、地震前兆時の帯電エアロゾル発生は主に大気や地殻中に含まれる放射性核種から生成しているという大気プラスイオンの湿気に対する安定性によって、地震規模、発生数が影響されるのでは?と、
 すなわち静電気は一般的には湿気で消滅しますが、低湿度環境では環境放射能などエアロゾル超微粒子周辺に安定に帯電して大気圏に滞留することによって、電離(スポラディック)層の電子のバランス、オゾン層などさまざまな天変地異要因に影響するのか?と妄想しています。

 今回の一連の調査から、既報(その46)北半球で発生した巨大地震の発生例を見直してみると、9月7日(初旬)の千島列島沖の M 8.2、死者24名を除いては、9月など台風季には甚大な災害が少ないのだろうか??

ちなみに、昨今発生した中国 四川でM7地震
(2013年4月20日)では、2008年5月の四川大地震(M8.0 死者・行方不明者約8万7,000人という)と比べて、被災規模は小さいが、千島列島沖と比べてはるかに甚大であったようです。地震規模を示すM自体も震度計からの換算値であり、その地域の測定点、地殻・地質の状態によっては実際の地震規模を必ずしも的確に著していないことも推察されます。

地震防災訓練の日は9月1日(関東大震災)に加えて、3月1日も追加した方が個人的には、より実効が上がるのでは想われます。

 問題とすべきは、既報3.11前後に発生した中規模地震の発生地域の連動性(~’13-4-13)の整理で記載した昨今03-27台湾中部 M6.5 を皮切りに、海外で発生し続けているM5クラスの中規模地震の発生要因の対策なのかもしれませんが、今後、連動性など着目しなければと想われます。  

関連投稿:
地震および津波に係る記載(その42:太平洋プレート周辺地域での中地震に係る考察)
「水」とはどのようなものか?に係る記載(天変地異と水の性状変化との関係があるのか?)

 

 

 


生物多様性に係る記載(その5:新型鳥インフル ノロの突然変異、凶暴化は放射線によるのだろうか?)

2013-05-04 | 放射能など有害微粒子・エアロゾル関連

'13-05-02投稿、05-04追加・更新

 既報(その2)で記載したように、福島第一周辺の太平洋沿岸三十キロの範囲で、巻き貝の一種「イボニシ」が東日本大震災後、姿を消したという。

 放射能の崩壊放射線の熱化による温度上昇が原因か?どうかよくわからない現象ですが、原発から出た放射性物質や汚染水などが関係している可能性もある?という。

 熱を好むという原発周辺に集まりやすいクラゲの跋扈
とは正反対の現象です。

 上記のように、原発からのどのような種類の放射能によって生態系の淘汰・跋扈に影響しているか?不詳ですが、ウィルスに対しても影響を与えているのでは??と思われます。

何といっても、ウィルスは生態系の原点であり、イボニシの淘汰の例をみるまでもなく、放射能汚染水の影響は推察されます。

 1970以降に発見された突然変異したノロ(ウィルス)同様、鳥インフル(エンザウィルス)も人から人へ?突然変異したのでは?とも言われています。

 自然放射線強度が高い地域では、インフル(エンザウィルス)にかかり難い?という個人的な調査結果もあり、関心を持っていますが、

 話がそれますが、

 一般的に、インフルエンザウィルスは熱と湿気に弱いといわれていますが、

一口にウィルスといっても

 ノロ

かなりの熱、強塩酸にも強く食品などからの摂取によって免疫力のない人は発症するというが、オゾンなどにる酸化によって滅菌されるという。

既報エアロゾルに係る記載(その19:ノロウイルスによる食中毒感染の増大)  
(2013-01-08 | 放射能など有害微粒子・エアロゾル関連)によれば、

 ノロウィルス(Norovirus)は「・・・1968年アメリカ合衆国のノーウォーク(Norwalk)での急性胃腸炎の流行をきっかけに1972年に発見された急性胃腸炎を起こすウイルスであり、集団発生348件の内、感染経路については、ウイルスに汚染された食品に由来するもの39%、ウイルスに汚染された水によるもの3%、人から人への感染によるもの12%、不明18%、データがないもの28%、・・・。原因となったウイルスに汚染された食品は、カキ、野菜サラダ、トリ肉、フルーツ、赤肉、スープ、デザート。・・・

 また発展途上国では、小さいこどものうちから感染して免疫抗体を持つ人の割合が高いです。アメリカ合衆国では、年齢とともに、その割合は高くなり、18歳の人たちで50%に達します。しかしながら、免疫は永続的なものではなく、再感染が起こりえます。
 
日本の食中毒統計においては、ノロウイルス(Norovirus)は、小型球形ウイルス(SRSV:Small roundstructured virus)の名称で平成10年(1998年)から病因物質として統計がとられていました。平成12年(2000年)の全国の食中毒事件において、ウイルスによるものは、247事件で、8117人の患者発生、死者0人でした。・・・

ノロウイルスは、胃酸によって強い酸性の環境である胃の中を通過して、腸管に感染を起こすことからも示唆されるように、酸に強いです。あるボランティア(実験参加志願者)を対象とした実験では、ノロウイルスが室温でpH2.7の酸性下で3時間置かれても、感染力は保たれたとのことです。 予防のためには・・・

