山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

エベレスト街道(1-9)

2009-11-25 | 海外の旅
タルチョとヌンチョ

暖かい日差しが降り注いでいます。
タルチョやヌンチョも静かに揺れています。
この旗には経文が書かれていて、風に揺れると
有り難いお経が世界中に流れるそうです。
色にもそれぞれ意味があり、青は空、白は風、赤は火、
緑は水、黄は大地を表しているそうです。

カリヤルンと月

カリヤルンの左上には月が浮かんでいます。
海に浮かぶクラゲのように見えました。
青い空が眼に痛いくらいでした。



この道は生活道路になっています。
降りる人もあれば登ってくる人もいます。
ネパールの挨拶は朝も昼も夜もすべて「ナマステ!」です。
声をかけると必ず返事があります。
左を歩いているのがシェルパ頭(サーダー)です。
ベテランのシェルパでした。

ドッコ

学生が歩いています。
近くに学校があるようです。
ここで「近く」といっても1時間くらい歩くのは普通だそうです。
家が遠過ぎて学校に通えない子供もいるそうです。
大きな籠は「ドッコ」といいます。
ポーターや地元の人はこれで何でも運んでいます。

農村風景

静かな農村風景が広がっています。
ネパールは基本的には農業国だそうです。
昨年歩いたアンナプルナではジャガイモを年に4回
作るといっていました。
気候が暖かいからのようです。



一般に石積みの家が多いのですが、このような近代的な
家もあります。
冬は雪も降るそうですが、多くは積もらないようです。
ここに住んでいれば時計はいらないと思います。



道端に黄色い花が咲いていました。
日本で見る「アキノキリンソウ」に似ていました。
この時期はあまり花がありません。
少ないだけによく目立っていました。




サーダーは時々会う人と立ち止まって話をしています。
この道を何度も歩いているようで、顔見知りも多いようです。
お互い情報交換もしているようでした。

ヌプラ

ヌプラが正面に見えます。
少しズーミングして見ました。
標高5885mです。
この奥は尾根になっていてナムチェから見える
コンデリに続いているそうです。
頂上にだけ白く雪が積もっているようです。



歩いている左側にはこのような風景が続いています。
日本にも昔はこのような風景がたくさんありました。
畑は牛を使って耕しています。
いつの間にか日本はどこかに忘れてきてしまったようです。



突然子供が飛び出してきました。
アンナプルナでもたくさんの子供達に会いました。
日本人によく似た顔をしています。
まだ学校には通っていないようです。
特に何かねだるということもありませんでした。
子供はどこの国に行ってもかわいいものですね。



◎付録

23日、日向山に登ってきました。
暖かい日差しの中の登山でした。
デジブックにまとめましたので、ご覧ください。





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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
良い風景の連続です。 (地理佐渡..)
2009-11-25 07:33:53
おはようございます。

山小屋さんが再びネパールのトレッキングに
出向かれるのがわかる風景です。
まさに心が洗われる。そんな風景の連続です。
さて、気持ちよいところで出勤です(笑)。
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Unknown (冬桜)
2009-11-25 08:09:09
ホントに青い空が目に痛いですね(笑)
雄大な景色の中の景色、楽しみました。
デジブックも、山小屋さんのお気持ちが映し出されているかのようでした。
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日向山 (夢路)
2009-11-25 08:37:50
今日も澄み切った青空をありがとうございます。
心が洗われます。

日向山に行かれたのですね。
丁度昨日、夫と日向山の話をしていました。
グッドタイミングです。
日向山は知る人ぞ知るの感動の山だとか。
頂上では大展望と山の白砂に皆があっと驚くと聞いています。
写真を見ていると、もうウズウズしてきます。
早く登りたい!
今の時期、まだ雪はありませんでしたか?
2008年出版の山の本によると、平成19年の台風で錦滝への登山道は荒れており、
通行止めの可能性があると、書いてありますが、
どうでしたか?
夫は日帰りできると言いますが、東京からだと登山口までどれぐらいかかるのでしょうか。

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地理佐渡さんへ (山小屋)
2009-11-25 09:44:49
ネパールに行くと昔の日本を思い出します。
子供は鼻を垂らして裸足で走り回っています。
この街道は昨年よりかなり人が多かったです。
生活している人も多いようです。
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冬桜さんへ (山小屋)
2009-11-25 09:46:23
また寒くなりましたが、そちらは如何ですか?
もう少し太陽の光が欲しいです。
今日はこれから晴れるといっています。
期待しましょう。
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夢路さんへ (山小屋)
2009-11-25 09:53:35
日向山は小淵沢から車で30分くらいです。
登山口に駐車スペースがありますが、10台も
停まれば一杯です。
東京からでも充分日帰りができます。
但し、土日は混むので朝早くでたほうがよいと
思います。
登山口から上り1時間30分、下り1時間20分でした。
時間があったので、頂上でたっぷり1時間いました。
雪は少しありましたが、歩くのには問題ありませんでした。
確かに登山口に「錦滝のほうは通行止め」と
注意書きがありました。
中央道の渋滞は覚悟してください。
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ヌプラ (まよこ)
2009-11-25 11:23:25
山小屋さん今日は。
何処か懐かしい風景と感じましたが
去年のネパールの思い出が印象に残っていてからでしょうね。
それと日本の昔の風景とが重なって素敵ですね。

ヌプラが益々近づいてきました。
青い空に高い山・・目が痛いほどです。

日向山拝見させて頂きましたが
頂上は雪が積もっていたのですね。
そこから見る八ヶ岳も蓼科山も富士山も綺麗でした。
でも帰り道の富士山はやっぱり素晴らしい眺めでした。合掌
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生きる原点かな? (だんだん)
2009-11-25 12:45:08
ヒマラヤや山岳少数民族の本、ドキュメントを見ると。
ワタシ達が忘れてしまった人間の生き様を呼び戻される気がします。

日向山、懐かしかったです!
あの吸い込まれそうな下が、怖くて怖くて

登山口近くで、仲間の母上が亡くなったと携帯に入りまして。
親分が彼女を駅まで送っていきました。
いくら何でも追いつかないだろうと思ったら!
途中で来ちゃった!やっぱり凄いですねー、山男は。


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ズッコ (mcnj)
2009-11-25 13:11:41
ほとんど、自給自足に近い様な村ですから、ビニールなんかよりも、竹の方が手っ取り早いのでしょうね。
こんな、山間地では、平らい地面は貴重でしょうね。
人々が、欲を出さずに、つつましく生活すれば、食べていけるだけの物はあるのでしょう。
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まよこさんへ (山小屋)
2009-11-25 17:43:06
ネパールには日本人が忘れてしまった
「何か?」があるようです。
昨年きてみて気になり、今年もきました。

日本ももっと自給自足の生活を考えなければ
なりませんね。
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