水徒然

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塩素イオン濃度と残留塩素濃度の違いを調べました。

2010-11-16 | 日記

 先に、投稿しました「わが国の上水のあらましとその水源および水質、処理方法について調べました。」において、
「日本の上水道では蛇口地点で塩素が0.1mg/L以上含まれていなければならず、これによって大腸菌等のバクテリアの発生を防いでいる。・・・」という記述について詳細を調べました。
 教えてgoo
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/987159.html の抜粋によれば、
<回答1>では
水道水の基準として、塩素イオン濃度200mg/l以下、というのがあります。残留塩素と塩素イオンは「別モノ」」とのこと。
⇒塩素には、残留塩素と塩素イオンの2種類があります。
<回答2>で紹介された文献「水の主な汚染物質」の抜粋によれば、 http://www.meisui.com/files/contaminants.htm#塩素
残留塩素とは
「塩素処理の結果、水中に残留した有効塩素(酸化力を有する形の塩素)を指し、塩素イオン(Cl-)とは化学的に性質が異なるものです。遊離残留塩素(次亜塩素酸 HClOおよび次亜塩素酸イオンClO-)と結合残留塩素(アンモニアや有機性窒素化合物などと結合した塩素。クロラミン NH2Clなど)があります。  水道法では、給水栓における水が遊離残留塩素 0.1ppm以上(結合残留塩素の場合は 0.4ppm以上)を保持するよう塩素消毒することが定められていますが、上限の規定はありません。」

残留塩素の除去方法として、

 三重県企業庁 「5.知っておくと便利な水道まめ知識(解説編)」<残留塩素を除去する方法>によれば、 (⇒内容を割愛して以下に記載しました。)http://www.pref.mie.jp/suishitu/hp/sec_4_mame_2.htm 
1.沸とうさせる  残留塩素は分解して揮散
2.日光をあてる  日光の紫外線により分解、揮散
3.レモンをしぼる  レモンに含まれるビタミンCには還元作用があるため、酸化作用のある残留塩素と反応して分解
4.緑茶にとおす  緑茶に含まれるカテキンには還元作用があるため、 酸化作用のある残留塩素と反応して分解
5.活性炭にとおす 活性炭は、残留塩素も取り込む性質

⇒活性炭をとおすことは、先に投稿しました「超純水および超純水製造装置について調べました。」で記載しましたように、工業的には活性炭を自動再生をしながら用いられています。


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