'13-02-04投稿
既報(その16)で気になったことの追記です。
中国の閃光発生には環境汚染している有害濃霧に含まれている帯電した微粒子(エアロゾル)が影響している見方があるという。
発生原因について、さまざまな意見があるようですが、列車の絶縁用の碍子の表面を定期的に清掃すれば、これを避けることができるという。
しかし、閃光の真因、メカニズムは必ずしも明らかではありませんが、
今回は妄想をさておいて、
大陸からの環境汚染物質は偏西風に乗ってわが国など周辺諸国に影響を及ぼしていることはここ数年来から、数々のインターネットなどからの情報で気をつけなければとは思っていましたが、視界が遮られる程のここまで酷いのかとの感です。
関連投稿:エアロゾルに係る投稿 ( '11-03ー23~ '12-07ー14)
「・・・最近では,地球温暖化や酸性雨,オゾン層破壊など,地球環境問題におけるエアロゾルの役割などが注目されています。よりよい地球環境を子孫に残すためにも,エアロゾル粒子の大気環境に及ぼす影響の解明が急がれています。・・・」という。
ひとつの目安として、
エアロゾルに係る記載(その23:大気エアロゾル(微粒子)予測 )で紹介した
九州大学 http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/index.html
SPRINTARSエアロゾル予測(簡易版)予測詳しく観る
「予測動画
大気汚染粒子 黄砂
などの大気汚染の状況を地球規模でシミュレートするために開発された数値モデルですが、SPRINTARSは、気候変動に関する政府間パネル (IPCC) 第4次評価報告書 (AR4) のエアロゾルによる気候への影響評価において、アジアから唯一採用された国際的に認められたエアロゾルモデルです。・・・」とのこと。
原因究明および対策をするためには、
・その発生源はどこからか?
・その地域の乾燥(含水状態)度合いはどのようであるか?
・大陸内の風向き、風の強さは実際どのように変化しているのか?
・なぜ、数年来から、加えて昨今のように目に見えるほど酷くなったのか?
と想われます。
以下、どのようなエアロゾルで閃光が発生しやすいのか?という素朴な疑問で、有害濃霧での「閃光」が発生し易い地域の特徴を調べてみました。
河南省の南部地域で度々「強烈な閃光」周辺の地質および中国の重金属、レアアース産出地域および自然放射能の高い地域、過去の核実験地域
<追記>
重金属、レアアース産出地域
レアーアース(希土類)金属など重金属の中国からの輸出量は、代替材料の開発などから、激減していますが、古くはブラウン管テレビで使用されるイットリウム(Y)、ユーロピウム(Eu)など需要は多かったが、液晶テレビの普及によってその需要は尖閣漁船問題以来から、激減しているという。
最近では強磁性材料として、サマリウム(Sm),ネオジム(Nd)などの需要が多いと想われます。
参考関連投稿:
希土類(レアアース)輸出規制に係る記載を調べました。 - 水徒然
希土類金属の製造に係る記載を調べました。 - 水徒然
-
blog.goo.ne.jp/tetsu7191/.../1630f9b8d82d671266470d6b...2010/12/19 – 先に、投稿しました「希土類金属(レアアース)の用途」に引き続いて、希土類希土類金属の製造実態に係る記載を調べました。 磁石マグネット専門NeoMag ネオジム磁石の製造方法シリーズ(1) によれば、 (一部割愛しました。) 本文を読む ...
(一部抽出しました。)
世界のレアアース資源の分布
http://www.jogmec.go.jp/recommend_library/jnewsweb/contents5_03.html
(一部抽出しました。)
「・・・
・・・
■ 2タイプのレアアース鉱床
レアアース鉱床は2つのタイプに大別されます。1つ目は、地下深くのマグマに含まれていたレアアースが数億年かけて地表に移動した「マグマ由来」の鉱床です。このタイプは世界の様々な地域に存在しますが、ウランなどの放射性物質を含み、処理工程にコストがかかるという欠点があります。
2つ目は、レアアースを比較的多く含む花崗岩が数百万年かけて粘土層になった「イオン吸着型」の鉱床です。このタイプは中国をはじめ一部の地域にしか存在しませんが(現在中国南部でのみ開発)、レアアース生産の課題となる放射性元素を含まないため、製錬・処理が容易です。また、重希土類を豊富に含むことも大きなメリットです。このイオン吸着型鉱床の存在も、中国がレアアース生産大国となっている要因の1つといえます。
・・・
・・・」
自然放射能の高い地域
YAHOOブログ
中国の高自然放射線地域における住民の健康調査http://blogs.yahoo.co.jp/osakawsp/4963898.html
「・・・
<概要>
中国広東省陽江市の高自然放射線地域の住民約80,000人の被ばく線量は約6mSv/年である。被ばく線量約2mSv/年の対照地域の恩平および台山市の住民約80,000人と比較すると、がん死亡率(全がん)は有意には増加しない。
予め断っておきます。
⇒信陽などの河南省の南部地域にはレアアース鉱床が存在していることがわかります。
また、中国広東省陽江市は河南省の南部地域。
引用:http://www.ctbto.org/specials/
1945-1998-by-isao-hashimoto/(動画)
⇒引用動画から、中国での実験はゴビ、タクマラカン砂漠周辺のようですが、比較的、数は少ないが、最近行われていることと、砂漠からの風化塵の影響が大きいようです。
中国核実験からの日本への降下物http://m1se.blog.fc2.com/blog-entry-28.html
(一部抽出しました。) 「・・・1966年12月28日に実施された、中国の核実験についてみてみます。推定で、威力は300~500kt、高度は100~150mの、危険な地表核爆発です(なんで危険かは、私の論文の第3章に論じてあります)。ちなみに広島は、威力16kt、高度600mですから、20倍以上大きいです。記録をみると、Thermonuclearとなっているので、いわゆる水爆です。・・・」
また、大気汚染粒子には引例に記載されているように、ウランなどの環境放射能(微粒子)も介在していることから、これらの電荷(+、-)次第では、汚染微粒子(スス?、海塩粒子?)、黄砂(SiO2なら-)にも吸着する可能性も考えられます。
南からの巻き上げる砂風があるのかどうか?現状不詳ですが、最近の需要減から、休鉱・閉山した地域の風化した微粒子の飛散の可能性??もあるのだろうか?