水徒然

水に関する記事・記録・感想を紹介します。水が流れるままに自然科学的な眼で
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異常気象に係る記載を調べました。(その17-2:ゲリラ雷雨(豪雨)の増加の原因は地質の変化か?)

2011-08-28 | 日記

'11-08-20投稿、追加・更新強調
 既報(その1)に引き続いて、ゲリラ雷雨(豪雨)に係る記載を調べました。
猛暑・熱中症の最中のわが国の一部の地域で併発していることが特徴であります。

 発生場所を支配する要因(仮説)に基づいて発生位置、雲の分布に着目しています。
基本的な考え方は
 「マクロ的には偏西風などの気流に影響されて雷雲が均一に移動していると想われますが、「ミクロ的には大地の地質表面電荷(+、-)、地形(凹凸)の違い、すなわち2次的な引力が影響して、雷、雷雲(雷雨)が場所を選ぶ傾向があるのでは?」」

 既報でも記載しましたが、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

<着目点> 
 雲中の電荷分布の状況 & 降雨、突風、台風などによる大地の電荷の偏り
どちらが+、-か?は個人的には現状、定かではありませんが、

 晴天の霹靂(へきれき)的な現象の発生位置およびメカニズムに係る記載を調べて、仮説・検証のために都度、追加更新しています。

(発生事例に係る現状考察)
⇒今年の首都圏(南関東
)を主に限定した昨今のゲリラ雷雨は一体何が原因なのだろうか?

 
下記の①岐阜県山間部や中濃地方での局地的な慢性的な豪雨と地質の違い都市におけるヒートアイランド現象説(発生メカニズムに係る記載)③ヒートアイランドとは無縁?と想われるアオコ発生した異臭(メタン-硫黄系のガス)の漂う霞ヶ浦周辺の石岡市の象徴的な超ゲリラ豪雨などがメカニズム解明のヒントとして現状、
整理されます。
 また、今年首都圏に多い原因としては、放射性エアロゾルが2次的に関与していると個人的には想われます。

 別報にて、大気中に拡散している放射能発生場所の特異性(地質、地形、2次的なガスなど)に係る記載を整理して、メカニズム(仮説)を追加・更新予定。
 
1.発生例
(今まで断片的ながら調べた結果は既報(その1)を参照願います。)
'11-08-28
TBS News 
(28日00:08)
豪雨、大阪で観測史上最多77.5ミリ
大阪で観測史上1位に並ぶなど、近畿各地で激しい雨が降り、交通の乱れや住宅の浸水などの被害が出ました。
 大阪市内の雨は、27日午後3時ごろから降り始め、1時間で77.5ミリと観測史上最多の雨量を観測しました。梅田では建物が浸水し、店員が水をかき出す作業に追われたほか、天王子区兵庫県西宮市で一部の道路が冠水し、通行止めの区間が出ました。・・・
 気象台によりますと、豪雨の原因は、湿った空気が流れ込んで積乱雲が発生し、風がなく、近畿の上空に留まったためということです。」
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4811748.html

(気象衛星画像を引用)

⇒大阪といえば、既報の淀川の放射性セシウムによる汚染(個人的には汚染源不明)例、また西宮といえば、「御影石」など地質の影響がどのようなものか?先の阪神淡路大震災による断層の露出、および周辺での自然放射線量が高いなど
関連投稿:
地異に影響する要因に係る記載を調べました。(その3:08-18更新 海底の亀裂)
「・・・地震によって、地殻表面に亀裂が発生して、自ずから地質の変化、メタン、硫化水素などが発生する生態系の異変が起こりやすい・・・」

'11-08-27
FNNニュース(08/26 20:03)
26日、ことし一番の局地的豪雨が首都圏を襲った。
26日午後3時半ごろ、東京・練馬区のマンションでは、1階のエレベーターホールが浸水した。
エレベーターを開けると、そこはまるで滝のようだった。
階段でも、滝のように水が流れていた。
一方、品川区では、交差点の中心や歩道の横など、あちらこちらのマンホールから激しく水が噴き出した。
東京の上空を覆っていた厚い雨雲。
そして午後2時半、降り出した雨はやがて豪雨となり、首都圏を襲った。
秋雨前線の接近にともなって上空に冷たい空気が流れ込み、東京・練馬では午後3時54分までの1時間に90.5mmの雨が降り、8月として観測史上最多を記録した。
都内を流れる石神井川では、北区の水位観測所で一時、避難判断水位に達し、堤防の上の部分まで到達するおそれがあるとし、都が付近の住民に注意を呼びかけた。・・・

また、調布市のマンションでも浸水し、消防が駆けつける事態になった。
神田川の増水のため、地下鉄丸ノ内線は一時、御茶ノ水 - 淡路町間で運転見合わせとなった。JR東海道新幹線も、東京 - 新横浜間の上下線で一時運転を見合わせた。


