水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

岐阜県土岐市 トリチウムを使用する核融合発電の安全性は識者の間でも意見が割れているという。

2013-05-18 | 環境放射能関連

'13-05ー16投稿、05-18追加

 本件で問題となっている三重水素(トリチウム)に係る記載を追加しました。
福島第一原子力発電所でのトリチウムについて
平成25年2月28日
東京電力株式会社

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130228_08-j.pdf

(一部抽出しました。)

トリチウムの特性は一般的に以下のとおり
○化学上の形態は、主に水として存在し、私たちの飲む水道水にも含まれています
○ろ過や脱塩、蒸留を行なっても普通の水素と分離することが難しい
○半減期は12.3年、食品用ラップでも防げる極めて弱いエネルギー(0.0186MeV)
のベータ線しか出さない
○水として存在するので人体にも魚介類にも殆ど留まらず排出される
○セシウム-134、137に比べ、単位Bqあたりの被ばく線量(mSv)は約1,000分の1

○トリチウムの除去技術(例)
 CANDU炉(カナダ型重水炉)や国内の「ふげん」(新型転換炉:廃炉)では運転に
伴い、大量のトリチウムが生成される。
このため、CANDU炉を有する韓国では除去設備の開発を行い、2007年から運転が
行われているが、扱うトリチウム濃度は福島第一原子力発電所の濃度より百万倍程高
く、処理速度は低い。
 「ふげん」ではトリチウムを含む減速材の精製を行っていたが、取り扱うトリチウム
の濃度はCANDU炉と同じく百万倍程高く、処理速度はさらに低い。
なお、分離されたトリチウムは安全を確認のうえ、気体状で放出された。・・・」

YAHOOニュース
核融合発電の安全性は識者の間でも意見が割れている
週プレNEWS 5月16日(木)9時20分配信
「重水素と三重水素(トリチウム)を使用し、莫大な熱エネルギーを発生させる「核融合発電」。原子力発電よりも安全かつ安価に大量の電力を供給できると言われているが、岐阜県土岐市の核融合科学研究所で予定されている重水素実験に、地元住民からは反対の声が上がっている。

外部の有識者の間でも、核融合発電の安全性に対する意見は分かれている。反対派の京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、次のような点を危惧しているという。

「重水素実験によって核融合科学研究所から放出されるトリチウムは微量。生物的な毒性も低い。とはいえ、環境に出たトリチウムは水状態になって捕捉できないし、何より人体への侵入を防げないのが怖い

トリチウムとは放射性物質のひとつで、既存の原発でも排気塔から排出されている。外部に排出されるのは極めて微量のため、安全性には問題ないと核融合科学研究所は説明しているが……。

「計算では原発1基分(100万kW)の核融合発電に必要なトリチウムは年間133kg。これは480京ベクレルに相当し(重水素実験で発生する量の1億倍)、この1000分の1が環境に放出されても天然トリチウムの年間生成量とほぼ等しい。(周辺住民への影響は無視できないし、)これが2基、3基と増えたらどうなるかを、もっと考えてほしい」(小出助教)

一方、多治見市では2月7日に、市主催による実験推進派と反対派との公開討論会が開かれている。そして、その場では1991年から「JT-60」という装置を運用した違う方式ですでに重水素実験を行なっていた、日本原子力研究開発機構・核融合研究開発部門の林巧研究主幹が「もちろん、トリチウムを大量に取り込めば問題だが……」と前置きしつつ、「排気塔からトリチウムは出していたが、まったく問題のない低レベル。半減期は12年だが、体内に入って汗や尿で排出される生物学的半減期(半分の量が体外に排出される時間)は10日前後」と、健康への影響がないことを強調している。

また、核融合に関する研究は世界各国で行なわれていて、日本も参加する「国際熱核融合実験炉(ITER)」がフランスで建設中だ。このITER、実は2000年前後に、日本が青森県六ヶ所村に誘致しようとしたことがある。

