'11-08-04投稿、強調
既報に引き続いて、ゲリラ雷雨、豪雨などの天変を支配している雲の形、分布、構造の観測方法に係る記載を調べました。
1. 雲にはどのようなものがあるか
google画像検索から引用しました。
自然人.net
http://shizenjin.net/guide/cloud/
(雲の写真は本文に掲載されています。)
「
10.積乱雲(せきらんうん)
ご存じ「入道雲」と言われる雲です。大変背の高い巨大な雲で、太平洋側では夏にこの雲で雷や夕立ちが起こりますが、私たち日本海側に住む者にとっては晩秋から初冬にかけてあられや雹とともに雷を起こす雲と言った方がわかりやすいかもしれません。背が高く厚いので、この雲が頭上に来るとまるで日が暮れたように暗くなり、大粒の雨が降ってくることになります」
⇒既報でも紹介しましたが、昨今のゲリラ豪雨はその大量降雨範囲(通常数㌔m~10㌔m)がさらに狭まっているようです。上記の積乱雲の一種と想われる「テーパーリングクラウド」によるとも言われています。
PS:'11-08-04
ゲリラ豪雨雲
(google画像検索から引用)
ウィキペディアによれば、
テーパリングクラウド(Tapering cloud)とは、梅雨や秋雨の時期などに現れる毛筆型もしくはにんじん(いわゆる逆三角形)をした雨雲。taperとは「先の尖った」の意味。 この積乱雲や、かなとこ雲の上部にある巻雲の下では激しい雨や雷、突風などの気象現象が見られることが多く、しばしば豪雨の原因ともなる。
google画像検索から引用した雷雲のモデル図によれば、雲(水滴など)はおおよそ2000~12000mに存在しているようです。
2.雲の観測
東京大学大気海洋研究所
地球表層圏変動研究センター
地球表層圏データベース
(一部割愛しました。)
「・・・大気と海洋を含む地球表層圏の変動とそのメカニズムを、観測とモデリングの融合によって理解する研究を行っています。
本データベースでは、このような研究に必要な地球表層圏に関わる観測データとモデリング結果を収録・公開しています。
ー 気候システム系 データベース
◇ エアロゾルデータ同化
我々は、地球規模のエアロゾルシミュレーションに対して、複合的な同化システムの開発を行ってきました。
地上観測および人工衛星観測データをモデルと組み合わせることで、全球規模でのエアロゾル光学的厚さ,オングストローム指数,単一散乱アルベド,エアロゾル放射強制力とエアロゾル排出量を計算しています。
今後も、新しい観測結果を使ってこの同化システムの精緻化と拡張を行ってゆきます。
◇ Cloudsat(クラウドサット)
Cloudsat衛星は、CALIPSO衛星と共に、2006年にNASAが打ち上げた地球観測衛星です。いずれも、「A-TRAIN」と呼ばれる同じ軌道を列車のように周回する地球観測衛星群(その他に Aqua, PARASOLおよびAura)の一つです。
Cloudsatは、ミリメーター波のレーダーを搭載し、雲の分布やその鉛直構造および雲の光学的特性を観測することを目的とし、雲を構成する雲粒や氷晶、非常に小さい水滴を検出します。
雲形や雲量分布の変化は、温室効果ガス、人為的なエアロゾル、その他の地球規模の気候変動の要因の変動から予想される気候変化よりも、地球の放射収支に大きな影響を与えると考えられており、 Cloudsatの観測データやCALIPSOと併用して解析されたデータは、気候モデルによるシミュレーション結果の検証のために多くの研究者に利用されています。
ここでは、Cloudsat Data Processing Center で配布されているCloudsat衛星データから各軌道ごとの反射強度の鉛直分布を画像にして紹介しています。
◇ CALIPSO(カリプソ)
CALIPSOは、Cloudsatに遅れること15秒で、同じ軌道を通過しつつ、532nmと1064nmの2波長のパルスを照射し、532nmの波長では偏光成分を観測することにより、Cloudsat衛星では捕らえることのできないエアロゾルや薄い雲を観測することが出来ます。 CloudsatとCALIPSOによってほぼ同時刻に観測されたデータは雲とエアロゾルの鉛直構造を知るために有効であり、観測データは多くの研究者に利用されています。
ここでは、Atmospheric Science Data Centerで配布されているCALIPSO衛星の532nmの減衰補正なしの後方散乱係数のデータを画像にして紹介しています。
また、軌道の図は時刻(UTC)を色で表しています。・・・
データベース
エアロゾルデータ同化
Cloudsat(クラウドサット)
CALIPSO(カリプソ)
Open CLASTR
<データベース記載例>
CLOUDSAT Archives
August, 4, 2007
・・・ 」
本文を詳しく読む