 図2. ノロウイルスの電子顕微鏡写真(約20万倍):横浜市衛生研究所撮影。

 60度の温度では30分の加熱でも感染力は残ることが知られています
・・・
ノロウイルスに汚染されたモノの表面の消毒には、次亜塩素酸ナトリウム、あるいはグルタルアルデヒドが有効です。」という。

 また、元祖鳥インフルについても、

 鳥インフルエンザウイルス >>詳しい記載 
 棒状で約50nm(0.05μm)φ×100nm(0.1μm)
 
←      4500μm(4.5mm)  →

  一昨年以前では、ここ十数年来、これだけ社会問題化したという個人的には見聞はなく

 ノロ同様に突然変異して、人から人(排泄物など含む)に伝染すれば、渡り鳥による伝染によって、有史以来の世界的な疫病が発生する要素???も潜在的にはあり注意必要かと思っています。

 中国内ではその発生地域として 

中国BBS】鳥インフルに不安の声…なぜ長江デルタに集中?によれば、
2013/04/05(金)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0405&f=national_0405_026.shtml

「中国メディア虎撲の掲示板に「鳥インフルエンザウイルス感染者はなぜ長江デルタ地域に集中しているのか」というスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーが議論を交わした。
・・・今回の鳥インフルエンザウイルス感染者が上海市、江蘇省、浙江省といった長江デルタ地域に集中していることを疑問に思ったようで、「非科学的な感じがする」と述べた。・・・」という。

上海市、江蘇省、浙江省といった長江デルタ地域
         (google画像検索から引用)

 別報の地震の発生要因として環境放射能の影響が大きいことから、地中、空気中に無数生息しているウィルスなど微生物への影響も自ずから大きいと想われます。
参考投稿:(その16-2:<追記>中国 有害濃霧での「閃光」発生地域の特徴)
 河南省の南部地域にはレアアース鉱床が存在、中国広東省陽江市の高自然放射線地域

  <キーワード>
長江デルタ地帯の特徴について?
ノロ発祥地ノーウォーク(Norwalk)の特徴について?

以下、環境放射能のウィルスなど微生物への影響に係る記載を調べました。

YAHOO 知恵袋
【 放射線照射した微生物の突然変異~凶暴化する細菌類、ウィルス 】
(最終更新日時:2013/2/9)投稿日:2012/12/22 http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n140298
(一部割愛しました。)

http://foodirra.jaea.go.jp/dbdocs/004045002034.html

 近年、抗生物質の多用により薬剤抵抗性菌が

 増加してきており、その対策が問題となっていることを
参考に将来、放射線抵抗性細菌が増加して
放射線殺菌の効力が薄れるのではないかとの
指摘がされることがある。・・・

 【福島を中心として「放射能土壌生態系(=腐海」)

~凶暴化した放射能ウイルス・バクテリア】

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1180723216

の事を思い出しました。

 要するに、

放射線照射によって「塩基配列」の組み換えが生じ、

突然変異が生ずるわけですが、

 アレクセイ・V・ヤブロコフ博士「チェルノブイリ」の記述によれば、
「放射能が降り注ぐことで微生物が住む土壌生態系が沸騰・活性化し、
凶暴なウイルス次々と生まれる一方で良性のバクテリアが死滅した」
そうです。

~参考~
〔5.11 感染症および外部からの寄生虫の侵襲〕
チェルノブイリの放射性核種による汚染は、
微生物相・家禽・共生生物(寄生虫や片利共生動物)に影響を与え、
われわれの生物学的なコミュニティを変化させた
「チェルノブイリの放射性核種によって汚染されたエリアにおける、
腸の中毒症状・胃腸炎・バクテリア種・ウイルス性肝炎・呼吸器系の
ウイルスによって特徴づけられるような増大した発症率および深刻な
病気の証拠が存在する。遺伝的な不安定性が汚染エリアで著しく増大し、
ウィルス性そして他のタイプの感染症にかかりやすい結果となった。」

 一歩間違えれば、「生物兵器」への悪用可能性も

秘められているだけに、ロシアの公式見解では

触れられていないようですが、

ロシア科学アカデミーの調査によると、

健康被害の多くに、(単に免疫機能の低下というよりも)

(特定周波の)慢性的照射によって特殊な突然変異が

生じ、耐性を獲得した凶暴なウイルスが複数誕生した模様。

その耐性の程度はヤブロコフ博士の文献からは

明らかになってはいません

(ロシア科学アカデミーですら国家機密事項として封印)が、

 

【 IAEAと福島県、放射能対策で“覚書~悪魔に魂を売った福島県 】

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1398745518

表向きは「放射能対策」としても、IAEAが福島を事実上占領した

真の理由も、このあたりに隠されている模様。

イラクにおいても、アメリカが「生物兵器」の発見に躍起になりました

が、逆に見れば、米国がそれだけ「生物兵器」の開発に

血眼になっていると言えるのではないでしょうか。

 