このとき、1989年にアメリカの物理学会プラズマ部会長に選任された長谷川晃教授は、「事故で炉壁が溶解し、500gのトリチウムが出れば、チェルノブイリ級の事故が起きる」と分析。当時の小泉純一郎首相にITERを誘致しないようにと嘆願書を提出しているが、今回の重水素実験については「心配するほどのモノではない」との見解を述べている。

ところが、その一方で、長谷川氏と連名で嘆願書に署名したノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊博士は、多治見市の古川雅典市長に「ITER誘致では、原発の10倍以上もの中性子が出るので反対した。この見解は変わっていない」との意見書を送っている。有識者の間でこれだけ意見が分かれていたら、一般の地元住民が反対するのも無理のない話だ。

ただ、あらためて留意しておきたいのは、今回の重水素実験と将来の核融合発電とでは、運用の規模と質が大きく異なり、それぞれ別の判断が必要ではないかということ。われわれはその前提を踏まえた上で、議論を進める必要があるだろう。(取材・文/樫田秀樹)」という。

β線を放出し物理的半減期は12年という。 β線崩壊時副次的に発生するニュートリノ、有機結合型トリチウム(OBT)など全容がわかるように情報公開されることが必要か?

 大気上層中で宇宙線中の中性子と窒素原子核との衝突によって生成する天然トリチウムが自然界の水循環系に取り組まれているとともに、核実験や原子力施設などから主としてトリチウム水(HTO)の形で環境に放出され、生物体へは比較的簡単に取り込まれるともいう。


 
福島原発の現状から、地震大国日本、過去、濃尾地震が発生した地域でもあり、大地震、津波などで被災した場合の安全性にも留意した回答が望まれます。

ちなみに、

トリチウム水の環境への影響に係る記載 2013-03-24の引例によれば

ATOMICA
トリチウムの生物影響 (09-02-02-20)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-02-20
によれば、「トリチウムはトリチウム水(HTO)の形で環境に放出され人体にはきわめて吸収されやすい。また、有機結合型トリチウム(OBT)はトリチウムとは異なった挙動をとることが知られている。動物実験で造血組織を中心に障害を生ずることが明らかにされ、ヒトが長期間摂取した重大事故も発生している。・・・ トリチウムは水素の同位体で、最大エネルギー18.6keVで平均エネルギー5.7keVという非常に低いエネルギーのβ線を放出し物理的半減期は12年である。・・・

また、有機結合型トリチウム(OBT)はトリチウムとは異なった挙動をとることが知られている。動物実験で造血組織を中心に障害を生ずることが明らかにされ、ヒトが長期間摂取した重大事故も発生している。」という。

関連投稿:
福島第一原発の汚染水 今後の天変地異に備えて漏洩しないように早期保安対策を期待!

福島第一原発 汚染水の海洋放出に半世紀以上!?という。 環境水の性状異変に影響するのか?

福島汚染水除去設備ではトリチウムを減らせず


火山帯活動の活性化に係る記載(その5:メキシコの火山が噴火 世界各国への地震・噴火の連動性は?)

2013-05-18 | 火山活動の活性化

'13-05ー17投稿、05-18追加

 既報富士山で異変!巨大地震の予兆か・・・。で記載したように、環太平洋火山帯に属するフィリピン・マヨン火山が噴火(2013-05-09)に引き続いて、メキシコでも発生したという。

<世界の火山帯>              <世界のプレート>  
   001

 引用:http://www.palacap.co.jp/ex/index.html 引用: 

AFP BB News
メキシコ首都近郊の火山が噴火
2013年05月16日 15:14 

「【5月16日 AFP】メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)近郊にあるポポカテペトル(Popocatepetl)山が14日夜に噴火し、火山灰を吹き上げた。近隣の3つの町には噴出物が降り、山の斜面に溶岩が流れる様子も確認された。

