'13-04-26投稿、05-05追加
別報にて記載しましたように昨今、国内外で発生する中規模地震ですが、火山帯活動の活性化に及ぼすさまざまな要因を調べていますが、地震はプレートテクトニクス(大陸移動に伴なう地殻に与えるストレス)によって、地殻が大小さまざまに震動する日常茶飯事な現象ですが、
発生メカニズムについては地異と天変が交互に影響しあったもの、単に地異によるものなど様々な要因で発生していると想われますが、現状、個人的にはよく解っていません。
既報までに調べた結果から、超巨大な地震に関しては、そのエネルギーの大きさから天変現象の影響が大きいと想っています。
関連投稿:
地震および津波に係る記載(その46:【注目】巨大地震の発生は環境湿度が低いと発生し易いのだろうか?)
今回は大量の放射線や電磁波を地球にもたらす“太陽嵐”に係る記載を調べました。
参考情報:
太陽風、電離圏、磁気圏 、オーロラの位置
(図拡大クリック)
(google画像検索から引用)
オーロラ現象とは?
大気中の酸素原子や窒素原子などの物質に高速で電子などが衝突して励起されて発光しているという。
(google画像検索から引用)
PS(05-05):低緯度地区のオーロラ発生事例
以下に記載したように、89年3月にカナダのケベック州で、太陽フレアに伴う大規模な地磁気嵐が起きた。このため送電線に異常電流が流れ、停電して600万人が被害を被ったという。
通常は北極や南極の上空60kmから500kmの“電離圏”と呼ばれる電気を帯びた大気に電流が流れてオーロラが発生しますが、太陽フレアーの増加によって、過去、極圏以外の低緯度地区でオーロラが発生した事例を調べて追加しました。
日本における低緯度オーロラの記録について
http://homepage2.nifty.com/nakazawa-yoh/aurora.html
(一部割愛しました。)
「 低緯度オーロラは、古い史書にも「赤気」としてしばしば登場するが、これまでの観測から、磁気嵐の際かなり頻繁に起きており、それが非常にまれな現象として考えられてきたのは、単に光の強さが弱くて肉眼で見えないためである、ということがわかってきた。しかも、低緯度磁気圏にこのオーロラを引き起こすメカニズムが存在することを示唆しており、こうした地球磁気圏の解明は、宇宙時代としての21世紀に不可欠なものである。
~(中略)~
4 第22太陽周期における低緯度オーロラ
1989年(平成元年)10月21日午後8時35分頃、北海道と東北地方に可視低緯度オーロラが確認された。北海道では29年ぶり、本州では31年ぶりの出現であった。
1989年10月19日21時29分(JST)に、太陽面の黒点群上で、X13.0クラス 重要度4bのフレアが発生し、これが21日のオーロラの引き金になった。(写真1)
第22太陽周期(極大:89年7月)に、日本国内での観測が報告された低緯度オーロラをまとめたものを表3に示す。a)から j)までが確認されている。a)以外は北海道内のみで観測され、a)、b)、c)が可視(visual)である。なお、a)のなかで、新潟は肉眼では見えなかった。 1)、2)、28)、29)、30)、31)
・・・
<表3>
第22太陽周期に日本国内で観測された低緯度オーロラ
観測日時 (日本時間)
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磁気嵐の大きさ
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観測場所
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a) 1989.10.21 20:35 ~ 21:40 23:10 ~ 23:25
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290 nT
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北海道各地、 福島、 新潟 稚内、北見 |
b) 1989.11.18 1:42 ~ 1:59
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230 nT
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女満別
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c) 1990. 3.30 21:05 ~ 21:30
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190 nT
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稚内
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d) 1991. 6. 5 23:23 ~ 23:35
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240 nT
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陸別
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e) 1991.10.29 21:00 ~ 23:55
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240 nT
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陸別
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f) 1992. 2. 9 22:53 ~ 23:51
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180 nT
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陸別
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g) 1992. 2.27 3:36 ~ 4:38 19:57 ~ 21:16
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150 nT
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母子里 母子里
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h) 1992. 3. 1 0:57 ~ 2:17
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80 nT
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母子里
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i) 1992. 5.10 20:46 ~ 22:30 21:10 ~ 21:20
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270 nT
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女満別 陸別
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j) 1993. 9.13 19:22 ~ (1hr)
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~100 nT
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陸別
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* 磁気嵐の大きさ:地磁気水平成分(H-component)の
maximum decrease を示す。
⇒ 北海道、福島、新潟など比較的わが国では高緯度地域が多いようですが、目視可能は発光強度にもよりますが、仮に、極圏で観察されるような極光(オーロラ)が東京上空で観察されれば大量な励起エネルギーが地上に放射されることが推察されます。
YAHOOニュース
東京でオーロラが見えると地球の磁気圏が吹き飛ぶ?