 '11-08-23
・中日新聞 2011年8月23日 14時01分
未明の東海地方でゲリラ豪雨 秋雨前線影響
(一部抜粋しました。)
本州南岸から北上した秋雨前線に湿った空気が流れ込んだ影響で、東海地方では23日未明から明け方にかけ、岐阜県山間部中濃地方愛知県西部を中心に局所的に大雨が降った。
 気象庁などによると、愛知県一宮市では未明に1時間当たり103ミリの猛烈な雨を記録。
岐阜県八百津町では同59・5ミリで、8月の最高値を更新した。愛知県愛西市と岐阜県美濃加茂市でもそれぞれ同28ミリ、同51・5ミリの激しい雨。
 三重県いなべ市北勢町では同21・5ミリに達した。・・・
 下呂市では夫婦で自宅から逃げようとした50代の女性が土砂に足を取られて転倒して軽傷を負ったほか、飛騨川沿いの4680世帯計1万2千人に避難勧告が出た。
 日本気象協会によると、岐阜県中濃地方や愛知県西部の上空で、前線に暖かく湿った風がぶつかったまま4、5時間停滞。局所的な激しい雨が続いたという。三重県と愛知県では同日昼に晴れ間がのぞいたところもあるが、依然として大気が不安定で、同協会は、岐阜県山間部などで土砂災害への注意を呼び掛けている。」
PS:
'11-08-27
放射性エアロゾルの大地への沈積の影響が東日本、関東地区と比較して少ない*と想われる地域でのゲリラ豪雨であり、今後のメカニズムのヒントになるかもしれません。美濃加茂地方での豪雨は昨年に次いでのものであります。美濃平野は昔は亜炭発掘場でもあり、堆積岩で構成されていますが、その周辺は火成岩で構成されています。数キロm範囲で集中的に降る豪雨は地質組成および電荷(+ -))の影響と考えられます。地質など詳細について別報にて調べる予定。

参考投稿:
*「エアロゾル」に係る記載(その7:黄砂中微小粒子)
「・・・ 岐阜県保健環境研究所報 第15号(2007)
「黄砂中の陰イオン・陽イオン成分濃度とその粒径分布について」によれば
引用http://www.cc.rd.pref.gifu.jp/health/public/no15/oohira15.pdf
 大陸からの黄砂時において,平均粒径0.6μmでは硫酸アンモニウムの存在が,また平均粒径4.8μmでは硝酸イオン濃度が高く,硝酸カルシウムや硝酸ナトリウムとしての存在が推察された。・・・」の記載から、黄砂と放射性物質との同伴は既報の引用でも記載されていることから意外と多いかもしれません。

日本での40年前の空洞による落盤事故を紹介します。


         (google画像検索から引用)

<美濃加茂地域集中豪雨参考文献>
・美濃加茂市 / 豪雨災害一覧
http://www.komeri-npo.org/record/downpour/minokamo/list/index.html
・国総研 岐阜県可児市可児川 氾濫浸水被害調査報告(第1報)
http://www.nilim.go.jp/lab/bbg/saigai/h22gihu/h22gihu.pdf

・YAHOOニュース 8月20日(土)1時32分配信
関東地方で大荒れの天気に
8月下旬にゲリラ豪雨のピークが来るとの予想もフジテレビ系(FNN)

(一部抜粋しました。)
「関東地方は活発な秋雨前線の影響で各地で大荒れとなり、どしゃ降りの雨が18日までの猛暑を一瞬で洗い流した。 8月下旬にかけては、再びゲリラ豪雨が増加しそうだとの予想も出ている。・・・

  東京・台場では、階段がほとんど川のような状態になってしまった。一方、東京・新橋でも、横殴りの雨と非常に強い風が吹いた。街では、全身レインコートの男性もいた。
 18日までの猛暑から一転、たたきつけるような雨と強い風に見舞われた首都圏。

 
午後1時、横浜市でも、傘を差していても、ほとんどその意味がないほど強い雨が降った。お台場では、黒い雲が一気に広がり、レインボーブリッジも、激しい雨であっという間に見えなくなった。活発な秋雨前線がもたらしたこの局地的豪雨。

 
富山・黒部市の渓谷、弥太蔵谷では、川遊びをしていた家族連れなど7人が急激な増水で岸から戻れなくなり、ヘリコプターで救出された。
 黒部市には18日、大雨警報が発表されていた。そして18日までは35度を超えていた気温も、この雨を境に、一気にダウン。
 
東京都心では、午前9時に30.7度だった気温が、5時間後の午後2時には22.3度と、8度以上も下がり、真夏から一雨で秋の気配になった。・・・

 季節はこのまま秋へと変わるのか、それとも暑さがぶり返すのか。激しい雨をもたらした秋雨前線は、来週後半まで本州に停滞するため、東北から九州にかけて、ぐずついた天気が続く見込み。・・・ゲリラ雷雨がまた発生するとの予測もある。

