'11-08-16投稿、追加・更新、強調
既報(その1、2)に引き続いて、東日本大震災によって発生したと思われる海底など地殻の亀裂に係る記載を調べました。
FNN ニュース(08/15 18:28)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00205481.html
(動画参照できます。)
東日本大震災の震源地付近の海底映像公開
深い亀裂や1メートルほどの段差も
「海洋研究開発機構は、3月11日の東日本大震災の震源地付近の海底を撮影し、その際、海底にできたとみられる亀裂の映像を公開した。
深海の5,300メートル付近にできた巨大な亀裂。地震の激しさを物語る貴重な映像が15日、初めて公開された。
震災当日、東日本を襲った巨大な津波。大地震の翌月、海洋研究開発機構は、三陸沖の海底調査で、プレートがおよそ50メートル動き、およそ7メートル盛り上がっていたと発表した。
けた違いに大きなこの動きが、海面を押し上げ、巨大津波を起こしたと考えられるという。その手がかりとなる映像が15日、初めて公開された。
これは、海洋研究開発機構が7月30日から8月14日にかけ、有人潜水調査船によって、震源地付近の3カ所で海底調査の際に撮影した映像。
水深5,351メートルの深海に、幅・深さおよそ1メートル、長さ80メートル以上の巨大な亀裂が見てとれる。
2006年、同じ場所で撮影した時には、なかった亀裂だった。地震によって、地上には、大小さまざまな亀裂ができたが、海底でも複数の亀裂ができていた。確認できないほど深い亀裂や、1メートルほどの段差もあり、アメリカ側が1メートルほど高くなっているという。
その理由について、海洋研究開発機構は、会見で「プレート(がずれたこと)で地震が起きて、その結果として、海底面の変動があって、今回見つかったいろんな亀裂ができているのだろうと」と述べた。さらに、亀裂の中をよく見ると、バクテリアが繁殖しているのがわかる。
あちらこちらに見られるバクテリアの繁殖。丸みを帯びたゼラチンのようなものもあり、これは、バクテリアが作り出したとみられるという。
なぜ、バクテリアが繁殖しているのか。海洋研究開発機構は、会見で「断層や海底に亀裂が見えると。堆積物を含めて、海底にはメタンがたくさん含まれているんですが、それがわき出てくる」と述べた。
断層に沿って、メタンがわき出す「湧水現象」。
メタンは、海水中の硫酸イオンと反応して硫化水素となり、それらをエネルギー源にして、バクテリアが繁殖したとみられるという。
さらに、体長4~5cmほどのウシナマコも大量に繁殖。これは5年前には、ほとんど見られなかったもの。実は、今回の地震によって、海底の表面にナマコの餌となる堆積物が非常に豊富になったことが原因だという。震源近くの海底に起きていた、さまざまな異変。海洋研究開発機構は今後、調査結果を検証し、地震の予測などにも役立てたいとしている。」
⇒期待します。
今回の地震によって、海底の表面にナマコの餌となる堆積物が非常に豊富になったことが原因の堆積物がどのようなものか?興味あるところです。
かなり水深(5300m)ですが、超音波などによって、広範囲の海底地質の凹凸のマップを測定できないものか?
既報でも記載しましたが、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。
<個人的なメモ>
既報の海底火山噴火などによる物理的に形成された亀裂、地球温暖化による海水温度上昇に伴なうメタンハイドレイドからのメタンの化学的な解離、それに伴う海底に生息する微生物(古生菌など)の異常繁殖、および土砂災害の要因として懸念している残留放射能からの崩壊放射線などからの発熱、生態系(土石中の微生物)損壊によって海底地盤強度を低下させていることも考えられます。
(海底)地震⇔地盤亀裂
交互に複雑に影響し合っていることが個人的には推察されます。
大震災後に50回をこす続発する震度5以上の海底も調べる必要があると思われます。
・海底の土壌に生息する微生物に係る記載
「・・・微生物は酸素がない湖沼などの底土や深い地中にいるメタン生成菌、高濃度の塩分がある塩湖などにいる強好塩菌、強酸性の火山・温泉地帯や深海の熱水湧出口付近にいる好熱菌または好熱好酸菌などで・・・」
・地異に影響する要因に係る記載(その1:メタンハイドレイド)
・地異に影響する要因に係る記載(その2:海底火山噴火)
PS:'11-08-18
(個人的なメモ)
上記の記載から、地震によって地盤に亀裂が入ることから、最近の地震を下記の引用から抜粋しました。地震による地盤の亀裂は既報の土石流の発生要因解析など土砂災害(地盤強度の低下)にも影響すると想われます。
地震の備え・あなたと家族を守るために
「 地震について知っておきたい事~日本における過去の地震~」
http://地震の備え.jp/kakonojisin.html
「地震多発国と言われる日本は、過去にも多くの大地震が発生しています。特に1923年9月1日の関東震災は、日本災害史上最大と言われる被害を出しています。また、記憶に生々しい1995年1月17日の阪神・淡路大震災は、戦後最悪の震災と言われています。
その後、2011年、3月11日には、マグニチュード 9.0の日本国内観測史上最大の海溝型地震である「東日本大震災」が発生しました。・・・
2004年
・9月5日 紀伊半島南東沖地震 - 最も大きい地震は M 7.4、奈良県・和歌山県・三重県で最大震度 5弱。一時津波警報が発令。
・10月23日 新潟県中越地震(新潟県中越大震災) - 本震は M 6.8、新潟県中越地方で最大震度 7(機械(震度計)で震度7が確認された最初の地震)、死者68人。震度6弱以上の余震を4回観測。
2005年
・3月20日 福岡県西方沖地震 - 本震はM 7.0、福岡県・佐賀県で最大震度 6弱(玄海島では推定震度 7)、死者1人。
・8月16日 宮城県南部地震 - M 7.2、宮城県で最大震度 6弱。
2006年
・4月21日 伊豆半島東方沖地震 - 本震はM 5.8、静岡県で最大震度 6弱。伊東市、伊豆市など伊豆半島各地で被害多数。
2007年
・3月25日 能登半島地震 - 震源は石川県能登沖。M 6.9、最大震度 6強。北陸地方を中心に強い揺れ。死者1人。小さいながら津波も発生した。
・7月16日 新潟県中越沖地震 - M 6.8、新潟県・長野県で最大震度 6強。柏崎市を中心に家屋倒壊や土砂崩れなどの被害。死者15人。ピンポイントながら最大1mの津波も観測されている。
2008年
・5月8日 茨城県沖で地震 - M 7.0、茨城県水戸市・栃木県茂木町で最大震度 5弱。午前1時45分に本震発生。同日には午前1時2分頃にM 6.4、その14分後にもM 6.3の地震発生。
・6月14日 岩手・宮城内陸地震 - M 7.2、岩手県・宮城県で最大震度 6強死者・行方不明者23人。
・7月24日 岩手県沿岸北部で地震 - M 6.8、岩手県九戸郡野田村などで最大震度 6弱。震源の深さ108 km。
・9月11日 十勝沖で地震 - M 7.1。最大震度は5弱(北海道新冠町、新ひだか町、浦幌町、大樹町)。
2011年
・3月11日14時46分 東日本大震災 - 日本の三陸沖の深さ約24kmで発生したマグニチュード 9.0の日本国内観測史上最大の海溝型地震。
地震による建造物の倒壊、地すべり、液状化現象などの被害のほか、大津波、火災、福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質漏れや大規模停電などが発生。
東北地方を中心とした死者及び行方不明者は27,000人以上とされ、未だに被害の全容は明らかになっていない。
<震災後の余震>
(google画像検索から引用)
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