【 福島原発事故により環境に放出された放射性同位体(核種)31種類 】

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1280565232

特に電磁的影響を有するγ線核種のうち、どれかの核種の

発する特定周波が有意な突然変異を誘発する危険性を

有している事は間違いないようです。

 

【 首都圏の子供の約60%が「好中球減少症」(白血球の数値に異変) 】

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1498472289

もそうですが、

【風疹患者、爆増~Cs-137で胸腺破壊

⇒リンパ球T細胞がない状態(免疫不全)】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1092272865
【季節外れの「RSウイルス感染症」が大流行

〔最悪記録更新2011年の2.7倍〕】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1194727016

 とF1事故以降、感染症の拡大が半端ではありません。

 

近年、ニュースが相次いでいる(細菌ではないものの)

ノロウィルス感染症にしてもそうでしょう。

ex)

【広島県~ノロウイルス拡大、患者1000人超】
【宮崎県~「ノロ」感染拡大(入院患者と職員あわせて44人)、6人死亡】

【大分県~3施設27人が食中毒症状、ノロ検出】

 

【愛知県~ホテルで49人の客がノロウイルス集団感染】

【京都府~孤立集落で住民約90人食中毒、救援物資が原因か】

 

【北海道~食堂で食中毒、12人からノロウイルス 】

 

【山梨県~ノロウイルス食中毒、1180人超 】

【神奈川県~ノロ集団感染 4人死亡、発症者は100人超】

【茨城県~児童ら80人食中毒、従業員など15人からノロ検出】

【群馬県①~ノロ集団感染(入所者と職員計18人)か、高齢女性が死亡】

【群馬県②~ノロ集団感染(入所者と職員計13人)、高齢女性が死亡】

【山形県~温泉施設で宿泊客ら40人が食中毒】

【東京都~東京プリンスホテルでノロ集団食中毒 76人が軽症】

 

【豪華客船でノロ集団感染か 400人以上に症状】

(世界最大級の豪華客船「クイーン・メリー2」と「エメラルド・プリンセス」の2隻)

⇒日本から輸入した食材の一部から感染が拡大したと仮定したら?

 

【 放射化した日本人?

~東北・関東地方の皆様の見えない健康状態を予測 】

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1491889929

⇒つまり、被曝した人間の体内でウイルスに突然変異が

生じ「ウイルスが進化」していると言えるのではないでしょうか?

白血球を中心とした免疫機能の低下と言うよりも、

体内に残留放射している放射線の影響によって

ウィルスが凶暴進化する作用に免疫機能が追いついて

いけなく、終局的には

「胸腺破壊⇒リンパ球T細胞がない状態(免疫不全)」

に陥っているものと予想できます。

 

特に、放射線によるウィルスの突然変異の極例として、
エイズウィルスが大気圏核実験で生まれたことは
よく知られています。
(スターングラス「人間と環境への低レベル放射能の脅威」
あけび書房)

 

【多くはエイズ患者のように極端な免疫力低下による

感染症で亡くなるのでは?】

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1493447709

とヘレン・カルディコット博士が危惧しているのはその趣旨かと。

 更に恐ろしいのが、通常空気中に浮遊する「灰色カビ病菌」ですらも

放射線の慢性照射によって突然変異しやすくなっている

可能性もあるということ。・・・」という。

 


地震および津波に係る記載(その50:原発周辺の福島沖で危険な兆候 巨大地震前の小康状態か?という。)

2013-05-04 | 地震・津波関連

'13-04-28投稿、05-04追加

 昨今、春になってから国内外で連発するM5以上の中規模地震か?
と思っています。

 既報(その49)にて、ここ2年間の地震規模および発生数と季節との関連('12-03-01~ '13-04-25)を個人的な関心で調べましたが、
 有史以来の歴代超巨大地震から人工的な地震による増幅効果は例外として
参考情報(人工地震)
ザウルスでござる
OSS日本本土に対する地震心理戦計画 2 本文全訳http://blog.goo.ne.jp/zaurus13/e/91de5b468befd544004e4c1c7b264c0d
(一般的な人為的な地震とは→人工地震 - Wikipedia参照)

巨大地震の発生の季節性について調べましたが、

 当面は関連投稿に記載した環境放射能の影響着目して、可能な限り、杞憂を払拭することを目的として記載していますが、既報でも記載しましたが、
妄想?誤解?かもしれませんことを
予め断っておきます。

 日本での湿度が高いと思われる梅雨季に中る6月と雨が多い台風季に中る9月では、わが国を含めた東アジア、ロシア東部地域では、比較的に甚大な災害を及ぼす巨大地震の発生がないようです。

 関東大震災に因んで設定された9月1日防災の日という先入観で中る9月度は地震規模が大きくなると思っていましたが、予期に反して中規模地震も含めて、巨大地震の発生は環境湿度が低いと発生し易いのだろうか?想っています。
 現状、環境中の水分量が少なく、所謂「五月晴れ」に象徴される「からっとした気候」に発生し易いのではないかと?推察しています。
参考投稿:
地震および津波に係る記載(その49:地震規模および発生数と季節との関連('12-10-01~ '13-04-25))