 当局は警戒警報を7段階中5番目に高いレベルまで引き上げ、山の周囲12キロメートル圏内への立ち入りを禁止するとともに、避難経路や避難所の準備を進めている。

 ポポカテペトル山はメキシコ市から50キロメートルしか離れていない。(c)AFP」

火山帯活動の活性化に係る記載(その3-2:地震を誘起するというマグマの活性化に及ぼす地異要因の調査)で記載しましたように、火山帯が走っている地域では地殻(活断層など現状個人的には詳細は不詳)の亀裂、空洞などを経由して水が地下に浸透して?マグマを刺激して、マグマが刺激されれば、水蒸気爆発によって地震を誘起する可能性があるのでは?と思っています。

地震・原発・災害情報のまとめブログhttp://saigaijyouhou.com/blog-entry-210.html【地震予測】小笠原諸島周囲の電子数が激増!東日本でM7以上の大型地震前兆を観測!5月下旬まで警戒!
 「先日に「ラドン濃度と電子数が終息」とお伝えしましたが、5月14日に更に強い数値を電子数データで観測しました。今回観測した数値は東日本大震災後では最大クラスの数値であり、マグニチュード7を遥かに超える規模の大地震が発生する可能性があると予測されます。
また、
同時期に中南米やカリブ海周囲でも記録的な数値を観測。ここまで強い数値は私も初めてで、ここまで高い数値を観測してしまうと、あまりにも強すぎて地震規模を予測することが困難になってしまうほどです。」ともいう。
関連投稿:福島第一原発の汚染水 今後の天変地異に備えて漏洩しないように早期保安対策を期待!(2013-05-15)
地震および津波に係る記載(その46:【注目】巨大地震の発生は環境湿度が低いと発生し易いのだろうか?)(2013-04-22)5月は湿度が低いので注意が必要か?

 また、地震と火山噴火は連動するとも言われ、今までにも、日本から遠く離れた地域フィリピン、メキシコの火山噴火、および台湾、四川の地震でも太平洋、フィリピン、インド、ユーラシア、北米間での単に、一地域で起こった噴火、地震と軽視するのは禁物なのだろうか?

  既報でも記載しましたが、妄想?誤解?かもしれませんことを
予め断っておきます。

 既報から想うことは、地震を誘起するというマグマの活性化に及ぼす天変地異要因としては
1)オゾン層の異変、2)温室効果ガスの異変、3)電離層(スポラディック層)の異変、4)赤外線を大量発生と既報の引例を整理して想っています。
参考関連投稿:
火山帯活動の活性化に係る記載(その3:地震を誘起するというマグマの活性化に及ぼす天変要因の調査)

 地震は大陸移動、地下のマグマ活動の活性化に起因すると言われていますが、個人的には、5月に入ってからは、国内外で発生していたM5以上の中規模地震は福島県沖を含めて小康状態になっていることから、マグマ活動の矛先が火山に向かったのだろうか?と妄想しています。
 


                              
(google画像検索から引用)

 既報にて、大気イオン、火山性ガスの異常と地震との関係について調べましたが、

 大陸移動のストレス⇒地震の発生⇔(地殻変動)⇔火山帯活動の活性化
という図式で 

 
大地震の発生過程において、震源周辺に有意に観測可能なラドンなど放射能、赤外線、大気イオン、火山性ガス、着色光一時的に異常発生して、大地震を誘起させていると理解しています。震源域が海の場合には周辺海域の温度変化もするという。
 火山活動の活性化によって、
地殻および内部における熱的および機械的な変動によってマグマが活性化して、噴出した結果、その周辺に空隙・亀裂が発生することによって地殻が滑りやすくなっていると思っていますが、マグマの噴出のみならず、
 
案外、地下水の枯渇、天然資源の掘りつくしによる空洞化による地異現象が些細な量?ながら、経年的に増加して地殻内部の変動(地震のグレイドアップ)に少なからず影響しつつあるかも???とも妄想していましたが、

  大陸移動の駆動力は電磁力よる?と思っていますが、

 個人的にメカニズムは不詳ですが、地震・噴火に影響する
大陸移動に対して、特に、天変/地異の寄与率どのようになっているのだろうか??? 

