'13-04-05投稿、04-05追加
既報に引き続いて、中国で人に感染して、死に至らしめる新型「鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)」に係る情報を調べました。
47トピックス
【鳥インフルエンザで死者】流行阻止へ正念場 日系企業に広がる動揺
http://www.47news.jp/47topics/e/239978.php
「H7N9型鳥インフルエンザウイルスの人への感染が世界で初めて確認され、中国の 習近平 (しゅう・きんぺい) 新指導部は流行阻止に向け正念場を迎える。地元政府は予防に全力を挙げるが、 死者は3日までに3人に。
海外の専門家は既に大規模感染が起きている可能性も指摘。感染者が出た上海市や江蘇、浙江両省は代表的な経済発展地域で、日系企業の間では大気汚染に続くリスクの発生に動揺が広がる。
▽教訓は新型肺炎
「人から人に感染しやすくなる遺伝子変異が既にウイルスに起きていて、世界的な大流行につながる可能性も否定できない」
感染症に詳しい米ミネソタ大のマイケル・オスターホルム教授はこう警告した上で「今後は感染経路の解明だけでなく、ワクチン開発を急ピッチで進める必要がある。タミフルなどの治療薬の準備も重要だ」と訴えた。
米疾病対策センター(CDC)は「現時点で事態の深刻さについて臆測するのは早すぎる」と慎重姿勢だが、ワクチン製造に必要なウイルス株の培養に向けて情報収集に着手した。
中国での感染症対策で世界の専門家が教訓としているのは2003年の新型肺炎(SARS)の大流行だ。中国当局の対応遅れなどで感染が30を超える国・地域に拡大し、世界で8千人以上が感染し、750人以上が死亡した。
世界保健機関(WHO、本部ジュネーブ)の当局者は「同様の事態は絶対に避けなければならない」と気を引き締める。
▽日中経済に影響も
上海の日本総領事館によると、11年末時点の日系企業数は、上海が約8800社、江蘇省が約7600社に上る。浙江省にも3千社以上がある。
世界の都市別の日本人長期滞在者は上海が5万6千人以上と最多で、H7N9型が大流行すれば影響は計り知れない。
SARS流行の混乱を知る上海の邦銀社員は「あの時は中国内や中国と海外との行き来が制限された。人や物の流れが滞れば、日系企業の活動はもちろん、中国や日本の景気にも悪影響が出る」と懸念する。
4日は祖先を供養する中国伝統の祭日「清明節」。この日から3日間の連休に入り、繁華街や観光名所に多くの人が繰り出すが、家族で江蘇省蘇州市への旅行を考えていた上海市の日本人男性は「蘇州では感染者も出たし、人混みは不安だ。旅行はやめる」と話した。
▽問われる情報公開
ウイルス表面にあるタンパク質の型を示すH7型の中では、H7N7型が03年にオランダで流行し約90人が感染したが、ほとんどがタミフル投与で治った。
中国の現状について 菅谷憲夫 けいゆう病院参事は「軽い症状の患者が出ているのか、鶏や豚で流行があるのかといった情報に注目していきたい」と指摘する。
SARS流行の際は感染者数を過少報告し、当時の衛生相と北京市長が更迭される事態になったこともあり、中国の短文投稿サイトには「SARSを思い出せ。政府の発表は信じるな」との書き込みが相次ぐ。
上海市の発表が今回、男性2人の死亡から3週間もたった後だったことに批判も出ており、習指導部は情報公開の在り方も厳しく問われている。(共同通信)2013/04/04 13:23」
⇒どのように変異したのか?因果関係が不詳で、雲をつかむような現状ですが、ウイルス表面にあるタンパク質の型を示すH7型の中では、H7N7型が03年にオランダで流行し約90人が感染したが、ほとんどがタミフル投与で治ったということから、万一に備えて有効なワクチンを準備しておかないと、野鳥飛来によって日本に伝染しないことを祈ります。
2011年1月、宮崎県で流行した鳥インフルはH5亜型であり、
2003年にオランダで流行したのはH7N7型とのことですが、人工的に開発することも可能なウィルスという。
新種の鳥インフルエンザウィルス
'11-12-07記載:オランダで鳥インフル「新種開発」
恐怖のシナリオ「生物テロ」「ヒトで大流行」
2011年12月01日19時13分 J-CASTニュース
PS:04-06
gooニュース2013年4月6日(土)08:08 産経新聞
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20130406124.html
「中国で発生した鳥インフルエンザ(H7N9型)が人から人に感染する事態に備え、国立感染症研究所(東京都新宿区)は5日、2週間以内に中国からウイルスを入手し、ワクチンの開発を開始すると発表した。国内のワクチンメーカーは、厚生労働省と情報交換しながら、ワクチン製造体制を整える。
日本ワクチン産業協会(千代田区)によると、一般的な季節性インフルエンザワクチンは、ニワトリの有精卵から造られる。卵の中にインフルエンザウイルスを接種。卵の中でウイルスを増殖させ、そこから取り出したウイルスを精製して毒性を弱める。ワクチンの出荷までにかかる期間は約半年。平成21年の新型インフルエンザ流行の際も、ウイルス入手からワクチン供給までに半年近くかかっている。
感染研は、短期間で爆発的に広がる恐れがある新型インフル対策には、なるべく早くワクチンを供給する必要があるとして、ウイルスを入手次第、ワクチン製造に適した株を選び出し、メーカーに提供するとみられる。
現在、国内で季節性インフルエンザのワクチンを製造しているのは4社。このうちの1社である化学及血清療法研究所(熊本市)は「現在は次の冬用インフルワクチンを製造しており、鶏卵は毎日入荷している。新型インフル用ワクチンの製造要請が来たら、鶏卵に接種するウイルスを新型ウイルスに変えることで対応できる」としている。」