 巨大地震が日本全土の通津浦裏でおこるという予測について、既報にておおむね整理しましたが、現状、的確なピンポイント予知は不可能と想われますが、それにしても、この中でどこが優先的に発生するのだろうか?と杞憂しています。大津波だけはせめてもと思っています。
関連投稿:
(その5(追加・更新):大津波発生メカニズムに係る調査)

(その23:巨大地震が発生しやすい場所示す「全国地震予測地図」最新版
(2012-12-23)
(その26:巨大地震、「内陸部」リスク上昇に係る雑感 )
(2013-01)
(その11:巨大地震予言まとめ の調査とその後
(2012-12-14)
(その27:地震雲予兆から首都圏10日以内に震度6予測に係る雑感)
(2013-01-14)

 PS(05-04):
 ゴールデンウィークも終盤、連休中は朝夕の寒暖の差が激しく過ごしにくい昨今ですが、5月に入ってからの福島沖の小康状態が気になります。
 5月は五月晴れに象徴されるようにからっとした気候であり、既報(その47:地震規模および発生数と季節との関連の調査('12-03-01 ~ 09-30))の結果からも、地震が発生し易いと思われ、念のため、連休中の地震発生状況を調べて追記しました。
 結果として、昨年、多発していたM5以上の福島県沖の連休中の地震はほとんどなく、地震規模は小さく、小康状態となっているようです。

 ただし、参考までに、
昨、今年度の4月国内地震発生状態は既報(その47)から昨年は全273回 国内M5以上10回であり、今年は全238回 国内M5以上1811でありました。
 やはり、今年の4月は放射冷却により例年より朝晩寒かったことから、大気中の水分量が少なく?必然、湿度が低くなったためか?全体的には3.11余震の影響が薄れて?地震規模は小さくなっているが、東日本沿岸以外の
国内各地の地震回数は多かったようです。

引用:過去の地震情報 tenki.jp
http://bousai.tenki.jp/bousai/earthquake/entries?order=&desc=1 
tenki.jp
(一部割愛しました。) 

     最大震度
  2013年5月3日 群馬県南部 M2.4  1
    紀伊水道 M3.2  1
    群馬県南部 M2.8  1
  2013年5月2日 群馬県南部 M4.3  4
    岩手県沖 M3.7  2
    熊本県天草・芦北地方 M2.5  1
    福島県沖 M4.4  3
    栃木県北部 M2.7  1
    福島県沖 M4.1  2
    茨城県北部 M3.9  2
    茨城県北部 M2.7  1
  2013年5月1日 千葉県東方沖 M3.8  1
    宮城県沖 M3.9  1
    千葉県北西部 M3.2  1
    栃木県北部 M2.6  1
    淡路島付近 M3.1  2
    宮古島近海 M3.8  1
    千葉県東方沖 M3.3  1
    群馬県南部 M3.5  2
  2013年4月30日 群馬県南部 M2.5  1

 

     最大震度
  2013年4月30日 群馬県南部 M4.3  3
    宮城県沖 M3.9  1
    愛知県西部 M3.4  2
    福島県沖 M4.0  2
    茨城県北部 M2.9  1
    三宅島近海 M2.7  1
    宮城県沖 M3.2  1
  2013年4月29日 岩手県沖 M4.4  1
    茨城県沖 M5.7  3
    高知県中部 M2.9  2
    岩手県沖 M3.7  1
    栃木県北部 M2.0  1
    宮城県沖 M4.2  2
    茨城県沖 M4.0  1
  2013年4月28日 奄美大島近海 M3.3  2
    福島県沖 M4.6  1
  2013年4月27日 宮城県沖 M3.6  1
    秋田県内陸南部 M2.3  1
    播磨灘 M2.8  1
    宮城県沖 M3.6  1

 

    最大震度
  2013年4月27日 播磨灘 M3.5  2
    大隅半島東方沖 M3.6  2
    茨城県北部 M3.0  1
    福井県嶺南 M2.7  2
  2013年4月26日 和歌山県北部 M2.3  1
    千葉県東方沖 M3.2  1
    熊本県阿蘇地方 M2.5  1
    福島県沖 M3.2  1
    福島県中通り M2.6  1
    和歌山県北部 M3.1  1
    福島県中通り M2.7  1
    千葉県東方沖 M3.3  1
    福島県中通り M2.6  1
    宮城県沖 M3.6  1

 今回は一番起きてもらっては困るというより、恐らく壊滅的な被害を及ぼすと杞憂する関係者の努力にもかかわらず、今なお増え続ける汚染水など完全に収束していないという福島原発周辺の福島沖における巨大地震の前兆か?という危惧を警鐘する記載を調べました。

zakzak 
福島沖で危険な兆候 巨大地震前の小康状態か 東海大教授が警告
2013.04.26
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130426/dms1304261810022-n1.htm
(一部割愛しました。)
「兵庫・淡路島や東京・三宅島などでマグニチュード(M)6級の地震が頻発している日本列島で危険な兆候が現れている。福島県沖で異変がみられ、専門家は「アウターライズ(海溝外縁部)型地震の危険が高まっている」と指摘。「今後、数カ月以内に起きる兆しがみられる」というのだ。実際に発生すれば、東北地方沿岸を最大10メートルの大津波が襲う可能性もある。悪夢が再び訪れるのか。緊張感が漂っている。

