宿泊する入笠小屋は湿原から10分ほどのところにありました。
ここに入って昼食にしました。
なかなか立派な小屋です。
小屋の右奥にはズミが真っ白に咲いていました。
テングクワガタ
ザックを軽くして入笠山に登ることにしました。
足元に小さな花が咲いていました。
テングクワガタです。
背丈が10~20cmくらいで花の径は1cm以下です。
小さい花ですが、よくみるとかわいい顔をしています。
花が終わって出来る実がカブトに似ているので、ついた
名前のようです。
本州の中部以北~北海道に分布しています。
シロバナエンレイソウ
シロバナエンレイソウを見つけました。
別名:ミヤマエンレイソウといいます。
ユリ科の植物です。
エンレイソウは褐紫色の花を咲かせますが、これは白い花です。
花が終わると丸い実が1個できます。
しばらく歩くと入笠山の登山口がありました。
最初はなだらかな道です。
まだまだ新緑がきれいでした。
サンリンソウ
登山道の脇に白い花が群生していました。
サンリンソウです。
イチリンソウに葉っぱがよく似ていますが、花がイチリンソウ
より小さく住んでいる場所が違います。
イチリンソウやニリンソウは平地で咲いていますが、サンリンソウは
1500m以上の亜高山帯で咲いています。
3輪咲くことが多いのでついた名前のようですが、咲いている花は
ほとんどが1輪なのでよくイチリンソウと間違えられるようです。
花を識別する時は標高も考慮しなければなりません。
やはり本州中部以北~北海道に分布しているようです。
ミヤマザクラ
ミヤマザクラが咲いていました。
ここにはズミが多いので、よく見ないと間違えそうです。
ズミとは葉っぱが違います。
ミヤマザクラはかなり遅く咲く野生のサクラです。
今年最後のサクラでした。
ツマトリソウ
ツマトリソウの双子です。
ツマトリソウは必ずといっていいほど花弁が7枚あります。
これはまだ花弁の縁がうっすらとピンク色をしていました。
仲良く微笑んでいました。
オオヤマフスマ
この花は湿原以外でも咲いています。
小さな花ですが、歩いているとどうしても目に止まります。
この花は全国に分布しているようです。
小屋から45分で頂上に着きました。
頂上直下にはかなりの急登があります。
そこでかなりバテていた人もいました。
ここは標高が2000m以下ですが、山に慣れていないと
高山病になる人もいるようです。
山で気分が悪くなる現象を「山酔い」と呼んでいます。
このような人は平地に降りれば元気になります。
頂上はかなり広く360°の展望が楽しめます。
この日は生憎雲が多くて遠くの山が見えませんでした。
晴れていれば日本百名山のうち34の山々が見えるそうです。
入笠(にゅうがさ)ではなく入笠(にゅうかさ)と濁らないようです。
わざわざ「ひらがな」が書いてありました。
大阿原湿原
小屋に入るにはまだ時間もあり、翌日の天気も悪そうなので
翌日歩く予定だった大阿原湿原を散策することにしました。
ここは入笠山から30分くらいのところにあります。
約40分くらいで1周できそうです。
この湿原もかなり荒れている印象でした。
湿原というより乾燥期に入っているような感じです。
ズミがたくさん咲いていました。
雲がかなり低くなっていましたが、まだ大丈夫なようです。
これから湿原を1周します。
◎付 録
富士山の山開き
今日、7月1日は富士山の山開きです。
これは6月28日、南八ヶ岳の権現岳頂上(2715m)から撮った
富士山のようすです。
山梨県側からですが、頂上付近にかなり多く雪があるのがわかります。
昨日の発表では小屋の関係者が除雪したにもかかわらず、8.5合目の
御来光館の小屋(3450m)までしか登頂できないそうです。
下山道も雪崩や落石の危険があるので、当面登山道を共用するそうです。
静岡県側からは3年連続登頂できないことが決まっていて、山開きに
登頂できないのは97年以来12年ぶりだそうです。
富士山も毎年登山者が多くてかなり荒れているようです。
夏は日影もなく、頂上が近くなると高山病でダウンしている人を
たくさん見かけました。
無理をせず自分に合った登り方をして欲しいと思います。
登られる方は最新の情報をよく確認してから出かけてください。
山頂へは、ロープウェーを降りてから歩いて登りましたが、きつい登りでした。
山頂からは、いい眺めが楽しめました。
八ヶ岳からの富士山、綺麗ですね。
天気が良かったのですね。
まとめて拝見いたしました。
沢山の高山植物を楽しませていただきました。
山の中でこんな可愛い花たちに出会ったら疲れも吹っ飛ぶでしょうね。
厳しい自然の中に咲く植物、どれも清楚ですね。
富士山の頂上は寒冷化だとか!
残雪が多いそうですね。
鳥居が未だ埋まっているとか・・・。
テンブクワガタは確かに初めて見ました。
クワガタソウはこちらにもありますが 同じ仲間でしょうね。
色が綺麗でした。
それとサンリンソウがあるのですね。
これも初めての出会いです。
まだまだ未知のお花が沢山あり
お勉強になりました。
ツマトリソウは名前が何とも素敵です。
実際には出合っていませんが しっかり名前を覚えました。
オオヤマフスマはあるかもしれません。
頂上からの展望はガスが掛かっていて残念でした。
富士山は残雪で登れない・・
そんなことがあるのですね。
7/1は石鎚さんも山開きです。
近くで幟が上がり神事があります。
珍しい花があるんですね、やはり行かなければなりません!
富士山に限らず、高地は苦しくなる場合があるでしょうね。まだ経験ないけど。
ロッキー行きで、食べる酸素を買った人もいます。
ワタシは迷ってるんですが…
入笠山小屋はモダンでロッジ風ですね。
美味しい料理も出そうな雰囲気です。
イチリンソウ、ニリンソウ、サンリンソウと1~3まで続いてます。
ヨンリソウはないですか。(笑)
今朝のTVで富士山の放送をしてましたが、雪の為8合目までで、それ以上は登山禁止。
宿泊客は小屋の前で雲の間からのご来光を拝んだそうです。
’山酔い’ですか、、当方は車酔いもしますが・・(笑 そう聞いただけで気分が悪くなってきましたw
いろいろなお花を見せていただきましたが、( ..)φメモメモしても、とても覚え切れません、頭が~~!!デス!
キバナアツモリソウはすごいでしたね、野性の姿は見事で立派です。
数年前に登った時は風が強くて立っていられないくらいでした。
今回は風はなかったのですが、雲があって展望はありませんでした。
南八ヶ岳からの富士山にも雲がかかっていました。
冬ならもっときれいに見えたと思います。
キバナアツモリソウは圧巻でした。
富士山の頂上で鳥居が雪に埋まっている写真、数日前の新聞に載っていました。
しっかりした冬山装備をしていれば頂上まで登れるようです。
9合目からでも往復6時間は必要でしょうね。
何故か岐阜県あたりを境に住み分けている花が多いようです。
ツマトリソウやオオヤマフスマはそちらにもあるかも知れません。
見つかったら教えてください。
入笠山、イリカサって読んでました。
しかも最初は八ヶ岳の方かと・・・あれは
編笠山でしたね(^^;)
ズミはいいですね。奥日光なんかの写真でも
見かけるのですが、一度自分の目で見たいと
思っています。