                     天変現象
                ↓ ↑

                地異現象
(大陸移動のストレス⇒地震の発生⇔(地殻変動)⇔火山帯活動の活性化)

<天変・地異要因>
 太陽エネルギーの源泉は太陽は水素やヘリウム原子を衝突させて核融合からの電子や陽子などのエネルギーの高い荷電粒子や、紫外線・X線などの強い電磁波のといわれ
核融合炉で発生するトリチウムは水素の同位体で、最大エネルギー18.6keVで平均エネルギー5.7keVという非常に低いエネルギーのβ線(電子線)を放出し物理的半減期は12年であるという。

 ATOMICA
トリチウムの生物影響 (09-02-02-20)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-02-20
によれば、大気上層中で宇宙線中の中性子と窒素原子核との衝突によって生成する天然トリチウムが自然界の水循環系に取り組まれているとともに、核実験や原子力施設などから主としてトリチウム水(HTO)の形で環境に放出されベータ壊変するという。

また、「地球科学から見た地球ニュートリノ観測の意義」によれば、 
東北大学 地球内部の放射性元素のベータ崩壊により生成

 放射性熱源は地表熱流量のおよそ半分に寄与
– 観測地殻熱流量~44TW (31TW)
– U系列8TW / Th系列8TW / 40K 4TW~20TW
 238U 235U     232Th       40K

ニュートリノ観測は,地球科学,特に深部組成と熱収支に関するユニークな情報をもたらすという。

 

 参考関連投稿:

 

放射化現象に係る投稿(その2:環境放射性物質が影響する諸悪について)

 


 おりしも、既報天変に係る記載(24:5月太陽活動がピーク 東京でオーロラが見えると地球の磁気圏が吹き飛ぶという)(2013-05-05)というように、太陽の活動がピークに達する5月、大量の放射線や電磁波を地球にもたらす“太陽嵐”(ソーラーストーム)が放出される可能性がNASA(米航空宇宙局)から指摘されています。
太陽嵐”(ソーラーストーム)の詳細
太陽光線http://www.naoru.com/taiyo-.htmよれば
「・・・極大期に入ると、表面で「太陽フレア」と呼ばれる爆発的なエネルギーの放出がたびたび起こり、電子や陽子などのエネルギーの高い荷電粒子や、紫外線・X線などの強い電磁波を放つ。

 これらは早ければ10分ぐらいで、遅くても2日程度で地球に達するが、北極や南極付近などを除けば、普通は地上に被害が及ぶことはほとんど無い。地球は地磁気の強い磁場で覆われており、荷電粒子などが降り注ぐのを防いでくれるからだ。しかし地球周辺の宇宙空間に出ると話は別で、様々な実害が出かねない。・・・

2012年、広島大学や米スタンフォード大学などは、太陽に現れる爆発現象「フレア」に伴い、大量のガンマ線が放出される現象を見つけた。
通常の太陽で見られる約1000倍の強さのガンマ線が約20時間放出され続ける例もあった。
太陽フレアではX線を含むすべての波長の光が爆発的に増える。・・・

太陽の中心部は温度が1000万度以上もあって何しろエネルギーが高いので、赤外線や紫外線ではなく、同じ電磁波の一種であるガンマ線が放射される。ところが、太陽の中では電磁波はまっすぐに進めない。最寄りのガスに吸収されては再び電磁波として放射される過程が頻繁に繰り返される。こうした、“寄り道”が多くて、表面に達するのに2.3秒どころが1000万年もかかってしまうのだ。
この間、エネルギーは次第に低くなって、最初のガンマ線がやがてX線になり、太陽から外の出る時には、主に可視光線。一部は赤外線紫外線になっている。・・・」ということで、

 

 (google画像検索から引用)

天変による

1)オゾン層の異変、2)温室効果ガスの異変、3)電離層(スポラディック層)の異変、4)赤外線を大量発生させて、地震、噴火の増幅に影響して遠隔地域にも影響するのでは?と杞憂しています。
 何事も、5月中に起こらないことを祈っています。