週プレNEWS 4月25日(木)18時10分配信
「太陽の活動がピークに達する5月、大量の放射線や電磁波を地球にもたらす“太陽嵐”(ソーラーストーム)が放出される可能性がNASA(米航空宇宙局)から指摘されている。
太陽は“自然の核融合炉”と称されるように、常に核融合が発生し、電気を帯びた熱いガスを放出している。それらの有害な物質を受け止める、大気圏や磁気圏といった地球のバリアのほころびを突いて侵入してきたソーラーストームは、地球にさまざまな影響を及ぼすことになる。 “宇宙の気象庁”とでもいうべき独立行政法人・情報通信研究機構(NICT)の石井守博士が解説する。
「一番わかりやすいのは、北極や南極の上空60kmから500kmの“電離圏”と呼ばれる電気を帯びた大気に電流が流れて、オーロラが発生することです」
太陽から発せられる電磁波は強力なため、実際に被害が出ることも多い。
「オーロラが出ると、それに触発されるようにして地面に電流が流れる。そこにたまたま長い送電線があったりすると、変電所のトランス(変圧器)が焼けてしまうこともあります」(石井博士)
もし強力なソーラーストームが発生した場合、日本でもさまざまな影響が予想されると石井博士は言う。
「日本で変電所のトラブルが起きたことはありません。基本的にはオーロラの出るような北極や南極のそばで発生することが多いためです。しかし、東日本大震災以降、科学の世界では、『想定外のこともキチンと想定しなくてはいけない』という機運が高まっています。それこそ1000年に一度起きるかどうかというレベルの“スーパーフレア”(太陽面での巨大な爆発)が発生したら、何が起こるのか考えましょう、ということです。どんな事態が想定されるかというと、地球の磁気圏が吹っ飛ぶこともあり得ます」
もし本当に磁気圏が吹き飛べば、地球にもたらされる被害は甚大な規模になる。
「磁場はありますから、磁気圏がすごく圧縮されてしまって、オーロラが低緯度でも見られるようになる。東京でも見ることができるかも。そのとき、極域は宇宙と直接つながってしまい、それこそ被曝に近いことが起きる。今の段階では地上にどれだけ電流が流れて、送電線網にどれだけ影響を及ぼすことになるかまでは計算できていませんが……」(石井博士)
例えば、日本の送電網がソーラーストームにより破壊されて、大規模な停電が起きることも考えられる。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏は「その場合、電力への依存率が圧倒的に高い首都圏のほうが、影響は深刻になる」という。
「首都直下型地震が発生すれば517万人から989万人が身動きが取れなくなるといわれていますが、首都圏が停電した場合、まったく同様のことが起きるでしょう。停電が発生する時間帯により、3.11のときと同じように帰宅困難者が大量に出る。そういう人たちが水や食料を求めてさまようことになります。電車などの交通インフラも物流も止まり、物資が入ってこなくなる。そんな状態になると、人々は不安になって、スーパーやコンビニの飲み物や食べ物を買い占めてしまう」
送電網が破壊されれば、復旧にもかなり時間がかかってしまう。
「あまり報道されていませんが、東日本大震災のとき、東北の避難所では水や食料の奪い合いがすごかった。コンビニやスーパーも荒らされていました。停電の期間が長期になればなるほど、そういったパニックのリスクが高まる」(和田氏)
東京でオーロラが見えたら素敵……などとロマンティックなことを言っている場合ではないのだ。
(取材・文/鈴木英介)最終更新:4月25日(木)18時10分」
⇒NASA(米航空宇宙局)の指摘のようですが、黒点が増加したのだろうか?
