既報の「「地震と水」に係る防災メモ」で記載しましたが、突発的な大地震大津波に対して、予知が科学的に的中できない現状であります。これは、わが国だけに限ったものではありませんが、小松左京のSF1973年「日本沈没」では地球物理学者の予知が発端とはなっているが、・・・。 今回の地震*1・津波*2について、振り返ってみました。
*1 大規模地震に係る記載例歴代
東日本大震災はM9.0 2011の位置付けとなります。
地震ランキング 2010-03-01 http://d.hatena.ne.jp/paulownia/20100301/1267450427
「M9.5 1960 チリ(バルディビア)地震 M9.3 2004 スマトラ地震
M9.2 1964 アラスカ地震 M9.0 1952 カムチャッカ地震
M9.0 1868 アリカ地震 M9.0 1700 カスケード地震
M8.8 2010 チリ(マウレ)地震 ← NEW! M8.8 1833 スマトラ地震
M8.8 1906 エクアドル・コロンビアの地震
M8.7 1965 アラスカ(ラット諸島)地震 M8.7 1755 リスボン
・地震 マグニチュードは地震のエネルギーを示す単位。2増えると約1000倍、1増えると約32倍、0.2増えると約2倍のエネルギーになります。」
・「スナフキン・レポート♪」http://blog.goo.ne.jp/sunafukin-0101
の記載によれば、修正後M9.0とした値に対して実際より高めとの見解もある。
*2 東日本沿岸を襲った津波の高さ については測定器の破損などによって不詳ですが、発生源が海底であったスマトラ沖、チリ沖と比較(未調査)しても、おそらく地震近傍地域では最大であった?と想われます。
最近のTVで、37.9mとの報告があります。過去の最高は三陸沖の津波地震についで史上2位ということであったが、4月15日gooニュースによれば、38.9mで史上最高となった。
「しばやんの日々」
http://blog.zaq.ne.jp/shibayan/
震度3で2万人以上の犠牲者が出た明治三陸大津波によれば、
「明治29年(1896)6月15日の三陸地方の岩手県綾里村の津浪は、38.2mという想像を絶する高さであったそうだ・・・」という情報があります。震度は小さくても津波の規模が大きいことが判ります。
地震による異常な高さの津波による災害と昨今の世界各地で発生している局所豪雨による大洪水とは無関係ではない?と個人的には想っています。
突発的な天災、およびその2次災害に対する1次、2次避難マニュアルの見直しと衆知が重要と想われます。局所豪雨は眼で見えますので、その気になれば、避難できますが、・・・。
突発大地震(津波)の予知については、単に今までの震度計、電磁波などの分析技術による机上に近い理論解析だけでなく、新たなグローバルな概念の構築が望まれます。自然の猛威に対して地震学者などの専門家が『想定外』だからと言い訳を連発する現実からみて、今後、学問として、まだ完全には確立していない「宏観異常現象(大規模な有感地震の前兆現象)」、「地震占い」など自然現象の変化を3現主義に基づいて収集した予兆情報、因果関係を集大成して広報化するシステムが必要となる時代がくるかもしれません。
現状の杞憂・神頼みに終始するだけでなく、「虫の知らせ」の類(たぐい)も含めた「地震予知」学の一元化」が望まれます。
また、地震・津波、特に、放射能災害に対する備えは、「蟻の一穴」を念頭に、費用はかかても「安全第一」の施策(津波、地盤の流動化などによっても崩れない防波堤、特に、漏洩放射性物質の回収格納など)を関係者・当事者に切望します。
加えて、原発事故による有象無象の2次災害は地球環境・生活をさらに悪化させます。よもやないとは思われますが、原爆、チェルノブイリ事故でヨウ素などと比較してプルトニウムなどの比較的質量数の大きな微粒子からなる飛散した放射性物質(α線、β線、γ線などの巨大なエネルギーを放射する粉塵(いわゆるエアロゾルの一種「死の灰」)が大気中、海へ漏洩して拡散すれば、その巨大なエネルギー(紫外線*3の影響とは比べものならない)、かつ、放射能半減期の長さから鑑みて微粒子から発生する「放射線」からさまざまな悪影響を受けると想われます。
4月7日のTVニュースによれば、ヨウ素ー131の微粒子由来?が近隣諸国まで飛散して、ドライデポジションしたかもしれないなどの情報など聞くにつけてもその必要性を感じます。
(google画像検索から引用)
*3 紫外線は波長によっていろいろのエネルギーもっていますが、日常生活で問題になっている紫外線のエネルギーは可視光線に近い領域のもの <<詳しく覗く>>
わが国の原発は海岸線に数多く設置されていますので、津波による被害の可能性が大きいですが、今すぐ全廃などはできません。稼動設備の「安全第一」を前提に万全な対策を切に願います。
以前の調査によれば、わが国のエネルギー源別の発電電力量の割合をみると、20%以上であります。東電管轄内福島(4基)の事故とはいえ、続く関東周辺地区における計画停電。日常生活、工業生産、医療などに支障を及ぼしています。
万一、原発事故が再発すれば、これ以上の経済、生態系への打撃をさらに与えることは間違いありません。
⇒結論的には、やはり、巨大地震・津波の予知か。 現状の地震解析レベル、地震予知にはどのようなものがあるのか、また今回の地震の予兆に係る記載を調べるつもりであります。
今からでも遅くない。普及が遅々として進まない原因である高コスト再生可能なエネルギーの技術力アップ(効果/費用)が望まれます。推進政策の違いも影響していると想われますが、・・・。原発災害の比ではありません。
最新の画像[もっと見る]
- 放射化現象に係る記載を調べました。(その10-7:地震予兆現象と環境放射能との関係) 12年前
- 放射化現象に係る記載を調べました。(その10-7:地震予兆現象と環境放射能との関係) 12年前
- 放射化現象に係る記載を調べました。(その10-6:地震予兆現象と環境放射能との関係) 12年前
- 放射化現象に係る記載を調べました。(その11:環境放射能を低下する微生物) 12年前
- 放射化現象に係る記載を調べました。(その10-5:地震予兆現象と環境放射能との関係) 12年前
- 放射化現象に係る記載を調べました。(その10-5:地震予兆現象と環境放射能との関係) 12年前
- 放射化現象に係る記載を調べました。(その10-5:地震予兆現象と環境放射能との関係) 12年前
- 放射化現象に係る記載を調べました。(その10-3:地震予兆現象と環境放射能との関係) 12年前
- 地異に係る記載を調べました。(その13:自然放射線強度の高い地域周辺の特異現象) 12年前
- 地異に係る記載を調べました。(その13:自然放射線強度の高い地域周辺の特異現象) 12年前