不気味な小康状態が続いている。巨大地震がくる前の『嵐の前の静けさ』のようだ

東海大学海洋研究所地震予知研究センター長の長尾年恭(ながお・としやす)教授(地震電磁気学)は、不安げにこうつぶやいた。

長尾氏は東大大学院で地震予知研究を深め、予知で実績のあるギリシャ・アテネ大で共同研究に取り組むなどその道の専門家として知られる。

 現在、同センターでM7以上の巨大地震などを予測するため、各地のデータを分析。列島地下の地震活動の分布を天気図に見立て、独自に「地下天気図」を作成している。

 特徴は、地震の直前に共通してみられる兆候をとらえ、「低気圧」に置き換えて予知を試みていることだ。

「簡単に説明すると、巨大地震が起きる前、その地域で日常的に起きている小さな地震が急に減少する。こうした傾向を低気圧にたとえる。つまり、『地下天気図』で低気圧が発達することは、巨大地震発生の確率が高まっているということだ」と長尾氏は解説する。

  ここでいう小さな地震には、体には感じないごく微少な地震も含まれる。地下で生じたひずみは、繰り返す小地震で少しずつエネルギーを解放させている。その現象が止んで地震の「静穏期」に入ると、どんどんエネルギーがため込まれ、やがて大地震となって一気に解放されるというわけだ。

長尾氏によると、約6400人の死者・不明者を出した1995年の阪神大震災(M7・3)、2007年の能登半島地震(同6・9)でも同様の動きがみられたという。

 そして今、その異常が福島県沖の地下で起きている。

 「東日本大震災以降、福島県沖で日常的に発生してきた小さな地震が止んでいる。巨大地震前の静穏期に入った可能性がある。もちろん、100%の発生を予測するものではないが、数カ月から1年以内にM7以上の大きな地震が発生するリスクが高まっている」(長尾氏)

 4月に入って、13日に淡路島でM6・3、17日には三宅島近海でM6・2、宮城県沖でM5・8の揺れが襲うなど連日のようにM6級の地震が頻発しているだけに、確かに不気味ではある。

 福島県沖を震源として起きる巨大地震で、最も警戒しなければならないのは、大規模な津波だ。

「日本海溝の東側を震源とする『アウターライズ型地震』が起きると海底が大きく動くため、大津波を引き起こす恐れがある。アウターライズとは、海洋プレート(太平洋プレート)が、陸側プレート(北米プレート)に沈み込みを開始する部分を指す。震源が陸地から離れているため、揺れそのものは大きくないのも特徴」(気象庁関係者)

典型的なアウターライズ型地震は、約3000人の死者・不明者を出した1933年の昭和三陸沖地震(M8・1)。震源は岩手県沖の日本海溝外側で、1896年に三陸沖で発生した逆断層型の明治三陸地震(M8・2~8・5)が誘発したものとみられている。

 そうなると2011年3月、三陸沖を震源として起きた同じ逆断層型の東日本大震災(M9・0)との関連が見過ごせない。

 長尾氏は「『明治三陸』の大地震がアウターライズ型地震の『昭和三陸』を誘発したように、3・11の大震災がM7級のアウターライズを誘発する可能性はある。もし起これば、最悪の場合、10メートルの津波が東北の太平洋沿岸一帯を襲うことになる」と危ぶむ。

沿岸部には爆発の記憶が生々しい福島第1原発のほか、第2原発もある。「不気味な兆候」が兆候に止まり、現実にならなければいいが…

■関連記事
 列島再び地震頻発の恐怖 専門家「地下は大変動期、M6どこでも起こり得る」」という。

⇒確かに、既報地震および津波に係る記載(その49:地震規模および発生数と季節との関連('12-10-01~ '13-04-25))での調査結果では、
(引例:htttp://bousai.tenki.jp/bousai/earthquake/entries?order=&desc=1

 昨年と比較して、4月特に最近の福島県沖の地震の数は殆どなく、かつ、規模は小さく、「不気味な小康状態が続いている。巨大地震がくる前の『嵐の前の静けさ』のようだ。」という言葉どおりですが、個人的には、3.11による余震がようやく収まってきたのか?と思っていましたが、関連記事では地震学者は、「東日本大震災以降、日本近辺の地下は大変動期に入ったとみられ、エネルギーが蓄積され、M6程度の地震はどこでも起こり得る不安定な状況になっている」と指摘している。

 「繰り返す小地震で少しずつエネルギーを解放させている。その現象が止んで地震の「静穏期」に入ると、どんどんエネルギーがため込まれ、やがて大地震となって一気に解放されるというわけだ」という個人的に、今まで認識していた知識「歪緩和」とは異なる?不気味な考え方があるようです。