地震および津波に係る記載(その49:地震規模および発生数と季節との関連('12-10-01~ '13-04-25))で妄想したように、五月晴れに象徴される5月のような低湿度環境ではさまざまな環境放射能などエアロゾル超微粒子の表面電荷が安定しているため、大気圏に滞留することによって電離(スポラディック)層の電子のバランス、オゾン層などさまざまな天変地異要因に影響?すれば、停電のみならず地震の発生に対して着意しておいた方がよいのでは?と想われます。
ちなみに、ツイログ日々坦々 @hibi_tantan24 20134月09日によれば、
ロシア人地震学者アレクセイ・リュブーシン氏:これから1年半以内にこの地域でマグニチュード9.0級の新たな地震が発生する可能性がある。 / “破壊的な地震が日本で一年半以内に繰り返される可能性があるという。: The Voice of Russia” htn.to/qDfV7D
なお、天変現象に関しては、個人的には不詳なので上記関連を抽出してみました。
参考文献:太陽光線http://www.naoru.com/taiyo-.htmよれば、
「黒点:
黒点は
太陽活動で生まれる巨大な磁力線の束と考えられている。太陽は水素やヘリウム原子を衝突させて核融合を起こし熱を生み出す。この熱で水素などのガスは電子が分離してプラズマ状態になって内部を対流する。それがコイルの働きをして磁場が発生すると考えられている。これが磁力線の束となって表面から飛び出し、再び太陽に戻る。このループ状になった磁力線の出入り口は温度が低いため、黒い点に見える。
太陽の活動が活発になるとガスの対流が盛んになって磁力が発生しやすくなり黒点が増えると考えられている(ダイナモモデル)。
黒点は内部の磁場を乱すため、黒点数が増えると太陽の磁場は弱まり、南北方向の磁場が反転する。この期間が11年。・・・
2009年
NASAによると、2009年、黒点の見えない日数は4/7までで97日中ノ85日で88%となり、1913年の85%を上回っている。
2008年は73%だった。
衛星観測では、前回の極小期の1990年代半ばに比べて、太陽の可視光の放射は0.02%減少し、紫外光は6%減少、電波の強さと、太陽から吹き出す電離した粒子「太陽風」の圧力は、ともに約50年間で最低水準だ。
17世紀後半~18世紀にかけては、『マウンダー極小期』と呼ばれる黒点がほとんど観測されない時期が長く続いた。
欧州などの寒冷化を招いたとの見方もあるが、科学的な因果関係は不明。・・・
太陽フレア:
11年周期
いつも変わらず輝いて、地球に恵みのエネルギーを注いでくれているように見える太陽だが、実は活動が激しくなったり衰えたりしており、その繰り返し周期は、ほぼ11年とされる。
「なぜ11年周期なのかは、まだ分かっていない」と文部省宇宙科学研究所の小杉健郎教授(太陽物理学)は言うが、太陽観測衛星や望遠鏡などの観測から、来年は11年ぶりに活動が最も激しい「極大期」に入り、2~4年続くと見られている。
太陽の直径は地球の109倍もあり、表面で約6000℃、中心部で約1600万℃にも達する。太陽で発生した膨大なエネルギーの一部は、1億5000万km離れた地球に光として降り注いでいる。ところが極大期に入ると、表面で「太陽フレア」と呼ばれる爆発的なエネルギーの放出がたびたび起こり、電子や陽子などのエネルギーの高い荷電粒子や、紫外線・X線などの強い電磁波を放つ。
これらは早ければ10分ぐらいで、遅くても2日程度で地球に達するが、北極や南極付近などを除けば、普通は地上に被害が及ぶことはほとんど無い。地球は地磁気の強い磁場で覆われており、荷電粒子などが降り注ぐのを防いでくれるからだ。しかし地球周辺の宇宙空間に出ると話は別で、様々な実害が出かねない。
89年3月にカナダのケベック州で、太陽フレアに伴う大規模な地磁気嵐が起きた。このため送電線に異常電流が流れ、停電して600万人が被害を被った。損害額は電力会社が1000万ドル(約10億円)、利用者の分は1億ドル(約100億円)を超えたという。・・・
775年に大量の宇宙線が降り注いだ
2012年、名古屋大学の増田公明准教授らは、屋久杉の年輪分析から、775年に宇宙から大量の宇宙線が地球に降り注いだとネイチャーに発表。
宇宙線が地球に降り注ぐと、その影響で大気中の放射性炭素が増えて木の中にたまる。研究チームは樹齢1900年の屋久杉の年輪を調べた。
