山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

奥の細道・平泉(最終回)

2012-11-08 | 街道歩き
今回の奥の細道シリーズの最終回です。

高館義経堂

中尊寺をでて東に歩きます。
しばらくすると高館義経堂(たかだちぎけいどう)という
ところに着きました。
ここは義経終焉の地とされています。


芭蕉の句碑

石段を登ったところに芭蕉の句碑がありました。
「三代の栄耀一睡野中にして 大門の跡は一里こなたにあり・・・
国破れて山河あり 城春にして草青みたり・・・」


夏草や 兵どもが 夢の跡

眼下に広がる夏草が風に揺れるようすを眺めた芭蕉は、この地に散った
義経を思ってこの句を詠んだそうです。

北上川

高館から眺めた北上川です。
「♪匂い優しい白百合の・・・・♪」
私にはこの名曲が浮かびました。

束稲山

正面に見える山が束稲山(別名:東山)です。
山の頂上付近に「大」の字が見えます。
ここでも「大文字焼き」が行われるようです。

義経堂

高台の奥に「義経堂」がありました。
建物の中には義経公の木像が安置されています。
文治5年(1189)4月30日、頼朝の圧迫に耐えかねた秀衡公の子、
泰衡の急襲にあい、妻子と共にこの地で自害したと伝えられています。


稲の天日干し(1)

義経堂をあとにして、芭蕉が歩いたとされる道を探して
南に向かいました。
ここでも刈り取られた稲が天日干ししてありました。


稲の天日干し(2)

天日干しした稲の周囲の藁ゴミを集めて燃やしていました。
のどかな風景です。


発掘調査(1)

しばらく行くと、発掘調査している場所にでました。
作業しているのは近くの婦人が多いようです。


発掘調査(2)

穴を深く掘って地層を調べているようでした。
調査を担当している責任者らしき男性がいろいろと説明して
くれました。
地層によってでてくるものが違うそうです。



無量光院跡

すぐ近くでも発掘調査をしていました。
ここはかなり大掛かりなようでした。


説明文(1)

写真入りの説明文がありました。
かなり大きな建物があったようです。
CGの写真がかなりリアルでした。



金鶏山登山口

これから金鶏山の麓まで行きます。
この道路は平泉駅から中尊寺まで続いている道路です。


民家

右手に民家がありました。
茅葺き屋根をトタン板で囲ってあるようです。
玄関の庇が立派でした。



説明文(2)

金鶏山についての説明です。
黄金の鶏を埋めたという伝説があるそうですが、
見つからなかったようです。


お墓

小さなお墓がありました。
義経公の妻子のお墓だそうです。




説明文(3)

義経は30歳で自害したとあります。
この時、妻22歳、子供は4歳だったそうです。
この妻子の墓はもっと遠いところにあったようですが、
ここに移して供養しているようです。



平泉駅

義経妻子のお墓から約30分歩いて平泉の駅に着きました。
ここで今回の旅を解散しました。
このあとは自由行動です。
私は一の関から新幹線に乗って帰途に着きました。
2泊3日の旅でしたが、よい天気に恵まれた旅でした。

この奥の細道シリーズはまだまだ続きそうです。
次回は来春、山寺あたりを歩く予定です。

最新の画像もっと見る

28 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
平泉 (つちや)
2012-11-08 05:19:48
お早うございます
歴史と伝説が残る平泉シリーズご苦労様でした。
観るところがたくさんありますね。
芭蕉も観て歩き名句をたうさん詠みました。
北上川の流れ、稲の天日干しが印象に残りました。
返信する
義経さんの消息 (地理佐渡..)
2012-11-08 05:53:49
おはようございます。

こちらでは墓があるわけですから、
一番信憑性があるのかも知れま
せんね。それにしましても色々伝
説めいた話が一体どうであったの
か。本当のことを知りたいものです
ね。あまりにも古いことですから
その真実は歴史のもやに霧まれ
たままです。

さて、佐渡は荒れています。昨日は
かなり雷が鳴り続けました(苦)。
本日は夕方長岡へと戻ります。
明日の出張に備えてです。

返信する
奥の細道 (面の木の風)
2012-11-08 06:06:49
おはようございます。
奥の細道ガイドありがとうございました。
義経の終焉の地、平泉、農村の源風景。
初めてのところばかり案内いただきありがとう御座いました。
返信する
奥の細道 平泉 (mcnj)
2012-11-08 06:27:46
奥の細道の、クライマックスですね。
芭蕉も、ここで、一番の感激を覚えたことでしょう。
松島の絶景に、言葉を失った芭蕉も、ここでは、名句を読みましたね。


返信する
奥の細道 (hirugao)
2012-11-08 10:57:51
ここで今回は終わりですか。
2泊3日にしては盛りだくさんでしたね。

夏草や 兵どもが  夢のあと
の句や天日干しの変わった干し方、
平泉駅舎の和風の感じもいいですね。

歩いてみるといろんな発見があっていいですね。
返信する
Unknown (うさこちゃん)
2012-11-08 12:28:07
今回の奥の細道の旅は天気が
良くてよかったようですね。旅行をしている
気持ちで見せてもらいました。
返信する
平泉・・・いい響きです。。。 (紗真紗)
2012-11-08 15:38:13
山小屋さま^^こんにちは~♪

平泉はほんとうに興味をそそる地です。
高館義経堂が義経終焉の地など、
金鶏山の奥までは行っておりませんので、
ゆっくりと拝見しております。

天日干しの姿は、まわりの景色とマッチして、
ホッといたします。
お天気に恵まれて、晴れ男さまですね~!!
お勉強になりました^^ありがとうございました~♪
返信する
お天気に (うさきち)
2012-11-08 16:03:19
恵まれ良かったですね・・・

またまた、北上川の登場で、ますます訪れたくなりました・・・

NHK大河ドラマ見ていますか?
平氏一門が衰え始め、源氏が勢力を上げ始めているところです・・・
返信する
Unknown (Tombee)
2012-11-08 16:04:45
この天日干しも面白い形ですね。
なんと言うんだろう??
だるまはで? だるま干し??
わが故郷には、フクロウの恰好をした「ヨズクハデ」が無形文化財になっています。
返信する
Unknown (ななごう)
2012-11-08 17:03:54
奥の細道シリーズ、楽しく見せて頂きました。

悲しい話のあるお墓なんですね。

稲の天日干し、風情が有ります。

遺跡発掘調査、楽しそうですね。
返信する

コメントを投稿