 地震発生メカニズムに関心があり、火山帯活動の活性化に及ぼすさまざまな要因を調べていますが、

 地震はプレートテクトニクス(大陸移動に伴なう地殻に与えるストレス)によって、地殻が大小さまざまに振動する日常茶飯事な現象ですが、
 基本的には環境放射能の変化⇔地殻の地質、地層の状態変化が交互に影響している過程において、「地震・津波規模に付随する現象」として、自然科学的な目に見えない1) 「爆縮現象」、2)地下水中のラドンの変化、3)地殻中からのオゾンの発生、4)環境中のベータ壊変によるベータ線(電子線)、ニュートリノの増加、4)大気イオン濃度の増加 、5)電磁波ノイズの発生、また肉眼観察が可能な6)地震雲の発生、7)鯨など生命体の異常行動などが誘起されていると思っています。
 
現状、そのメカニズムについては個人的にはよく解っていませんが、過去の事例から世界の火山帯、プレート境界領域で発生しているので火山活動の活性化に影響する人為的も含めて上記の天変地異要因が影響していると推察しています。

今回の巨大地震についてはさまざまな妄想されます。

 海底の地殻の状態がどのようになっているのだろうか?
 単に、大陸プレート移動によるストレスの影響だけでなく、海底地殻下のマグマ活動?への影響あるのだろうか?

関連投稿:
火山帯活動の活性化に係る記載(その3-2:地震を誘起するというマグマの活性化に及ぼす地異要因の調査)2013-04-19 | 火山活動の活性化


巷間で語られる鯨など打ち上げが発生しているのだろうか?

 

    (google画像検索から引用)
 
 
また、海底の海水温度分布はどのようになっているのだろうか?

 引用文献:技術屋ポッポのブログhttp://boppo20110311.blog.fc2.com/blog-entry-1238.html


 地殻移動させる要因とは一体何なのだろうか?また今でも連続的に起こっている余震活動は今までとは地震の質が違うのでは?と妄想しています。

(個人的な雑感)
 さまざまな電荷・磁性をもつ環境
放射能の微粒子が地殻に電荷・磁気的に吸着して地殻の表面電荷*、磁性、微生物の質・含有量などを変化させているのだろうか?
*表面電荷は既報引用文献「ゼータ電位の測定」の巻末に記載されている物質の等電点によって、おおよそ判断できると思っています。

 別報ゼータ電位の紹介で記載したように、これら酸化物微粒子の表面電荷はエアロゾル(空気中)、ゾル(水中)を問わず、
 たとえば、水中ではアルミナおよびシリカ単独では、等電点(電荷が0のときのpH)がそれぞれ約pH2.5とpH9であり、pH7~7.5(海水の平均)では両者のゼータ電位が反対になっています。微粒子のマイナスを示すシリカ(SiO2)がプラスを示すアルミナ(Al2O3)に吸着します。
  

 (google画像検索から引用)

   (google画像検索から引用)

  また、既報(その24 '12-12-24投稿)で記載したように、地殻は珪素の酸化物を主体としてアルミニウム、鉄などさまざまな元素を含有した酸化物で構成されています。
 したがって、産総研で公表されている地球化学図(全国の地球化学図(海・陸)のデータによって地殻を構成する元素分布を知ることができます。

詳しく解析すれば、地殻成分元素によって電荷、磁性に影響する地殻組成が概ねどのような傾向になっているのかを知ることができると思われます。

 アルミニウム、鉄、マグネシウムなどの酸化物の多い地域の地殻は平均的な地殻よりプラス(+)化傾向になっていると思われます。
 地殻の電荷によって環境放射能微粒子の吸着状態も違ってくると想われます。


 


昨今、桜が咲いた後というのに寒さ暑さの繰り返し。最近の気温の推移と原因の考察。

2013-05-02 | 諸悪発生要因の考察とメカニズム仮説

'13-04-27投稿、05-02追加

 毎年、毎度のことかもしれませんが、温度差7~8℃の寒暖の変化に「寒いな」また「暑いな」と感じる昨今。
 特に異常ではなく、歳のせいで身体がついて行かず肉体的にも精神的にもまいっているだけか?
桜が咲いた後というのに寒さ暑さの繰り返しで体調不良気味である昨今。

 ゴールデンウィーク中の5月になっても1日は特に寒かった。今日2日も夕方以降、寒くなってまるで真冬のようになった。

 この原因には関心があります。

 昨年の米国のように、今夏、猛暑にでもなれば、一般的に言われる地球温暖化の一環なのか?と考えるようになり、昨今感じる三寒四温的な現象も忘れることになるのだろうか?