- 奈良時代の775年の放射性炭素の量が1年で12%増え、通常の太陽活動の影響と考えられる増加量の20倍だった。
プロミネンス(紅炎)・・・・対流現象
2011年、京都大学の柴田一成教授らは、太陽から炎が立ち上がるように見えるプロミネンス(紅炎)の内部で対流現象が起きていることを突き止めた。
プロミネンスは太陽が作り出す強い磁場の力で浮かび上がると考えられていた。
ところが、日本の太陽観測衛星「ひので」によって、2006年にプロミネンス内に泡のようなガスが浮かび上がる様子が観測された。
ひのでと米国の太陽観測衛星SDOのデータをコンピューター上で解析。泡は100万度を超える高温のガスで、磁力線を伴って浮上することが判明した。泡が浮上することで溜まった磁気エネルギーが解放されろときにフレアが発生する可能性が高いという
磁場反転
- 2012年、国立天文台や理化学研究所などは太陽の北極だけで磁場が反転しつつあることを確認した。
11年周期で北極と同時に反転する南極は今のところ変化の兆しが無い。
過去に地球の気温が下がった磁気の太陽活動によく似た状況になりそうで、地球温暖化の一時的な抑制につながる可能性がある。
太陽観測衛星「ひので」の望遠教授で長期観察した。
南北両極にはプラスとマイナスの磁場があり、通常は約11年ごとにほぼ同時に反転する。
次の反転は2013年5月と見られていたが、北極だけ前倒しで2012年5月にマイナスからプラスに反転する見通しという。
南極がこれから反転する下降し絵はあるが、現在のままだと、2012年5月には両極ともプラスになる。
太陽の赤道近くに2つのマイナスの磁場が別にできる「4重極構造」になる可能性がある。
国立天文台によると、17世紀~18世紀に地球に寒冷化をもたらした「マウンダー極小期」と呼ぶ時期にも、太陽が4重極構造だったという
- 2012年、太陽の北半球で黒点が増えた時期に、北極で磁石のS極とN極がひっくり返るような磁場の反転が起きることを、上出洋介・名古屋大学名誉教授らのチームが、太陽の観測データから明らかにした。・・・
フレアに伴い高エネルギーのガンマ線
2012年、広島大学や米スタンフォード大学などは、太陽に現れる爆発現象「フレア」に伴い、大量のガンマ線が放出される現象を見つけた。
通常の太陽で見られる約1000倍の強さのガンマ線が約20時間放出され続ける例もあった。
太陽フレアではX線を含むすべての波長の光が爆発的に増える。
宇宙線の到来を屋久杉で確認
2013年、地球に到達した宇宙線が993年に急増し、宇宙環境が大きく変化していたことを確認したと、名古屋大学・太陽地球環境研究所の増田公明准教授らのチームが明らかにした。
研究チームは775年にも同様の現象が起きていることを明らかにしており、今回が2例目。・・・
太陽系
~(中略)~
太陽光・・・
赤外線も紫外線も目には見えないが、波長が違うだけで、光や電波と同じ電磁波である。
太陽の中心部は温度が1000万度以上もあって何しろエネルギーが高いので、赤外線や紫外線ではなく、同じ電磁波の一種であるガンマ線が放射される。ところが、太陽の中では電磁波はまっすぐに進めない。最寄りのガスに吸収されては再び電磁波として放射される過程が頻繁に繰り返される。こうした、“寄り道”が多くて、表面に達するのに2.3秒どころが1000万年もかかってしまうのだ。
この間、エネルギーは次第に低くなって、最初のガンマ線がやがてX線になり、太陽から外の出る時には、主に可視光線。一部は赤外線や紫外線になっている。
ひとたび宇宙空間に出たら、あとはもう一直線。地球に届くまでおよそ8分だ。結局、私たちが浴びている日光は1000万年前に太陽の中心で発せられたものといえる。
裏返して言うと、太陽が光り輝いていても、いま現在、太陽の中心部で核融合反応が起きていることの証明にはならない。そうかも知れないし、そうでないかも知れない。確実なのは、1000万年前には太陽中心部でエネルギーが発生していたということだけだ。
一方、核融合反応のエネルギーのほんの一部は、その際に発生するニュートリノという粒子によっても運ばれる。粒子といっても目に見える粒ではなく、陽子や電子などと同じミクロの素粒子である。
ニュートリノは光速で伝わり、他の素粒子とほとんど作用し合うことなく物質を突き抜けるという変わった性質を持っている。ニュートリノにとっては太陽も透明で、中心部で発生したニュートリノは2.3秒で太陽を突き抜け、およそ8秒後には地球に到達する。」