水徒然

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海の酸性化の地球環境への影響に係る記載を紹介します。('10-12-24)

2010-12-24 | 日記

 岩谷忠幸:身近な気象から考える地球環境問題
(2009年12月18日)
「酸性化する海 懸念される生態系への影響」よれば、
 
(一部割愛しました。) <<詳しく見る>>

「・・・人間の活動によって排出されるCO2は世界で273億t(2006年)に達し、世界の温室効果ガス濃度は2008年に385.2ppmに達した(世界気象機関温室効果ガス年報第5号)。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告書によると、2000年~2005年のCO2排出量平均値を炭素換算すると、72億tが人間活動によって大気中に排出され、そのうち、9億tが森林などの陸上に、22億tが海に吸収されているという。 陸や海で吸収される分を差し引いても、41億tと半分以上が大気中に残り、CO2濃度は毎年2ppmずつ上昇しているのが現状である。地球温暖化の進行を止めるためには、CO2排出量が吸収量を下回るようにしなければならない。それも2050年までに半減させなければならないというのがIPCCの警告であり、これが世界のCO2排出量を2050年までに半減させるという目標の根拠になっているだ。・・・」

  炭素循環(炭素換算した2000年~2005年の平均値)
                  (出典:IPCC第4次評価報告書)

「・・・ 問題はそれだけではない。海がCO2を吸収することで、海水の酸性化が進んでいるのだ。 海水の水素イオン濃度指数(pH)は8程度とアルカリ性であるが、産業革命以降、現在までのpHは約0.1低下(IPCC第4次評価報告書)しており、アルカリ性の度合いがやや下がっている。すなわち、海水の酸性化が進んでいるのだ。」

 

                   (google画像検索から引用)

 ⇒海水中の生物のみならず、溶解金属イオンおよび金属化合物微粒子コロイドなどにも影響することに気づきました。海水中の金属資源回収にも影響を及ぼすと想われます。ハロゲン、CO2、SOx、NOxなどとの反応を含めて、引き続いて調べる予定です。 
 IPCCの調査報告と比較して日本近海のpHの低下は大きい?CO2以外にも海を酸性にする物質として、以前記載した「雨の中の不純物を調べました。 」によれば、亜硫酸ガスなどを大気中、河川から取り込み、強い酸性を示すものもあります。

⇒反応例の一例を示します。 

                             (google画像検索から引用)
 


                 (google画像検索から引用)

                      (google画像検索から引用)
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