既報でも記載しましたが、妄想?誤解?かもしれませんことを
予め断っておきます。

 古くから語られる所謂、太陽の黒点の増減など太陽活動の変動、超新星爆発などによる宇宙環境からの放射線、電磁波の変動のみならず、
 最近では、SPRINTARSの大気汚染粒子黄砂で予測される情報を含めて、
人工的なさまざまな所為を含めた大気圏、電磁圏におけるスペースデブリ、彗星・隕石由来の破砕微粒子、火山灰などを含めた太陽光を反射・吸収する物質(有害ガスと微粒子がハイブリッド化したエアロゾル)の分布状態、および水の性状の異変によって、

 太陽光が大気中の吸収物質によって地上に届くエネルギーが減衰状態が大幅に変動することが推察されます。


     
(google画像検索から引用)

エアロゾルの種類
  (google画像検索から引用)

 
昨今の寒冷/温暖現象、さまざまな異常気象が引き起こされているのではと?と思っていますが、・・・・。

参考情報:
 太陽圏、磁気圏 、電離圏、大気圏の位置

(図拡大クリック)

    
 
(google画像検索から引用)

 個人的には、
 既報気候の寒暖に大気中の汚染粒子は関係するのか?と想って、大気エアロゾル粒子と寒冷化現象との対応について調べて、寒冷化現象に係る雑感をしたりしましたが、中国人ジャーナリストが唱える大気汚染粒子が慢性化して寒冷化するということが現実化すれば、住みにくい世の中になりますが、実際、地球は温暖化中なのか?寒冷化中なのか?よく解らない未曾有の局面に地球全体が遭遇しているのだろうか?とも妄想しています。
参考:週プレ NEWS 2012-12ー05 
中国の大気汚染が3年以内に北半球を氷づけにする? /続きを読む

 すなわち、非常事態となる慢性化すれば、大気汚染微粒子(SPM:サブミリレベル、AM2.5:ミクロンからサブミクロンレベル)、および超微粒子(ナノレベルでいつまでも浮遊)の発生源、発生物質の解析、および発生メカニズムを究明して、対策を講じないと、長い眼で見たCO2、メタンなど温室効果ガス削減による地球温暖化防止、オゾン層破壊ガスなどをはるかに通り越して、近未来に地球環境、ひいては生態系に悪影響を今まで以上に与える可能性は大きいと危惧しています。
 たとえば、PM2.5の場合は今のところ例年並みとも言われていますが、黄砂、PM2.5を含めて高さ3000m位までの存在状態を光学的な解析をベースに徹底的に粒子径、形状、複合性および高感度・高分解能の分析によって組成解析して、その結果に基いて、発生源の推定および対処方法などの推進を期待しています。

 大気汚染物質の粒子径および組成は太陽からの電磁波の吸収・透過・回折および吸収・励起による発光、熱の発生に影響すると思っています。 

 黄砂の場合、
粒子径の大きなものは地上にフォールアウト(沈積)するが、微細な
サブミクロンレベルの黄砂3000mを越す大気圏にいつまでも滞留しているという。
参考投稿:
その3:(黄砂の粒度、組成続きを読む>>

 「砂嵐」の発生の一例をgoogle画像検索から引用しました。

中国タクマラカンでの光景    

オーストラリアでの光景 2009/9 

 

 また、温室効果ガスの最たる水蒸気直接的に寒暖に影響していると思っていますが、間接的にも、水不足によって旱魃化して、乾燥地域で起こる砂嵐(ハブーブ引用: Wikipedia )によって引き起こされる 大規模な黄砂の発生、およびオーストラリア西部の赤い砂嵐などによって、大気圏上空に大気汚染有害粒子を拡散させて寒冷/温暖化現象を引き起こしているのでは?とも妄想しています。
関連投稿:
「エアロゾル」に係る記載(その2:黄砂の影響)(2011-01-21)

 

2.5ミクロン以下の大気中に浮遊する黄砂は何マイクログラム/m3になるのか?
および、
大気圏に存在する環境放射能(エアロゾル)由来の大気プラスイオンなど
とのハイブリッド化
はどのようになっているのだろうか?

と最近、思うようになりましたが、現状は詳細は不祥。

参考投稿:
エアロゾルに係る記載(その26:大陸からの大気汚染粒子の飛来による諸悪に係る雑感)

地震および津波に係る記載(その48:地震の予兆という大気イオン濃度と気象との関係)
 
 
 また、
北半球の昨今は中国をはじめとして、ユーラシア大陸では水不足、旱魃に苛まれていますが、数年以上前の四川、オーストラリアのクィーンズランド、一昨年のタイ国の大洪水など、寒暖のみならず、異常気象の要因として、 大気圏の水の循環挙動(バランス)および調節機能が崩れはじめて加速し始めた
ためなのか?
 

話を戻して、

 今一度、春先からの気温の推移がどのようになっているのか?を個人的な体調不良ではないことを確認することも含めて、
 狭い日本といえども、暑さ寒さには地域性があることは承知していますが、比較的温暖な中部地区の静岡県(磐田市)の気温変化に係る記載を
調べてみました。

uty's cafe
2013年の気温の変化 2013年04月14日
http://utyscafe.hamazo.tv/c608309.html
(一部割愛しました。)
ここのところ寒い日が続きましたが、今日は暖かいですね。
露地のパッションは葉っぱが寒さにやられてしまいましたが、ビニールハウス内のパッションフルーツは順調に育って、蕾もだいぶそれらしい形になってきました。・・・

気温の予想が出来ずにせっかく用意した苗をダメにしているので、少しちゃんと考えることにしました。気象庁のサイトから、圃場から一番近いであろう磐田のデータをとってきてグラフ化してみました。(グラフをクリックすると拡大します。)