 ウェザーニューズの宇野沢 達也気象予報士は「ちょうど来週金曜日(26日)以降になりますけれども、そのころにはゲリラ雷雨、また再び各地で発生するような状況になりそうですね」と話した。
 例年よりも秋の訪れが早くなりそうな2011年。ウェザーニューズ社では、8月下旬に、ゲリラ豪雨のピークが来ると予想し、注意を呼びかけている。

 ウェザーニューズの宇野沢気象予報士は「秋の入り口から秋に向かってのところっていうのは、上空の方に冷たい空気が入りやすくなるんですね。そうなってくると、地上の気温と上空の気温の差が大きくなります。猛暑、酷暑ということがなくても、ゲリラ雷雨が発生しやすいと」と話した。涼しい中でも、突然の雷雨への備えが必要となる。.最終更新:8月20日(土)9時47分」
本文を詳しく読む

2.発生メカニズムに係る記載(引用例)
1)ゲリラ豪雨から身を守ろう!
ゲリラ雷雨の原因 対策 危険 予報など
「集中豪雨の原因とメカニズム」によれば、
「集中豪雨は発達した積乱雲がもたらします。地面付近の暖かい空気が上昇すると、上空の冷たい空気とぶつかり、大気の状態が不安定になります。この不安定を解消しようと上下の空気が混じり合う対流が発生します。(暖かい空気は軽く冷たい空気は重いためです). この時の空気が湿ったものであれば、上空に行くに従って下がる気温の中で、空気に含まれる湿気・水分が凝結して雲になります。
 この雲が積乱雲となります。積乱雲は垂直方向に発達するため、局地的な狭い範囲に激しい雨を降らすのです。雨の時間は短いのですが、1時間に100ミリを超すの猛烈な雨を降らすこともあります。
. 集中豪雨はこのようにして発生しますが、その中でゲリラ豪雨になる場合は何が異なるのでしょうか?
. そもそも、雲が発生し降雨をもたらすには湿った空気が必要です。
夏の気圧配置は「南高北低」といわれ、日本の南側に太平洋高気圧が居座り、その高気圧性の時計回りの循環に伴って南から暖かく湿った空気が流入してきます。
 
これにより雲ができやすい状態になります。条件①.

 次に雲の中でも積乱雲を発生させるためには、冒頭のように上空に冷たい空気(寒気)が流れ込んでいる必要がある訳です。
 緯度の視点から見て日本がある場所の対流圏(大気の構造において最下層にある地上から高さ約10kmぐらいまでの層)の真ん中から上空の方では偏西風という西風が吹いています。その偏西風の北側には比較的冷たい空気が存在しています。
 
この偏西風が南側に張り出して来ると、それに合わせて冷たい空気が南下し日本の上空に入って来るのです。条件②.

 この2つの条件がそろって、集中豪雨をもたらす積乱雲が発生する可能性が出てきます。あとは冒頭の通り、地面付近の暖かい空気の上昇による対流の発生
 
(条件③)で、

 集中豪雨へとつながります。ゲリラ豪雨の場合は、特にこの条件③の発生が都市におけるヒートアイランド現象が原因となっている場合に起こりやすいとも言われています。この辺りを次のページで見ていきます。.」
本文を詳しく読む

<既報の記載例>
・WOMAN nikkei ONLINE 2011年7月15日
「・・・2010年夏は高気圧の影響で大気の状態が安定し、市街地では発生しにくかった。しかし2011年は高気圧の勢力は前年より弱く、発生回数が多くなる見込み。  特に7月下旬は山沿いだけでなく、市街地でもゲリラ雷雨が多くなる。
 一方、8月上旬―中旬は大気の状態は安定し、発生は少なくなりそう。しかし8月下旬には、全国的に多くなる予想だ。9月に入ると数日おきに前線や低気圧の影響を受ける周期変化が起き、ゲリラ雷雨の発生は少なくなっていく。 ・・・
■関連情報・ウェザーニューズのWebサイト
http://weathernews.com/  (ゲリラ豪雨の予測)  」

⇒マクロ的な気圧配置を観測、解析して大気の状態の動きから、発生時刻、位置など予測しているようです。
 但し、既報で追加記載したような「超異常中の異常」のスポット的なゲリラ雷雨大都会から離れた石岡市(異臭を発生させる「アオコ」が大量発生した霞ヶ浦の近傍)でも発生しています。
 なぜその位置に発生するのか?までについては言及されていません。

 「ヒートアイランド現象」については、エアコンなどからの廃熱、もしくはメタンガスなど温室効果ガス、オゾン層破壊ガスの微量漏洩の影響が考えられる
が・・・。

 なぜ発生するかが、今後の着目点になることが推察されます。

 


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