1はどちらかというと平年以下の日が多く、2月はほとんど平年以下で特に中旬は 3~4℃も平年より低いく、3月に入ると平年を大きく上回る日が多く、4月に入ってここ数日は平年の 2月末位の気温になっています。
それよりなにより、日によって気温の上がり下がりが非常に大きいので、暖かいと気を緩めると急に寒くなって私のように苗にダメージを与えることになります。・・・」
という。

⇒大局的にみて、寒暖の推移は個人的な実感と同感です。14日以降も冒頭で述べたような日々が続いています。
 比較のために、日立市の気温推移を調べてみました。
引用:
気温の推移(平年値との比較)http://www.jsdi.or.jp/~hctenso/MetData/Tempra/Temp0000.htm
(一部抽出しました。)

2013年    1月              2月             3月

 地域は違いますが、同様な傾向のようです。

 このような天候不順。何とかならないものだろうか!

 一過性で単なる杞憂に過ぎないとは?想われますが、今後の動向を見守りたいと思います。

 大気圏の水の循環挙動(バランス)および調節機能が崩れはじめて加速し始めたためなら、今後、寒暖差が増幅して、今年の夏は亜熱帯地域並み40℃を越す猛暑に見舞われるかも???
 天変による原因が主因と想われますが、

 
(google画像検索から引用)

天変を加速するような人為的な所為・操作が原因となっていなければ
と杞憂しています。

歴史が証明することになるのだろうか?

関連投稿:
天変に係る記載(その24:東京でオーロラが見えると地球の磁気圏が吹き飛ぶ?という!)



生物多様性に係る記載(その4:大阪湾で採取した規制値の約66倍汚染貝を食べて食中毒したという。)

2013-05-02 | 生物多様性・生態系異変関連

 '13-05-02投稿、追加・更新

 既報生物多様性に係る記載(その2:消えた巻き貝「イボニシ」 福島第一周辺沿岸30キロに係る考察) (その3:福島原発周辺で「動植物異常」相次ぐ) に引き続いて、生態系の異変によって、食中毒が発生したという。

 ノロウィルスによる中毒なのだろうか?
国の規制値の約66倍のまひ性貝毒で食中毒したという。

どのような毒なのだろうか?気になります。
徹底的に解明して、原因究明と公開を期待します!

昨今の急性胃腸炎を起こすノロウイルスに汚染された食品、カキ、野菜サラダ、トリ肉、フルーツ、赤肉、スープ、デザートなどから経口感染するノロウイルスによる食中毒(2012-12-16 )同様、放射能など有害微粒子・エアロゾル関連として、これら有害微粒子を経口、吸引して発症する内部被曝に対する個々の防護策が必要と思われます。

関連投稿:
生物多様性に係る記載(その5:新型鳥インフル ノロの突然変異、凶暴化は放射線によるのだろうか?)

 鳥インフル、ノロなど突然変異型の急性中毒同様、症状などの詳細および原因が不明なので、一家団欒でレジャー潮干狩りなどで採取したものを安易に食べられないような生態系になったのだろうか?

 古くからいう「あく」による食中毒と同じ現象なのだろうか?

「水」とはどのようなものか?に係る記載 (その5:水と「あく」との関係について)
2012-01-08

一般的には「あく」とは水を利用して調理をしている際に、鍋の水面に浮遊する灰分であり、「あく抜き」しない場合は、食品(野菜、肉、・・・)に含まれる、渋み・苦み・不快な臭いなどを発生させたり、および摂取後、食中毒などの原因になると思われます。

一体「あく」(灰)とはどのようなものであろうか?気になるところです。
灰とは一般的には燃焼かすであり、無機質を主体する物質とは思われますが、・・・。

  一般的な「あく」の影響について人によって、不快感および中毒(有害)の兆候は異なるようですが、今後、問題となってくる放射能(物質)によって汚染された食品についても、「あく」の一種と想われますが、その体内への残留の影響(内部被曝)がどのようになるのか?
 生物学的半減期がどのようになってくるのか?

よくわからないのが実情であります。

 また、規制値にしてもそれぞれの真価がどのようなものとなるか?についても、今後の着目すべきものであろうと想われます。詳しく見る>>

以下、今回の中毒の状況。

msn産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130502/waf13050201040000-n1.htm

規制値の約66倍のまひ性貝毒 防波堤のムール貝食べ夫婦が食中毒 大阪2013.5.2 01:02

「大阪市は1日、同市住之江区の大阪湾で、防波堤に張り付いていたムール貝の一種のムラサキイガイやミドリイガイを採取して食べた市内の30代と40代の夫婦がふらつきなどの症状を訴え、病院に搬送されたと発表した。調理した貝から国の規制値の約66倍のまひ性貝毒が検出され、市は食中毒と断定した。

 市によると、2人は小学生の息子と4月28日に採取し、夕飯用に加熱して食べたが、翌29日未明、ふらつきや嘔吐などの症状が出たという。2人は既に退院した。

 市内で貝毒による食中毒が確認されたのは今年初めて。家庭で調理する程度の加熱では毒性がなくならないため、市は安全性が確認されるまで、沿岸で採れた二枚貝を食べないよう注意を呼び掛けている。